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トラックのお仕事 後編

「ほらほらっ、言ってみてよ。『私、人間の女の子なのに、こんなごつごつした乗り物になってびくんびくんしちゃってるのっ♡』って」 『い、いうわけないでしょう⁈ あ、そこはあっ……やああああんっ、ブレーキ、ぐりぐり、しないでえっ!』 「アハハ、後輩ちゃんのそういう素直な反応、好きだなあ」 『そ、そんなこといわれてもっ、うれしくないですっ! ああんっ!』 しかし、そんな強気な発言とは裏腹に、私が社内のあちこちを触ってみると、後輩ちゃんはたまらないような声とともに、乗り物としての機能を発揮するのだ。 「ほらほら、ライトだよー」 私がライトをつけると、後輩ちゃんの顔……なのかな? まあ、車と同様に、ライトが点灯される。 『な、なにこれっ、私から光が出てるのっ、だ、ダメっ、これっ、恥ずかしいっ!』 「ふふん、いいでしょう」 『や、やあああっ、恥ずかしいから、これっ、やめてええっ!』 必死に助けを求める後輩ちゃんだが、 「えー? どうしよっかなあ」 今更誇ることでもないが、私は意地悪なのだ。 それに…… 「必死に恥ずかしがってる後輩ちゃんの声、もっと聴きたいし……ほら、椅子をさわさわしたり、窓をなでてあげるだけで……」 『ああっ、ま、待ってっ、先輩、待って……んっ、やあんっ、だ、だから、そんなに、いじらないでって、言ってるのにっ……ああんっ!』 「……こんなにかわいく悶えてくれたら、それはもう、ほおっておけないでしょう……」 そして、私はふう、と、息を吐きだすと。 「まあ、このまま悶えながら進むと、時間がかかりすぎるからね。徹底的に、満足するまで、絶頂させてあげるからねー」 『あっ、あ、まってっ、やっ、あっ、ふぁあああああああ!』 車のアクセルが再び踏まれ、後輩ちゃんの体はおのれの意思に関係なく動き出す。 『ダメっ、センパイッ、今動いたらあっ、ああああああっ!』 「大丈夫だよ。すぐに絶頂させてあげるからね」 なにせ、ここは今、高速道路。 いかなる乗り物であろうが、その一番の醍醐味は何かといわれれば、おそらくこれだと思うから。 己の状況に気づいた後輩ちゃんが声を上げるも、もう遅い。 『ひぎいいっ、せ、先輩っ、待ってっ、これ以上はほんとにっ、わたし、わたしもう、もううっ……!』 息も絶え絶えな後輩ちゃん。すでに快楽の淵に流されているのはよくわかる。 だが、 「うん。そうだね。じゃあ、そろそろフィニッシュと行くけど、いっぱい絶頂して、いいからね?」 その優しい声と、周りの様子を見た後輩ちゃんは、今から自分がどんな目に合うのか、理解したのだろう。 『ま、まさかっ、ちょ、待ってくださいセンパイッ、いまでさえすごいのにっ、そんなことしたらっ、あっ、だめっ、らめですっ、せんぱいいいっ!』 そう。高速道路の醍醐味は、思いっきりスピードを出すこと。 それが一番気持ちいいに決まっている。人も。乗り物も。 だから、私は、 「遠慮しないでいいからね。意識が飛んでも大丈夫。だから、周りのことを一切気にせずに、思いっきりかわいい、喘ぎ声を聞かせてちょうだい」 うっとりした声とともに、私が思いっきりアクセルを踏みつけると、 『ひぎいいいいいっ⁈ んあっ、まってっ、そんなにふまないでっ、ぎゅうぎゅうってしないでえっ、ああんっ、せんぱいっ、せんぱいっ、これ、やだっ、あああああっ!』 『いくううう、イッちゃうううっ、あっ、んなああああああっ、ふぁあああああああああああん!』 その瞬間、私は人の心を持ったトラックが絶頂するのを、確かにこの目で見たのだった。 「はい、到着っ。お疲れ様」 『はあっ……はあっ……ふぇ?』 わたしがとんとんと、トラックの側面をたたくと、ようやく意識が戻ってきたのか、後輩ちゃんが子供っぽい声を漏らした。 まあ、無理もない。 あれだけ長時間絶頂を繰り返せば、意識なんて飛んでいるに決まってる。 「後輩ちゃんが寝てる間に荷物も下したし、元に戻してあげるからねー。初仕事、ご苦労様」 『はあっ、ああっ……』 そして、無機物な後輩ちゃんが、見る見るうちに人の姿に戻っていく。 ごつくて大きかった四角形の体は、四つん這いの姿の、可憐な女子に戻っていって― 「はあっ、はあっ、や、やっと、元の姿に……っ、んあっ、ああんっ……」 はあはあ、と、熱い吐息を吐く後輩ちゃんを、私はしばらく、注意深く観察して…… 「ほうほう、そんな態勢で長時間エッチしてたんだ……あ、ダメだこれ。やっぱりエロすぎ」 「⁈」 「後輩ちゃんだけ気持ちよくなったのもなんかずるいし。ささ、こっちでお姉さんと、気持ちいいことしようねー」 「え、ちょっと待って、あっ……」 我慢ができなくなった私は、速攻で後輩ちゃんをホテルに連れ込んだ。 終わり。


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