ARモデルとなった高校球児の行く末
Added 2020-10-25 12:15:22 +0000 UTC【あらすじ】
稲葉大介(17)は、野球部に所属する高校二年生。彼女とデートするためのおこづかい稼ぎにアルバイトを探していたところ、「ARモデル」という求人情報が目にとまる。試しに応募してみる大介だが、そこには「野球ユニフォームの着用」など不可解な条件も付けられていた。
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「今日の練習、めっちゃキツかったなー」
僕の名前は稲葉大介、17歳。関東男子高校の2年生で、部活は野球部に所属している。高校は野球の強豪校として知られていて、甲子園の常連校でもあるんだ。練習はめちゃくちゃハード。毎日、泥まみれ、汗まみれだけど、ここまでなんとか練習についてきたおかげでようやく身体もデカくなってきた。入学した時よりもだいぶ背も伸びて、まるで別人みたいだって周りからは驚かれる。最近は、甲子園につながる地区大会にもスタメンで出場させてもらえたんだ。結果は……僕のヒットが決め手になって、見事勝利! 先輩やコーチにも頭がぐしゃぐしゃになるくらい褒められて、すっげぇ嬉しかったんだ。このままもっと身体をデカくして、もっと野球もうまくなって。チームを引っ張っていけるよう、これまで以上にトレーニングに打ち込んでいきたいと思ってる。
そんな野球一筋でやってきた僕だけど……、じつは最近、同い年の彼女ができたんだ。近くの女子高に通ってるタメの子で、たまたま文化祭に遊びにきた時に僕のことを気になってくれたみたい。声をかけられた時はびっくりしたけど、男子校で彼女なんてそうそう出来そうになかったし、なにより直球ど真ん中でタイプだったから、すぐに付き合うことにきめたんだ。僕が試合で結果をだせたのも、彼女が応援に来てくれたからかも、なんてね。
彼女と付き合うようになったのは良いんだけど、ひとつだけ悩みができたんだ。まぁ、なんというか……学校帰りとか、野球の練習がない休みの日とか、会えるときはなるべく会おうと思ってるんだけど、正直、おこづかいが無い!(笑) アルバイトでもしようかとも思うんだけど、そんな時間があったら野球の練習しなきゃなって。それじゃあ、どうやって彼女とデートすればいいんだ? どっかでサクッとかんたんに稼げる、お手頃なアルバイトってないのかな?
「大介、マジ調子上がってるよな」
「彼女のおかげか? あー、俺もオンナ欲し〜!!」
今日も野球部のトレーニングが終わった。いつもより特にハードだった気がした。くそ暑いグラウンドを何十周も走らされたし、手のひらの豆が血まみれになるほどバットを振り続けまくった。もう、キツいのなんのって……だけど、周りの奴らも目の色変えて頑張ってたし、僕も負けないように練習についてったんだ。
部活が終わってみんなと別れた僕は、肩に掛けたエナメルバッグからスマホを取り出して、いつものようにSNSを開いた。あいつ、またバカみてぇな動画アップしてんな……とか、時間をつぶすようにだらだらとスクロールして読み飛ばしていく。すると、あるキャッチコピーが目に飛び込んできて、思わず指がとまった。
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“ARモデル”募集 手頃に稼ぎたいあなたに!
あなたの写真をARモデルとして登録するだけ。
※野球部員が欠員中。対象の方には、特別ボーナスあり。
ユニフォーム着用でさらに倍に!
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ARモデル? ええと、自分の身体を動かすと、キャラクターも一緒に動くっていうやつのことかな。……野球部員は特別ボーナス? ユニフォームで報酬が倍!? 読めば読むほど、僕にぴったりの条件みたいだ。これはもう、やるしかねぇじゃん。
急ぐ気持ちを抑えて僕は家に帰った。学ランを脱いで、さっそくエナメルバッグに詰め込んだ野球ユニフォームにもう一度袖を通すことに。胸筋とか肩まわりがガッチリしてきたせいでピチピチになってしまった黒いアンダーシャツに、今日のトレーニングですっかり汚れきった上下の白いユニフォームを着た。最後にMIZUNOの薄汚れたソックスを履いて、バッティンググローブに素手を通した。どれもぐっしょり汗を吸い込んでいて、肌に貼りつく感じがちょっと気持ちわるいけど、こればっかりは仕方ないかな。
全身が映る鏡の前に立って、スマホを構えてカメラON。いつも野球をする時の僕の姿が映しだされる。ユニフォームはところどころ擦れてるし、泥まみれでちょっとこ汚いな。甲子園までには新調しないと格好わるいし、彼女にも怒られちゃうな? なんてこと考えてながら、僕はスマホのシャッターボタンを押す。全身がわかるように……よし、こんな感じかな。
3、2、1……パシャッ。
画面には、スマホを構えたユニフォーム姿の僕が写っていた。なんか真面目な顔してんな(笑)。どんな表情したらいいかわかんなくて、証明写真みたいになっちゃった……まあ、バイト代が入ればなんだっていいか。あとはこの『送信ボタン』を押して。なんだ楽勝じゃん!
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Completed!
あなたの姿は“ARモデル”として登録されました。なお、報酬はユーザーに採用され次第のお支払いとなりますので、ご了承ください。
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送信が完了すると、間もなくスマホに通知が届いた。なんだ、すぐに振り込まれないんだ? オーディション式なのかな? それじゃあ、僕みたいな対してイケメンでもない普通の高校生が選ばれるわけないじゃないか。なんだよ、うまくいかねぇなあ。
僕は気を取り直して、近くの公園まで自主トレに出かけようと思った。せっかく野球ユニフォームを着ているし、今日の部活でうまくいかなかったところを復習して、次のトレーニングに備えたいしな。そう思って、僕が部屋のドアノブに手をかけようとした時、
ピコンッ。
ん、今度はなんの通知? 僕はスマホに目を向けてみた。
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Congratulations!
おめでとうございます。あなたは“ARモデル”にとして採用されました。
データが書き替えられます。
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ん? 僕、ARモデルっていうのに選ばれたのか? よっしゃ、バイト代ゲット! これでいくら振り込まれるんだっけ?
椅子に腰をかけようとした時、僕はある違和感に気がついた。
……あれ? 足が、動かない?
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しばらくお待ちください。
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右足をあげようと思ったけれど、ピクリとも動かない。あれ? ダメだ、左足も動かない。何度力を込めてみたって、ダメだった。動く気配がない。こんな感覚、生まれてはじめてだった。もしかしたら、今日のトレーニングが相当、身体にキテるせいかもな。まったく、笑っちゃうぐらい疲れてたんだな。あーあ。
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そうやって自分の気持ちをなだめていると、僕の背筋は凍りつくのを感じた。バッティンググローブを付けた僕の右手が、僕の意識とは無関係に、そっと挙げられていく。何も意識していないのに、考えてなんかいないのに。僕の顔までたどり着くと、ゆっくりと輪郭を撫でていった。まるでなにかを確かめるかのように、僕じゃないような……なんていうか、いやらしい手つきで。
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どういうことだ……? おかしい、口を開くことができない。というより、喉まで出てきた言葉がそこで押し留められてしまうような感覚だ。どういうことだろう?
そして次の瞬間、僕の口はゆっくりと開いた。
「あー、あー。おっ、良いモデルじゃねぇか」
僕の口から、これまで聞いたこともない野暮ったい男の声がした。僕はなにを言ってるんだ? そんなこと言おうとなんて思ってないぞ。それに、誰の声だ……なんというかオッサンみたいな声だったけど……?
「へえ、まさか高校球児に空きが出るなんてよ。あー、マジ人生捨てたもんじゃねえな」
僕はまるで自分の身体を確かめるように、胸板や脚の筋肉をベタベタと触りだした。おかしい、意味がわからない。僕の身体で一体なにが起こってるんだ? 心の中で僕が困惑していると、それを読み取ったかのように“彼”は目の前に置かれた鏡を見つめた。まるで目を合わせるように、じいっと僕の目を睨みつけると、まるで嘲笑するかのようにニヤリと口元を緩ませた。
「あーすげえ、写真どおり、シコい野球少年じゃねぇか。あぁ、俺はこういうARモデル待ってたんだよ」
彼は、鏡に近づいて自分の顔をさらに覗きこんだ。
(ーーおい、お前は誰だ? なにが目的だ!?)
僕が必死に訴えかけても、この言葉は彼に届いているのか定かではない。何度身体を動かそうとしても、もう完全にコントロールは失われていた。
「この一重のまぶたの感じとか、鼻筋たかくて今時の男子って感じとか、顔見てるだけで何度だってヌケるぜ。あぁ、このぐっしょり濡れたユニフォームも、エロくていいねぇ! プリケツも、たまんねぇな!」
僕は、しゃがれたオッサンの声をあげて鼻息を荒くしていた。身体中をベタベタ触って、ケツとか、上腕の筋肉とか、あちこちを触って楽しんでいる。こんどは自分の脇に鼻を押し付けて、思いきり息を吸い込んだ。
「あぁ、くせぇ! 青春の汗って感じだ! これだよ、俺が求めてたのはっ!」
僕は大きな声をあげて薄気味わるい笑い声をあげていた。
その時、一階からおかんの声がきこえた。
「なーに、さっきからドンドンうるさいんだけどっ!」
(ーーああ、やべえ。ここにおかんが入ってきたら余計に面倒になる……どうしたらいいんだ)
すると“彼”はドアを一度睨んで、机に置いてあるスマホの画面を確認した。
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「あーあー。あ、おかん! ごめん、ちょっと電話してて」
「んもう、いい加減にしなさいよ」
「はーい」
僕は訳がわからなかった。彼のオッサンらしいしゃがれた声が、突然現役の高校生である僕の声に切り替わったのだ。しかも、僕の喋りかたやおかんとの会話の感じも掴んでいたのだ。
「今、どうして俺が喋り方まで知ってるか、不思議に思ったろ?」
僕の声をした“彼”は、まるで僕の声に応えるかのように返事をした。
「お前が登録したARモデルは、身体まるごと差し出すアルバイトだ。アルバイトっつっても、肉体の支配から記憶のコピーまで、ぜんぶ差し出すわけだから、もう一生お前は自分の人生に戻れないだろうな。よかったな、念願の“ARモデル”になれてよ」
そう言って彼は笑った。僕は頭が真っ白になった。おかしい、こいつは正気じゃない。肉体の支配から、記憶のコピーまで? そんなことあり得ないだろ……? すると、"彼"は再び僕の心を読み取ったかのように、口を開いた。
「記憶だけじゃないぜ。喋りかたとか、仕草とか、もうなんだってな」
「……僕の名前は、稲葉大介、17歳。甲子園を目指してる高校球児さ」
「彼女ができておこづかい稼ぎにこのバイトを始めてみたんだけど、まさか身体をまるごと乗っ取られることになるなんて!」
僕はもうなにも言えなくなった。自分の口が勝手に、自分のことを喋りだしているのだ。彼は口角をあげながら、話を続けた。
「ああ、でもARモデルになって、大正解! もともとヤクザから足を洗おうとしてサツからも連中からも逃げてた人生先なしのオッサンに、身体をモデルとして差し出すことができるなんて嬉しい限りさ!」
……こいつ、そういう訳ありの男だったのか。そんなやつに自分の身体が奪われるなんて、いやだ。頼むから、わるい夢だと言ってくれないか。
そんな思いとは裏腹に、彼はバッティンググローブを身につけた僕の右手で、僕の股間を弄り始めていた。
んはっ!?
僕のチンポはすでに激しく勃起していた。僕にそんなつもりがなくても、彼が性的に興奮しているせいで硬くビンビンになっていたのだ。
「あーすげぇ、気持ちいい!」
彼は、何度も自分の耳に響くように喘ぎ声をあげた。
「僕はエロエロ高校球児!これまで身体をデカくしてきたのは、もちろん自分で鏡をみて、自分で興奮するためさ♪」
「彼女とはすぐ別れて、はやく男を漁らないとな〜」
「ああっ、稲葉大介、乗っ取られたせいで、淫乱大好きになっちまった!」
彼……いや彼の意思なのか、もう僕のものなのか、判別できなくなっていた。僕は全身を貫くような快感に抵抗できなくなっていた。股間の筋から袋まで、いろんな僕の知らない性感帯が掘り起こされていく。ああったまんねぇ、ああっもっと僕……俺……? あっ、あっ……たまんねぇ!
「んはっ! そろそろ若い精液ぶっ放つ……ぜっ!? んはああっ!?」
股間から勢いよく精子が噴射された。床や壁中に激しく飛び散り、部屋の中は汗の臭いとイカ臭さが混ざり合っていく。 はぁ、はぁ……っ。
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完了しました。新しいARモデルをお楽しみください。
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……俺は完全に肉体を奪ったのを確認した。さっきから身体の奥で騒いでたガキの声はもう聞こえてこねえ。あぁ、ついにこの身体は俺のものだ!
俺はさっそく彼女にLINEで別れを告げて、ユニフォーム姿のまま男を漁りに行くことにした。この青臭い肉体なら誰とでもどんなエロいことでもできそうだからな。これからの新しい人生楽しみでたまんねぇぜ!
(完)
Comments
いつもありがとうございます! 私も大好物ネタです^^
Adam
2020-11-22 08:32:35 +0000 UTCAdamさんの球児ネタ凄い好きです!
ゼノン
2020-11-19 05:57:15 +0000 UTC