SakeTami
takatori-g
takatori-g

fanbox


夏休み明けにダイエットするはずが相変わらず太り続ける女子高生の話(4710文字、最終101kg)

これは「夏休みにダイエットするはずがブクブク太ってしまう女子高生の話」の続編となっています。

この小説単体で完結していますが、全体公開のこちらを先にご覧いただく事を推奨します。


※今回は訂正はありません。

以下本文

---



私は夏休みに激太りしてしまった。

本当はダイエットするはずで、元の体重まで痩せるはずだったのに。



高校に入学してから私は少しずつ太ってしまってて……

7kgも増量していたのが気になっていた。

それで高校生になって初めての夏休みに思い切って痩せようと決意していたんだけど……

しかし特売情報やおすすめ情報に振り回され、まだまだ夏休みは残ってるから大丈夫と自分を甘やかし……

見事にダイエットとは真逆の生活を送ってしまった。

その結果がこのデブった身体……


体重は75kgに達し、夏休み前の増量がかわいく思えるほどに。

段々腹に二重顎、デカいお尻に太い脚、そしてむやみにデカくなった胸……

どこを見ても肥満って感じになってしまった。


30歳になってから急に太り始めた現代文の先生がいるんだけど、私の体型はその人とあまり変わらない。

その先生は『まだ30になったばっかりでおばさんじゃないって!』とかよく言ってる。

でもデブった体型のせいで雰囲気が中年のおばさんみたいなんだよね……

もしかして私もそんな感じに見えてたりして……と少し恐怖してしまう。

しかもクラスでも私ほど太った子はそうそういない。

クラスメートからは驚愕され、そしてたちまちデブキャラになってしまった。


だから……これ以上は太りたくない。

今でもかなりのデブなのに……想像もしたくないよ。

制服を買い替えるのは恥ずかしすぎるし、何としても元の体型まで戻したいんだけど……



(どうしよう……買い替えた方がいいんだろうけど……)

今日は始業式の日だった。

久々に着た制服はあまりにパツンパツンで、あと1kgでも太ればビリっと破けそうなほど。

だけど……私は敢えて買い替えないでおこうと考えている。


何故なら、制服の圧迫感に絶えず晒されることで『痩せたい』というモチベーションを保てるからだ。

安易にゆったりした大きいサイズの制服に新調してしまえば、まだまだ大丈夫だよねと油断する。

それで私はわざとこのままでいようと思う。

私服も同じく、敢えてファスナーも閉まらないようなパツンパツンのスカートをそのまま穿こうと思っている。

まあ流石に今持っているジーンズを穿くのは無理だけど。

でも極力ギリギリ入る程度のキツめのものに買い替えようと思っている。


だって、明日から本当にダイエットするつもりだし。

今が体重のピークになる予定だから。

勉強とかはちゃんと頑張れるし、減量だって絶対できるはず。


私はそんな謎の自信を抱きながら、ダイエットの計画を立てていた。

明日からは本気で痩せるんだから……!

決意を新たにした私は、まずは今日からお菓子を食べないようにしようと決めた。



---



翌日。


「あれ~?ダイエットはどうしたの?」

「……あっ!」

「お菓子食べるのが癖になってんじゃん。

無意識のうちに食べてるよ?」


2時間目の休み時間、小腹が空いたなぁと感じていた私は何も考えずにかばんに手を伸ばし……

そしてチョコをパクパクと食べてしまっていた。

自分でもびっくりしてしまうほどにごく自然に。


「ダイエットなんて諦めて好きなだけ食べたら~?」

「むぅ、痩せるから!」

「はいはい、頑張って」


友達からもすっかりデブって感じの扱いだなぁ……

でも痩せるとか言っておきながらこんなんじゃ……



……


「はぁ、疲れたよ……」

私はヘトヘトになりながら家まで帰って来た。

帰り道、電車が遅れてずっと待たされたし普段と違う駅で乗り換えさせられたし……

人も普段よりかなり多くて、ずっと人ごみの中にいたから疲れてしまった。


何だか気分が下がってるし……こんな時には甘いものでも食べてリフレッシュしたい。

だけど今日から本格的にダイエットするはず……


でも……


(今日は色々大変だったし、普段より消費カロリーも多いよね?)

そう、水泳の授業もあった上に電車のトラブルにも巻き込まれた。

だから普段よりいっぱい脂肪を燃やしてるはず。

どうでもいいけど水着がぱっつんぱつんだったせいで泳ぐのも無駄に疲れたし……


……ちょっとだけ、ちょっとだけならお菓子を食べてもいいよね?

今日はちゃんと動いてるし。

明日からはもっと自己管理を徹底するから。ね?



私はもう『甘いものを食べたい』という思いでいっぱいになっていた。

さっと冷蔵庫の中からアイスを取り出し、前に買っていたサイダーも取り出す。

ついでに冷やしてある板チョコも。


「甘い物って最高だよね~♪」

我を忘れて、私は食べまくった。



---



夏休みが明けて1カ月。

現在私はそこまでパツパツではない制服に身を包んでいる。

ダイエットに無事成功した……訳じゃないけど。


そう、結局食事制限も運動も中々できていない。

グルメ情報は夏休み終了後も変わらず大量に届くし、特売情報も相変わらず。

外に出れば暑さも依然として厳しい。

だって肉布団を着てる訳だからね……

余計に運動する気が無くなってしまう。


ダイエットを先延ばしにしていては太るのも止まるはずがない。

制服も破ける寸前になり、観念した私は大きなサイズに買い替えることになった。

おかげで今は苦労せずにスカートのホックを留めることができ、ブラウスのボタンも飛ぶことは無い。


それはいいんだけど……最近危機感が薄らいでる感じがする。

制服も私服も買い替えたし、まだ大丈夫って思ってしまう。

気づけば『この制服がキツくなったら痩せなきゃ』とか考えてしまうことさえある。

私服だって大きなサイズのTシャツとかスカートを買ったし……

スカートに至ってはウエストがゴムでよく伸びるタイプという……

あっさりとサイズを上げてしまった自分が情けない……


下着も新調していて、Hカップのブラは巨大化した胸を何とか包み込めている。

今穿いているショーツもかなりデカくなったお尻に一応負けてはいない。


決して痩せてなんかないし、むしろ太り続けている。

体重だって85kgまで増えてしまった。

なのにダイエットしたいという気持ちが中々起きない。


まあ、差し迫って問題が起こってる訳でもないから……

来月にでもダイエットを始めようかな……

流石にすぐに制服が着れなくなることは無いと思うし……


そんなことよりさっき買ってきたお菓子でも食べようっと。

(甘くて美味しい~)

もっと食べようかな……



---



更に1カ月が経過した。

11月にもなり、冬服に替える季節になってるけど……

私は今もブラウスと冬服のスカートしか着ていない。

だって暑いし……


そんな私だけど、今日も食堂でガツガツと食べている。

ダイエット?あぁ……そろそろしようかなとは思っているけど。

でもまだ制服だって着れてるし、まだ大丈夫だよね……?

まあ、明日から始めようかなとは思っている。



「ふぅー、今日もいっぱい食べたなぁ」

特盛かつ丼を食べ終わった私は、教室まで戻ろうと席を立……


『(ブチッ)』

嫌な音が響く。


(う、嘘……)

私のすぐ近くにホックが落ちている。

これって……スカートのホックが弾け飛んだんだよね……


私はすぐに拾い上げ、慌てて食堂から出て行った。



……


(ダイエット、流石に始めなきゃ……マズい……)

学校が終わり、家に帰って来た私は制服姿のまま鏡を眺めていた。

買い替えた時はちゃんとサイズが合っていたはずの制服……

それがもうピチピチになっている。


スカートは今日ホックが弾けてしまった。

そしてファスナーもいつの間にか結構降りてしまっている。

ブラウスは既にお腹周りのボタンが今にも弾け飛びそうな程窮屈に……

バストの形がくっきり分かるほどに生地が張り付いちゃってるし……


買い替えてまだちょっとしか経ってない制服が既にキツい。

流石にまた買い替えるなんて出来ない訳で……

これ以上、本当にこれ以上は絶対に太れない。

そのためには明日……いや今日、今この瞬間から絶対にダイエットを始めないと……


(今まで散々自分を甘やかして来たから……こうなったんだよね……

すぐにランニングしなきゃ!)


私はピチピチの制服を脱いでから、同じぐらいパツパツの体操服に着替えて外に出た。



しかし、今まで太りに太った影響が凄くて……

まだ走り始めて少しなのにもう大変な事になっている。

「はぁ、はぁ、重いよぉ……!」

全身にたっぷりと贅肉が付きまくった身体で、軽快に走れる訳が無い。

実際にはボヨンボヨンとみっともなく贅肉を揺らしながら、走るどころか早歩きかも怪しいスピードでしか動けない有様。


お肉の揺れ方も半端ではなく、太ももの贅肉が凄い勢いでたぷんたぷんと揺れてしまう。

どデカいお尻も震えまくり、出っ張ったお腹はいつの間にか体操服からはみ出しておへそが見えてしまっている。

そして立派過ぎる胸がブルンブルン、ゆっさゆっさと上下に揺れまくってとても邪魔……


身体の重さと贅肉の揺れが相まって、体力が恐ろしいスピードで削られていく。


「む、無理だよぉ……やめよ……」

結局10分もしない内にバテてしまい、家に帰った。



たったこれだけの運動で汗びっしょりになった体操服を脱ぎ、下着だけになった私。

(ちょっと走っただけなのに大雨で濡れたみたいになってる……)

湿ったシャツとハーフパンツを洗濯かごに放り込んでから私は体重計の前に来た。


(怖いけど……乗らなきゃ……)

脚を乗せてみるとギシっと何かが軋んだ音がした。

聞かなかったことにして、表示を見てみたけど……

101kgと書いてある……


(嘘でしょ……3桁になってるの……?)


私は現状を把握するために、鏡の方に向かった。

(……こんなに太ったら、もう痩せるのは無理かも)


お腹は、段々というか……ボールが入ってるかのように膨れに膨れた太鼓腹になっている。

自分でもドン引きしてしまう程に前に張り出してて凄い存在感だ。

足元さえ中々見えない程で、体重計の数字を読むのが大変だった。

しかし触ってみるともっちもちで、皮下脂肪の柔らかい感触がこれでもかと伝わってくる。

せり出し過ぎてショーツが埋もれる程になり、両手で掴み切るなど到底不可能なほどにたっぷりと贅肉が付いていて凄い厚みだ。


お腹に対抗するようにお尻も育ってしまい、サイズの巨大なはずのショーツがどんどん食い込んでしまう程。

これ以上太ったらこの下着も破けてしまう……

そして太ももは両脚の隙間が埋もれる程ぶっとく、常に擦れあっている……

胸はHカップのブラに詰め込んでるけど、既にサイズは全然合っていない。

そのせいで走ると凄まじく揺れるんだよね……

ちなみにあまりの重さで既に形すらちゃんと保てていない。

試しにブラを外してみると、大きく位置が下がってしまう……


そして、顔は輪郭が真ん丸で頬はかなり膨れてしまっていた。

二重顎は深くなり、首も贅肉で埋もれている。

パーツこそ元と同じだけど、同一人物だと分かってもらえないかも……


現在の私はデブというか、超デブという感じだ。

……今からダイエットを始めても、高校生の間にはデブから脱出する事さえできないかも。

太るのは非常に簡単だったのに、痩せるのがこんなに大変だとは……


鏡の前からクローゼットに移動した私は着替えのシャツとスカートを取り出した。

サイズのかなり大きなこの服でさえ、今ではピチピチになってしまっている。

スカートのゴムがはち切れそうだし……お腹がシャツからはみ出ちゃうし……


……もう、高校を卒業してから頑張ってダイエットする……それでいいよね?

制服は……勿体ないけどまた買い替えるしかない。

それかジャージか私服で登校しようかな……

まあ、次は買い替えないように頑張ったらいいよね……?


私は自分にそう言い聞かせ、家にあるお菓子を存分に食べまくることにした。

ダイエット……?そんなの、明日から……いや、来月、来年、再来年からでいいんだよ。

今はいっぱい食べて美味しいものをたくさん味わおうっと。



[END]


More Creators