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校庭の工事によって休止してしまった陸上部所属の女子高生が太ってしまう話 全文(全体公開7202文字+限定公開8925文字、50kg→最終99kg)


東案下商業高校……私はこの学校を志望していた訳じゃなかった。

けれどももっと運動が盛んな案下高校は自分の学力よりもさらに上のレベルで手が届かなかったんだよね。

それでここを選んだんだけど……


思っていたよりも運動部は盛んじゃなかった。

まあ確かに学校説明会でも運動部の話は少ししかしてなかったし、実績も特にない。

しかし気楽にできるという点は私にとっても魅力的だった。

一応中学時代にはある程度陸上もやっていたけど、比較的雰囲気が厳しめだったから。

実績も豊富な案下高校に行けるならもうちょっと頑張ろうかなと思ってたけどね。

だってみんなから褒められたいし、結果が出るのは楽しいし。

中学時代はそれなりに周りからも足が速いって褒められてたからね。

でも無理ならまあいいやと早々と諦めがついた。

ほどほどに楽しみながら出来たらいいか、と……



そんな感じでゆったりと練習して、ある程度動ける身体作りも頑張っていたんだけど……

ある時顧問の先生から部員全員に向けてこんな話があった。

「この学校の校舎は今から全面改装になる。

それで校庭が当面の間かなり縮小してしまうことになるので、陸上部の活動は1年以上は休止となってしまう。

何とかならないかと掛け合ったけど、無理だった。

全ての運動部が休止になる訳じゃないんだけどなぁ……」

そして、私たちに向かって頭を下げる。

「申し訳ない」


当然周りはどよめいた。

私だってびっくりしている。

だってまさしく寝耳に水だったから。

しかも私たちみたいな1年生なんてまだ入部してそこまで経っていない。

だって今6月になったばかりなんだよ?

折角これから頑張ろうと思ってたのに……と思う。


「先生……そんなことになるなんて……」

私もつい言ってしまった。

「いや、本当に残念でならない……」

きっと先生にはどうにもならない話だったんだろう。

大人の事情は分からないけど、私にだってそんな事ぐらいは分かる。

だから責めたいとは思わないし、責めてもしょうがない。



……


「それでさ、唯乃(ゆいの)はどうする?」

更衣室で、2年生の水芝(みずしば)先輩から問いかけられた。

先輩は陸上部の副部長で、割と頑張って運動してきた人なんだよね。


そのおかげで身体は引き締まっている。

脚は筋肉はあれども余分な脂肪は無く、お尻も小さい部類。

ウエストは腹筋も見える程で、走るのに邪魔になる胸はあまり無かった。

スレンダー体型だし、凛々しい顔立ちもあって中々にカッコいい。


私は正直あまり何も考えてないけど、どうするんだろう、先輩は……

「まだ何も……先輩はどうします?

何か運動を続けるとか……」

「だけどね……私は運動部は止めとこうかと思うんだ。

帰宅部でも良いし、入るとしても文化部かな」

「ええっ!?」

私は驚いた。

身体を動かすのが好きな先輩がこんな言葉を発するとは思えなかったから。

でも先輩はあまり動じていない。


「唯乃、私が今から他の運動部に行ってももう遅い気がするんだよ。

だから早めの引退だと思って、ちょっとゆっくりしようかなって思うの。

3年生になると忙しくなるからね」

「ええ……そんなあっさりと……」

「あなたは続けたいの?運動」

「えっと……」

しかし改めて問われると返事に困ってしまう。

私自身そこまで運動に熱い思いがある訳でもないし……

少なくとも先輩よりは。

だったとしたら、私も帰宅部になった方が……?


「まあ1年生だから色々道があるかもね。

でも無理しなくてもいいんじゃない?」

「……そうですね。

だったら先輩に付いて行きます」

「あはは、まさか唯乃にそこまで信頼されてるなんてね。

……今日の夜、食べに行こうよ」

「はい!」


まだ真剣に考えなくてもいいかなぁ。

ちょっとは休憩して、またどこに入部するか考えようっと。



……


「メガかつ丼です、お二人様です!」

私たちは東案下名物の、超デカい『メガかつ丼』を食べていた。

陸上部はエネルギーがたくさん必要だから、こういう物をよく食べるんだよね。

まあ当然超高カロリーだけど、動いてるから大丈夫だよ。


「今日も美味しいですー!」

「だよねー!」

でっかいカツにかぶりつき、2人とも笑顔になる。

先輩とこうやって一緒に食べるのがとても楽しい。

……実際部活そのものよりも、こういうことの方が自分にとって大事なのかもしれないなぁ。


「部活は休止しちゃうけどさ、私たちは気が合うみたいだしこれからも一緒に色々行こうよ」

「はい!どこまでも付いて行きます!」

「あはは、それは心強いね」

「ホントですよ!」

「まあ、とりあえず食べよ!」



---



それからも私は先輩と毎日のように……メガかつ丼だったり同じようなネーミングのメガカレーなどなど……

色んなものを食べに行き、陸上部時代と変わらない食生活を続けていた。

そんな感じで1カ月が経って、7月に入ったんだけど……


(あれ……何だか太ってる……!?)

学校から帰宅後、鏡で下着姿を何気なく確認していたら……自分の身体に異変が起こっていたのに気づいた。

かつては贅肉の欠片もなかったウエストが、大分弛んでしまっている……

水芝先輩ほどでないにせよ、そこそこ括れていたのに……

今は申し訳程度に残るだけで、むしろポッコリと膨らんでしまったおへそ周りが気になってしまう。

『(ムニっ……)』

摘まんでみると柔らかい皮下脂肪が指の間に挟まった。

認めたくはないけど、確実に脂肪が増えてしまっている。


残念ながらお腹以外にも変化は起こっていた。

多少なりとも締まっていたはずの脚はムッチリと太くなってしまい、こちらも触ってみるとプニプニした贅肉が摘まめてしまう。

そして小尻な方だと思っていたヒップも普通並み……というか大きい部類にまで育っている。

穿いているショーツだって何だかサイズが小さい気がするし……

走る時に振るっていた腕もどことなく弛み、二の腕は文化部の女子たちとそこまで変わらない。

そして胸はBカップのブラが窮屈に感じる程に育ってしまっていた。

まあ……私も女子高生だしバストが大きくなるのは嬉しいけど……

走るのには邪魔だからという思いもある……


身体も随分と弛んでるけど顔も着実に変化しているみたい……

元々ほっそりしてたと思うんだけど、今は少し頬がふっくらしている。

印象自体はそこまで変わらないとは思う……でも見てすぐ分かる程度には変わっていることに怖くなった。



全体的な印象は、運動部とはあまり思えないような……まあ文化部の平均的な女子みたいな身体。

こうなったのは……


(どう考えても先輩と食べまくってるからだよね……)

部活をしてないのに以前と変わらない食事量が続けば、当然太ってしまう。

こんな単純な事に1カ月間も気付いてなかったなんて……

どうしてなんだろう……


「体重も凄く増えてるし……マズいなぁ……」

久々に測った体重は59kg。

辛うじて50kg台だったけど……でも運動してた時は筋肉も込みで50kgだったような……

同じ50kg台でも前と今ではかなり違う。

しかも前は服を着て測ってて、今は下着だけで体重計に乗ってて……


(はぁ……先輩はどうなんだろう……)

そういえば私と同じく水芝先輩だって今は帰宅部のはず。

あの人もかなり太っちゃってるのかな?

いやでもそんな記憶はないけど。



---



翌日、学校で体操服姿の先輩に会った。

「あの……ちょっと失礼な事聞きますけど、先輩って太ったりしました?

私凄く体重が増えちゃって、先輩はどうなんだろうって……」

「別に?特に変わんないけどなぁ。

ウエストだって特に変わらないよ?」


そう言って先輩は体操服のシャツを捲り上げた。

しかも……そこにはかつてのような腹筋が変わらずに存在している。

少なくとも見た目は全然変わってない。


「どうして!?

私はブクブク太っちゃったのに……!」

「まぁそうだね。常日頃から基礎的なトレーニングを欠かしてないからかな?

後走る事自体は今も好きだから、土日は何キロか走ってるよ。

唯乃はどう?」

「えっと……これからしようと思います……」


ああ、先輩は食生活も運動習慣も全然変わってなかったんだ。

そりゃ副部長するぐらいだったし、ちゃんと自己管理できてるよね。

運動の習慣もバッチリで……

それに比べて私は食べるだけ食べて肝心の運動は全然していない。


どうしよう……こんなに弛むなんて。

これ以上太ったら他の運動部に入ってもお荷物になるだけだよ……!

「先輩……わたしどうしたらいいですかね……

運動部に入っても足手まといかも……」


そんな感じで言うと、先輩が笑った。

「あはは、ちょっと太る位あるって!

それよりもさ、太るのが怖いとか言って入りたくもない部活に焦って入部する方が危ないよ。

もっと慎重に考えた方が良いんじゃない?」

「そ、そうですよね……」

「また今日食べに行こうよ。その時話そう?」

「あ、ありがとうございます……」


気持ちは凄く嬉しいし、先輩と相談したい。

だけどまたたくさん食べてしまうような……


はぁ、ちゃんと痩せて運動しなきゃなぁ……



---



それから私は痩せるために運動しようと一生懸命頑張った。

例えば土曜日にランニングをするとか……


「はぁ、はぁ、ふぅ、ふぅ、しんどい……!」

だけど贅肉の増えた身体で走るのは思いのほか大変だった。

今私は家の周りを走ってるんだけど、中学時代と比べても大幅に体力が落ちている。

なにせ最近全然身体をちゃんと動かしてない。

しかも贅肉の量は大分増えてしまっている。


こんな状態で走っているのはちょっと酷な感じがする。

しかも気温も高くなってきていて、かなり汗が出てしまう。

息も上がってるし、思っていた距離を走ることができないかも……


「はぁ、体が重い、疲れた……!」

肉が震えるのもかなり面倒な感じがする。

特に胸が従来よりも明らかに揺れやすくなってしまった。

女の子としてはそこまで悪くないのかもしれないけど……

走りたい私としてはむしろ邪魔になってしまう。

当然脚に付いた贅肉も極めて鬱陶しい。


これが、中学時代に軽快に長距離を走っていた私……?

汗をダラダラ流しながら、暑苦しそうな姿で必死に走ってるのが……

自分自身でもなんともみっともないように感じてしまった。

こんな姿を他の人に見られたくない……

特に近くに住んでいる中学時代の同級生には。

多くの子は違う高校に進学してるから関わりも薄くはなっている。

だけどそれでも変わってしまった私を目撃されるのはとても恥ずかしい。


(暑いし、恥ずかしいし、疲れたからもう帰ろう……)

私は急にやる気を失い、予定の半分の距離で引き返すことにしてしまった。



……


「やっぱりアイスが最高だなぁ~」

家に帰って来た私は、クーラーを良く効かせた部屋で大きなアイスを食べていた。

運動したんだから、これぐらい別に大丈夫だよね?

脂肪だってかなり燃やしたつもりだし、筋力も少しは戻ったと思う。

だからちょっと甘いものを食べ過ぎても問題ない。


(明日も運動……でも……)

確か天気予報では明日の日曜日は雨が降り続ける予報になっている。

どうしようかな……でも運動しないと痩せないし……


起きてみて雨が降ってたらランニングは止めて、室内で出来ることをしようっと。



---



翌日、私は起きてから窓の外を眺めていた。

「あぁ、やっぱり雨降ってるよ……」

結局昨日の天気予報通り、朝から雨が降ってしまっている。

これではランニングが出来ない。

じゃあ家で出来るエクササイズでもしようかな……


そう思った私は腹筋や腕立て伏せといった基本的な筋トレをしようとした。

だけど……


「う、嘘……?」

久々にやった腹筋はかなり動作がゆったりになっていて、すぐにバテてしまう。

そして腕立て伏せに至ってはちょっとやっただけでもう限界……


おかしいなぁ、中学時代……というかちょっと前までは余裕だったはずなのに。

こんな短期間でここまで筋力って落ちるの……?

何も筋トレをせずに食べまくっていたツケなのかな……


『(ぐぅぅぅぅ……)』

おまけに、ちょっと運動しただけなのにもうお腹が空いてしまった。

でもこんな申し訳程度のエクササイズで脂肪なんて全然燃えていない。

だからこれぐらいで食べたら……



「おいしい……」

ダメだった。

自分の部屋の中で運動しても、残念ながらお菓子がたくさん置いてあるから……

ついつい手を伸ばしてしまう。

というかそもそもお菓子のパッケージがいつも視界に入るから気になってしょうがない。

こんなんじゃダイエット出来ないよね。

出来ないけど……



---



1週間後の土曜日。

「うぅ、これ食べちゃダメなのに……」

私は昨日また買ってしまったポテチをバクバクと食べていた。

だって……痩せれないことにムズムズしてしまうから。


結局水芝先輩との食事は全然やめられず量が却って増えているまである。

なのに先輩は一向に太る気配がない。

恐ろしい自己管理能力だなぁ……

だって部活に所属してないのにストレッチも自主練も欠かさないから……

そんな先輩と、全然運動が続かない自分を比べてしまって……

余計に落ち込んでしまう。


そんな暗い気持ちを誤魔化すために、結局食べてしまうんだよね。

痩せれないから、その気持ちのせいで余計に太っていく……

だから、もうこの悪循環を断ち切りたいのに。


……そういやそろそろ夏休み。

休みに入ったら本格的にダイエットしよう。


だからそれまでは……しょうがない。



---



8月に入り、夏休み真っ最中という感じ。

そんな中で私は心機一転、ダイエットを頑張って……いる訳が無かった。


「お菓子、美味しい……!」

痩せれない事にイライラするし、もうどうせ無理なんだという諦めの気持ちさえある。

だから食欲が加速して、ダイエットなんてどこかに行ってしまっていた。

どうせ太るしかないんだから。


運動も焼け石に水な感じがして結局やってない。

これがかつて陸上を頑張っていた女子の姿とは……

高校生になっても運動するはずだったのに……

どうして工事なんか始まったんだろう。

せめて前もって言ってほしかった。



(……でも、最近服がキツい)

お菓子を食べてる間は良い気分だけど、食べ終わったら……体型が気になってしまう。

特にここ最近は着ている服もサイズが合わなくなってきている。

今どんな体型なんだろうと自分でも恐ろしくなってきた……


(鏡に向き合った方がいいよね?)

私は今まで意識的に避けていた姿見の前に立った。


「うわぁ、何でこんなことに……」

そりゃ動かずに食べてばかりだからだよ。

自分自身にツッコんでしまう。


改めて見た自分の姿は……運動部の面影さえ残ってないレベル。

ちょっと信じがたい。


だって顔が……少しふっくらというレベルではなかった。

なんと二重顎というデブの象徴がしっかり出来上がっている。

頬はかなり膨らんでて、すっかり丸顔になっていた。

こんなに変わるとみんなにすぐ気づかれてしまう。


そしてお腹は当然出っ張り具合が増していて、括れがどう見ても消え去っていた。

ウエストは段々腹という情けない姿に変わってしまい、キャミソールがパツンパツンになっている。

おへそ周りのせり出している様子がよく分かるし、恥ずかしい……

『(もにゅん……)』

そして、1カ月前よりもずっとたくさんの脂肪を実に簡単に掴むことができてしまった。


脚はもう陸上競技に全く適していない状態になっている。

つまり、たぷたぷした贅肉がたくさん付いてしまっているという事……

ヒップはかなりデカい部類になってしまってて、元々穿いてたショーツはキツくてしょうがない。

今穿いてるスカートもサイズが小さく、お尻の輪郭がかなり出てしまっている。

二の腕は当然かなり弛んでて、文化部の女子にさえ嗤われてしまいそうな感じ……

胸もしっかり膨らんでいるらしく、Bのブラはホックが閉まらなくなった。

それで今は買い替えたけど……何とサイズはFになっている。

いよいよかなり目立つ部類になってきたけど……これだと走るのにかなり邪魔だろうなぁ。


下着姿にならなくても、太ったのがすぐに……そして明確に分かってしまう。

ここまで太ってるなんて……

だったら体重は……今すぐ把握しなきゃ!



「……73kg」

体重計の数字も恐ろしいことになっていた。

確かにこれ位の子もいるかもしれないし、もっとデブった子も同学年にいる。

だけど、わずか数カ月前までしっかり身体を鍛えていたんだという事実があるから……

そんな子でここまで太ったのは私ぐらいじゃないかな……


……どうしたらいいの、私。

このままじゃどこか別の運動部に入ることさえできない。

だってここまでデブな女子を受け入れてくれる部はないから。

単なる足手まといで、要らないに決まっている。


何とかして、夏休みの残り期間で痩せたいんだけど……

(水芝先輩に……助けてもらうしかないよね)


私は……先輩にメッセージを送ることにした。

『痩せる方法、大至急教えて下さい!!』って……



---



翌日、私の家まで水芝先輩が来ていた。


昨日私は先輩に連絡して、何とかしてくださいと泣きついた。

体重が73kgまで増えたという情報もついでに送って……

わざわざ体重計の写真まで送り付けたんだよね。


その結果、今日わざわざ家までやって来てダイエットを手伝ってくれることになった。

ちょっと申し訳ない感じもする……


「唯乃、走ろっかー」

「はい!」

私は実に久々にランニングをすることになった。

ちなみに着ている服は……普通の体操服。

部活の時にはもっと陸上部らしい恰好をしてたんだけど……

サイズが全く合わないというか、こんなデブが着てもみっともないだけと思ったから。


ちなみに今着てる体操服すらかなりキツかったりする。

こんなのでダイエットできるのかな……

だけど隣に先輩がいてくれるから、自分だけよりもきっとまともに運動できるはず。



……


「はぁ、はぁ……!ふぅ、ひぃ、も、もう無理です……!」

「えっ!?もうギブアップ!?」

私は息を荒げながら走っていた。

水芝先輩が比較的ゆっくり走ってくれたのもあって、最初の3分ぐらいは結構余裕な気がしていた。

だけどその余裕はすぐに消えてしまって……


開始10分が経過した現在、もう私は疲れてしまった。

何せ身体が重い重い。

夏休み前にも運動しようと頑張ってた時があったけど……

その時ですら贅肉の多さと筋力の低下が辛かった。

だけど今はずっと深刻になってしまっている。


まずお肉の揺れ方がかなり大きくなっていた。

太ももはたぷたぷしたお肉が震え、お尻やお腹はやや鈍く揺れている。

何より胸がハッキリとゆさゆさ揺れているのが邪魔でしょうがない。

そりゃサイズだってFになってる程だし、走ったら大分揺れちゃうよね……

シンプルに身体が重いのもあって、本当に走るのが大変になっていた。


「ゆ、唯乃……もうちょっとだけ頑張ろう」

「はぁ、はぁ、……はい!」

私1人だったら、もう5分ぐらいで諦めて歩いていたかもしれない。

だけど先輩がいてくれるおかげで、一応はある程度走ることができている。

頑張らなくちゃ……



……


「はぁ……ふぅ……はぁ……つかれました……」

「お疲れ様」


結局15分で体力の限界を迎えた私は、とぼとぼ歩いて家まで戻ってきていた。

その間の道中も汗がどんどん流れ、体操服はもうびしょ濡れになってる……

一方で先輩の方は多少汗をかいている程度で疲れている感じなど全くない。


「やっと玄関ですよ、もう早く涼しい所に行きたい……」

「よく頑張ったよ」

「でも、前よりも全然走れなくなってますし……」

「しょうがないしょうがない、とりあえず部屋まで行って話そう。

外は暑いから」

「それもそうですね……」


私たちは家に入り、そして私の部屋に向かった。


「あれ、唯乃の部屋って結構お菓子が多いね?」

「……あっ!?」

確かに目の前にはお菓子の袋がたくさんある。

特大ポテチの袋、チョコ菓子の入った袋などなど……

しかも夜食のカップ麺もたくさんあった。

まあ、女の子らしい部屋とは言い難い状態だよね……

こんな部屋になってることにも気づかなかった……


「……もうダメなんです、私は。

この数カ月で、別人になってしまいました」

「……確かに大分ぽっちゃりしたね」

「はい……」


先輩は優しいから『凄くデブになった』とか言わないけど……

内心そう思っててもしょうがない。

事実私はダイエットのランニングさえまともにできないデブなんだから。

もう運動することもできない肥満に……


「先輩、もう運動したくないです……

こんなに太ってる子を入部させてもいいっていう運動部があるとは思えないですし」

「……」

弱音を言ってしまう私を、先輩はじっと見つめていた。

一体何を言うつもりなんだろう。


「唯乃、別にあなたが太ってようがそこまで気にしてはいないよ。

確かに最初に出会ったきっかけは陸上部だったけど」

「もう陸上部らしさの欠片もない私ですよ……?」

「だけど、今は唯乃と一緒に食べに行くのが楽しい。

別に運動ができるできないなんて関係ないから」

「……そうなんですか?」


先輩の言葉はかなり意外だった。

流石にここまで太って運動できなくなった私とは距離を置きたいって思ってるんだと勝手に決めつけていた。

今日の様子を見てがっかりして、もう関わるのもちょっと……という感じになると思ってたんだけど。

でも、太ったことを気にしてないみたい……


「唯乃が太っててもずっと……先輩後輩というか、友達でいるから。

安心して」

「……先輩、ありがとうございます!」

「学年こそ違うけど、かなり気が合うと思ってるんだよね」

「……今日のお昼もまた一緒に食べに行きませんか?」

「いいね!行こう!」


ま、まさか友達って言ってくれるなんて……!

かなり意外でびっくりしたけど、嬉しい。


……なんだ。

先輩は私の体型なんてそこまで気にしてない。

だったら別に……痩せなくてもいいかな?

むしろこれからもどんどん先輩と食べに行こう。

ダイエットは、一旦保留で。



---



今日で夏休みも最終日。

先輩と一緒にランニングしたあの日から……私はダイエットの事など忘れていた。

ひたすら食べたいお菓子を食べ、そして先輩とは前よりも更に頻繁にご飯を食べに行く……

そして運動は全然しない……


でも楽しかった。

体型なんて気にしないで食べるのも。

ダイエットを考えなくてもいいのはとても楽しい。

だけど……その結果は……


「制服……全然入らないよぉ……」

明日から学校だという事で試しに制服を着てみたんだけど……

こうなるのは当たり前だった。

そりゃこんなに食べて太ったんだから。


夏服はポロシャツと一般的なボックスプリーツのスカートなんだけど、どちらもまともに入らない。

まずシャツの方は大きくなった胸を包むのに精いっぱいで、お腹は全く隠せてない状態。

ちなみに胸もパツンパツンで生地がぴっちりと張り付き輪郭がくっきりと見えている。

はみ出たお腹は見事な太鼓腹で、もう運動部らしさなど微塵も感じられない。

スカートに至ってはデカくなったお尻に引っ掛かってお腹まで持って行くことすらできなかった。


……今の私って、すごく太ってるのかな……?

いやどう考えても太ってはいるんだけど、どれぐらいなのか下着姿でちゃんと見てみよう……


「はぁ……まさかここまでとは……」

鏡の前で私はため息を付くしかない。

顔はもう……丸々してて全く別人になっていた。

二重顎はたぷたぷしたお肉が増え、頬は凄く膨らんでる……

変化に気づかれるというより、同一人物だと分かってもらえるかが心配になってしまう。


さっきも見たけどお腹は大きく前に張り出した太鼓腹で、ショーツの縁にどっさりと贅肉が乗っている。

括れなど当然ある訳が無く、かつて括れていたことさえ冗談に感じてしまう。

『(ぶにょん……)』

両手を使っておへそ周りの贅肉を鷲掴みにしても、それでもお肉は掴み切れなかった。


脚も凄くムッチムチで太ももは擦れ合う程になっている。

当然もう軽快に走ることなど到底不可能ということ。まあ身体が重すぎてそもそも無理だけど。

そしてお尻は凄く大きくなり、買い替えたはずのショーツがグイグイ食い込んでキツい……

胸はFカップのブラがキツくてしょうがないレベルで、家では外してしまっている。

サイズはもうメロンみたいな感じになり、歩く度にブルンブルンと大げさに上下に揺れてしまう。

大きさは凄いけど形もちょっと崩れ気味だし、果たして女の子として自慢できるようなバストなのかも疑問なんだよね……

運動には邪魔でしょうがないし。今全然走ってないけど。


こんな体型だから体重も……多分80kgは超えてると思うけど、もう怖いから測りたくない……

どうせデブなのは鏡を見たら十分わかるし……


それはそうと、明日どうしよう。

制服が着れないなら……ジャージ?

それしかないよね。

ジャージ、今すぐ買ってきて何とかしないと……


後、明日は登校する前に学校に連絡して、制服が着れないって言わなきゃ……

うぅ、すごく恥ずかしい……



---



結局昨日はわざわざ学校まで行き、購買部まで行ってジャージを急遽買った。

当然一番大きなサイズを。


これでとりあえずは問題がないはずだった。


「うぅ……嘘だよね……?」

だけど、いざ今日着てみると……全然余裕がない。

それどころかキツい位で、まだ入るとはいえこれ以上太ったら着れなくなることも十分あり得る。

まさか……こんなに太ってるなんて……


お腹のお肉を掴んでみると、非常に柔らかい皮下脂肪がジャージ越しでもたっぷり掴めてしまう。

文化部ですら太り過ぎな体型だし、元運動部なんて信じられない身体……

まさしくブクブクに太ったおばちゃんのような、そんな見た目に見えてしまう。


でも今後悔したところでもう遅い。

とにかく今は遅刻しないように家を出よう……


あっ、先に学校に連絡しなきゃ。

えっと……生徒手帳に電話番号があるから、そこに電話して……



……


幸い一応ジャージ登校は『緊急』という扱いで認められた。

だけど2週間以内に制服で来るようにって条件を付けられたんだよね。

早く大きなサイズを買わないと……


それはそうとして……

「はぁ、はぁ……暑い、しんどい……」

ただ普通に歩いてるだけで疲れる。


昔の私なら暑いとは思っても、ダルいとまでは感じなかった。

だけど身体が重すぎて、通学路を歩くだけでさえ疲れを覚えてしまう。

夏休みの間、どんどん太ったのに運動量はどんどん減ってたからね……


すさまじくぶっとくなった太ももが歩く度に擦れ合い、ちょっと歩きにくい……

そしてお腹のお肉もぼよぼよと震え、色んなお肉が振動していた。

ジャージ越しでも大きな胸が頻繁に上下し、通行人からの視線も感じてしまう……

もっとも胸だけじゃなくて、お腹やお尻、色んなところを見られてるんだけどね……

というか体型以前にジャージで登校してる時点で異様かもしれない。


(うぅ……恥ずかしい、早く学校に行きたい……)

周囲の人から観察されるのに耐えながら、私は駅まで向かった。



……


学校では当然、激太りした私を見て驚きの声が上がった。

『すぐ痩せなきゃ!』

『その身体で走れるの?』

『油断し過ぎにも程があるでしょ!?』

女子たちからはすごくびっくりされてしまった。

当たり前だけど。

……でもあなたたちだって多少ふっくらしてる気もするんだけどね?まあいいや。



そして、私はまた水芝先輩と正門の近くで会っていた。

ちなみに今日はお昼までで学校が終わりなので、今からお昼ご飯を一緒に食べに行くところだったりする。


「先輩は凄いです……どうして体型を維持できるんですか……?」

「やっぱり走るのが好きだからかな。なんだかんだで夏休みの間はずっと走ってたし。

大きな公園に行って走ることも多かったよ」

「うわ……部活でもないのに凄いです……

お腹を見てもいいですか?」

「いいよー」


先輩は制服のポロシャツを捲り上げ、ウエストを見せてくれた。

全然変わらない、無駄な脂肪のない美しい腹部が現れる。

腹筋に至っては以前よりも目立ってる気がするし、前以上に引き締まってる気が……

それでいてゴツゴツしている訳でもなく、女の子らしい柔らかな曲線美も併せ持つ身体をしている。


「すごい……」

「やっぱり思ったんだけどさ、陸上以外の部活を今更初めてももう遅いし。

それに自分のやりたいことを好きにできる方が楽しいかなって思うんだよ」

「ええ……それは私もある意味一緒ですね……

私は体型的な意味で、もう遅いんですけど、あはは」


自嘲気味に私は笑うしかなかった。

こんなデブデブな身体で……通学路さえ汗をたっぷりかいてヘトヘトになりながら登校してる時点で……

そして一番大きな体操服やジャージさえパツパツになるほど太ってるから……

どの運動部からもお荷物どころか、そもそも私にまともな運動ができるのかすら怪しい。

ダイエットのためにランニングする事さえ挫折したぐらいだから……


「ちょっとでも痩せる方法、ないですかねー。

あっ、これ美味しい……」

私は先輩と喋りながらも、持っていたポテチを食べていた。

今から食べに行くと分かってはいるんだけど、もう我慢できなかったんだよね……


「……唯乃、まあ痩せなくても、唯乃らしく生きていけばいいんじゃないかな。

太っていてもあなたとは友達だから」

「……あはは、ありがとうございます」

先輩の言葉こそ優しかったけど、その眼を見ると……

痩せるなんて無理だと、もう諦めている感じに見えた。

自分だって諦めてるよ。


「私も運動を頑張ろうと思ってたんですけどね……どうしてこうなっちゃったんでしょうね……」

「まあ、多分直接的な原因は部活が中止になって運動量がグッと減ったのに食べる量が減ってないからだと思う。

というか増えてるよね?」

「うっ……!」

中々ダイエットが上手く行かないのもあって、私はイライラが募って余計に食べることに逃げてしまっていた。

結果として更に太り、太るからもっと運動できなくなり、そして食べる量がまた増えて……


「運動、本当はそこまで好きじゃなかったりして?」

「……いや、そんなことは」

「だけどしてこなかったよね?」

「……」


何だかいつもの優しい目とは違う、厳しさも込められた目線で先輩は私を見てきた。

私は……運動が好きだったはず。

だけど、そもそも本来の志望は案下高校で……もっと活躍するはずだった。

案下高校に進学してたら、陸上部の活動が中断することも無かったのに。

こんな変な学校に来てしまったから……


「私、案下高校に行きたかったんですよ」

「あー、確かにあの学校は実力者が多いって聞くね。

有名選手も輩出してる位だし、あっちに行ってたら唯乃も今は……」

「……こんなデブになることもなくて、入学時よりもさらに引き締まった身体になって、

運動の能力と、そして洗練された体型をみんなから褒めてもらって……」


「それ!」

「……へ?」

「結局唯乃はみんなからチヤホヤされたいから運動してたんでしょ」

「……いや、そんなことないです」

「本当にそう?」

「……」


予想外に厳しい言葉を聞いて、私はビクッっとなってしまった。

でもわたしはそれでも……運動することが好きだから、いや好きだったから……

だけど、どうして他の運動部に入りたくなかったんだろう……


「陸上部以外の部活に入ろうとは思わなかったの?」

「……だって今まで陸上しかしたことなくて、球技とか下手な方ですしそんな私がいても……」

「みんなの足を引っ張るだけで、そしてチヤホヤされることも無い」

「ううっ……」


正にその通りだった。

私は本当に部活が好きで、運動が好きでやってた訳じゃないかもしれない。

単にみんなから褒められたり、あとは水芝先輩と関わりたいと思ったからしてただけかも……

だから他の運動部に入るのを躊躇してたのかもしれない。

で、その間にどんどん太って、今や入部も不可能な立派な肥満体に……


「私は走るのが好きで、それ以外したくなかったから。

だから今もどの部活にも入ってない。

実は案下高校の子に混ざって走ってたりもするんだよ」

「えっ!?」

そんな事初めて聞いた。

今まで先輩と何度も会ってるのに……


「特別に許可を貰ってね。夏休みも混ぜてもらったりしたよ。

走るのが本当に好きだから」

「……ごめんなさい、私……やっぱり先輩と一緒に居るべき人じゃないです」

「でもね、気にしなくていいよ。

運動が好きかどうかは人によって違うんだから。

でもさ、唯乃は運動のことは忘れて、どこかの文化部にでも行った方が良いんじゃないかな。

時間はあっという間に過ぎていくよ?」

「……分かりました。考えます」

「よし!じゃあこの話はおしまいにして、食べに行こう!」

「はい!」


運動部だったこと、そして一時は少しとはいえ褒められたりしたこともあったこと……

私の中でそれがずっと引っ掛かってたんだと思う。

だけど、もういいや。

これからは、デブということを受け入れて……何かしなきゃ。



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私は文化部が何をしてるのか、色々見て回った。

ただ、吹奏楽とかはできないし、絵も上手くはない。

料理は食べるのは好きだけど作るのは……


っていう感じで、中々いい部活が見つからなかった。

だけど一つ、良い場所があったんだよね。

それは……



「今日はこれを食べまーす!」

ビデオカメラの前で私は食堂の大盛天丼を食べている。

そう、私は映像研究部に入った。

全然動画の編集の事とか何もわからないけど。

でも食べるのは好きだし、美味しそうに食べるってよく言われるから食べてる様子を撮影してもらうことにした。


それが中々に好評で『如何にも旨そうに食べるデブ』と評判になり、私に対するイメージも大分変わっている。

前までは運動を辞めて激太りした、まあ要するに自堕落なデブという感じで嗤われていた。

だけど今はあえてこの太った姿を積極的に晒し、むしろ武器にしようとしている。

クラスでも私に対する扱いは変化し、今ではグルメ情報通としても重宝されるようになった……と自分では思う。

最近は東案下市内の飲食店に呼ばれることさえあって、お店のSNSに載せる写真を撮影するのに協力している。

それこそ運動部の時とは比べ物にならない程に色々注目を浴びて、私はもういい気分だった。



……


だけど。

家に帰ってから久々に体重を測ってみると……

「100kg……になってる……?」

体重計の数字は99kg。

当然食べまくってるから相変わらず太っていく訳で、10月になった今では3桁手前になってしまった。

いや下着だけだから服を着れば忽ち100kgに到達してしまうと思う。


「これは中々凄い身体になっちゃったなぁ……」

鏡の前でお腹にたっぷりと付いた贅肉を掴み上げる。

けど多すぎてお肉を全部持ち上げることは到底できない。

そんなお腹はまさしく立派な大太鼓で、丸々と前に張り出していた。

前から見ると白いショーツがもう見えない程におへそ周りのお肉が溢れてるんだよね……

胸はあまりにもデカく、スポブラみたいになったキャミソールに辛うじて収まっている。

ちなみにFカップのブラはとっくにホックが壊れてて、まともに着けられるブラは持ってない。

スイカのようになったバストは大きさだけは自慢できるけど、すっかり重さに負けて位置が下がってしまってる……


お尻はショーツが破ける程にでっかく育ち、買い替えてもサイズが合ってなくて窮屈なんだよね……

ヒップのお肉がかなりはみ出てるし、食い込みがきつくてぱっと見だと何も穿いてないみたいに見えてしまう。

太ももは尋常じゃないぐらい太くて、陸上部だった頃に付いてた筋肉は一体どこに……?

顔に至っては顎肉が増えすぎてもう首が見えないレベルに。


夏休み明けはジャージで登校したけど、すぐに一番大きな制服に買い替えた。

けど、今はもうまともに着れてない。

スカートは当然ファスナーも全く閉まってないしホックは10cm以上も離れてて閉まる気配はない。

10月になっても冬服は暑くて着てないので上は夏服のポロシャツだけなんだけど、お腹が収まらずにぼよんと出ている。

たぷたぷしたお肉の溢れてるおへそ周りが丸見えだし、すごく恥ずかしい……


だけど食べるのは楽しいし、映像の撮影だってあるし……

でもこんなに太ってて大丈夫なのかな……



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翌日、顧問の先生に呼び出された。

「唯乃さん、あんまりにも急激に太り過ぎです。

今から食べる企画じゃなくてダイエットの映像を撮ることにしましょう」

「えっ!?」

「そして陸上部員だったあなたには、校庭でしっかり走ってもらいますからね」

「せ、先生待ってください!この身体じゃまともに動けま……」

「制服もちゃんと着れるサイズが無いんですからね!

これ以上太り続けたらどうなるか分かりませんよ!」

「は、はいっ!」



かくして、私はダイエットの動画を撮ることになったんだけど……


「はぁ……ふぅ、はぁ……ひぃいぃぃぃ……!むりですぅうぅ……!」

非常に情けない声を上げながら私は走って……いや走ろうとしていた。

「唯乃!もうちょっと走れるよね?」

「せ、せんぱいぃ……!」

おまけに先生は水芝先輩を手配することまでした。

先輩も『100kg目前まで太るのは流石に放っておけないなー』という感じ。

だから私はもう走るしかない。


でも身体があまりに重くて全然走れる訳が無かった。

何キロもありそうな巨大すぎる胸が激しく上下に揺れ動き、そして太ももは擦れ合い続ける。

体操服のシャツからだらしなくはみ出た腹肉はみっともなく震え、

穿いているハーフパンツがはち切れそうな程に伸びているお尻もブルブルと鈍く揺れていた。

今の私は一般人の早歩き程度……それ未満かもしれない。


「もうちょっと!頑張ろう!」

「はいぃぃぃ……!」



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『みなさんも食べ過ぎには気をつけましょう!

私みたいな走れないおデブさんになりますよ!』


結局まともにダイエット出来てない映像となったため、私は最後にこう締めくくらざるを得なかった。

流石にこんなみっともない姿を晒すとドン引きされそうに思うんだけど……

でも意外と好評というか、更に人気になってしまったらしい。


『もっと太っても良い』とかいう訳の分からない意見も届いてるらしいから……

あの、私……いつ痩せるの?



[END]


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