制作作品のプロットの一部など
Added 2020-04-01 15:51:31 +0000 UTC人物設定を書いて満足した気分になっていた
結末、大まかなストーリーラインは決まっているのですが
色々と記載していませんでした
あらすじ、話の最初の部分をこの記事に載せています。
あらすじ
西暦1945年――銃後をも巻き添えにした酸鼻極まる戦いの末、大東亜共栄圏の理想と共に大日本帝国の奮戦の全ては無に帰した。精強なる将兵たちは虚しくも骸と化し、世界に威光を知らしめた誉れ高き兵器は鉄屑となり、神でさえ人となった。
そんな時代の片隅で、灯した瞋恚の炎を消すことができぬ者たちがいた。敗戦を認められぬ者がいた。大日本帝国陸軍所属、若き日本男児たる桐島中尉もその一人であった。青年将校の内に燻っていた黒き情動は、やがて凶悪な叛逆の狼煙へと変貌を遂げていく。かつて抱いた愛国への忠義が妄執へとすり替わり、もはや自らが帝国の亡霊と成り果てていることに気づかぬまま、青年たちは命を華と散らしていくのだ。
そうして部下の屍の山を越え、多大なる犠牲を払い、ついに邂逅した敵国軍元帥の息女――アメリア・ハルゼー少尉。
黄金に輝くばかりの気高さを持つその少女を、彼はこみ上げる激情と共に監禁し、自らの欲望と憎悪を望むままに彼女に叩きつける。昏き闇の中には国の為に在る軍人など何処にもいない。あるのは、狂った獣と壊れゆくひとりの少女。
繰り返される悪夢の果てに、何を見るのか――
・人物設定(こちらにもあらすじ追加しています)
https://www.pixiv.net/fanbox/creator/36582774/post/888948
《第一章》
(Twitterで投稿したこちらの前日譚にあたる部分です。)
「中尉殿」
部下から掛けられた声で意識を覚醒させる桐島。障子に差す光は橙色。時計を確認すれば、西の空に日が沈む夕の刻。少し遅れて、彼は己が夢を見ていたことに気づく。夢の内容を思い出そうとするが、まるで霞を掴もうとしているかのように、上手く記憶に再現することができない。
「随分と、うなされていたようですが」
部下の一人が、心配そうな様子で桐島に声を掛ける。桐島は「問題ない」と言って首を振る。
「今宵のことを考えて、どうにも緊張しているようだ」
肩を竦めて言った桐島に、部下はわざとらしく驚いてみせる。
「中尉殿が緊張とは、珍しいですね」
演技染みた大仰な部下の態度に、桐島は苦笑を返す他ない。
「私とて人間だぞ。緊張もすれば、疲れもする。本音を言えば、もうひと眠りしたいところだ」
桐島が軽い冗談を返す。張り詰めた気持ちが、僅かに緩んだようだった。
部下が表情を崩し、口を開く。
「中尉殿が眠いと言うのは、もっと珍しい。明日は雪でも降るのでしょうか」
部下の軽口。何気ない冗談のつもりだった言葉。その一言で、桐島の表情が再び陰る。
「明日、か」
桐島は遠い目でどこかを眺めた。
「来れば良いが」
ぽつりと呟かれた低い声。部下は己の失言を悟り、閉口する。
――この日の晩には、一世一代の戦いが控えている。先の大戦に敗れた帝国の領土を土足で踏み荒らす、戦勝国に対する反攻作戦。目標は敵国海軍大将ハルゼーの身柄。神奈川某所、桐島の部下が所有する、あまり広いとは言えない平屋建ての一軒家に、桐島と志を同じくする十数名の帝国陸軍人が集った。それは部下の所有するその建物が、偶然にも目標に程近い距離に位置していたが故。帝国政府が、進駐軍高官やその部下たちへの滞在先として提供した横浜山手の住宅街から僅かに数km程しか離れていない場所に、桐島の部下の自宅はあった。居間と客間を繋げた大部屋では、益荒男たちが床で雑魚寝をし、夜に備えて睡眠を取っている。接収を免れた武装を手元に置いて、彼らは戦意を研ぎ澄ましている。桐島もまた彼らと同じ部屋で寝るつもりだったが、指揮将校にそんな真似はさせられないと部下から断られた。加えて家主の強い押しの為に、彼は家主の四畳半ほどの自室をやむなく使用している。夜に備えて仮眠を取った折に、桐島は悪夢にうなされて、部下に起こされた。
無謀極まる作戦を指揮する桐島にかかる負担はいかばかりか、部下には推し量ることさえ叶わない。しかし、部下にも一つだけ分かることがある。
「必ず来ます」
それは、桐島が優秀な指揮官であるということ。彼の命令に従えば、どんな窮地をも乗り越えることができると、部下は心の底から信じている。
「中尉殿が、指揮を執るのですから」
部下の真っ直ぐな瞳が桐島を射抜く。重みのある期待。桐島の双肩にかかる命が、重圧となって身体を蝕む。だが、それがどうしたというのだ。
「そうか」
桐島は短く端的に答える。命を背負う覚悟など、彼はとうにできている。桐島が外套を羽織った。
「皆を起こせ。これより、作戦の最終確認を行う」
怜悧な眼差しと力強い命令。咄嗟の敬礼を返す部下。
「はっ、ただちに」
背筋を伸ばした部下が、足早に退室する。壁に立てかけていた軍刀を手に取り、桐島もその背に続こうとして、ふと障子窓を見る。強烈な西日が視界に映った。その橙色の光が、何故かほんの一瞬だけ、黄金色の輝きに見えた気がした。桐島が瞬きをすれば、それまでと変わらぬ光景に戻る。漠然とした違和感を感じつつも、桐島は頭を振ってそれを無視して、彼は部下の後を追った。部下たちが集う大部屋に着く頃には、それはすっかり桐島の記憶から抜け落ちて、思い返されることもなくなった。
(と言った感じで書いていく)
プロットなので、まだ文章を整えていない状態です。
本編は、どんどん推敲して文章を追加していきます。
アメリアと出会うのは2、3章かな…。
全EDコンプしてもプレイ時間5-6時間くらいでおさめたいので、
おそらくは一日でプレイできる作品の予定のはず…です!
人物紹介のところでも記載したのですが、
配布方式はまだ迷ってはいるのですが本編を無料公開をして、
気が向いた方用にご支援ページを作っておく予定です。
この作品のタイトルは『融国』(ゆうこく)
英語名は、the ceremony of love and death.(愛と死の儀式)
です。作品タイトルは自分が浪人中に読んでいた日本文学作品が元ネタです。
rite,ritualも同じく儀式という意味ですが
ceremonyの儀式に含まれる意味には「一度きり」という性質もあるようです。
これからも制作がんばります!