女になった後輩の俺が、男になった先輩に自慰を教える話
Added 2019-10-10 15:58:36 +0000 UTCなんの前触れもなく、全人類の性別が反転したあの日から1ヶ月。大混乱に陥っていた世界もようやく落ち着きを取り戻し始め、見慣れた人の姿はあべこべのまま、穏やかな日常が戻りつつあった。 遅く来た秋の風が、長く伸びた俺の髪を揺らしていった。ふわりとしたシャンプーの匂いは、生まれて25年、ここまで甘く香ることはなかった。 全人類が性転換した、ということは例に漏れず、俺自身も女の体になっており、25年付き合ってきた息子が突如消滅したことに困惑をした経験の持ち主である。代わりに出現した胸部の双丘はいざ自分についてみると存外に邪魔で、肩も凝るし思っていたよりあまり楽しいものではなかった。 眠い目をこすり、欠伸を噛み殺しながら会社へ向かう道すがら、見慣れ……たわけではないがまあ誰かは判別つく程度に面識のある「広くなった」背中を見つける。 「はよざいます、真中先輩」 「……あ、清水くん。おはよ」 戸惑うように俺を見下ろす身長は、元の姿より10cm以上は伸びているだろう。 低くなった声、大きくなった手、平らになった胸板。 この人……真中先輩は、俺と同じ部署の一年上の先輩だ。彼女も俺と同じように、ある日突然性転換し、しかし俺とは逆パターンで女から男になってしまったケースに該当する。 俺と真中先輩は、業務上の関わりもそこそこあるし、遅くまで残業した日などは一緒にメシを食いに行くこともある程度には仲がよかった。 しかし普段冷静な先輩も、突然男になってしまったことが相当堪えたのか、しばらく会社を休んでいた。最近になってようやく会社に来るようにはなったものの、どうも以前と比べて俺との関係性はぎこちなくなったように感じているのがこの頃である。 今日も先輩はなんだかモジモジなよなよとして俺の目をちゃんと見てくれないし、無意識に俺と距離を取ろうとしているような感じも受ける。 「……先輩、体調悪いんスか」 「いや……別に、そういうわけじゃないけど……」 小声で喋るたびに咳払いをするのは、自分の声の低さに慣れていないせいだと思う。 「ほんとすか? なんか最近元気ないじゃないですか、先輩。俺でよければ話聞きますけど?」 「……本当? その……どんな話でも引かない……?」 「何いってんすか。俺がマスタ入力トチって不具合起こした時も先輩励ましてくれたでしょ。その恩があるんだから、何言われても引きませんよ」 やや強引に畳み掛けるよう言葉をかけると、ようやく先輩は控えめにこちらを向いてくれた。 元々が美人だった先輩は、男になってもイケメンの部類に入る顔つきになっていた。そのイケメンが、顔を赤らめ、恥じらうように俺を見ていた。 「……あの、ほんとに引かないでほしいんだけど…………の仕方を、教えてほしい……んだよね」 「え、なんて?」 訝しげに聞き返すと、先輩は慌てて口元に指を持ってきて小声で話せとジェスチャーをする。 それから天を仰いだり、周りをキョロキョロ見回したりと挙動不審な行動をひとしきり取った後、観念したようにため息をついて、ほとんどひそひそ声で俺にこんなことを言ってきたのだった。 「ずっと、股間が硬くなってて、すっごく苦しいんだよね……一時的に違うこと考えて柔らかくなったと思っても、すぐまた起き上がってきちゃって……これ、どう扱ったらいいのか、全然分からないから教えてほしい……」 26歳、元OLの先輩が、処女だったということを俺はこの発言で初めて察したのであった。 *** 誰でもトイレを考えた人間は天才だと思う。特に全人類がこんな状況になっている今、「誰でも」という大義名分を掲げて入れる個室があることでめちゃくちゃ俺たちは救われている。 広い個室の中に俺と真中先輩は2人で入り、慎重に鍵をかけた。 「えーと……つまり、先輩はチンコ使ったオナニーの仕方がわからないから俺に教えてほしいって理解であってます?」 俺がヤケクソになりつつ放った言葉に、先輩は耳まで真っ赤になる。 「あの、あんまり、恥ずかしいからそういうこと言わないでほしいんだけど……」 「今自分に生えてるもんなんだし恥じらう必要なくないすか?」 「うっ……そ、そういうこと、言わないでよ……」 モジモジと脚をすり合わせる先輩の股間部を思わず凝視してしまう。その下に存在している、1ヶ月前まではなかった怒張のことを思うと、確かに可哀想な気はしてくるよな。 まあ俺は男としては先輩より25年ほど先輩なわけだし、日頃の恩もあるし、彼女が困ってるなら別にレクチャーすることもやぶさかではない。 先輩を便座に座らせ、触りますよ、と声をかけてズボンのチャックを下ろせば、先輩は軽く肩を震わせて目をギュッとつむった。 「目閉じてたら見れないでしょ、ちゃんと覚えて自分で抜けるようになってくださいよ」 「ご、ごめん……でも、私、私……」 ズボンの下に着込んでいたのは、明らかにコンビニで買った下着だった。それもずらし、奥にある肉棒を掴み引き出すと、生々しく血管を絡ませた剛直がぶるん! と雄々しく立ち上がる。 「うわデカっ」 「やだぁ、そんなこと言わないで……」 「……なんかこういうこというの元男としてプライドが許せないんですけど、俺のよりもでかい気がします……」 「うぅ……そんな……」 俺も落ち込むし先輩も涙目になってるし、もうなんか二人してお通夜の空気である。まあそんな中でも先輩のチンコはフル勃起してるわけなんですけど。 「……気を取り直して、触りますよ。ちゃんと見て覚えてくださいね、こうして手で握って、擦るんです」 「ん……っ! あっ、やだ、なに、この感じ……っ!」 指で輪っかを作ってやり、恥じらう先輩のペニスを優しく包んで上下に擦る。生えたての性器から感じる初めての快楽に、先輩の息が荒くなる。 「ヤダ、じゃないでしょ。どうです、気持ちいいですか? 気持ちいいのを続けていくと、そのうち射精しますから。出したらチンコも萎えるんで、それで終わりですからね」 淡々と事務説明でもするみたいに言ってるけど、それはこの図を俯瞰して見たら色々と終わりな気がしているからだ。 もともと性別が逆とはいえ、見た目で言えば「会社の後輩の女に、先輩の男が手コキされてる」という……いかんいかん冷静になるな。 俺が先輩のペニスをしごき上げるたびに、先輩を未知の快楽が襲う。握りしめた剛直は熱く、硬く脈打っていて、これが先輩の体から生えている一部であることと、それによって先輩の身体が完全に男に変わってしまったことを証明している。カリの辺りを擦ってあげるたび、先輩は前と変わらず綺麗な顔を羞恥と快感で赤く染める。金玉も精子を必死に生産して、先輩が精子を吹き上げ男として精通するのを今か今かと待ちわびているようだった。そんな先輩を見てるとなんだかいじらしく思えてしまって、つい言葉攻めみたいな真似をしてみたくなる。 「はぁっ、あぁ、こんなの、生えてるの、いやなのにっ……」 「そうですよね、先輩は女の子だったんですもんね。今じゃこんなにぶっといチンポ生やして、バキバキに勃起させて後輩にしごいてもらってる男なんですよ。どうですか、男の感覚は?」 しごき上げるたびに、先輩のペニスの先から我慢汁がだらだと垂れ流されてくる。 「……きもちいっ……男の子の体なんて、やなのに……私、男の子になんてなりたくないのに、おちんちん、なんでこんなにっ、きもちいいのっ……?!」 「なりたくないって言っても、もう先輩は男ですからね。先輩は女の子じゃなく、金玉ぶら下げて、チンポから我慢汁垂れ流してるオスなんです。女の子を抱いたら赤ちゃん孕ませられちゃう、男なんですよ」 「やだっ、わたしっ……あっ、なにこれっ、なんかっ、なんかのぼってくる……!! 清水くん、出ちゃうっ、おねがい、やめて……!!」 「出しちゃってくださいよ。先輩、ザーメンぶちまけて、射精して男になっちゃえ!!」 「嫌ぁ……っ……わたし、男の子に……っ! ああっ……!!」 びくん、びくんと何度も体を震わせて、真中先輩が白濁を吐き出した。それをすかさずもう片方の手に持っていたトイレットペーパーで受け止める。この辺の処理は、まあ25年分先輩である俺にノウハウがあるということで対応する。 テキパキと片付けを済ませ、俺自身も手を洗う。 初めての射精を経て、次第に賢者モードに移行しつつあるのか、先輩の目に涙が滲んでいた。 「……ごめんね、清水くん」 「え、何で謝るんです?」 「こんな気持ち悪い、オカマになっちゃった先輩のアレ……触らせて……わたし先輩失格だよね。嫌だったよね。ごめんね……」 射精したことで、完全に男になってしまった自分を自覚したのか、ズボンのチャックを閉めると自己嫌悪にふるふると肩を震わせる先輩。 俺は小さくため息をつくと、先輩の肩に手を乗せた。 「あのね、先輩。一個言っときますけど、普通いくら仲良くたって別の男のチンポしごいたりしませんよ俺」 「……じゃあ、どうして……」 「先輩のことが大切だからです。身体は男になったかもしれないけど、俺の目には先輩が、女の人だった時からずっと変わらない優しい人として映ってます。俺、先輩のその優しさにたくさん助けられてきたから、先輩が慣れない男の体に困ってるなら助けたいと思った。それだけです」 一気に言った後、我ながらキザな台詞を吐いたもんだと気恥ずかしくなり、少し視線を逸らした。 先輩はついに目の端から涙を数滴こぼすと、恐る恐る、俺の身体に手を回しガラス細工を扱うようにそっと抱きしめてきた。 先輩の鼓動が近い。体温が触れて、なんだか俺まで安心する。他人の体にすっぽり包まれる感覚は、子供の頃以来だったが、不思議と嫌な感じはしなかった。 「ありがとう……ほんとに、清水くんがいてくれて、ほんとに嬉しいよ……」 「そんな大げさな」 「わたしも、何か力になれることあったら、なんでもするから。すぐに言ってね。生理痛の時はお腹温めるといいとか、アドバイスも全然するから……!」 「お、おお……」 先輩の大きな体に抱きしめられながら、いざ自分が女になったことでこれから起こる各種生理現象を改めて思うと、人ごとではいられないのだなと改めて感じ冷や汗をかいてしまうのだった。