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受験を迎えた姉が太るように仕向ける話 全文(全体公開3777文字+限定公開11374文字、姉46kg→最終112kg、妹67kg→最終94kg)


私の姉さんは頭が良い。

そしてスタイルも良くて言うこと無し……


だけど私の方はそうでもなかった。

勉強こそ比較的頑張ってはいるけど、体型の方はどうにも……

姉さんはずっと太らなかったのに何故か私は中学辺りから太り出して……

そして高校受験の時も食べ過ぎて太ってしまい、高校に入学したての今は67kgまで体重が増えてしまった。

おかげで制服も大きなサイズを買わなくちゃいけなくなったし……

姉さんと同じ東案下高校だから全くデザインは一緒なのに、横幅がぱっと見でも違う……


(やっぱり姉さんとは比べ物にならないよ)

鏡に映る姿がどうにも太い。

顔は丸くて顎は当然二重になってしまっている。

姉さんには胸の大きさは勝ってるけど、別にだからと言って嬉しくもない。

だってその下のお腹がポッコリと情けなく出っ張ってしまっているから。

しっかり段々腹が出来上がり、ショーツの上にお肉がぼよんと乗り上げている。

お尻も随分と大きく、姉さんの小尻と比べると何ともだらしない。

ムチムチとした贅肉で包まれた太ももを見ても違いがよく分かる。


既に肥満と言われてもしょうがないレベルの体型だなぁと改めて感じた。

一方で姉さんは全然違う。


かつて双子のようと言われたほどに顔のパーツ自体はよく似ている。

だけどすっきりした顎のラインやお肉で膨れてなどいない小顔ぶりを見ると、印象は全然違う。

胸も私より大きくはないけどDかEはあるし、ちゃんと主張はしてるから丁度良い。

何せウエストが砂時計の如くしっかりと括れてるからね。

そしてお尻から太ももにかけては引き締まっていて、でも美しい曲線美を持っている。


高校3年生になったばかりの姉さんだけど、中々に魅力あふれるスタイルだった。

こんな感じで私は日々差を意識して悶々としているのだけど、姉さんの方はそんな私の気持ちを知る由もない。


折角高校生になったんだし、姉さんのように美しいスタイルになれたらなぁ。

そうしたら姉妹の差を意識せずに済むんだけど……



……いや、待てよ?

私が痩せなくても……姉さんの方が私みたいに太れば差は埋まる……!


(な、なんてこと考えてるの私……)

女子高生として、ブクブク太るというのは中々に想像したくない事態だと思う。

そんなことが姉さんの身に降りかかってほしいという私の感情はかなり身勝手だと自分でも感じる。

でも……どうしてもそうしなくちゃいけないような気がした。



……


「沙綾(さあや)、勉強が辛いー、どうにかならないかな?」

夕食を食べてしばらくした後、姉さんは私に話しかけてきた。

「どうしたの?勉強得意でしょ、姉さんは?」

「流石に勉強漬けはきついよー」


姉さんは得意な事が勉強だと言う程の秀才。

でも志望している大学が中々にレベルの高い国立大学ということもあり、かなりのプレッシャーを感じているらしい。

別に近くにある案下大学でもいいのにね。レベルもまあまあだって聞いてるけど。

あと、面白い事も勉強できるらしいし。『肥満化の仕組み』……とか研究してるって聞いたことあるなぁ。

だけど姉さんは更に上を目指している。

それで自分を追い込んでる部分があった。


まぁ私もつい最近まで高校受験で色々苦しめられてたし、ストレスを感じて何かと食べて太っちゃって……

……あれ、もしかして。


今って絶好の太らせるチャンスなのでは!?

(ここで誘導すれば、姉さんにいっぱい食べさせれるんじゃ……)

ちょっと試してみよう。


「姉さん、勉強をもっと楽しくする良い方法があるよ」

「何?」

首をかしげる姉さん。

私は即座にチョコを取り出した。

「やっぱりさ、考えてばっかりだと脳に栄養が足りないんだよ。

だからしっかり糖分を補給しないと。きっといっぱい食べてたら勉強が楽しくなるよ」

「えっ……」


意外だったのか姉さんはちょっと困惑気味。

だけど嫌って感じでもなさそうなのが私としても意外だった。

今までならこんな事を言ったら即座に『そんなんだからデブになるんだよ』とか返されてたんだけど。

もしや結構余裕が無くなってるのかもしれない。


「食べよう?美味しいよ?」

私はお菓子を持った手を差し出した。


「じゃあ、貰おうかな……」

そして姉さんはあっさりと受け取ってしまった。

「美味しそう……」

おまけに姉さんはチョコの袋をすぐに開けて、そして個包装になってる粒も何個か取り出した。


「あっ、美味しいー。

ありがとう」

「どういたしまして」

……食べちゃった。

今まで体型に気を遣ってて、そして特に夕食後のお菓子なんて言語道断って感じだったのに。

これは上手く行けば習慣化できるかも?

何だかこれからが楽しみになって来たなぁ。



---



「姉さん、これいる?

お菓子でも食べて集中力を取り戻そう!」

翌日の夜、私はまたしても姉さんにお菓子を渡そうとしていた。

今度はチョコチップの入ったクッキー。

近所のケーキ屋さんで妙に安売りされていて、ついつい買ってしまった。

姉さんを太らせるために買った訳じゃないけど……というか私も既にいっぱい食べちゃったけど……

でも今渡すのにちょうどいい。

こうやって毎日何か食べるようにすれば、きっと習慣化すると思うから。


「いいの?ありがとう」

「えへへ」

またしても特に抵抗感も無く姉さんはお菓子を受け取った。

これは思ってたよりも順調に行くかも……?



---



それから私は毎日毎日、何かしらお菓子を渡しては姉さんに食べてもらうようにした。

しかも土日には『気分転換になる』と言って食べ放題のお店に連れて行くことまでして……

こんな感じで1カ月努力し続けた。


その結果……


「さ、沙綾……私、ちょっと太ったかも……

だからお菓子は当分控えたいよ……」

姉さんは自分でも太ったと認識する程に、確実に太ってきている。


「あんまり変わってないように見えるけど?

何kg?」

「えっと、52kg……

今までずっと40kg台をキープしてたのに……」


確か前までは46kgだったから、もう6kgも増えたことになる。

太った事なんてほとんどない姉さんにとっては大事件だろう。

確かによく見れば脚や顔に少しお肉が付いた気もする。

お腹も以前ほどは引き締まってない感じだし。

きっと下着だけになれば増量はすぐ分かるレベルだと思う。

でも……別にゆったりした服を着てたらほとんど分からない。


今でも依然としてかわいいし、太ったからと言って何も具体的なデメリットは無いとしか思えないよ。

この程度でダイエットを始めるんだったらお話にならない。

結局元の体型まで戻したらこの1カ月間の努力は無駄になるし、そして私と姉さんの体型の差は埋まらないまま。

ここは頑張って太るように仕向けないと。


「大丈夫だよ!私なんて68kgでそろそろ70kg目前だよ!

50kgそこそこなんて全然太ってないから!

それより受験勉強のストレスを発散するためにいっぱい食べなきゃ!」

「……そ、そうだね。

お菓子を我慢して勉強が疎かになっても駄目だし。

じゃあ貰おうかな」

「そうこなくっちゃ!」


自分がデブだという自嘲気味な話までして、何とか姉さんがお菓子を控えるのを阻止することができた。

もっと太るように努力しよう……



---



それからもずっと私は姉さんを太らせるように努力している。

カレンダーを見ると5月もそろそろ終わりで、6月が始まろうとしていた。

姉さんの話だと、周りも受験モードになってる子がかなり多いらしい。

そんな感じだから今や姉さんもお菓子の食べ過ぎよりも成績の伸びを心配するようになっている。


(おや……?結構太って来たね……?)

季節がだんだん暑くなってきたこともあり、私も姉さんも家では半袖のTシャツを着ている。

今までパーカーやら羽織っていた姉さんだけど……服装が薄くなってきたからか体型も分かりやすくなった。

……明らかに前よりも太ってる。


だって以前ならくっきりと括れが見えていたのに、今では全然括れらしき曲線が見えない。

むしろおへそ周りはポコッと出っ張りができている。凹から凸へ、お腹周りが着実に変わっていた。

そして下半身も段々ムチムチしてきている。

お尻はちゃんと大きくなってて、穿いているデニムパンツが見るからにキツそう。

太ももだって今では細いとは到底言えない部類で、制服姿だと大分ムッチリした脚を晒す状態になっている。

顔も順調に丸みを帯び、とうとう俯くと若干顎も二重になるシーンが出てきた。

……でも胸もしっかり大きくなってしまい、Tシャツがパツパツに張り詰めるほどになっている。

Fはあるんじゃないかな……?私と大差ないかも……


ま、まあ胸はともかく、全体的にふっくらして太ったのは事実。

そして……この事実を姉さんは意外とあまり重視していない。

どうにも成績の伸びばかりが気になるらしく、体重の伸びは思考回路からだんだん追いやられている感じ。


(ふっふっふっ……これはチャンスだね……)


私はお菓子片手に勉強する姉さんを横目に、ニヤニヤと笑うのだった。

次はどうしようかな……?



---



翌日、私は姉さんと一緒にケーキ屋さんまで行くことにした。

「好きなものを食べて、勉強するやる気を高めなきゃ!」

「あ、ありがとう……」

私のテンションが妙に高いのを見て姉さんはちょっと引いていた。

だって、この調子で太り続けたら私と体重が逆転するかもしれないんだよ?

このチャンスを逃すわけにはいかない!



少し歩いてから私たちはお目当てのケーキ屋さんにたどり着いた。

ちなみにここは以前クッキーを安売りしていた場所でもある。


「わぁ……!どれ食べようかなぁ」

姉さんは着いて早々、ショーケースの中に並べられた大量のケーキを見て目を輝かせている。

ぽっちゃりとしてきた見た目も相まって、なんだかかわいい。


「いっぱい食べたらいいよ。

好きなだけ、思う存分……だって姉さんはたくさん勉強して疲れてるんだから」

「……そうだよねー。

私、すごく勉強頑張ってるんだからちょっとぐらい食べ過ぎてもいいよね?」

「どんどん食べて!」


姉さんはもう、食べたくてしょうがないという感じになっている。

そりゃ、毎日毎日参考書やらと向き合って色んな勉強をしてるんだから。

今の実力よりもさらに上の大学を目指している姉さんは半端ない勉強量をこなしてるんだろう。

だからそれだけに、頭も甘いものを欲してるのかもしれない。

……私はそこまで勉強を頑張ってないなぁ。そういや。


「じゃあ、これと……これも……あと、あれも……!」

「全部買おう!」

「そうする!」

よしよし、それでいいんだよ、姉さん。

既に人並よりもかなり多くお菓子を求める状態になってるけど……

もっと太って私と同じ体型にならなくちゃ。



……


家に帰った私たちは、早速買ってきたケーキを食べることにした。

当然私も好きなものを買っている。

でも姉さんの方がずっと量が多いんだけどね……


「たくさん食べれて嬉しいな」

「良かった!」

苺のショートケーキに生チョコたっぷりのガトーショコラ。

そしてシュークリームにエクレア、プリンとついでにドーナツ……

これだけで女子高生の一日分のカロリーはありそうな量を姉さんは買っていた。

しかも……勢いよくどんどん食べて行く。

かつて46kgで食べるのも控えめだった姉さんとは思えない。

この量を食べれるようになったのも、私が頑張って誘導してきたからだと思う。


「美味しーい!」

ニコニコと笑みを浮かべながらお菓子を口にしていく姉さん。

もう体型なんて気にしていないかのよう。


(姉さん……その調子……!)


私もニコニコしていた。

でも理由は違うけど。



---



私は姉さんを太らせる努力をずっと続けている。

そして気付けばいつの間にか6月末になっていた。

太らせようと努力し始めてそろそろ3カ月になるかな……?


(姉さん……また着替えるのが遅いなぁ……?)

同じ高校に通っているということもあり、家を出る時間も乗る電車も同じだった。

なので支度するのも同じタイミングだけど……

姉さんが着替え終わるのが妙に遅い。


私は姉さんの部屋に近寄り、そして聞き耳を立てた。


「うぅ、スカートがキツい……!

ぐぬぬ……!ホックがどうしても閉まらないよぉ……!」


……なるほど。

もう制服がパツンパツンで着るのが大変なんだ。

スタイルの良かった姉さんが、こんなに太るなんて……


まぁ、毎日毎日勉強の合間にお菓子を食べまくり、そしてケーキ屋さんに行くのもすっかりハマってるからね……

『受験勉強に集中するため』に食べまくってるからどんどん太っている。

……ちょっと覗いてみようかな。


「遅いよー、姉さんー」

「ま、待ってぇ!」

「何してんの?」

「ちょ、ちょっと!」


部屋に入ってみると……そこには下着姿の姉さんがいた。

……何で着替えてないの?


「どうしたの……ちゃんと制服着ようよ?」

「こ、これはその……!」


……いや、事情は分かる。

多分一旦パツンパツンの制服を脱いで、自分の体型を確かめたかったんだと思う。

私が入った瞬間、姉さんは姿見の前で立ってたし。

鏡を見つめて自分がどれだけ太ったのかチェックしてたんだろう。


「……随分とぽっちゃりした身体になったねー」

「う、うぅ……沙綾に言われる程に太るとは……

お腹がこんなに出てきちゃって……もう大変だよ……」

姉さんは俯きながら、自分のせり出したお腹の贅肉を掴んでいた。

両手で掴んでも手のひらからはお肉が溢れてしまっている。


「はぁ……制服が入らなくなるなんて……」

ため息を付きながら俯き続ける姉さん。

こんな事を言うのもなんだけど、その姿勢のせいで二重顎がとても強調されてしまっている。

そして顔はかつての小顔が連想できない程にしっかりと丸々していた。

お腹はさっき見たようにお肉がたくさん付いてしまい、もう括れなんてどこにも見当たらない。

そして段々腹がショーツの縁に乗っかってて……正に肥満という感じ。

お尻も更に大きくなり、穿いている縞々のショーツが随分と食い込んでしまっている。

太ももは太さを増してもっちりしていて、ミニスカートから堂々と出すのが恥ずかしくなるレベルになった。


ここまで太ると当然胸も相当にデカくなってて、今や私を超える巨大ぶりなんだけど……

それでもお腹の弛み具合を見てしまうと大して目立たなくなる。

というか全体的に見て、今の私とほとんど大差のない体型だった。

実は今朝私も下着姿で自分のスタイルをチェックしてたんだけどね……

まああまり変わってないけど、姉さんが太ってきて油断したからかちょっと太ってしまっている。

気付けば67kgだった体重も72kgになり、お腹のお肉も増えてきたり脚も少し太くなったりとマズい感じ。

でも……姉さんの急激な太り方よりはずっとマシだよね。

向こうは20kg以上太ってるから……


「ねぇ、何kgあるの?」

「え、えっと今測ってないから分かんない……」

「今測ろう?」

「ど、どうしても今じゃなきゃダメ?」

「だって気になるもん」

「……じゃ、じゃあ……」


顔を赤らめながら、姉さんは体重計の元まで向かった。

前までは毎日測って自己管理してたのになぁ。

きっと受験勉強が忙しくて忘れてたんだろう。

……そういうことにしておいてあげようかな。

まさか体重計の数字を見るのが怖くなった訳じゃないよね?



「うっ……!」

数字が表示されたらしく、姉さんは厳しい表情を浮かべている。

相当に重いんだろう。


「73kgもあるなんて……!」

73kg……?私が今72kgだから……

とうとう私を超えてしまったことになる。

身長もほとんど同じだから、ついに姉さんは私並み……いやそれ以上の肥満になってしまった。


……いやぁ、こんなに太るなんてね。

そりゃ制服だって入らなくなるに決まってるよ。

むしろよく今まで頑張って着ようとしてたね……


「ねぇ、私の制服の予備貸してあげよっか?」

「お、お願い……!」


かなり切実そうなので、私は予備のブラウスとスカートを貸してあげることにした。

まぁ、ずっと貸しっぱなしになりそうだけどね。



着替え終わった私たちは、電車に乗り遅れないように素早く家を出発した。


「はぁ……」

「どうしたの?」

道中、姉さんはまたもやため息を付いていた。


「だってこんなに太るなんて思わなかったんだもの……

確かに食べ過ぎてたとは思ってたけど、ここまで太っちゃうなんて……」

まあ太らせた張本人の私ですらちょっとびっくりするようなペースで太ってるからね。

本人からすれば異常事態なんだろう。


だけど……ここでダイエットを始めたら、また痩せてしまうかもしれない。

元々はスタイルが良かった訳で……本気を出せばあっという間にかつての体型を取り戻せるだろう。

だから……ここで痩せてもらっては困る。

まだ痩せないでほしい。


「姉さん、ちょっとぽっちゃりしただけだよ。

気にしないで」

「で、でも……」

「あっ、だけど姉さんは勉強頑張ってるよね?

得意だし、成績だっていいんでしょ?」

「……うん。順調だね」

「いいじゃん!だったらさ!

少し太ったぐらい気にする必要ないよ!」


私はそう言って、太ったことから目を逸らさせようとした。

体重が増え続けることと成績はあんまり関係ないけどね。

「……確かに。

私は成績が伸びてるんだから……少し太ったぐらい気にするほどでもないかな。

もっと心配することがあるよね。ちゃんと志望してる大学に受かるかどうかとか」

「そうそう!今は勉強に集中したらいいよ!」

「ありがとう……そうする」


どうやら姉さんはこれで納得してくれたみたい。

よしよし……これでダイエットを始めることは当分なさそう……!


「……あと、もう一つ言いたいことがあるんだけど」

「何?」

「……水着、貸してくれない?」

「ええっ……今日は持ってないよ?」

「そうだよね……前もって言っておけばよかった……

朝焦ってて忘れてたよ……」


確かに太ったから水着も入らないよね……

でもこれは想定外だった。


「……何とか強引に自分のものを着るしかないかな」

「そうだね……」

姉さんのパツパツの水着姿……一体どんなのか気になるなぁ。

水泳の授業の時、ちょっとだけプールサイドを覗いてみようっと。



……


2時間目の休み時間。

私はプールの近くに寄っていた。

もしかしたら姉さんがいるかもしれないと思ったから。


(あれ、姉さんだ)

更衣室からプールに向かってとぼとぼ歩いてる姉さんの姿があった。

もっと近寄ってみよう。


(やっぱり太ってるなぁ)

かなり近寄ってみたけど全然気づいてないみたい。

それにしても太ってるのがよく分かる。

だって水着が今にもはち切れそうになってるから。

水着に巨大な胸を強引に入れてるし、お腹周りも凄くきつそう。

下半身もかなり太くなってて、丸見えになっている太ももがかなりムッチムチで歩く度にちょっとお肉が揺れている。

こんなので泳いだら水着破けちゃうんじゃないかな……?


「あっ、沙綾……!」

とうとう私に気づいてしまった。

「見ないで……!」

そして目に見えて歩くスピードを上げてスタスタとプールへ向かっていった。

……急いでたからか胸がかなり揺れてたけど。



まだまだ巨デブへの道は遠いけど、十分デブの範疇にはなっている。

姉さんがこんな姿を晒すなんて……

すっかり変わったなぁ。


まあ私が努力して太るように持って行ってるんだけどね。

ただこれで姉さんがショックを受けてまた痩せようと決意したら困るなぁ。

ちゃんと痩せないように……できればもっと太るように頑張っていきたい。

出来れば夏休み中はもうちょっと太ってほしいなぁ。



---



いよいよ夏休みがやってきた。

私にとっては高校生になって初めての夏休みだからウキウキする。

だけど姉さんにとっては勝負の時。

ここでどれだけ勉強するかで合格するかが決まってしまう……らしい。


正直、もうダイエットというより自分の見た目のことなんて全然気にしてないように見える。

とにかく成績を伸ばして希望する大学に合格したい!という思いがメラメラと燃えていた。

……でも脂肪は燃えないんだけどね。


「姉さん、差し入れだよ」

「ありがとー」

私は勉強中の姉さんに大量のクッキーやチョコの入ったバスケットを差し出す。

渡す量も日に日に増やしてるけど、姉さんはどうやら気づいていない。

勉強の合間合間にどんどん食べて、それが身体に脂肪として着実に蓄積する。

このお菓子だけで1日分のカロリー……いやもっとあるかもしれない。

でも『間食』なんだよね。

当然これとは別にお昼や晩ご飯も食べる訳で。



……


「姉さん、ピザ屋さんに行こう!気分転換にもなるよ」

「分かったー」

近くにあるピザ屋さんでお昼を食べることにした。

で、そのお店なんだけど……とにかくピザがデカい。

何人前あるのっていうピザも頼めてしまう。

直径で言うと31~55cmだし、最小サイズでも普通にデカいよね。


でも今回は42cmのピザにしよう。

姉さんなら食べれるよね?



「はぁ、はぁ……暑いよね……」

「そうだねぇ……」

道中、隣で歩いている姉さんがやけに暑がっている。

そして汗がどんどん流れてるし、すでにシャツが汗で湿ってる感じ……

私もそうなんだけどね。


姉さんがこんなに汗かきになるなんて思わなかったよ。

太ると色々変わっちゃうんだなぁ。


「あれだよ!早く入ろう!」

そうこうしている内に目的地までたどり着いた。



「ミドルサイズのチーズマックスピザをお願いします!」

「み、ミドルサイズ……」

注文は私が勝手にした。

ちなみに姉さんはこのお店がどんな所かを全然知らない。

きっと常識的なサイズのピザがやってくると思ってるんだろう。

ミドルサイズが42cmなんて思わないよね、普通。


『(ぐぅぅぅうぅぅ)』

「わ、私……お腹の音が鳴ってる……」

待っている間に良い匂いが漂ってきたからか、姉さんのお腹が鳴ってしまった。

ここ最近、すっかり食欲も増えたよね。

大丈夫、今の姉さんなら食べ切れると思うから。



「お待たせしました!」

「えっ……えっ!?」

姉さんはようやく気付いたらしい。

でっかいピザがテーブルの真ん中に置かれてから。


「ちょっと!これ本当にミドルサイズなの!?

何か間違ってない!?」

「合ってるよ」

「嘘……これ2人で全部食べろってこと!?

無理だって!」

「大丈夫だよ。姉さんのお腹に余裕で収まるって!」

「え、ええ……

でも勿体ないから食べなきゃ……」


姉さんは観念してピザを食べ始めた。

ちなみにこのピザはチーズがたっぷり掛かっていて、とても食べ応えがあって美味しい。

チキンやらオニオンやら色んな具も入ってるからね。


「でも美味しい!」

「いっぱい食べていいよ!」

「……じゃあもっと食べよう」

どうやら姉さんは気に入ったらしく、次々とピザを口の中に入れて行く。


「はぁ、最近勉強漬けで大変だから何か楽しみが欲しいって思ってたんだよねー」

「やっぱりいっぱい食べるのがいいよ!」

「そうだねー」

どんどん姉さんはピザを平らげて行く。

……というか早いね、ペースが。

もう半分も食べてしまった。



「ごちそうさまー」

「美味しかった?」

「そうだね、良かったよ」


結局姉さんが4分の3は食べていた。

私はわずか4分の1……いやそれでも食べ過ぎなんだけど。

姉さんの食欲は本当にすごいなぁ。これは夏休みの間にかなり太りそうだね。

期待してるよ。どこまで太るか……



---



今日は8月17日。

夏休みも段々と時間が過ぎて行ってる。

この間、姉さんには毎日凄い量のお菓子を差し入れしてるし、

何より姉さんは気分転換のための外食で異様なほど食べまくっていた。

まあ、そんなことをしてたら太らない訳が無い。


「今日はお昼どこに行く?」


(姉さん、また太ったなぁ)

目の前にいる姉さんは立派過ぎる肥満体だった。

夏休みで全然運動してないのもあって驚異的な早さで増量している。

見た目は100kgぐらいありそうだし、誰が見ても巨デブと思う領域になった。


まず顔は二重顎のお肉が大幅に増えてしまい、もう首が顎肉に包まれて見えないレベルに……

丸々と膨れた顔を見ると、前まで小顔だったのが冗談としか思えない。

お腹は中にボールでも入ってるのかと思う位大きく膨れていて、シャツが捲れ上がっている。

Tシャツのサイズが全然合ってないらしく、おへそ周りがぼよんとはみ出ている始末……

お肉があまりに多いからかスパッツの縁に全然乗り切らず、お腹の贅肉がだるんと垂れている。

巨大すぎるお尻はサイズの合うスカートやパンツが何もなく、今やスパッツだけ穿いてる状態に。

そして太ももはとんでもなくぶっとくなり、当然内側の隙間なんて埋もれて存在しない。


胸はどこまでも育つらしく、何カップあるのかよく分からない程にデカくなった。

まさしく巨大なスイカを2つぶら下げる感じで、歩くだけでゆっさゆっさと凄く揺れている。

どうやらブラもしてない……というかできないらしい。形は既にかなり崩れてるけど……

こんなに太るなんて、という感じで姉さん自身もびっくりしてるんじゃないかな……って思わなくもない。

だけど勉強に集中するあまり体型には本当に意識が向いてないっぽいんだよね……


私が頑張って太らせるように仕向けたとはいえ、ここまで肥満化するとはなぁ。

こっちがびっくりするよ……


「とりあえずピザ屋さんに行こうかな」

「分かった!今度はラージサイズにする?」

「オッケー」



……


びっくりすると言えば、自分の体重にも驚いてしまう。

帰宅後、姉さんは勉強に戻ったんだけど私の方は体重計へ向かっていた。


「うわ……83kg……」


そう、自分自身も夏休みに入ってかなりの運動不足に陥ってるし、何より姉さんと一緒に食べまくってるせいで急に太ってしまった。

差し入れするお菓子だってある程度は私も食べてるからね……


姉さんと比べたらそんなに太ってないけど、それでも順調に体重が増えてることは否定できない。

服だってかなりパツパツになってしまった。


まず穿いているスカートはボタンが全く閉まらず、ファスナーも全開のまま。

安全ピンを使ってもダメで、よく伸びるゴムを買って無理やりウエストを伸ばして穿いている有様。

そしてタンクトップはお腹が収まり切らず、姉さんほどじゃないけどお腹周りがはみ出てしまっている。

今着てる服は元々『ゆったり』してたはずなのに……

これ以上大きなサイズは持ってないよ……


私は鏡の前に行き、そしてピチピチのスカートとタンクトップを脱いだ。

下着姿になると余計に太って見える気がする。


「姉さんよりは……痩せてるよね……?」

まあ、あれに比べたら……でもやっぱりデブだなぁ……


二重顎のお肉は私もたぷたぷだし、顔だって前よりも更に丸々している。

胸はGカップのブラがキツくてしょうがない状態で、窮屈すぎるから家では外してしまう。

ブラの拘束の無いバストは自重で位置が下がってしまってるし、デカいだけで何だか品がない……

そしてお腹は太鼓腹と言えるレベルまで育ってしまった。

ショーツの上にどっさり贅肉が乗っかり、しかも垂れてきてるせいで前から見ると下着が半分ぐらい見えない。

そしてお尻はショーツがギュッと食い込んでいて、白い生地から尻肉が大きくはみ出ている。

太ももは当然前よりも2周りぐらい太く、ぶよぶよしたお肉が凄く付いてるよ……


どんどん身体が太くなってて……運動もしにくい感じに……

姉さん程ではないけど歩くと胸はブルンブルンと大きく揺れてしまうし、最近脚が擦れ合うようになってしまった。

お腹やお尻も合わせて震えるし、歩くだけでも自分の身体が重いと実感するようになりつつある。

これじゃランニングとかできないかなぁ……


どうしよう……このまま太らせたら自分まで100kg超えちゃうかも……

こんなに太っちゃうなんてなぁ……想定外だったよぉ……



---



それからも姉さんと一緒に食べに行ったり、色々差し入れを続けたりした。

だけど私はこれ以上太らないように頑張ろうとしたんだけど……

そこまで効果は無かった。

体重も最高記録を更新中で、今や87kgに……


今日で夏休みも終わりで、いよいよ学校が再開になる。

ということは制服をまた着なくちゃいけないんだけど……


今から着替えようと思った瞬間、姉さんが突如やって来た。

「どうしよう……」

私の貸している制服を持って。


「だって絶対入らないじゃん、こんなに太ったらさー」

「でも一回試して見た?」

「無理だって絶対!だって体重が……えっと……

何kgだったっけ」

姉さんは何となく自分が太ったとは分かっているけど、やっぱり体重計には乗ってなかった。

自己管理出来る子はちゃんと毎日乗るんだけどねぇ。

……いや私も今日体重計に乗ったのは久々だからあまり人の事は言えない。


「測ってみる?」

「こ、こわい……だって凄い数字でしょ?」

「でも身体測定の時にどうせ分かるんだし、今知っといた方がまだショックが少ないんじゃない?」

「そ、それも……そう……」

姉さんは観念して、巨体をのっそりと動かしながら体重計に乗った。


「う、ぐぬぬ……!」

頑張って姉さんは数字を見ようとしてるけど、どうやら上手く見えないらしい。

そこまで太っちゃったんだね。

代わりに読んであげよう。


「えっと、104kgって書いてるよ」

「うわぁ……薄々思ってたけど、まさかここまで太るなんて……」


姉さんは自他共に認める巨デブになった。

あれだけ魅力のある、美しいスタイルだった姉さんの姿はもうどこにもない。

今や私の制服さえ着れないとんでもないスタイルで……


ここまで太ったら売っている制服だってもうサイズが無い。

一番大きなサイズを着たって多分入る訳も無く……

一体どうするんだろうね。


「しょうがないからこの前買ったジャージで登校するかー」

「えっ、ジャージで!?」

「制服が入らないからしょうがないよね」

「そ、そりゃそうだけど……」

案外潔い姉さん……

見た目とか本当に気にしなくなったんだね……


これにて姉さんの方は一件落着(?)となった。

でも私の方は……


「うぅ、スカートがキツ過ぎる……!」

久々に着た制服がピチピチで、ブラウスもボタンがギリギリで閉まるかどうかというレベル。

そして何度引っ張ってもスカートのホックは止まらず、上手く穿くことができない。


しょうがないから安全ピンを持ち出してきたけど、1本じゃまだ届かなかった。

「う、嘘でしょ……」

結局もう一つ追加して、何とかギリギリ穿くことができたのだった。


まさか自分も制服が着れないかもしれないなんて……

姉さんのことを全然笑えないよ……もう太らせてる場合じゃない!

こんなにデブになったら多分そうそう元の体型に戻れないと思うし、今からはダイエットしなくちゃ!

10月にはまず5kgぐらいは痩せて、そして高2までにはせめて入学時ぐらいまで戻さないと……!

よし、お菓子を食べるのも姉さんと食べに行くのも終わり!



---



それからは自分がダイエットしなくちゃいけないし、姉さんを積極的に太らせるのはもうやめた。

というか受験のストレスが増大してるからか、もしかしたら食習慣が完全にデブになったからか勝手に太っている。

だから私はもう何もしなくてもいい。


体重も110kgを超えたらしく、もう走ることも中々大変な感じになった。

前に思いっきり張り出したお腹がこれでもかと目立っていて、どデカいはずの胸さえ控えめに見えてしまう程。

特大のジャージも既に余裕がなく、お尻に生地がピッチリ張り付いてて下着のラインも映っている。

これが、かつて美しかった姉さんの現状……


今まで姉さんの方が体型が良くて、色々差を感じてしまっていた。

確かに今でも頭は優秀で、成績はかなり良くて脂肪……じゃなくて志望してる国立大学も受かりそう、らしい。

だけど少なくとも体型という点では私の方が痩せている。

……といっても『相対的に』。


そう、既に10月になったけど私は全然ダイエットする事が出来てない。

だって私よりさらにデブな姉さんが隣に居たらどうしても気が抜けちゃうというか……油断しちゃうというか……

あと最近、やけに姉さんが一緒に食べようと誘ってきたり、何ならお菓子まで渡してくるように……

ま、まさか私も道連れにしようとしてるんじゃ!?


そんなこともあってか、私の体重は減るどころか増え続けている。

「う、うぅ……見えない……」

体重計に乗ってみてもお腹……いや胸が邪魔で数字が見えにくい。

私もどんどん姉さんみたいになってる……


降りてみると、94kgという数字が表示されていた。

「もう100kgじゃん……」


姉さんよりはまだ軽いけど、正直どっちも巨デブにカテゴライズされてしまう。

実際私たちには『スマート巨デブ姉妹』というあだ名まで付けられている。

スマートというのは勉強ができるということらしいけど、まあ皮肉なんだろうね。


下着姿(当然体重を測る時は下着だけになってるから)を鏡を見てもお肉だらけ。

顔は顎肉が首まで包む感じで、真ん丸になってしまった。

メロンみたいな胸は大きさだけならとてもすごいけど、もう大分下がっててあまり綺麗とは言えない。

その下のお腹は更に膨れてしまったし、前から見るとショーツがそろそろ見えなくなってきた……

お尻は巨大すぎて何度も下着を破き、スカートやデニムさえビリっと破いたことがある。

今穿いてるショーツもいつ破けるか分からない……


制服はあまりにパツンパツンで、そろそろはち切れそう。

ブラウスのボタンはおへそ周りが閉まらず、胸はかなりオープンになってしまっている。

谷間の部分がバッチリ見えてしまってて、とても恥ずかしい……

そしてスカートはホックどころかファスナーが全く閉まらず、延長するゴムを限界まで伸ばして穿いている。

とにかく大変な状態になってしまった……



今日も私は姉さんと一緒に学校へ登校している。

……どっちも歩くスピードはかなり落ち、そして汗がダラダラと流れていた。


「沙綾、下着が見えちゃってるよ」

姉さんがいきなりニヤつきながらそう言った。

「い、いちいち言わなくてもいいから!」

そんなことは分かってる。私だって……

あまりにムチムチと育ったお尻にスカートが負けてしまい、歩くだけでも下着がチラリと見えてしまう。

手でスカートを押さえたらいいんだけど……

左手にはジュース、右手には道中で売ってるハンバーガーを持ってるから手が塞がっている。

そのせいで汗ばんだショーツが頻繁に顔を出してしまう。


「せめて上に何か重ね履きしたらいいのにー」

「だって入るブルマもスパッツもないから……」

「じゃあ買ったらどう?」

「だって暑くて蒸れるじゃん……どうせ見られても減るもんじゃないし……」

何と言うか、昔の方が恥ずかしかったなぁ……

今はもう……でもやっぱり見られるのは恥ずかしいかも……


「あとさ、胸も凄く揺れてるよねー」

ふふって感じで笑いながら姉さんはとんでもない事を言う。

「口に出さないでいいって!」

「顔赤いねー、やっぱ体型気にしてる?」

「そ、そりゃね……!」

まあ自分でも胸の事は分かってるんだけど、こうやって口にされると凄く恥ずかしくなる……

今やどう頑張ってもGカップのブラが着けられず、何も着けていない。

そのせいで育ちまくったバストがブルンブルン、たゆんたゆんと勢いよく揺れまくっている。

姉さんだって似たような、いやもっと凄い揺れ方なのに……


「姉さんだってそうでしょ!」

「別に?まあいいんじゃない?」

「うぅ……」

受験勉強に夢中だからか分からないけど、全然体型を気にしてない感じ。

まあ、もう吹っ切れたんだろうなぁ。姉さん。


「まあ私は別に自分の体型にそこまで嫌気は差してないんだけどさ。

痩せたいなら痩せたら?」

むぅ……やっぱりどれだけ巨デブになろうが、私より太ろうが……

姉さんには色々敵わないなぁ……

私は実際全然吹っ切れてないし……むしろ体型が気になってしょうがないし……


姉さんだって100kg越えの巨デブじゃん、って思うけど……

実際そうだから、これからは痩せよう……


少なくとも姉さんを太らせる理由は……もう無いや。

やっぱり最初から自分が痩せるべきだったなぁ……

今更後悔しても遅いよね。



[END]


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