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100kg越えの女子とスタイルが良い女子の食欲が入れ替わる話(その3、7376文字、英里71→最終108kg、佐和香91→最終66kg)

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翌日の朝。

私はランニングのために体操服に着替えていた。


今日は土曜日だし、特に予定もない。

だから精いっぱい運動することにした。

そして……異常なまでに増えた食欲を何とか抑えることに……


だってこれ以上太ったら制服が完全に入らなくなってしまうから。

流石に買い替えたくはない……

私の中で、制服を新調するというのは絶対避けたい事だった。

私服や下着は買い替える羽目になったけど、制服だけは譲れない……

高いというのもあるけど、『負けた』感じがするから。


……つい最近まで括れや小尻を見せつけてたとは思えない状況だなぁ。

こんなムッチムチなだらしない体型になるなんて……


実際体操服だってパツパツで、生地が伸びて胸やお腹の輪郭がしっかりと浮き出てしまっている。

お尻や太ももを辛うじて包み込んでいるハーフパンツもギリギリ穿けてるという感じだし……

水着もいつ破けてもおかしくない状態で……


(私って、本当にデブだよね……)

こんなに食べて、そしてこんなに太るなんて……

自分でも驚くしかなかった。


でも何もしなければ太るばかり。

頑張って今日から、何とかこれ以上太らないように努力しないと……!

そして毎日体重を測って頑張らなきゃ!



……


『(ぐぅぅうぅぅ……)』


ランニングから帰ってきた後、私はかなりの空腹感を感じていた。

だけど、これ以上太っちゃダメだから……

私は飴をなめて気分を紛らわせていた。


『(ゴクゴク……)』

そして単なる炭酸水を飲んで極力空腹感を誤魔化す感じで……

何とかして痩せようと努力している。


(頑張らなきゃ……凄いデブになっちゃう……!)

私は……佐和香のことを考えていた。

今でこそちょっと痩せてきてるらしいけど、それでもかなりのデブだと言わざるを得ない。

あんな姿に私がなってしまう……と思うと……

食べようという思いがちょっと引いてきた。


(よし、この調子だから……私……)



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ダイエットを始めて2週間ぐらいが経ち、いよいよ夏休みまであと少しになった。

この間しっかり運動したり食事量を控えたりしている。

その減量の成果は……


「はぁ、はぁ……本当にマズいなぁ……」

かなり微妙だった。


体重は確かに激増してはいないんだけど……

でも74kgになっていて、結局3kgも増えてしまっている。

初日は必死に食欲を抑えてたんだけど……段々歯止めが効かなくなってるのを感じるんだよね。

それでも制服がはち切れたら困ると自分に言い聞かせて……必死に抑えていた。

まぁ、実際には抑えきれてないってことなんだけど……


今私は制服に着替えてる最中。

ダイエット中にもかからわず体重は増え気味だから……

もうピッチピチでブラウスもスカートも限界に達しつつあった。

胸の部分は何度も何度も引っ張っらないとボタンが閉まらないし、おへそ周りはグッと力を入れてお腹を引っ込ませて辛うじてボタンが閉まるという状態……

そしてスカートは安全ピンで無理やり穿くこともだんだん難しくなってきた……ファスナーだって上手く閉まんないし……


でも……何とか夏休みまでは制服は持ちそう……

水着だって破けたりはしてないし、下着もギリギリで持ちこたえている。

順風満帆とはとても言えないけど、私の努力はある程度は成果を上げていた。


実際……毎日身体を締め付けるような制服を着て、週に何度もサイズの合って無い水着を着る羽目になってるから……

それで危機感を何とか保てているという面はある。

だけど……夏休みに入ってしまったらどうなるんだろうとちょっと不安を感じるんだよね……

でもそんなことを考えてもしょうがない。


とりあえず学校に行こうっと。



……


(あれ……佐和香、痩せた?)

学校に着いてすぐに佐和香に会ったんだけど。

改めて見ると……明らかに以前よりも痩せた身体に変化している。


……急にこんなに痩せるのかな?

というか……ちゃんと制服を着てる!?


「……佐和香、ちゃんと制服買ったんだ」

「そう!ちょっと痩せたみたいでさー。

ついに制服もちゃんと入るようになったよ!」

ニコニコと笑う佐和香。

まだまだデブとはいえ……誰がどう見ても痩せつつあるのは明らかだった。

ただただ暑苦しい感じだった顔も、徐々に本来の可愛さが姿を現してる感じがする。


「た、体重ってどれぐらいなの……?」

「今はね、82kgだよ!」

(う、嘘……私と10kgも変わらないの……?)

かつては倍以上の体重差があったのに……

今やたったの8kg差にまで接近していた。

依然として肥満体型だし、お腹も出っ張ってるとはいえ……


だけど、よく見たらかつては圧倒的な迫力のあったお腹の主張が随分と減っている。

その割に胸は相変わらずの巨大さで、なんだかおへそ周りと同じ位には目立つようになってきた……

前までは引くぐらいデカかったお尻は少し小さくなり、どうしようもなく太かった脚もちょっとは細くなってる……


今の佐和香しか知らなかったらおデブさんとしか思わないだろうけど。

当然私は100kgを超えていた時を知ってるから驚くしかなかった。

周りの子たちも『佐和香痩せたよねー』とか『ダイエット順調じゃん!』って言ってるし……

あんなにバクバク食べるデブだったのに……どうしてここまで急に痩せたの?


「英里はどう?

ダイエットしてるって言ってたよね?」

「うぅ、でも頑張ってるし……」

「英里ならすぐに元の体型に戻るよ!

まだ私の方が太ってるし!」

「あ、ありがとう……」


6月の頃と比べると、なんだか佐和香には自信というものが感じられる。

そして気持ちにも余裕ができてきたらしい……

一方私は全然痩せなくて、どんどんと焦りばかりが募っていく……

この子に逆転されるという恐ろしい事態が現実のものになりつつあった。


(頑張って、頑張って夏休みにはちょっとでも痩せないと……!)

元々私はスタイルが良い方だったんだし、本気を出せばなんとかなるよね……?



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それから2週間が経過し、既に夏休みに突入していた。

私は運動を続け、減量を続けて……いるはずだったんだけど……


『(バクッ……バリッ、ボリッ……)』


ポテチやクッキー、板チョコやアイスといったお菓子たち。

そして特盛のカップ焼きそば……食べ物で机の上が溢れそうになっている……

これを今から全部食べようとしてるんだよね、私……


……必死に抑えていた食欲が、あっという間に暴走してしまった。

今まで水泳の時はパツパツの水着や弛んだ身体をみんなに見られて恥ずかしかったし……

制服を着る時には『自分はデブなんだ』という自覚を嫌でも持たざるを得なかった。

周りの女子たちの体型を見ると、自分も痩せなきゃと思う意欲が高まるし……


だけど……休みに入ればその抑えもなくなってしまった。

その結果……あっという間に食習慣は以前に逆戻り……

正確に言えば反動で余計に食欲が増えてしまっていた。

しかも学校に行く必要もないからほぼ一日中食べまくれる。


だから私は……とんでもないペースで肥満の道を爆走してしまっていた。

ちなみに巨デブへの道は走り続けていても実際のランニングは全くしていない。

だって体操服のハーフパンツがお尻でつっかえて穿けなくなっちゃたし……


(こんなに食べてたらめっちゃ太ってるよね……?)

最近は鏡を見るのも意識的に避けるようになり、体型の把握もあまりしていない……

いや分かってはいるんだけど目を背けてるだけなんだよね……

でも流石に現実を見なきゃ……


私は夏休みに入って初めて……ちゃんと鏡と向き合った。

そこに映った姿は……暑苦しい巨デブとしか言いようがない。


「うわぁ……思ってたより遥かに太ってる……」

私はただ呆然とするしかなかった。

何せ凄まじい肥満体なのだから。


ウエストを見ればそれはもう立派な太鼓腹がボンッと突き出ている。

タンクトップの中にお腹は収まり切っておらず、おへそ周りがむにゅっとはみ出ていて情けない……

『(ぶにょん……)』

あ、あはは……もうお肉が増えすぎて掴み切れないや……

両手でしっかり掴んでも……おへそ周りにたっぷり付いた贅肉は手のひらに収まり切らなかった。


そしてお尻に至っては入るボトムスが全然なく、今や家ではショーツだけで過ごしている有様……

しかも過剰にムッチリと大きくなったヒップに対応できず、大量の尻肉が布地から溢れ出ている。

太ももはお互いの隙間が消えてしまい、とうとう歩くたびに内股部分が擦れてしまうように……

胸も凄く大きくなり、Fカップのブラはホックが壊れてしまってて着けることができない。

別にあまり運動もしないから……と言い訳して替えのブラを全然買ってないんだよね……

おかげで動くたびにゆっさゆっさと頻繁に揺れまくってしまう。

顔のお肉も相応に増えてしまい、真ん丸で汗だくの顔は……自分じゃないみたい。

顎だってすごくタプタプしてるし……


着れる服もほとんど無く、今着てるタンクトップもいつ破れるかと恐怖してしまう。

ボトムスなんてどれも碌に着れないし、ウエストがゴムで出来てるタイプのスカートが辛うじて穿けるだけ。

それもキツくてしょうがないから家だと脱いじゃってる有様……


まだまだ夏休みは続くのに……こんな自堕落な食生活を続けていればどうなるか……

ただただ恐怖でしかない。

制服、体操服、それに水着……どれも絶対入らないと思う。

だから今からでもダイエットしなきゃいけないのに……

どうしてこんなに食欲が止まらないの……?

意味わかんないよ……!


今までこんなに食べまくることなんて無かった。

それどころかしっかり食欲を抑えてたのに……

確かに食べるのは好きだけど、やっぱり異常すぎるよね?



……と悩んでいたら、佐和香からメッセージが来た。

『ダイエット順調?』

『私74kgになってた!』

『一緒にがんばろう!』

へぇ、あの子そんなに痩せてたんだ。

元々100kgを超えてたから、既に30kgも減ってるってことだよね……


……私って、今何kgあるんだろう。



恐る恐る体重計に……たぷたぷの贅肉が纏わりついた脚を乗せた。


「……8、89kgですって!?」


……嘘だよね?

もう私の方が10kg以上重いって言うの!?

あり得ない……こんなこと……!


「痩せなきゃ痩せなきゃ!

どうしよう!」

ついに逆転されてしまった……

それどころか結構な大差が既に付いてるし……


佐和香より太ってるなんて……こんなの異常事態だよ!

よし、今日からお菓子も止めて……痩せるようにしなきゃ……!



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ダイエットをもう一度決意して2週間が経った。

8月も中盤に差し掛かり、夏休みも段々と残りが少なくなりつつある。

つまり……痩せるタイムリミットもどんどん近づいてるということ。


なのに私は……全然痩せていなかった。

私は今自室に居るんだけど……目の前にはスナック菓子がたくさん並んでいる。

それだけじゃない。メロンパンやチョコのたっぷりかかったドーナツ、すごく甘いバームクーヘンなどなど……

様々な食べ物でいっぱいになっていた。

そして当然、ジュースもたっぷりと用意している。


ダイエットは……その日だけは何とか食欲を無理やり抑え込んだ。

でも結局さらに『食べたい』という気持ちを加速させてしまっただけ。

その結果……もう私はとことん太ってしまっている。


(ちゃんと体重計に乗らなくちゃ……)


私はシュークリームを口の中に放り込んで、食べながら体重計の前までやって来た。

そして、ジュースをゴクゴクと飲んでから脚を乗せて行く。


「……えっと……中々見えない……」

俯いても見えるのは巨大すぎる胸だけ。

……あっ、確か一旦降りても数字は表示されたままだよね。この体重計は。


降りて表示を読んでみると……108kgだった。

108kgといえば……

佐和香の……かつての体重。

今や私があの頃の佐和香と同じような体型になってしまっている。


こんなに太ったら服なんて買い替えなきゃまともに入る訳が無い。

2週間前は何とか着れていたウエストがゴムのスカートやタンクトップも破けてしまい、もうどうしようもない状態。

ショーツもはち切れてしまい、まさに着れるものが一つもないというとんでもないことに……

流石にマズいから下着、そしてデカいスカートとキャミソールをネットで買って着てるんだけど……

今の自分が100kgを超えてるという自覚があまりないのか、比較的『小さめ』のサイズを選んでしまっていた。

そのせいでギリギリ限界の状態に再び陥っている……



ドスドスと鈍い足音を立てながら、私はまた姿見の前にやってきた。

正直怖くてしょうがない……でも見ないと……そう思ったから。


映った姿は……かつての佐和香を想起させる、超肥満体だった。


お腹はあまりに出っ張り過ぎてるし、もう贅肉を両手で掴んでも全く掴み切れない。

狸の置物のでっぷりしたお腹を連想させる……というよりそれ以上だよね。

ちょっと前までは括れもしっかりあったんだよ……

なのにここまでお肉だらけになるなんて……最悪……

折角買ったキャミソールも育ちまくったお腹には勝てず、捲れ上がって半分以上お腹が見えている。


その下のお尻は……どこまでもデカく膨れてて、自室の椅子から盛大にはみ出てしまう。

買い替えたショーツも既にキツすぎて食い込みが激しい……

しかもスカートも無駄に短いせいでお尻に耐えきれず、すぐにショーツが顔を出してしまう状態に……

おまけに見栄を張ってゴムのウエストじゃないものを選んだせいでホックもファスナーも全然閉まってない。

当たり前だけど太ももは恐ろしい太さになり、お肉がぶよぶよたぷんたぷんと揺れまくっている。


胸も凄まじく育ったからGカップのブラに買い替えたんだけど……こちらもあまりにキツくてもう着けてない。

大きさ自体はもうこれでもかと大きく膨らみ、正に大きなスイカそのものに。

でも自重が重すぎるせいで形は崩れてしまってて綺麗とは言い難い見た目なんだよね……

そもそもこんなにデブなんだからバストがデカくても全然自慢にならないし。

顔は……折角のぱっちりした目がふっくらし過ぎたほっぺに押されて少し細くなってる……

しかも顎肉が多すぎて首がもう見えないし、かわいい造形なのがほぼ無意味な感じ……



こんな感じで、もう手の施しようの無い百貫デブになってしまった。

食生活を変えられないどころか食べる量が増え続けてる気がするし……

このままでは夏休み明けには150kg、そして冬には200kg……と増量を重ねてしまうと思う。

流石にそれは無い……と思いたいけど、そうなる予感しかない。


でもダイエットは何度も失敗していて、しかも今更時間もないという……

私はこんな感じだけど、佐和香の方はというと……

『ダイエット頑張ってるよ!』

『今こんな感じだけどどうかな?』

メッセージと共に送られてくる写真は、もうかつてとは別人といっていい。

今では66kgまで減ってるし……

確かにまだまだ太ってるけど、胸が凄く大きいおかげかあまりデブってる感じには見えない。

顔だってどんどんかわいさを増してる感じで……


こっちとはまるで対照的、正反対だった。

私は、私は一体どうしたらいいの……!


『(ぐぅぅぅうぅぅぅ……)』

考え事をしていたらお腹が鳴ってしまった。

ああ、とりあえずそこにあるチョコでも食べよう……

常に何か食べなきゃ気が済まないよ……



……


私は気分転換のために外に出ていた。

東案下駅周辺の美味しいお店を探すというのが主な目的だけど……

でも歩くだけでも運動になるかな……という思いもある。


「はぁ、はぁ……あ、あつい……」

私は家から持って来たジュースを飲み、そしてポテチを食べながら歩いている。

もう服はびしょ濡れで、汗が身体全体を湿らせていた。

歩くのに合わせてでっかい胸がドプンドプンと激しく上下し、お腹やお尻のお肉も震え続けている。

そして両脚はお互いに擦れまくってるし、何より単純に身体が重すぎてかなり歩きにくい……


早く涼しい所に入って、そして食べまくりたいよ……

そう思いながら歩いていたら、ふと変な看板を見つけた。

『肥満でお困りの方 ご相談ください!』と書いてある。


あれ、何のお店だろう……

と思って近寄ってみたら……佐和香と行った気がする……薬局だった。

でもこんな見た目だったっけ?

まあいいや、もしかしたら痩せるサプリとかシロップとか売ってるかも。



店に入った私は、早速肥満ですごく困ってるということを言ってみた。


「なるほど……良い案があります。

知り合いの方で痩せている人やあまり食べない人がいると思いますが……

最新の機械を使って食欲を押し付けてしまうことができるんです」

「食欲を押し付けられる!?」


そんなことできるんだ……!

でも、何故か初めて聞いたような感じがしない。

どうしてだろう?


「そして食欲を交換したあと、その処置中の記憶を曖昧にします。

なので後でトラブルになる可能性も低いかと思われますが……

いかがでしょうか?

今なら贅肉を通常の5倍のペースで消費できる体質になるドリンクもご提供します。

高校生料金で格安にしますので、ご検討ください」


こんなの……やってもらうしかないよね。

お金は多少掛かってもいいから……今すぐ痩せないと!


「……是非お願いします!」

「かしこまりました。では、食欲を入れ替える対象を上手く説得して当店まで連れてきてください。

よろしくお願いします。こちらも口裏を合わせますので」


ふっふっふ……

これで私もやっと痩せられる……!


誰を連れてこようかな……!

えっと、痩せてて運動もできる……あの子にしよう!



(END)


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