11月はテンポよく更新できそう、と思っていた矢先有難いことにお仕事のお話をたくさんいただきまして、その時点では特に何かしらTwitterで多く見ていただけたわけでもないので全くの予想外にスケジュールが詰まっていき、FANBOXの更新が止まってしまいました…大変申し訳ない。
遅ればせながら今回は『falling fall』のWIP記事と、出来れば明日通常記事で現在描いているもののラフと新刊についてのお知らせ記事を投稿したいと思っております。
さて『falling fall』の制作過程記事です。
https://www.pixiv.net/artworks/85818566
(pixivリンク)
『冷めないうちにキスをして』の別アングルです。
タイトルはそのまま駄洒落。
ラフ。
最初は猫はどこにもおらずシーリングファンをぼーっと見上げる女の子で、タイトルも「サクサク、時計と心臓の音」というものでした。
『冷めないうちに』の誰かを待つというコンセプトを繋げてはいたのですが、肝心の猫がいないなーと思い(マグに居るには居るけれど見えにくい角度)、タイトルと共に路線を変更。
でもシーリングファンはお洒落で好きなのでいつか描きたい。
線画。
突然の猫。でもまだ落ちる要素はまだなく…。
下塗り。
ここで初めてネズミのおもちゃが登場します。猫が頭上から前のめり気味に見下ろしているところや、彼女が何故はっとして頭上を見上げたのかなど、シチュエーションに意味を持たせました。(ただ猫がいるのに気付いて見上げるということもできるけれどちょっと弱いかな、と)
フローリングは木目写真を加工して作った自作のテクスチャです。前配布したような…?ちょっと後で確認しますね。(してなければ「いいおやつプラン」の記事に載せておきます)
ラグにも自分で撮った石壁(だったかな?)のテクスチャを貼っています。
影1。
一旦下塗りを非表示にして影を置いていきます。
この絵では消えてしまっているのですが、このときフローリングと同じようにラグのテクスチャも表示させて作業していました。
テクスチャを塗りに馴染ませつつ、潰し過ぎないことを意識します。
同時進行で影1、影2、となっていますが、実際は前景(猫部分)、キャラ(人物~椅子)、背景(ラグ&フローリング)とそれぞれフォルダ分けして、別々に塗り進めていました。
影2。
より濃くなる部分に色を乗せていきます。
この塗り方を始めてよかったなと思うことのひとつに、光が当たるところを潔く「塗らない」という選択をすることが出来るようになったという部分があります。
写真なんかで見ても実はシャツとかでない限りは実はそんなに皺も出来ない=ということは細かい影も出来ない、だけどアニメ塗りのようにパキっとしたくない&細かく描写しないとリッチ感が減る、というジレンマを、光と影の中間を丁寧に描写することで解決出来た気がします。時短にもなりますし。
また影レイヤーを重ねることで下のレイヤーのニュアンスも持ってくることができるので、光が当たっている部分もパキっとし過ぎない。
影3。
ここで所謂落ち影を追加します。
より「そこに存在する」感が出るので、私は落ち影を入れる作業が今一番好きです。
床へは、椅子と人物からの落ち影よりも先に、後ろの窓からの光を入れました。今思えば逆の方がレイヤーを整理しやすかったかもしれない。
影4。
一番濃くなる部分に影を入れます。画面が締まりました。
イチョウは実際はもっと後に加筆したのですが、落ち影が不自然なので表示しています。
影レイヤーを分けて置くと、後で物を追加した時に修正がしやすいです。
下塗りを表示。
実際は影を塗りながら下塗りレイヤーフォルダを小まめに表示させて細かく見ていたりします。ただあんまり色に惑わされたくないというのもあり、基本は非表示。
輪郭をつける。
ちょっとわかりづらい変化なのですが、人物レイヤーの影フォルダーをコピーしていつもの「フィルター→表現手法→輪郭検出」で境界を作ったものを乗算で乗せています。(不透明度要調整)
本当にこの加工が大好きでいつもお世話になっています。水彩境界のような、クラフト紙をくしゃくしゃにしたような質感がとても好き。
オーバーレイ&スクリーン。
外からの光を感じる部分にオレンジ~黄色、顔回りは血色が良く見えるようにオレンジ、前景の猫で隠れる部分は高さを感じるように、またフロリーングの冷たさ(人物周りとの対比)、広い部屋を想像できるような青をオーバーレイやスクリーンレイヤーで乗せています。
加筆&色調補正。
色味を調整して外を更に明るくしました。
また顔回りの髪、チョコチップクッキー、猫のおひげ等加筆しています。
前景ぼかし&色調補正。
前景をぼかして猫ちゃんの居るところがより高く感じるように。
窓から射す光で窓枠の落ち影が飛びすぎに感じたのでちょっと調整。
加筆&色調補正。
舞うイチョウを加筆しました。床のイチョウもこの時に加筆しています。ここで初めてタイトルを思いつきました。多分窓は開いてますねこれ。
色がオレンジ系に寄り過ぎて単調だったので緑なども加えて鮮やかにしています。
オーバーレイ&スクリーンで更に加筆。
猫ちゃんの後頭部、フローリングの青、明るいイエロー等更に色を足しました。
色調補正。(主にコントラスト)
ただ少し彩度が高すぎたので、彩度を再度補正して…(あれ?)
完成です。最後一歩進んで二歩下がるみたいになってるな…(実際はわずかに色が違うけど)もっと勉強しなければ。
最後まで見ていただき有難う御座いました!
ネコチャンムズカシイ。