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《特別解説記事0311》レモン・カノン4巻:全ページ解説。《無料記事》

本記事は『レモン・カノン4巻』の描き下ろし番外編全6話分について解説する記事です。


本はこちら

紙の通販(https://alice-books.com/item/show/7308-40)

電子書籍(https://yatiku.booth.pm/items/6507692)

pixivで本編が全話読めます(https://www.pixiv.net/user/5982616/series/58942)。



本記事では今後のネタバレになること以外のセリフ、描写の意味をほとんど語ってしまいます(私自身の記録的意味合いもあります。)ご了承ください。



なお、4巻の描き下ろし以外の再録部分(第7楽章と第8楽章)に関しても同様の解説記事をかなり昔ですが書いています。本FANBOXのタグで #レモカノ解説記事 から読んでみてください。描き下ろしもだけど本編もよく分からなかったという方はまず本編の解説記事を読んでおくといいと思います。たぶんだいたい解説されています。本記事は4巻の描き下ろしについてしか言及しません。



通販告知用に描いた、4巻本編の主役だった葡萄先生。




ここから先、全ページ掲載して解説していきます。調整が大変なので、ページ順番は本そのままです。



『レモン・カノン総集編1巻』にもあった、レイモンド・セネカ・ノンセンスの『正典』という架空の小説からの引用(セリフのイメージは以前読んだ村上春樹の『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』)。また、序文的な言葉。

サブタイトル集。本編は飛ばしていきます。

4巻から隙間ページに作中登場した謎のものを簡単に解説することにしました。これは私が去年読んで感銘を受けた『シメジシミュレーション』という漫画の真似です。


1枚目は「太陽の玉座」、本編に登場します。説明が難しいですが、ゴッホのひまわり的な要素と、『醒めない長い夢』の「桃華くん」をイメージしたティアラをモチーフにした、太陽みたいな玉座です。「桃華くん」にとって王子様だったつもりの「藍華くん」が作ったものを本編で「神様」が流用して座っています。


本編の解説はしませんが、描き下ろしで増えた本編の扉絵だけはここで語ります。葡萄先生の特別衣装です。医者っぽい白服をモチーフに、ファッションショーでありそうな衣装にしてみました。ぶらさがってるねじれた紐は、内臓のイメージ。


余談ですが、本編は基本加筆修正してませんが、唯一、最近の私の作品に共通してる「句読点」がセリフに追加されています。


描き下ろし1話目、神様と檸檬くん。服にボリュームを出したくて、二人はランドセルのようなものを背負っていてその上からマントのようなものがあるという設定です。神様は「数字の8」、檸檬くんは悪魔の数字666。


檸檬くんがおそらく初めて「空」を見るシーン。ですが隣に神様がいて、檸檬くんは病室から出ることができないため、神様が見せてる「夢、もしくは幻想」の世界です。


檸檬くんは空を見たことがなかったので、「あそこには何があるの?」と聞いてます。


最後のコマにある白い十字架が13個あります。飛行機、飛行機雲みたいなイメージ。『レモン・カノン総集編1巻』の記事でも描きましたが、13は檸檬くんにとって特別な数字「274」を2+7+4した数字です。274は多すぎて描けないので、13に省略しています。

神様にとって「空」は「天」とも言い換えることができて、「天」とは「この世界」です。この世界は空虚であるのが神様の認識です。


何もないかもしれないけど、檸檬くんはそんな何もないこの世界を「綺麗なところ」と言います。先ほどの13個の十字架。下にある3つの十字架は『レモン・カノン総集編1巻』の最後のエピソードに登場する西瓜くんと苺くんがいた学校の屋上にあったもので、因果関係は不明ですが、ここが学校の屋上をイメージして演出された空間であることが分かります。


この話は、檸檬くんと神様にとっての「世界観」を表現した話ですね。


またこのエピソードは檸檬くんが幼い時(まだ無垢な頃)のイメージです。あとで出てくるエピソードでは暗い表情で登場します。

隙間絵2枚目、「オッカムの剃刀」、これは本編で葡萄先生に刺さっていたもの。以前キリスト教についての書籍を読んだ時に出てきた言葉で、気に入ったのでこの剃刀の名前にしました。


このオッカムの剃刀は「使い所」が決まっていて、いつか必ず誰かに刺されます。誰かをこの世界から削ぎ落とすために存在してる、形而上のものの一つ。


描き下ろし2話目。この話は本編に近いほど長いです。サブタイトルの名前とキャラが一致してないレアケース。この探偵さんこと「非心さん」は本編に出るかは未定ですが、描き下ろしではとても重要なキャラになります。特別衣装は探偵っぽいデザインを元に、黒い大きな目(通称、みつけるくん)をあしらったものになります。

檸檬くんは探偵さんに自身の両親のことを「調べてもらわなきゃいけない」のです。


下で出てくる7つの目の元ネタの、7つの目をもつ獣の顔。

でも檸檬くんは調べてもらうまでもなく「知って」います。それは苹果さんも同じ。ただ、調べてもらう…つまり檸檬くんと苹果さんの「特別な力」ではなく、客観的に知っている事実が必要なのです。


ここと次のページの大きな「目」はインパクトとどこかホラーな感じを演出したくて描きました。結構お気に入り。

この7つの目は葡萄先生が神様などと対話した時に頭の角に浮かぶ7つの目をイメージしてます。目、眼、からI(アイ)、愛、(目の漢字が入ってる)罪、罰、助の連想的になっています。


探偵さんが調べてきてくれるかは苹果さんが保証しています。苹果さんが大丈夫と言っているなら大丈夫なのです。

でも、君だって「知っているんだろう?」と言おうとしています。檸檬くんは左手に浮かぶ悪魔の数字666と、目を閉じた時には目の下にも浮かび上がっています。



ここで登場しているご老人は「老境 艾(ろうきょう よもぎ)」さんと言って、『さ・く・ら・い・ろ』からのゲスト出演になります。


これはセンシティブな問題なので漫画ではぼかしましたが、津波が来て、檸檬くんの家族がかつて住んでいた家および一帯は流されてしまったという設定です。岩飛県(いわとぶけん)という架空の名前ですが、立地としては岩手県の海辺あたりに西瓜くんの両親は結婚後暮らしていました。

ここで2022と2001という数字から年代が分ります。もう21年も前なのですね。西瓜くんが赤ちゃん…ではなくなってるくらいの年齢なので、時系列としてはかなり檸檬くんの死が近づいてる時です。


このシーンの檸檬くんのお母さんの彌猴桃(きうい)ちゃんの髪型はお気に入りです。またたまたまアイデアが湧いて、父、甜瓜(めろん)さんのパーカーには666の形をした紐がついてる設定。

今後重要になりますが、第三者目線だと甜瓜さんは「言葉にはうまくできないけど、何かがとても不気味に思える」存在なのです。ちなみに周りの文字はCANONを何重かに崩して描いてます。

「少し挨拶しただけ」なのが地味にポイント。甜瓜さんは挨拶すると何かが不気味に思えるのです。


最後二人が黒くなってるのは…つげ義春の影響だった気がしますが、ちょっと自信がないですね。また漫画を読み返したんですね。ここでも空に13個の十字架が飛んでいます。


この話は通常版3巻からの続きで、引き続き探偵さんが檸檬くんの両親のことを調べていきます。たぶん6巻の描き下ろしまで続く、連作エピソードです。6巻で調べ終わらなきゃいけないので、長いページを使ってます。探偵さんによって明かされる檸檬くんの両親像は…?

隙間絵3枚目。本編にしか登場しませんが、「受難の地、マタイの庭」と呼ばれる空間にある十字架。葡萄先生が死にかけてる時にここにいました。文字にもしてますが、クラシックに「マタイ受難曲」というのがあって、そこから。


ところで隙間ページもそう都合よくあるわけではないので、漫画に登場する前に先の紹介されてたりします。


描き下ろし3話目。檸檬くんとお父さんの甜瓜さん。二人のマントには陰陽らしきマークがあり、甜瓜さんには陰と陽、檸檬くんには陰しかありません。これも重要なモチーフです。『はるかげ中心』とつながりはありませんが、モチーフが表す意味は一緒。『はるかげ中心』のはるかげくんは逆に陽が二つ、陰が一つになってます。

再び屋上へ、今度は神様ではなく、甜瓜さんに連れられて。目が病んでるのと、久しぶりという発言などから、先ほどの時代からだいぶ未来の話のようです。

檸檬くんは「雨」も初めてでしょう。屋上の端っこにいるのは『夏の屋上の空豆』という「赤羽坂・C・やちく」名義の別作品のキャラクター、雲丹くんと空豆くんです。

檸檬くんと甜瓜さんに悪魔の数字666が浮かび上がっています。また背中には悪魔のマーク(シジルというらしいです)も。檸檬くんは二人の名前を言い当てます。

二人の名前に関しては甜瓜さんも「同感」です。

檸檬くんと甜瓜さんの「予感」の果ての一つが、一つの未来が、この屋上および、この二人らしいです。

キスする二人の背後にいたはずの檸檬くんと甜瓜さんが「CANON十字架」になってます。


ここで実際の『夏の屋上の空豆』のページを引用しますが、


実際十字架があります(作画時期の都合で完全一致にはなってませんが)。檸檬くんと甜瓜さんが見ている「予感の果て」は、パラレルワールドとかではなく「本当に『夏の屋上の空豆』の世界」なのです。


作画を作品ごとのイメージに合わしてちょっとだけ変えてるので、『夏の屋上の空豆』ではキラキラした少女漫画みたいなトーンかつグラデーションがかけられて光ってる感じを出してるのですが、『レモン・カノン』は青年漫画をイメージしてるのでこっち視点では二人がキラキラしてませんね。


『夏の屋上の空豆』を読んでも『レモン・カノン』が分かるわけではないですが、読んでおいて損はないのでここでちょっと紹介。


紙の本はこちら(https://alice-books.com/item/show/7308-37)

データ版はこちら(https://yatiku.booth.pm/items/5441611)

またこの「本編」は現在、pixivで無料で読むことができます(https://www.pixiv.net/artworks/115171574)


またもう一つ補足ですが、私の二つのペンネーム「青海原・Y・やちく」と「赤羽坂・C・やちく」は全くの別世界を描いていて、交差することは基本的に構造としてありえないのですが、全ての登場人物の中で檸檬くんと甜瓜さんだけは両者の世界を渡った唯一の存在であるため、両者の作品の登場人物を知ることを可能にしています。(この辺は、『レモン・カノン』の最終話あたりにまで関わってくる話です。いつか描けるといいですね。)


そのため、檸檬くんと甜瓜さんだけは「赤羽坂」名義の作品のキャラと今後も交差するのかもしれません。


この話は最終話までの伏線的なエピソードでした。檸檬くんと甜瓜さんの特異さを少しずつ描いてるエピソードでもあります。


簡単に言っちゃうと、「赤羽坂」名義の作品の前日譚的な話なんですよね、『レモン・カノン』って。 


本で読むと分りますが、本編7話と8話の間にこの描き下ろし1〜3話が収録されていて、この後の4〜6話は8話のあとに収録されています。区切りも良かったので。


葡萄さんの特別衣装二つ目。この本編では葡萄先生は病死しかけてる患者としての姿が描かれていたので、そんなイメージ。私は「手が見えない」衣装が好きなのですが、「手が見えない」ことに意味があるので、葡萄先生はちゃんと手(指)が見えるように描いています。また、結婚指輪をしてるのが重要ですね。


また補足ですが、改めて第8話の解説記事を読んでみたら明確には書かれてなかったのでここで。神様はなぜ葡萄先生を切迫して助けたのかというと、葡萄先生の子供である監獄くんが神様にとって必要な存在で、葡萄先生が子供を持たずに死んでしまうのだけはなんとしても防ぎたかったというのが解答になります。(友人が感想をくれたのですが、神様が葡萄先生を助けた理由が分からなかったみたいなので、補足。)


描き下ろし4話目。扉絵は西瓜くんを雨から守ってるCANON十字架になってます。西瓜くんは寂しそうだけど、CANON十字架は檸檬くんと甜瓜さんの象徴なので、西瓜くんを守ってるイメージ。

この回は作画の都合もあり、ほぼ全編に渡り影のトーンのみで挑戦しました。このページで重要なのは、「やっぱり」と言ってるとこでしょうか。甜瓜さんには「分かる」ので。

私は手を繋いでるシーンって作画が苦手なのですが、このシーンは自然に描けてる気がします。

「どこにもいかないでくれる?」のセリフに対する解答は、「沈黙」。私の中で甜瓜さんは、嘘はつかない人なんですよね。だから未来で西瓜くんの元を形的には離れてしまうことを「予感してる」ので「沈黙」です。


私の漫画では度々人物の影が重要なイメージとして登場します。ここでは西瓜くんと甜瓜さんの影は一切交差することなく、むしろ離れていっています。

自⚪︎してしまうけど、それでも「一生そばにいて守る」とは…?でも甜瓜さんは、嘘はつきませんからね。

崩れていく記憶のシーン。西瓜くんのことをいつまでも愛してるの吹き出しは壊れてませんが、西瓜くんの「僕もお父さんとずっと一緒にいるね」のセリフは崩れ落ちています。その返事も。単純に実現するか否かを象徴してるシーンです。漫画ならではですね。


最後に自⚪︎した時の首吊り縄です。こっちは輪っかの中に「kiwi」と母、彌猴桃(きうい)ちゃんの名前が浮いています。こっちは彌猴桃ちゃんの縄。

こっちの首吊り縄には「MELON」父、甜瓜(めろん)さんの縄ですね。ところでこの首吊り縄は当然そこに実在してるわけではなくイメージなのですが、このページに関して言えば首吊り縄(大きい方)は寝てる檸檬くんに重なってるし、小さい方は寝てる檸檬くんの上にあります。これがとても意味を持つページです。


西瓜くん目線では残念ながらあんなに約束してくれたお父さんは1巻第2話で自⚪︎してしまうので確かに「嘘つき」なのですが…?


この話は西瓜くんと甜瓜さんの関係性を思い出という形で描いています。こう言ってはあれですが、今後も描かれていくけど甜瓜さんが世界で本当に一番愛した(愛せた)存在は西瓜くんですね。

隙間絵4枚目。この次の話で出るエデンの海です。エデンに海があるのかは謎ですが、甜瓜さんが西瓜くんと妻、彌猴桃ちゃんのために用意した特別な空間です。イチヂクはアダムとイブが裸なのを隠すために使った葉としても有名。エデンですね。


ところで『レモン・カノン』全体を通してキリスト教などの既存の言葉が独自用語として使われてますが、これは『エヴァンゲリオン』とかの真似というか、完全に独自の作中固有名詞にしてしまうと余計謎になってしまうので、既存の言葉を借りてるだけなので、基本的に元ネタを知っていてもそこまで理解が深まるわけではないと思います。


描き下ろし5話目。扉絵は前回に続きですが、西瓜くんと母親、彌猴桃ちゃんが寄り添うことで西瓜くんは寂しくなさそうです。そしてより大きくなったCANON十字架が二人を雨から守っています。

西瓜くんの母、彌猴桃(きうい)ちゃん。お母さんはお父さんともども子供の頃に死んでしまったので、これは…イメージシーン…?夢…?それとも…?彌猴桃ちゃんは髪が長いので色んな髪型をしてたと思うのですが、学生の頃は少なくともこの髪型でしたね。

海が近かった…とありますが、上の描き下ろし2話目であった通り本当に海の真ん前にあったアパートに住んでました。


彌猴桃ちゃんからしても、まだ6歳頃に死別した西瓜くんが覚えてなくても仕方ないと分かっています。


後ろにCANON十字架。

視点が後ろに切り替わります。CANON十字架があったと思われる背後に檸檬くんと甜瓜さんがいます。繰り返しますがCANON十字架は檸檬くんと甜瓜さんの象徴なのです。


空が真っ暗ですが、時間の流れがこのエデンの海にもあるのでしょう。


ここで解答ですが、彌猴桃ちゃんの「魂」をこのエデンの海に甜瓜さんは残したそうです。なので、死別はしましたがここで西瓜くんが話してるのは「本当にお母さん(彌猴桃ちゃん)自身」です。


西瓜くんと彌猴桃ちゃんは人間だから…。じゃあ、檸檬くんと甜瓜さんは?浮かび上がる666悪魔の数字。

コマ割り?がお気に入り、イチヂクの飾りコマ割り。


西瓜くんとお母さん、そして檸檬くんとお父さんの二組にここで完全に分断されます。僕らと交わることはないと言っていますが…?本当にそうかな?

甜瓜さんに浮かび上がる666悪魔の数字。

檸檬くんにも浮かび上がる666悪魔の数字。「行こう」と言ってますが、どこに行くのか…今後描かれるかもしれないし、描かれないかもしれない。でも檸檬くんと甜瓜さんには明確な目的があるのです。


この話が描き下ろしの中では一番最後に考えた話のはずです。物語構造として『レモン・カノン』は恋愛ものではなく、家族愛がテーマなところがあって。4巻を描く前の構想ではお父さんである甜瓜さんと、息子二人の西瓜くんと檸檬くんの家族愛を描く予定でしたが、ふとお母さんの彌猴桃ちゃんは?と自分の中で疑問が浮かび、色々あったけど甜瓜さんは間違いなく妻の彌猴桃ちゃんも愛していたし、ただ⚪︎しただけじゃないはず。と思い、こういうエピソードを入れてみました。結果的に「檸檬くん、甜瓜さん」と「西瓜くん、彌猴桃ちゃん」の2組に別れているのがこのエピソードの主軸になりましたね。


今後も西瓜くんの子供時代(両親が生きてた頃)の番外編がちょくちょく描かれるんじゃないかなと思います。

隙間絵5枚目。神様の本名。これ、かなり分りやすいネタとして描いたつもりなのですが感想をくれた友人は少なくとも気づかなかったみたいです。神様の本名はカタカナで書くと「エイト・グレグソン=セカンドワールド」です。あとで載せるキャラ表とよく見比べてください。


神様がいかに神様になったかを描く漫画の構想も昔はしてたのですが(しかも3部作)、現実的に描くのは難しいと判断したので、結果的に言うといわゆる裏設定にとどまってしまいました。その3部作を読むと神様がどうして子供の姿なのかとか、本名をなぜ忘れてるのとか、神様が何を目指してこの世界を創ろうとしたのかが分かる予定だったのですが。。。ただ、その3部作がない代わりに本で言うと8巻?あたりで神様のその辺はかいつまんで説明するエピソードを入れるつもりですのでたぶんそれを読めば分ります(ほんとうのかみさまに関しても)。


描き下ろし6話目にして、『レモン・カノン4巻』のラストエピソード。1巻からずっとそうですが、通常版の描き下ろしラストは毎回未来の「西瓜くん、苺くん、枇杷くん」の話になっています。


扉絵は特別衣装の枇杷くん。枇杷くんは内容もあって死をイメージした衣装を着せたくなりますね。

カウントダウン、数字は1。浮かび上がるのは悪魔の数字666。この話は4ページまで全て同じ十字架でコマ割りするというアイデアが浮かんだ意欲作です。


西瓜くんが医者をやっていて、時系列で言うと西瓜くんと苺くんが29歳くらい、枇杷くんが40歳くらいの時の話です。

カウントダウン2。浮かび上がるのはCANONの文字。

カウントダウン3。浮かび上がるはMELON(甜瓜)の文字。


3巻の描き下ろしで倒れた枇杷くんと一緒に働いててその場にいた『労働讃歌』のキャラである桜くんがいます。この時が初めて倒れて病院に搬送された日のこと。


枇杷くんは持病のことをずっと苺くんには隠していました。

カウントダウンラストは4…にして死。浮かび上がるのはLEMON(檸檬)の文字。


枇杷くんはその隠してた持病がついに末期となりまして、余命宣告を受けます。それを苺くんに告白する回でした。病院の窓から抱き合ってる西瓜くんと苺くんがいます。


この話は各巻の連作になっていて、たぶん8巻か9巻まではこのエピソードが続きます。どんどん死に向かっていく枇杷くんと、配偶者の苺くん、医者の西瓜くん…彼らの結末とは?




描き下ろし漫画6話はこれで全部です。最後にキャラ表。




本編含め、全ての登場人物が紹介されてます。登場人物が多すぎて2ページにまとめるのに苦労した。ひとつだけ聞かれたので答えると、右下の「羅針盤軸 朝」さんは『やちく短編集 雪降り星』の『弟の風邪』の弟の方です。弟くんは未来で甜瓜さんによって⚪︎されます。


物語上重要でないと総集編1巻の時も言ったので年齢設定はなし。また、最初は「ゲストキャラの他作品を読んでる必要はありません」と書こうともしたんですが、この中だと『夏の屋上の空豆』と『ストロベリーマーチ』だけは読んでおかないと謎かも…と思い記述しませんでした。『ストロベリーマーチ』も4巻でストップしてますね。いつか完結させたいです。




以上で『レモン・カノン4巻:描き下ろし全ページ解説』でした。




少しだけ個人的な補足。私は自分の絵の描き方を今も模索中で、今回の『レモン・カノン4巻』では線画をかなりシンプルに(今までは線を重ねて強弱などを表現してたけど、ほぼ1本線のみ)してみたのですが、これが…どうかな〜というところ。データで見ると読みやすいんですけど、いざ印刷された本で読むと作画が淡白すぎて弱いような気もします。この辺は今後も色々模索していきたいところです。また、本編第7話と第8話を読み返すと、画力に関しても演出力、構図力などに関しても当時(2021年前後?)の頃のが良くて、たぶん私が最近小説を読むようになって逆に漫画をあまり読まなくなって絵の練習もほとんどしなくなったせいだと思うので、また漫画も読んで頑張っていきたいですね。



本作4巻の感想フォームはこちら。(https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSf4Kr_G5Kh8yd60dOv8l1GKloE8eoJuIkfLx7o8RnQRlMTjnw/viewform?usp=dialog)

良かったらぜひ。



それでは、次回『レモン・カノン:第9楽章:輪舞曲苹果の輪舞篇1』(『レモン・カノン5巻』)に続く…。



4巻本編が鎮魂曲葡萄の回で、5巻本編(第9、10楽章)が輪舞曲苹果の回になる予定です。総集編1巻から急激に猛プッシュしている檸檬くんのお父さんの話はその次の6巻本編(第11話〜)で描かれる予定で、この6、7巻あたりから怒涛の伏線回収?これまでの話の意味が分かってくる?感じになると思います。



そのため次回は本格的に風呂敷広げで、作中独自の固有名詞、独自の現象が多数登場します。またその時は解説記事を書くので、振り落とされないようによろしくです。いつ描かれるかは未定です。




最後にこの記事のための描き下ろし絵(アイデアラフスケッチ)。

理の一架角獣(ことわりのいっかくじゅう)。YUZURIHA十字架。鳥の翼と人間の腕がある。青海原・ Y・やちく(あおうなばら・ゆずりは・やちく)のYを司る。

YUZURIHA(ゆずりは)人間態。

理の一架角獣(ことわりのいっかくじゅう)。CANON十字架。羊の角と毛と8本の足がある。赤羽坂・C・やちく(あかばねざか・かのん・やちく)のCを司る。

CANON(カノン)人間態。





この二人?はいつか登場します。きっと。というかカノンの方については以前ゲストで描いた『馬と鹿』に登場済みでしたね。




本当にラフに描いてますが、まあ、デザインのメモ程度なので。





ここまで読んでくださってありがとうございました。





2025・03・10・月・21:05


青海原・Y・やちく

赤羽坂・C・やちく





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