3限目、数学の授業半ば、私の尿意は限界に達した。 休み時間にトイレへ行くことは出来なかった。 2限目の英語のノートを集め、職員室へ持って行くのが私の役目だったからだ。 そこで先生達の長話に捕まった。 ツンとした解放感と共におしっこが数滴漏れた。そして勢い良く流れ出す。 それを受け止めるのは紙おむつだ。 溢れてしまわない様、お尻を少し椅子から浮かす。 昔からそうだった。 膀胱が弱いらしい。 流石に学校、しかも授業に致してしまうのは一ヶ月ぶりだった。 念のため履いていてよかった。 プリントを配られたので後ろの席の吉里さんにまわしたが、その間も吸水ポリマーがおしっこを吸い、膨らんでいくのを感じた。 熱く重く大きくなったおむつを指先で撫でてみる。 頼りになる相棒だ。 しかし安心感を与えてくれた相棒はしばらくすると冷め不快感を与えてくる。 授業が終わると急いで荷物をまとめた。 4限目の授業は理科。 移動教室だ。 机の横に掛けてある白黒ストライプのポーチを抱える。 少し大きいこれの中には替えのおむつが入っている。 誰も気が付くまい。 しかし理科室まで抱えていくのは不安だ。 念のためおむつは3階の美術美術準備室横ので替えている。 理科室は2階だ。 2階の階段を越え3階を目指して駆け上がっていく。 一段踏み上がる度に重量を持った紙おむつが足の付け根で擦れ、カサカササラサラと音が鳴った。 「どこ行くの?」 下方からの質問の声。 吉里さんだった。 階段下からスカートの中が見えない様、プリーツを指でなぞる。 「ほらさっき絵の具拾ったから」 我ながら良い嘘だ。 吉里さんはふーんと言った後納得した表情で眼鏡のツルの下を掻きながら理科室へ向かって行った。 ふと思ったのだが私のおむつがバレていないという事は、誰かがおむつを履いていても私は気が付かないという事だ。 微弱だがまた尿意を感じたので私は急いでトイレへ向かった。