めちゃくちゃ忙しくて、更新遅れてすみません。
フーディを作りました。
今回のフーディにもなった8話のこのセリフは、泥棒市で睡眠薬を売っているお兄さんが言ってた言葉です。
具体的な地名を出すと迷惑が掛かってしまうので言いませんが、ある町のある地区では、深夜毎日路上で泥棒市というフリーマーケットが開かれています。
そこではだいたい深夜0時以降から明るくなるくらいまで、(明るくなってもやってる人はいますが)おじさんや、怪しげなお兄さんなんかが様々なものを売っています。
売っているものは服やガラクタ、雑誌、AVや人気ドラマのコピーDVD、睡眠薬、売れ残ったコンビニのおにぎりや弁当、などです。
今は表立って売ってはいませんが、一昔前はシャブの売人がたくさんいて、日本で一番覚せい剤が手に入りやすい街だったらしいです。
それらの商品を普通に道路の端っこでビニールシートとか段ボールを敷いて売っています。
なぜ夜にしかやらないのかというと、警察の見回りがないからだそうです。
明け方に警察がパトロールなんかで来ると、さっとビニールシートを丸めてに商品を中に入れ、さっと逃げるらしいです。
平日もやってはいますが、休日は特に繁盛しています。
今回は、その泥棒市に行った時の話をします。
その地区は、いわゆるドヤ街です。
日雇い労働者が全国から集まるため、一泊数百円とかの宿(ドヤ)がたくさんある町です。昔はものすごく治安が悪かったらしく、よく警察に対して暴動が起きていたと聞きます(その名残でこの町の警察署は高い塀で囲まれてるらしいです)
ですが今は町全体の高齢化が進み、町を歩いてもおじいちゃんばかりのあたたかい地区です。
ある人が「ここは高齢労働者と生活保護の町になった」と言っていました。
町並みはものすごく雑多な感じで、どこか落ち着く感じがします。何日間かこの町で過ごしただけで、昔からずっとこの町で育ったんじゃないかと錯覚するような、よそ者を受け入れる土壌がある気がします。
その地区に行ってまず、中国人のママがやっているスナックに行きました。
気立てのいいママと、きれいな中国人のお姉さんがやっているお店で、店内には2人くらいお客さんがいました。
そこでママが作った家庭的な野菜炒めとチャーハン、ビールを飲みながらお姉さんと話していると、カウンターの奥にいたどっしりとしたおじさんが会話に入ってきました。
彼は近くの動物園で警備員をやっている沖縄から来たという我那覇さん(仮名)でした。我那覇さんはこの町に来てもう長いらしく、ドヤに住みつつ、別れた嫁と子供に養育費を送っているそうです。
usagiがこの町に来たばかりであることを伝えると、気前よく町の案内をしてくれることになりました。
我那覇さんは歩きながら、町のいろんなことを説明してくれました。
あそこは某組の事務所だとか、この通りは危ないから近づかない方がいいとかを、アルコールでちょっと気が強くなった口調で教えてくれました。
その夜泊まる宿も決まっていなかったので、我那覇さんの紹介で1000円しないくらいの綺麗な宿を紹介してもらいました。
我那覇さんと別れて宿に入り、少し昼寝をした深夜2時ごろ、泥棒市に行きました。
泥棒市の売人は大抵おじさんばかりだったんですが、珍しく20代くらいの人もいたので話をしました。
その人はたぶん28歳くらい。あんまり似合ってない汚い茶髪をした、へらへらした笑い方をする、歯が何本か抜けた人でした。リアルシャネルちゃんの未来?
その人はたくさんの処方箋薬を売っていました。
客のふりをしていろんなことを聞きました。
最近はユーチューバーとか怪しいやつが多いと言っていました。たまに若い女の子も来ると言っていました。
その人は薬にすごく詳しい人でいろんな薬の説明を受けました。処方箋薬以外にも、いろんな種類のバイアグラのコピー品なんかも持っていました。小汚いパケに入ったC100と刻印された薬は、後で調べてみるとシアリスというED治療薬の偽物で、何が混ぜられてるか分からない怖いやつでした。
睡眠薬の話になりました。お兄さんにおすすめを聞くと、サイレース(1st 1500円でした)を勧められました。
サイレースは、今はもうないロヒプノールという睡眠薬を出していた会社から出てる(詳しくないので間違ってるかもしれません)睡眠薬で、「ロヒ遊び」とか言って子供たちが乱用していた薬です。(今もいますが)
つかうと頭がふわふわして、羞恥心や恐怖が消えて、いろんなことがどうでもよくなってきます。
ただ使ってる時のことをあんまり思い出せなくなるし、ただ漠然と「たのしかった」という記憶しか残りません。ハマると「使ってる時の自分」が普通になってしまって中々辞められなくなります。たくさん使わないと効かなくなるから、一度に何シートも行っちゃって頭がバグっちゃって更に病みます。
その薬を説明してるときに、そのお兄さんが
「そのクスリは遊べるけど、大事なもんたくさん落としちゃうから気を付けてね」
と言いました。その言葉が妙に頭に残ったので、そのまま漫画に使いました。
自殺するくらいなら睡眠薬に頼ったほうがマシかもしれませんが、睡眠薬を行き過ぎて頭がバグって自殺しちゃうのも悲しいです。かといってアルコールに頼っても頭がバグってしまうので、だったらアメリカやオランダなど大麻が合法な国に引っ越して、大自然の中で健全に大麻を吸って、自分の好きな音楽でも聴くのが一番いいのかもしれない、と最近は思います。
その後も茶髪のお兄さんと話していると、恐らく茶髪の人より立場が上な、ヤカラみたいなお兄さんが割り込んで来て、「こいつのところから買うなら半分俺のところからも買え」と言われて、怖くなって逃げました。
その後ぶらぶらしてると、二十歳くらいののラッパーっぽい見た目をした男の子二人に話しかけられ、シャネルの箱に入ったごついネックレスを「これシャネル!ガチでシャネルっすよ!定価20万とかっす!」と、5万円で売り付けられそうになりました。
買う気はなかったのですが詳しく話を聞いてみると、岡山で何かしらの犯罪を犯してこの場所に逃げてきて、県警に連携を取られる前に、さらに今日朝イチで和歌山に飛ばなきゃならないのに夜行バスの金がないと、かなりリアルな状況でした。
その逃走費用を稼ぐために町ゆく人に話しかけまくってネックレスを買わせようとしているのですが、そもそも周りを見渡す限りusagiと売人以外はおじいちゃんしかいないので協力しようにもどうしようもありませんでした。
その後朝方にもう一度見かけて、さっきよりさらにテンパった感じで道行く人に話しかけまくっていたのが印象的でした。
一応ネックレスは触らせてもらいましたが、そういうものの審美眼がまったくないので偽物か本物か全くわかりませんでした。「似合うよ!似合うよ!」と連呼されましたが、黒人のラッパーがつけるようなごっついやつだったので嘘すぎました。
そもそも本物ならその辺の中古屋に売ればいいので、それができないということは盗品か偽物なんだろうと思います。
その後も何日かその町に寝泊まりして、この町を萌え漫画の舞台にしたら面白そうだな、と思いました。
そこを基盤に想像を膨らませたり、地元の閉塞感やいろんな町を見たり聞いたりして、様々な要素を組み合わせてできたのが「地元最高!」というマンガです。
これからも「地元最高!」を面白くするために頑張ります。
最後に地元最高!が影響を受けているを紹介します。
CHOUJIさんという沖縄のラッパーの、闇金時代を題材にした曲です。
登場人物のだれもが人間味があって優しい側面があるのに、地元という狭い世界での残酷な関係性をラップした悲しい曲です。語り口は優しいのに内容は残酷で、夜の沖縄の悲しい雰囲気も最高です。曲全体から生ぬるい夜の風を感じます。
HIPHOPは漫画と違って、リアルなのですごいです。
今度改めて地元最高!が影響を受けている曲を紹介したいと思います。
usagi
usagi【地元最高!】
2021-12-17 12:45:06 +0000 UTCAqua4128
2021-12-17 01:22:30 +0000 UTC