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イチゲン
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馬の奴隷部屋 前編

 ホワイト企業はいいものだ。  世界規模の大企業ともなれば、なおのことである。  定時に帰らなければ文句を言われるし、何より手当がよかった。  勤め人の多くはストレスがなく、人間関係のいざこざも滅多にない。  よくないものがあればコンプライアンスが働き、ストップがかかった。  厭味ったらしい悪口を語るだけの上司は、もっと上から咎めを受ける。  罪には罰を。労働に見合った報酬を与えてくれる。そんなあたりまえが潤滑に行われるのは気持ちがよい。  と、夜道を歩く彼は自身の境遇に感謝していた。  ビルが軒を並べるように林立しているオフィス街。  近場の店からは、食欲をそそる素敵な香りが満ちている。  日光の消え、電気の灯った街はところどころに柔らかな闇の色がひろがっていた。  冬が終わり冷気が消え、春のおとずれを感じさせる柔らかな風は、温かくさえある。  定時退社の会社員たちが騒ぎ出すピークに程近く、みな急ぎ足だ。  すでに賑わっているのだろう、脇道の店からは、大笑いが聞こえてくる。  アルコールのお供にツマミを用意して、笑い話を肴にし大盛況のようだ。 「おまえ結構モテそうだしさぁ、今度いい子でも紹介してくんない?」 「俺は別に色気とは無縁ですからね。先輩の方こそ色男って、もてはやされたりしませんか?」  十字路を進む男が二人。どちらとも馬であるが片方は身長が高めだった。  そのため人混みの中にいても、よく目立ち、待ち合わせに苦労がないのだと笑い話をするくらいだ。 「有馬は長身だろ? 俺はそんなにがたいもよくないし、顔もなぁ、百戦錬磨の競走馬みたいに凛々しいやつと一緒にされてもなぁ」 「よくいいますよ。先輩だってシャープじゃないですか。俺はゴツすぎるから評判がよくないんですよ。ほら、やるときに潰されるとか壊されるとか、言われるんです」  彼は馬の獣人であり、立派な鹿毛色をしていて、身長は百九十センチメートルに達す。  スポーツや筋力トレーニングを熱心にやったわけでもないのに、筋肉が盛られていた。  黒いスーツに身を固め、すこし淡いグレーのネクタイを結び、先輩と帰路についている。  仲は良好なようで、ちょっとした話題でもすぐに笑って、互いに冗談めかしに返答した。  鹿毛色の馬獣人。有馬優駿は就職先がここでよかったと先輩と片手を振ってわかれた。  あの先輩は呑むよりも遊ぶのが好きで、帰ったらすぐゲームの電源をいれるのだとか。  たまに誘えばのってくれるが、有馬は彼のプライベートを尊重し見送るのがほとんどだ。  なにより、今日の有馬にはちょっとばかり用事がある。ひとには言えない秘密の用事が。  有馬は先輩にあわせていた歩幅を自分の、急ぎ足に変え迷いなく道を進み始めた。  料理の香りを孕む春風を浴び、アルコールの誘惑に見向きもせず、テキパキとした様子で靴底を鳴らした。スーツに合わせた黒い革靴は街の明かりをピカピカと反射していた。  有馬は光のないほうの道を選び続け、くねった路地を歩き始めた。  人と光が減るに連れて汚れが散見して、それを辿って奥へと進んだ。  左右にコンクリートが剥き出しになった無骨な壁。埃っぽい臭いがする。  ビール瓶の積まれたプラスチックケースに、割れた植木鉢が転がった場所。  ここは他と違って空気が淀み。ひと目を避けるように建てられたバーがある。  ある意味で馴染みの店に、有馬はこれまでと打って変わって、ゆとりある様子で入店する。  薄暗くしみったれた外見とは裏腹に、内装は豪勢なものだった。  ブラウンに塗られた木製の壁と天井は、古めかしくも温かみがある。  まず、入店した客を出迎えてくれるのはバーテンダーのいるカウンター席だ。  床張りのタイルを踏みしめ、上等なボトルの並ぶ棚に一直線で向かっていった。  左右にあるくつろぎのテーブル席には、すでに何名かの客人が語りを楽しんでいる。  シェイカーをカシャカシャと歌わせていたバーテンダーは、じろりと有馬を見やった。 彼が妙な目つきをした理由は、有馬が入店しても彼の酒を一度も注文しないがゆえだ。  不味そうなわけではない。さりとて下戸というわけでもないのだが。  もっと上等な娯楽が待ち構えている場所で、有馬は呑む気になれなかった。  体質の関係で、アルコールに頼らなくても体中が火照るし、血も滾るのだ。  内ポケットからVIP会員の証明証を見せるなり、バーテンダーは「ふむ」と有馬をチェックする。まるで初めての客に応対する態度に、有馬はくすっときた。 「いいじゃないか。ここにはそういう客のほうが大勢いるんだろう?」  バーテンダーは何も答えず、目を細め奥を指差す。許可をおろしてくれるなら、有馬も彼の対応に文句はなかった。腕に自信があるがゆえに呑んで欲しい気持ちは、理解できるからだ。  奥のVIP室に踏み入れるなり、壁に隠されたカードキーの挿入口がある。  そこに会員証を通せばピッと音がして、隠しドアが開いてくれる仕組みだ。  こういうのは子供の頃にしたRPGみたいでワクワクする。趣があって好ましい。  白塗りの壁の内側は暖色のライトで照らされていて、これもまた趣があってよい。  左右には鉄の檻が並べられている。詰められているのは、動物でなく獣人だった。  ぷんっと排泄物の臭いが混じり、洗っていない体臭もして、かなり盛況のようだ。 「これはこれは、どうも有馬さま」  と、足早によってきたのは人身売買を担う狐の獣人であった。  全体的に黄色っぽくて、有馬と同じようにスーツ姿で接客している。  身長は有馬よりも三十センチも低く、如何にもな細い目が見上げてくる。  彼は手をあわせて、来客に感謝の意を示してくれて、尻尾をひろげていく。  高尚な九尾の狐の血を引く人物で、名前は九尾稲荷という。名は体を表すというべきか、九本もある尻尾を持っている。それがひらく光景に、有馬は未だ慣れていなかった。  彼はお辞儀をしてから、にっこりとした。 「この間の奴隷はお気に召しましたかな? 玩具か薬品をご所望でしょう?」  彼は上機嫌に言うのであるが、有馬は残念ながらと頭を振った。 「悪いけど、俺は知っての通り絶倫で巨根だからな。すぐに業者へ引き取ってもらったよ。査定のときに値崩れしたのも、下半身が笑いまくってたからだろうな」 「なんとまあ」  今度こそお眼鏡にかなうだろうと信じ切ってくれていたようだ。  非合法ながら商売人のプライドがあるのだろう、彼はよく有馬に上質の奴隷をストックしてくれている。前回のは性的虐待を受け続けた猫の獣人で、締まりが衰えず性欲も十分で、どんな男でも満足させてくれると太鼓判をおしてくれた。  有馬は「ガバガバになって使い物にならなくなった」とつけ足す。  乱暴にしても大丈夫そうだったので、本気を出してしまったとも。 「金属バットでグイグイ穿られても平気な奴隷だったのですが。いやはやあなたの体質には恐れ入りまして、はい」  稲荷の言い方は、呆れ半分と褒め半分だった。  むしろ有馬からすれば、金属バットと同系列にされるのは心外だった。 「失礼ですが、もうすこし抑えがきかないのでしょうか?」 「俺のはちょっと病気だからな。ムキムキなのもテストステロンってやつが普通じゃないからだし。コントロールし過ぎたら暴走するんだ」  それは有馬にとって一番の悩みの種で、いまもそれに突き動かされていた。  もし普通の性欲と普通の男根しかないのであれば、こんなに苦労はしていない。  時間をとれて給料のいい会社に入ったのも、すべて性欲が起因してのものだった。  幸いにも楽しめるようになった。そうなってからは、一度も苦しんだことはない。 「新しい奴隷はどういうのがいるんだ?」 「そうですね。紹介する前に、いろいろと見て回っては? 気が変わるかも知れません」  言われて、それもいいかもしれない、なんて言っていては時間の無駄だ。  有馬はさっさと奴隷を持ち帰り品定めしたい。だから稲荷を無言で見つめる。  彼はすぐに観念したように「こちらに上玉がいらっしゃいます」と案内した。  その檻に入れられているのは、縛られた馬の獣人。檻にはプロフィールが貼られていて年齢は二十歳、名前は桜花菊花……どうやら両親が遊びたいがために売られたようだ。 「Fカップの巨乳の二十歳。両親に売られた、か」  口を縛られているので、彼女は睨む以外のことはできなかった。  かなり反抗的なのは、つい最近まで普通に生活していたからだろう。  奴隷歴が長いやつほど諦観が強く、中には生ける屍も存在していた。  自分と同じ色合いをしていて、かなりの巨乳。間違いのない上玉だ。  むくっと股間が反応した。どうやら、有馬の股間は彼女を求めている。 「いかがなさいますか?」 「じゃあ今日中に運んでもらえるかな? 代金は以前と同じ方法で。チップはいつもより弾んでおこう」  財布から万札を見繕い手渡す。こうした日々のおひねりが、待遇をよくしてもらえるコツであった。商売人の稲荷は、払ってもらったからにはと働きがよくなるのだ。 「お買い上げありがとうございます」  桜花が騒ごうとも、この闇取引の現場に介入できるものはいない。  玩具やペットのように売り買いされるのが当然の商品に過ぎなかった。  手続きのためテーブルにむかう必要があり、有馬と稲荷が肩を並べる。 「裸じゃ可愛そうだ。服のサービスを頼むよ。スエットでも着せてやってくれ」 「……どうせ脱がせるのでしょうに。なかなか趣味が悪いとおもいますよ?」 「裸じゃない状態から、裸にされるのはこたえるらしい。俺はそういうも好きなんだ」  稲荷の語ったとおり趣味の悪いことであるが、奴隷の自覚を持たせる第一歩だ。  売り買いされて、服を着せられて立ち直りかけ、それを奪ってやると心が沈み込む。 「有馬さま。ちょっとは持たせてやってあげてくださいよ」 「保証はできないな。またあそこで置き去りにするかもしれない」 「はぁ……あなたはあれをやるくらいなら、最後に見抜きのひとつでもすればいいとおもいますがね」  稲荷の引きつった笑みと苦言を流し、手続きを終えた。  すぐ「それじゃあ」と手を振り、奴隷の販売所からバーへとむかう。  バーテンダーはじろっと睨み、愛想のひとつも見せてはくれなかった。  けれど有馬はいつものとおりに「またくるよ」と別れの挨拶を投げかけた。 「そうだ、念のため奴隷部屋のチェックをしておかないとな」  有馬は意気揚々とした足取りで、我が家にむかった。  以前は自宅にまで奴隷を連れて帰ったものであるが。  買いつけた桜花はこの間までは普通の生活をしていたのだ。  騒ぎ立てて面倒を起こされてしまえば、億劫な事態になる。  手足を縛って箱詰めにしても、万が一の可能性は捨てきれない。  となれば、ここはひとつプロの手を借り、自宅に運んでもらおう。  有馬は業者から段ボールケースを受け取りサインをし、家に運ぶ。 「よいしょ」  ひとひとりが詰められているが、有馬は軽々ともちあげていた。  突き当たりのドアの前に立ち、段ボールを床へおき、ネクタイを緩める。  有馬は廊下でスーツをさっさと脱ぎ、置いていたハンガーにとりつけ、眼の前のドアノブに吊しておいた。パンツにワイシャツも全て脱ぎ捨てるのは、彼が家では裸族だからだ。 「俺のチンポがこんなに逞しくなければ、窮屈さもマシだったろうに」  有馬の男根……その大きさは萎え、ぶらさがっていても成人男性の勃起以上の巨根だった。ずる剥けの亀頭は浅黒く光って、同じく浅黒い自身の握りこぶし近いサイズほどもある睾丸がパンパンに張っているのであった。特注のパンツなどを履いているが、出来るなら下着の一枚だって身につけたくはない。 「今日から桜花は俺と一緒に暮らすんだぞ。仲良くしような」  ドアの電子パネルに親指をあてがい、ピーッと音を鳴らす。  指紋認証のオートロックが仕込まれていて、奴隷は絶対に出られない。  外から見れば普通の木製ドアだが、大鎚で打ちつけても破壊不能である。 有馬の自宅にある奴隷部屋と名付けられた一室。そこは完全防音で天井に窓がひとつ。  太陽光を浴びなければ、奴隷の健康状態が悪くなる。これまでの経験から学んでいた。 「今度こそ、長持ちしてくれよ。俺を潤して、楽しませてくれるよう祈ってるからな」  段ボールの封を開けて、全開にすれば内側に光が差し込む。  注文のとおりスエットを着て、手足を結ばれた桜花が詰められていた。  どうやら下着は身に着けさせなかったようで、布地のなかで揺れている。  薬を使われたのか、少し意識が朦朧としている。戻るまで少し待とうか。  有馬はその間に奴隷部屋の再点検をする。ビニールシートのベッドがあり、掃除用具も部屋の隅にある。奴隷が倒れてしまわないように水のペットボトルや軽食も用意した。  ストレスを溜め込むのにも影響があるので、発散できるようテレビもそこにある。  ただしインターネットなど、外部との連絡が出来る手段は与えないよう気を配った。 「よしっと、縄に手錠と、鎖に首輪。これらは使わないほうが好みだから、念のためだけどな」  有馬はブツブツとしつこく物品を確認して、性奴隷を迎える準備を済ます。  性欲が強すぎるので、玩具の類は特に使わない。使っている時間がもったいない。  女を無駄にイかせたら、弱ってしまう。そうなってしまえば、誇張を抜きに突き殺しかねなかった。何度か、奴隷の心肺蘇生をするハメになり、手を借りようと稲荷に連絡したのが気に入られるきっかけだった。そんな絶倫には出会ったことない! 大仰に驚愕されたものだ。 「俺のチンポは落ち着いては突っ込みたくなるからな。ほんと厄介だ」  有馬が自分の性欲を恨めしくなったのは、一度や二度でない。  しかし、病的な性欲がゆえに、これからの行為を期待している。  いつしか、体質を恨む回数よりも、楽しむ回数のほうが上回った。 「ん……こ、ここは?」    桜花の意識がハッキリしてきたらしい。  さすがは稲荷、完璧なタイミングだ。有馬は称賛した。  電灯の光に目を閉じ、おそるおそる開いて、睨まれる。  彼女は自身の両手首が縛られ、足も縛られて苛立った。 「何よこれ! いますぐ解いて! 警察を呼ぶわよ!」  これまで何度も見てきた反応で、有馬は動じなかった。  意志をもった女性を飼う。  男なら簡単だろうと油断するのは早計というものだ。  これは大変な話で、当然ながら犯罪だ。秘密にしている。  それも以前は普通に生活していた、二十歳の女性を我が家に監禁する。  かかる労力は尋常ではないし、絶対に相手の知恵を侮ってはならない。  逃げられてしまえば目撃者が出てくる。そうなれば奴隷商売に足がつく。  ブラックリスト入り確定だ。そうなれば、奴隷購入の機会は二度とない。  こうなってしまったら、有馬の溜まりに溜まった欲求は、晴らせなくなる。  勃起したまま、ストレスで死んでしまうかもしれない。捕まるより最悪だ。 「それは構わない。だけど最初に伝えなきゃいけないことは、知っての通り、桜花は両親が金欲しさに売り飛ばしたんだ」  しゃがみ目の高さをあわせると、桜花は黙った。  こうしているだけでも巨乳が気になり、押し倒したくなるが。  せっかくの新しい奴隷だ。禁欲してから、存分に使いたかった。 「桜花。聞こえているだろ? 返事はしなくていいけど、忘れるなよ」 呼びかけるほど桜花は渋面になる。凄まじい嫌悪が溢れた。  屈辱に奥歯をあわせ、いまにも食って掛かる凶暴な面構えだ。 「ここが今日から桜花の家だよ。俺がつくった奴隷部屋だ。指紋認証だから、俺にしかあけられない。諦めて素直になったほうがいい。部屋にあるものは好きに使って構わない。もしも素直になるなら欲しいものを買い与えるけど、あんまり反抗的なら、ちょっと保証は出来ないな」 「………………」  矢継ぎ早に伝えると、桜花の嫌悪感がより増していた。 「残念ながら桜花。おまえは俺に売られたんだ。わかるか? 帰る場所なんて、どこにもないんだよ。警察を呼ぼうにも連絡は出来ない。だれも通報はしてくれない。わかるだろう。俺と暮らしていく以外にないんだ」  厳しい口調を叩きつけて、しかし名前では呼ばない。  あえて名字で呼ぶのは、言ってしまえば楽しみのひとつだった。  両親から売られているのに、名前でなく名字で呼ばれるのは辛かろう。  そんな無神経な振る舞いを続けてやり、自分が売られたと教え込むのだ。  ずっと名乗ってきた名字には、もはや何の意味もなく、助けもこないと。 「何が奴隷よ、この変態……!」  淡々と告げられたことで恐怖が滲んできたのだろう、目が潤んでいた。 「俺が奴隷を買う理由は、残念だけど桜花の想像しているとおりだ」 「………………」  有馬が立ち上がれば、彼女の眼前に萎えながらも巨大な、別の生き物をとりつけたようなイチモツがあらわれる。その臭いや規格外のサイズを視界に戦慄したのか、唾を呑んでいた。 「こんなにチンポがデカいからかな。俺は他よりそういう気持ちが高ぶりやすい。そのうえ、満足してもすぐに回復してしまう。桜花みたいな奴隷がいなきゃ、とてもじゃないけど日常生活が満足に進まないんだ」 「変態……最低…………! あんた、いかれてるわよ!」 「だけど、俺にも情けはあるし、なんかこう、君がかわいそうになってきた」  もちろん嘘だが、気の立った奴隷には効果が見込める。  特に若い女は、こうした感情をすんなりと受け入れるのだ。 「両親に辛くあたられて、そのうえ金欲しさに売られるなんて、考えたらひどすぎる。ちょっと様子を見て、大騒ぎにならないようなら帰してあげるよ。もちろんお金は渡してあげるよ」 「ほ、ほんとう?」 「ああ。俺も両親に金をせびられ続けて苦労したもんだ。ひでえよな、血が繋がってるってだけで、いくらでものしかかってくる」  真っ赤な嘘だが、彼女はあっさり信じた。 「とにかく手足を縛ってるものをとるから暴れないでくれよ。それと、俺も逮捕されたくはない。ちょっと時間をくれ。たぶん一週間くらいかな」  溺れるものは藁をも掴むと言うが、おそるおそるうなずいた。 「わかった……」  手足を自由にすると、彼女はほうっと息をつき、手首や足首をさすった。  軽く食事やトイレがあるなどを告げて、有馬は一旦は引き下がっておいた。  奴隷部屋から出ていくと、よし、とうなずいた。あとは頃合いを見計らうだけだ。 「やっぱり寝かせておくと味が熟成するし、期待が倍増するんだよな」  ドアのロックを念入りに確かめ、今日はさっさと寝ることにした。    桜花を購入してから一週間の時間が経過した。  帰宅から、有馬は早々にネクタイをとり、スーツと下着の全部を脱いだ。  奴隷部屋の指紋認証を終え、ひらけばぷんっと女の匂いが充満している。  すっかり生活臭が染みつくほど、桜花はここに閉じ込められていた。 「あ、おかえり。仕事どうだった?」  ベッドに腰掛けボーっとしていた桜花が、そう話しかけてきた。  何もされないことで警戒心を解きほぐしている。頃合いだと有馬は内心で笑う。  ずっと、この日を指折り数えていた。もう禁欲は十分だ、これ以上は耐え難い。  これまでずっと裸で接してきた。今日もパンツ一枚さえつけず、奴隷部屋にきた。 「ホワイト企業だからな。これといった辛さはないよ」 「……前々から気になってたけど、どうして裸なの?」  完璧だと有馬は微笑む。  まさか、犯す手前にそんな話をしてくれるとは。   「俺はチンポがデカすぎるからな」  萎えていても、成人男性の平均二倍以上はある超巨根を指差す。  勃起したイチモツを前に、彼女がどんな表情になるのか見てみたい。 「パンツの一枚だってはきたくないんだよ。桜花がブラジャーをつけたくないのと同じ」 「うん、窮屈だし、気乗りがしないのよね」  よし今だ。  有馬はここだと見計らった。 「ところで桜花。ちょうど一週間が経ったわけだが」 「うん」  彼女はこれといった疑念もいだかず、期待してくれていた。  もともと根が優しいのだろう。だから両親にもつけこまれた。 「俺は性欲が本当に強くて、禁欲するのも億劫なくらいだ。これまでの経験がなかったらとてもじゃないが耐えきれない。十代と二十代の前半はオナニーをしまくって、やっと我慢できた。我慢したら頭がおかしくなるくらいだし、女を見てたら犯したくなる」  桜花は何を言われているのか理解できていない、といったふうだった。 「えっと、それで?」 「だから桜花みたいな奴隷が必要なんだ。ずっと楽しめるように。使い潰すことも多いけど、桜花は若いし見た目もいい。俺も長持ちさせられたらって心からおもうよ。一緒に話していて、とても素敵な人物だし、俺の好みにも当てはまる。一週間の我慢を、桜花に受け止めてもらうよ」 「う、嘘よね?」  ベッドに腰掛けたまま後退りするが、有馬の態度は変化しない。なぜなら自分が持ち主で、ここの女は所有物だからだ。涙目になって嫌がろうとも、意に介す必要がない。 「俺のことはご主人さまと呼んでもらおうか」 「何よそれ……話と違うじゃない…………私のこと、出してくれるって!」 「だって仕方ないだろう。俺の名前を教えたら後々で困るからな」  奴隷が反抗的な目つきをして、怒鳴りつけてきただけだ。  有馬は取り合うことも感じずに、一方的に話しかけてやった。 「もし身元がばれるようなら、俺も桜花を処分させるように業者を呼ばないといけなくなる。お互いのためにも、知らないほうが身のためだ」 「いやよ! 何がご主人さまよ、私はあんたのものじゃない!」  桜花はドアに飛びつき、ドアノブを何度も開こうとした。  今日の今日まで、外に積極的に出ようとしなかった後ろ姿。  あたえたスエットを着続けた肉体を後ろからひっつかみ、それを力任せに引き裂く。  布地が二つにさかれ、びりぃっと音がすると、有馬と同じ色の体毛が垣間見える。 「やめてぇぇえ!!!」  上を完全に脱がせば、後ろからも半球がうかがえるほどの巨乳だ。  これには有馬も興がのる。股間に血液が溜まり、そそり立ってきた。 「やめてよ、冗談だって、言ってよ!」  キャンキャンと喚こうが、上の次は下を、紙切れさながらに破り捨てた。  桜花はビリビリと繊維が千切られていく感触に寒気がしたのか、身震いする。  全裸になった馬獣人の男女の毛並みは、ほとんど変わりがなかった。 「今回の奴隷はよく騒ぐ。ちょっと甘やかしすぎたか、おまえは売られたんだ。そして俺が買ったんだよ」  桜花の裸にテンションがあがった。  檻の中でうずくまっていて、奴隷部屋では服を着せていた。  いま、有馬はハッキリと光の当たるところで桜花の裸を目に焼き付けたのだった。 「私は売り物なんかじゃない、奴隷なんて絶対にいやよ! おねがい、冗談だって言ってよぉ!」  ヒステリックに叫び、ドアを叩く姿に有馬はそそられて仕方がなかった。 手入れをしていないのに尻尾の毛艶がいい、健康的でふられるたび女の匂いがする。  腰はスタイリッシュにくびれて、尻周りの筋肉と脂肪が絶妙な塩梅で盛りあがっていた。  肩や肩甲骨のあたりも骨が浮いていて、余分な脂肪がまるで見当たらず、芸術的に思う。 「いいや、おまえは売り物だ。いま立場をわからせてやる。桜花!」  すごんで呼びつけ、両手首を握り無理矢理に正面をむかせた。馬の鼻と鼻をぶつけて嗅げば、若々しい甘さが芳しい。 「おまえは俺の所有物だ。もちぬしの機嫌を損ねたらどうなるのか……可愛いケツに教え込んでやるよ」 「うそつき! 信じたのに! はなせ、やめて!」  まず後ろ手に縛りつける。手錠でもよかったが、縄を結ぶ乱暴さは支配感があって有馬は好ましかった。女が如何に暴れようとも男性ホルモンたっぷりの筋力差は埋めようがなく、気にもとめず桜花の頭を掴み歩かせる。 「私を裏切った!! パパとママとおんなじ! ひとでなしよ!」 「好きなだけ喚けばいい。ここは完全防音だからな、コンサートを開いても、どこにも聞こえやしないんだ」  奴隷部屋には適当な道具がある。  性的な道具というより、奴隷を屈服させるためのものだ。  プラスチック製の容器を床に置き、桜花をうつ伏せにした。  そうしている間にも喚かれるが、尻をあげさせ、足をひらかせる。  足が動けば邪魔。有馬が足の上に立ち膝になれば、拘束完了だ。  尻尾で秘所を隠そうとしても、尻尾をテープで止めれば問題ない。 「見ないで! やめてってば!」  軽く膣をひらけば、カタログの通り処女だ。  ピンク色をした、穢れをしらない未経験の洞窟。  ここに巨根を突っ込んでやれると思えば、完全に勃起する。 「な、なによそれぇ……」  首をひねり、有馬の勃起を見つめる彼女はすっかり萎縮した。  有馬自身でも面倒になるほどの巨根は、へその上を超え胸をつく長さ。  これをつけ根まで受け止められる獣人に、有馬も出会ったことがない。 「大丈夫だ。死ぬほど突くが、殺したりしないからな。それにいまするのはマンコじゃない。可愛いケツの穴だと言ったろ」  いま用があるのは黒く縮こまった尻の穴……そこにペットボトル状の浣腸器を押し当ててやる。ちょっとずつ、力を込めれば薬液が桜花の尻の穴に呑まれていく。 「なに! やめて! 何するつもりなのよ!?」  肛門に薬液が注がれて、慌てふためき暴れようとするが、そうはいかない。  有馬は口角をいやらしくもちあげ、種明かしをしてやった。 「その桶に。おまえのきったねぇウンコを垂れ流させるんだよ」 「なにいってんの、あたまおかしいんじゃないの!?」  裸にひん剥かれ、縛られ、道具を肛門に挿入される。  見ず知らずの相手に排泄器官をいじられるのは屈辱だ。 「ひっ! 嘘、そんなの! やだぁ! はなせ裏切り者! ひとでなし、鬼! クソ野郎!」 「おまえは奴隷で俺はもちぬしだ。聞くわけないだろ、そんな甘ったれた言葉」 「やだいれないで! そんなの、いやだったらぁぁ!!」  絶叫を聞き薬を注入する。  ただ排泄されるだけではない。  自分の持ち主であると主張する相手に、無理強いされる。  人前では決して行わない姿勢にて、大便をヒリ出すのだ。  おぞましい出来事であるし、想像した経験さえ皆無だろう。  さらに排便を促すための薬液が、徐々に注がれていくのだ。  感覚の薄い部分でも意識できるよう、ゆっくり時間をかけて、体内をいっぱいにしてやった。  桜花は歯をくいしばり排便を堪えていた。もう腹もすこしばかり膨れている。 「満タンだな。あとは桶にぶっ放すだけだぞ」  常人なら、数分で漏らすような量だ。それ以上の時間をかけ、尻を突き出し注いでやった。 「この容器も小さくはないが、桜花のウンコはデカそうだからな。はみ出ないように狙いを定めろよ」 「やだ、やだぁぁ!! 変態! くそったれ! 許さない!」  バタバタとされても一リットルの薬液を、一滴残らず尻から呑ませた。 「お、おなか、いたい、いたいぃ!」  ぐりゅるるる、と内臓の空気が動き出していた。  有馬は桜花の頭をひっつかみ、桶の上にしゃがませる。  体勢を変えた桜花が「うぐぅ」と苦しげに唸り出した。  目には涙がいっぱいに溜まっていて、ポロポロ漏れていた。  そんな目をキッと向けられたら、有馬は先走りが漏れてしまう。   「もう出そうだろ、さっさと出せよ」  掴んだ頭を揺すってやり、排便をするよう煽った。 「……う、う、へんたい……」  犯す側にとって、罵りは耳障りがよいものだ。  やはり浣腸は使える。精神を甚振るのに効果覿面といえた。  自分の状況を教え、心や尊厳を折るのにうってつけなのである。  この先。どれだけ気張ろうが、「大便を見られた」事実は覆らない。  いまから桜花の精神に、その痛みをたっぷりと刻みつけてやるのだ。  腸内の空気が面白いくらい移動し、ぐぎゅるるるる、と派手に唸った。  桜花は出すものかと尻を閉じているが無駄だ。もう大便が出かかっている。  ぶっ! ぶぅぅっ! ぶぅぅうっ! ぶすっ、ぶすすすすっ!  オナラが噴き出してきた、それも薬液がまざって、肛門が霧吹き状態だった。  ぷつつ、とにわか雨の始まりみたいな音が桶から聞こえ、有馬は笑ってやる。  尊厳を滅茶苦茶にされている桜花は、鼻をすすりあげ、鳴き声を堪えてみせた。  桜花は強烈な排泄感に身悶えし、眉を寄せ口を噛みしめる。顰め面が非常に艶めかしくおもえる。体から汗が出てきて、じっとりとしてきたのもプラスだ、頭を掴んでいる手のひらにも発汗が伝わってくる。  ぶっちゅちゅっ! ちゅぶうぅうううっ! ぶっ――ちゅぶぶぶうぶう!!  ついに、どろっとした薬液が粘膜から排出されてしまった。  尻をなんとか閉じようとする桜花だが、肛門はめりめり内側から拡張される。  桜花が顔を歪め、涙をこぼしながら、背を丸める。息遣いが、荒くなっていた。 「で、ないでぇ!」  有馬に頭を掴まれたまま、うさぎ跳びでもするみたいな格好で、おならをふかす。  さらに薬液が飛び出してきた、透明だったのだが、茶色のカスが混じり汚れていた。  吸収効率のよい肛門や大便に吸い取られたのだろう、何割か量が減っていた。  桜花が閉じたがっている肛門は、彼女の意志と裏腹に蠕動し、大口を開ける。 「い…………」  両目からどっと涙が、ボロボロとこぼれおちた。  部屋の床に落ちるたびに音が聞こえてきそうな大粒だ。 「ドブ臭い抹茶色のものが、出てきたじゃないか」 「やああああああああ!!」  完全防音の奴隷部屋に、うら若い女性の絶叫が吸い込まれ、ひろがずに途絶えた。  背が折れそうなくらい前に丸め、反対に首をのけぞらせ、大きく目を見張っていた。  むりゅむりゅむりゅ……と汚らしくうねる肛門と大便が擦れあった不協和音が、鼓膜に粘りついてきた。 「はははははっ、ちぎれる気配がないな。見事な一本糞じゃないか。俺のあたえた餌が悪かったか?」  食事でなく餌と言い切って、排泄物が、むりゅむりゅむりゅ、と排泄される光景を大笑いしてやった。ひととしてもっとも見られたくない光景を、ともすれば性の無理強い以上の屈辱を味わいながら桜花は涙をこぼし、押し黙っていた。 「本当に千切れないじゃないか! 桶の中でカーブしてるのに、ケツ穴とつながって面白いのなんのってな」  長く太い排泄物が、むりゅんむりゅん、と広がった肛門から徐々に押し出される。  顔だけでなく全身を、胸元や尻周りにいたるまで、桜花は汗ばませ湯気をあげていた。  強制的にあたえられた排便の開放感に、いやいやながらも打ちひしがれているようだ。 「くっせぇな~。おまえの腹はどうなってんだよ! だれがクソったれだって!?」  一週間。大したものを食べさせていなかったせいだ、熱い腐敗臭がすぐに漂いだす。  罵られながら大便は、いまなお薬液の溜まった容器に“ひり”出されていた。  ぶるっ、と桜花の下半身が痙攣した。途端に便がぶっつりと途切れてしまった。  切れてしまったのかと確認するが、どうやら今のが最後だったらしい。続きが出ない。  苦痛と快感の入り交じった奴隷の排便シーン……いつ見ても微笑ましいの一言に尽きる。 「…………」  奴隷として辱められていく自分への哀しみ、両親に売られた切ない境遇ゆえか。  大便と違って、とめどなく流れ続けている涙の理由はいったい何なのか。  有馬は想像するだけで先走りが増えてしまった。 「もう、やめ、てぇ……」   服を破られ、強制的に大便を見られた。  この精神的なショックは、穢れ知らずの二十歳には惨く響いた。  泣きじゃくり嗚咽をこぼして、もういやだと縮こまっているのだ。  有馬はこんなふうになった桜花を見て、興奮を止められはしない。 「今日はアナルだけにしてやるよ。処女は後で、頭がハッキリとしたときにとっておく」  有馬は舌なめずりし、亀頭を肛門にあてがった。太さは桜花の排出したものの三倍ほどもある。そのうえ、長さは桜花が伸ばした腕ほどもあり、男らしいゴツゴツに筋張った肉体を駆使されてしまえば、どうなるのか……。 「やめて、そんなの無理! 死んじゃう!」  有馬は半狂乱になった奴隷の腰をつかみ抑え込む。  浣腸液は稲荷の用意した特別性。肛門が解れ、しかもローションの役割を果たす。  どんなキツい尻穴だろうと、たった一発で、有馬の巨根に耐えられるようになる。  奴隷の自覚を仕込む第一歩になるし、なにより処女は、意識があるとき貫くに限る。  いまから泣こうが叫ぼうが犯し抜かれる。絶望のアナルファックを楽しんでやろう。  縄を解けば逃げ出そうとするが、有馬がちょっとおさえつければ抵抗はおしまいだ。  悪臭を撒き散らすプラスチック桶が見えよう位置を変え、四つん這いにしてやる。  見事な一本糞が浣腸液に浸っているのを目に焼きつけ、桜花は動きをとめ鼻をすすった。 「死ぬわけないだろ、いくつの穴を、この巨根で貫いてきたと思ってんだ」  有馬は舌なめずりをして、食べ頃の解れた尻に挿入しながらのしかかる。  体格差と身長差のせいだろう。ポニーにサラブレッドが跨がるみたいなものだった。 「やめて、あつい! あつい、そんなの、いやぁぁ!! ひっ! いっ!?」  下半身を無遠慮に打ちつけ、亀頭が最奥にまで到達する。  桜花はショックからか言葉を失うが、構わず笑ってやった。 「はははっ! こりゃ売られるわけだ」  腰を左右にひねり、イチモツの感触を肛門に教え込んで、小刻みに前後する。 「浣腸でほぐしてやった後にしても、おまえの腕ほどもあるチンポを、こうも楽に突っ込めるなんて。性奴隷になるために産まれてきたんじゃないのか」  腰を小刻みにしているだけで、有馬は達してしまいそうだ。  ぬるっとした浣腸液に絡みつき、腸内粘膜がいい刺激を奏でる。  なるほど、上玉と言われていただけはある。最高の性奴隷だ! 「数日でユルユルになってくれんなよ? 結構な金額を払ったんだ、それくらいの分は遊ばせてもらわなきゃ、割に合わないからな!」  当然ながら、根本までの挿入は果たせていない。  多く見積もって、せいぜい五割り弱と言った程度だろう。  有馬の巨根を完全におさめられるのは、本物の馬くらいだ。  代わりに最初っから、腸の壁をえぐるように叩いてやった。  下半身を激しく振って、パンッ! パンッ! と尻叩きのように打ち鳴らす。 「こいつはなかなか。ケツ穴は処女じゃなかったのか? 初めてとは思えないな」  バックからのしかかり、乱暴に胸を揉みしだいた。 「いたっ! いたいっ!」 指の隙間からもちもちとしたものが、たぷんっと溢れてきていた。 「そのまま四つん這いでいろ! のっかったまま、こうやって犯してやる! この巨乳も、握ったままでな」  有馬は正常位と後背位を好んでいる。鷲掴みにした巨乳を甚振るようにして、腰を振るのが大好きだった。  根本まで挿入できないのならば、こういった楽しみを持つのは当然の話だ。  痛い、やめて、耳に飛んでくる言葉の数々は、最初よりずっと弱々しかった。  さっきの排便が決定打になったに違いない。ほくそ笑んで、トドメをくれてやる。   「いいか桜花。おまえは俺の性奴隷だ! これからおまえはずっと俺に犯されて生活するしか、生きていく道はないんだよ!」  ずごっ、と内壁を亀頭でぶん殴る。  桜花は喉をつまらせ、尻穴が締まった。 「いいぞ! その調子で俺の役に立てよ」  巨乳をギリギリと圧迫し、震える体に腰を打ちつけていく。 「っ!」  排泄したてで緩んだ肛門、そこに男根が抜き差しされる。  くくく……有馬は欲情がたかぶり、低い笑いをこみあげさせた。  二十歳の、見事しか言いようのない素晴らしい肢体を所有物にする。  手加減は微塵もない。力任せの激しい腰使いで、穴をほじくりまわす。  巨根を無理矢理に押し込めながらも千切れず、柔らかく包み込んできた。  感触的に、本気でやっても壊れない。有馬は確信をもって突き上げてやる。 「浣腸の水分がねっとりしてて気持ちいいだろ?」    桜花はつけばつくほど、豊満な肉体からムンムンと汗が滲んだ。  亀頭に絡みついてくる腸粘膜は、排泄をするようにイキんでいた。  前後がしやすくなって、有馬はこれ幸いと腰を押し進めていった。  両手では掴みきれない巨乳に指を食い込ませ、手前へ引いてやる。 「毎日こうやって、いや、毎日これ以上の性処理が待ってんだからな! 覚悟しろよ!」 「そんなの、いやぁ! かえして、いえに、かえしてよぉぉ!!」  有馬は鼻で笑って、乳房を千切らんばかりに締め上げ、腰をより突き立てる。  おまえはもう俺のものなんだ! その実感を、身をもって教えてやらねばなるまい。 「売られた奴隷に帰れる場所があるわけないだろ、ここがおまえの家だ!」  有馬は欲望にがなり立てる。四つん這いになった巨乳が自重で垂れる感触に、狭苦しい肛門を無理にこじ開け、整復してやる達成感。全身がゾクゾクとした、普通のセックスでは味わいようのないエクスタシーに、全身が戦慄いていくのだ。 「いいぞ桜花! 俺の欲望は、こうでなくちゃ発散できない! 最高の奴隷だ!」  筋肉が盛りあがったたくましい身体が照明を浴び黒光りし、汗ばむ華奢な桜花に全体重をのせ、グングンと巨大なもので穴を揺する。衝撃をあたえ無力感を伝え、どんな哀願も懇願も無意味なのだとイチモツ一本で仕込んでやるつもりでやった。  まずは一発、出してしまおう。スパートをかけた有馬の腰に、桜花が悲鳴をあげる。 「おしりっ、いたい! 壊れちゃう!」 「本当に痛いだけか? こんなにケツを閉じて、嘘をつけ」  桜花はすすり泣いた、胸板のあたりにある顔を横から覗き込めば、どこか微妙に艶めいた吐息をこぼしているではないか。肛門の処女を貫かれながら、感じてしまっていた。  ふんっ、と鼻で笑ってやり、愉悦とともに射精する。  彼女の括約筋を伸ばしながら、ドクドクと粘るザーメンを流し込む。  最終的にグラス一杯分ほどもあるザーメンで、桜花の穴を満たした。 「どうだ? 排便した後にファックされるのは気持ちが良いだろ? ほかの女もそうだった。おお、出る! 出るぞ、ぜんぶ肛門に注いでやる!」  桜花の巨乳を下から上にもちあげては左右に回す。  いくら受け身で、被害者を気取っていようとも、所詮は若い女でしかない。  荒々しくも巧妙な有馬の慣れた、腰使いの前では蕩けていくような心境だろう。 「そんなに嫌がるな。俺くらいチンポがデカいと、すこしは上達しなきゃ、自分でも達せないんだよ。桜花だけじゃないんだぞ、俺のチンポで、初物を貫かれてヒーヒー言う性奴隷はな」  語っている間も射精は終わらず、さらに一分ほどが経過して、ようやく停止する。  腹の中に並々と注がれたであろうザーメンは、桜花の腸内で、たぷんっと波打った。  桜花は嗚咽を漏らしているが、もちろん腰を引いていき、本気で押し込み再開した。 「や、やああ! ひっ! いっ! からだ、へんになるぅ!」  苦悶に困惑で桜花の表情はめちゃくちゃになっていた。  しかし、腰を振るほどに否が応でも反応してしまっていて可愛らしかった。  男をそそらせる腰のくびれを、悩ましげに震えさせ、肩を縮まらせている。  そこに有馬が一突きをくれてやるごとに、ドロドロと腸液があふれてきていた。 「俺のザーメンがいい潤滑油になっただろ? もっとケツをふって、ご主人さまを満足させるんだな! それができないなら、おまえの飯はずっと、俺のザーメンだけになるぞ」  桜花は聞くに堪えないと首を横にふった。  彼女の全身はどこもかしこも濡れて、揉みしだく巨乳もしっとりとしていた。  いっそう匂い立つ女の匂いに股間もギンギンにみなぎり、抑制がきかなかった。  二回目が、桜花の肛門に注がれる。どくんどくん、と巨根が蛇口につけられたゴムホースさながらに熱いザーメンを流し込み、いやいやと首をふっている桜花を苛ませる。 「気持ちいいなぁ桜花。おまえの役割は感じることと、感じさせることだもんな」  有馬は湧き上がる支配感。この甘美なる射精感にすっかり上機嫌になっていた。 いまも射精してやっている肛門が締まるたび、「あぁっ……」と桜花が切なげに鳴いた。  それは聞き間違いようのない絶頂のよがり鳴き。たまらず、有馬はいっそう奮い立っていた。 「うっ、ああっ! ひっ! んぅぅ! ――――ぃ!?」  桜花は前に進もうと手を伸ばしていた。 まだ元気があって何よりだと、有馬は乳房を手前に引き寄せ、位置をより近づかせる。 「桜花! おまえは最高だ! 売ってくれた両親に感謝しないとな。おまえは俺にぴったりの性奴隷だ、まだまだタップリ、今日はケツ穴だけを穿りまわしてやる!」  有馬は激しく吠えあげ、腰をふって、胸をたぐりよせる。  ぐちゅぐちゅとザーメンが肛門から噴出しても、新しい精をたっぷり注ぎ込んだ。  時間が経過し、深夜を回っても肛門なぶりは終わりを見せなかった。  桜花は全身を床に投げ出して、巨根によって強引に尻をあげさせられ、胸を掴まれてガクガクと揺さぶられていた。 「出すぞ桜花! ケツに注いだザーメンが、今日の晩飯だ! 俺のザーメンをたっぷり呑んで胃を膨らませてろ! ちょっと従順になったら、また普通の食事をくれてやる」  どくんっ、腹部が膨らみかけにされるほど精を詰め込まれた桜花の体内に、またしてもグラス一杯分はあろうかというザーメンが、時間をかけて放出されるのであった。  翌日。  奴隷部屋の掃除を終えて出勤。  有馬はどう犯してやるかを悩んでいた。 「浣腸とアナルファック以外はやらなかったからな。昨日がケツなら、今日はマンコだよな」  ぶつぶついいながら帰宅する。  やはりホワイト企業は素晴らしい。  残業なしの定時退社。終わればさっさと解散の運びになる。  終了の十分前に支度の様子がなければ、上司が目を光らせる。  十分前、三十分前の出勤などしようものならば注意をされた。  時間にまったくルーズでない。だからプライベートを満喫できる。  呑みニケーションなんて前時代的なものはない。一直線に我が家へ。  靴を脱ぎ、ネクタイを解きながら廊下を歩く。目指すは奴隷部屋だ。  今夜はどんなふうに犯してやろう、笑みを浮かべていたときだった。  日中は暑く、会社はクーラーをつける季節でもないからと換気をした。  巨根を収めている伸縮性が抜群のパンツは、内側が蒸れ火照っていた。  こいつはちょうどいい。にやけながらスーツを片付け、指紋認証のドアをひらいた。  開けた瞬間に突撃されるかと思いきや、部屋の隅にあるベッドの上で縮まっている。  有馬が愛想よくしてやっても、彼女は不安で不安でたまらないといった様子でいた。  女の匂いのほか、有馬の注いでやったザーメンの臭いがプンプンと臭っている。  昨夜の晩から、桜花はザーメン以外のものを口にしていないのだから当然だ。  しかし、死んでしまっては困るので水だけは取り上げずにおいたが、空のペットボトルを目にちゃんと呑んでいるようで安心した。 「今日は桜花の処女を破って、女にしてやろうとおもう」  もう以前とは違う。ただいま、おかえり、挨拶など不要の関係だ。  絶望の底に沈んだかのように桜花の表情は悲しげで、瞳は潤んでいた。緊張のせいか手足に力が入っている。 「凄いだろ俺の勃起は? これがおまえのケツ穴をガッツリ、奥の奥まで貫いてやったんだぞ。あれと同じくらいの激しさで、処女を貫いてやる」  桜花はビクッとパンツを突き破らんばかりに聳え立った勃起を見つめた。  歯のつけ根が合わなくなって、極寒にさらされたように震え上がっている。  有馬の期待通り。桜花はこれまでに買い取った奴隷と同じ反応をした。  あれだけ嫌がっていたのに、いまとなっては気力を失いかけている。  やはり浣腸とアナルファックは、屈服させるに最良の手であった。 「もしも俺のチンポを、パンツ越しに舐めしゃぶって、玉も可愛がってみろ。そうしたら愛液だけじゃなくローションも使ってやる」 「いや、おねがい――――っ!?」  無言で、有馬の平手が桜花に飛びつき、パンっと弾けた。  音が鳴る程度の威力しかなかったが、桜花の心は酷く痛んだだろう。  ずっと大嘘をつかれていた事実を、彼女はまだ信じたくないらしかった。 「どうだ? やるつもりはあるか? ないならこのまま犯してやるが」  桜花は見るからに嫌そうな表情をしても、文句を言わなかった。  二分ほど待っていれば、観念したようにうなずいた。物覚えがいい。  巨大過ぎる勃起は有馬が立っていれば、桜花の胸元に亀頭が届いてしまう。  足を震わせながらも近づき、立ったままパンツに顔を近づけ、舌で舐めあげる。  蒸れた体臭に顔をしかめ、見上げてくるが開口し、パンツ越しに先端を味わった。 「ご主人さまを舐めてんのか?」  露骨に苛ついてやれば、びくっと股間に怯えが伝わってくる。 「もっと大口を開けてしゃぶりつけ。水もとりあげて、ザーメンだけで生活するか?」 「う、うぅ……」  桜花はパンツの玉にしゃぶりついた。真ん丸で汗だらけのものに唾液をつけて、男臭さに汗臭さを口いっぱいに堪能する。吐き気をこらえているのか咳き込まれるが、それもまた有馬にとっては気持ちがいい。 「いいぞ桜花。従順になっていれば、痛いおもいなんてさせないからな。おまえの働きによって、俺は天使にも悪魔にも変わるんだ」  頭を撫でるが、桜花の態度は変わらなかった。  固く目をつぶって、すすり泣きしゃくりあげる様子が心境を物語っている。  有馬は野獣さながらに喉をならし、猛り狂った男根をわざと跳ねさせてやった。  布地に密着する桜花の口が奏でる濡れた音。それをすすりあげる下品さが愉快だ。 「むしろこの部屋から出たくないっておもうくらい、大事にしてほしいだろう。なら俺を苛立たせず、媚びるしかないな」    Fカップの巨乳を揺らしながら、苦しそうにパンツに食いついている。  汗臭い男のものを、蒸れた布地に唾液の染みをひろがせ、じゅぶじゅぶ、と愛撫する。  パンツの生地が唾液で重くなり、生温かい感触が毛やたまに張りついてきた。これと同等のものを、桜花は口全体で桜花が感じている。おもわず射精してしまいそうだ。 「仕事帰りのチンポは臭いか? 桜花のクソよりは臭くないだろう。あれを食わされたくなかったら、そんな顔で俺を見ないことだ」  自分の大便を食わされる……それくらいならザーメンのほうがマシだと、桜花の口が積極的になった。睨むのもやめて目を閉じ、じゅぼじゅぼ、と玉袋を口いっぱいに頬張って見せる。  竿を舐めたら玉。  玉を舐めたら竿。  一生懸命になった姿に鼻息が荒くなる。  嫌がる女に奉仕されるのは、優越感がある。  しばらく、三十分はそうさせていただろうか。  桜花は口周りを男臭くしながらも吐かず、健気に頑張っていた。  結果をいえば、有馬はとても「もどかしい」気持ちになっている。  焦らされているようで落ち着かない。テクニックはからきしみたいだ。 「もういいぞ、仰向けになれ。そこのローションを好きなだけマンコにつけろ」  転がっているローションのキャップを開けて、桜花は鼻をすすりながら、膣にペタペタと塗り込んでいった。透明でサラサラとした、愛液と似た摩擦を生む人工粘液を膣の中にまでしっかりと、自慰をするみたいにコーティングしていた。


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