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飲料メーカーにバイトした女子高生が太る話(限定公開後編、最終95kg)



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7月に入り、東案下飲料で色々なお仕事をするようになった。

広報用の動画撮影の他にも、SNSの文面を考えるお仕事も増えたし。

当然最終チェックや訂正を課長がするんだけどね。

パソコンを使った作業も出てきて、軽い動画編集まで任されている。

本当にお仕事してるって実感がでてきた。


「課長、今回のソーダは特に美味しいですよ!」

「でしょー?開発部の人も自信作だって言ってたからね」

「青春の味、って感じですか?」

「そうそう!それじゃその路線で文章を考えてよ」

「分かりました!」


そして、文面を考えるために私は何本も同じソーダを飲んでいる。

合間には課長から貰ったお菓子を摘まんだりして。

「おいしい~」


こんな感じの日々が続き、バイトも楽しいなぁと思えるようになった。



……


ただし、難点もある。


バイトから帰宅した私は姿見の前で佇んでいた。

(うぅ……デブったなぁ)

鏡の前であちこちの贅肉を掴む私。

ちなみに今纏っている学校の制服(バイト先でも着ている)は新調したもの。

入学してたった3カ月で制服が入らなくなるなんて前代未聞の事態かもしれない。

だけどブラウスもスカートもサイズが合わずに着れなくなったからしょうがないよね……


顔は二重顎がすっかり当たり前の光景となり、随分と頬が膨れてしまった。

買い替えた制服でも胸は強調されていて、まるでテントを張ったかのよう。

サイズも遂にGカップに達し、見るからに巨大って感じがする。

ま、まあこれはこれで魅力的というか……でもお腹が……


そう、ウエストはすっかり段々腹に変化し、ショーツのゴムにはお腹の贅肉が無残にも乗ってしまっている。

服に隠れて分かりにくい状態とはいえ、制服を捲り上げればすぐにだらしない身体が姿を現してしまう。

スカートが大きくなったおかげでお尻のシルエットはぼやけたけど、全体的なデカさは全然誤魔化せない。

しかもますます太くムチムチになった太ももは相変わらずスカートから出てる訳で……


このままじゃ課長みたいなデブになってしまうのも時間の問題だとは分かっている。

でも、痩せる方法が見つからない。

何せバイトを続けたら否応なく太り続ける訳だから。


それに……段々課長が『デブ仲間』になりつつある。

痩せてた時は『あんなデブになりたくない』って思ってたんだけど……

太った今じゃ『肥満同士で落ち着く~』と思ってしまう。

学校でもぽっちゃり……というよりデブな子たちと仲良くなっちゃったし。


……案外太るのも悪くないのかな?

だってバイトは楽しいし、ダイエットなんて気にしなくて良いし、友達も出来たから……


(……どんどん自分がダメになってる気がする)

危機感がない訳じゃないけど、今の現状を受け入れてしまっている自分がいる。

(ま、まあ76kgぐらい大したこと無いよね……)

自分よりずっと肥満な人だっている訳で……

そう思うと、どうしても気が抜けてしまう。


だけどこれ以上は太らないようにしないと。

それだけはしっかりと決意しなきゃ。



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更に1カ月余りが過ぎた。

夏休みに突入した私は、頻繁に東案下飲料に通うようになっている。

何せ、課長がお昼も晩ご飯も奢ってくれるからね。


「春田さん、よく食べるね~!

私も負けてらんない!」

「あはは、嬉しいです」

今日は朝からバイトに出て、今はお昼休憩。

すぐ近くにあるビュッフェ形式の食堂で一緒に食べまくっている。


「エビカツもトンカツも美味しいです!」

「いいよね!私もここのカツは好きだなぁ」

遠慮なくカツを大量に取ってきた私は、せわしなく口に次々運んでいた。

まさしく食べたいだけ食べるって感じ。

課長も負けず劣らずお皿山盛りに料理を取っていた。


いっぱい食べれるって、幸せだなぁ。



……


会社に戻って来た私は、早速ジュースの缶を開けた。

これも新発売の商品だから、しっかり味わって感想を書かないといけない。


(……ちょっと味が薄いかなぁ?)

確かダイエット用とか書いてた気がする。

だけど、薄く感じるのは濃い味に慣れちゃったからかもしれない。


判断するにはもう一本飲まなきゃね。

私は机に一旦空き缶を置いて……


『(カランっ)』

「あっ!?」


どういう訳か、缶が転がって落ちてしまった。

……ああ、すぐ近くにあるサーキュレーターの風が当たったらしい。

「はぁ、全く……」

ため息を付きながら、一旦しゃがみ込んで……


『(ブチっ)』

「……えっ?」


今度は違う音が聞こえてくる。

しかも私のすぐ近くで。


「春田さん、これ……」

そして課長が部屋に戻って来た。

……来て早々、すぐにしゃがみ込んで小さな金属を拾い上げる。


「あっ、ホック!」

一瞬何事かと思ったけど、私のスカートのホックだった。

ということは……

案の上、俯いてみるとスカートのホックが弾けてるしファスナーも降りてしまっていた。


「随分立派な体型になったね~」

「は、恥ずかしいです……」

多分顔は今真っ赤になってると思う。

まさか会社でホックが弾け飛ぶなんて……!


「ちょっと待ってて」

「えっ?」

そして課長は一旦部屋を出てしまった。

どうしたらいいの?



でも1分も経たずにすぐ戻って来た。

「はい、安全ピン。

とりあえずこれで今日は凌いで」

「ありがとうございます、分かりました……」

手渡された安全ピンでスカートを留めた私は、ようやく立ち上がった。

どっこいしょって感じで。



「……課長、私凄く太っちゃいましたね」

「確かに」

撮影のためか、この部屋は鏡張りの区画がある。

というかちょうど今私たちがいる場所がまさしくそれだった。

目の前の鏡には、二人の肥満女子の姿が映っている。


しかも、体型はもうほとんど同じ……

下手すると私の方がデブってるかもしれない。


パツパツのブラウスとスカートに包まれた私……

わずか1カ月ちょっとの間でもうキツくなってしまったことに恐怖を覚える。

この短期間でまた買い替えるのは多分無理だろう。

というか恥ずかしいしお金がもったいない。


真ん丸になった顔は饅頭か肉まんみたいで、顎肉もたぷんたぷんだった。

胸はHカップのブラさえホックが届かなくなる程にデカく、今では着けられるブラが無い。

だけどお腹にどっさり乗っかってるおかげでそこまで位置は下がってないんだよね……

スイカみたいなバストの台座の役目を果たすお腹は、ボールが詰まってるかのように突き出ている。

スカートが腹肉を締め付けて段が出来上がってるのが悲しい……


お尻は正面から見ても左右に広がってるのが分かるほどで、女子二人分はあっても不思議じゃない。

シルエットがよく似た課長と並んでるせいで凄い『圧』を感じる。

そして無駄に短いスカートからは、同じく無駄に贅肉が付きまくった脚が伸びていた。

タプタプのお肉がブルブル震えるし、太くなったせいで持っているタイツや二―ハイソックスも入らなくなっている。


体重は、きっと90kgを超えてしまってるんだろう。

課長はこの前の健康診断で確か93kgだったらしい。

そんな人と同じ体型なんだから……



「……課長、どうしたらいいんでしょう?」

私は意気消沈してしまった。

楽しいけど、こんなにデブになるとは思ってなかったから。


「……大丈夫!春田さんはこの仕事に向いてるよ!」

そう言って私の背中を擦ってくれた。

「あ、ありがとうございます……」

「ねぇ、あなたは東案下商業に通ってるんだよね?

卒業したらここに就職しない?」

「え、ええ!?今からそんな話しちゃうんですか!?」


いきなりすぎる展開に驚いてしまった。

まだ1年生だよ!?


「だって仕事向いてると思うし」

「……ありがとうございます。

よく分からないですけど、元気が出てきました」

「よし!その調子で午後からもお仕事頑張ろう!」

「ありがとうございます!お願いします!」


……確かにこの人のせいで私は巨デブになったのかもしれない。

だけど、ここでバイト出来て良かったと思う。


……ところで、このペースで太ったら東案下飲料に就職する頃には何kgになってるの?

課長を軽々超える超デブになるんじゃないか……それが当面の不安かな……


(END)


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