「脱出ゲームの館」に足を踏み入れた女子高生が肥満体になって脱出する話(限定公開後編、99kg~114kg)
Added 2023-05-31 14:58:09 +0000 UTC鈍い歩みを進めながら、私は次の試練に恐怖を覚えていた。
今でさえ84kgになってしまってるし、身体にはどこもかしこも柔らかい贅肉が付いている。
これ以上太るなんて想像もしたくない。
単純に身体が重いのもあるけど、気分もどんどん重くなって歩くスピードが落ちてしまう。
でも……先に進まないと何も解決しない。
私は無我夢中で歩き続けた。
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「ふぅ……ひぃ……次の部屋にたどり着いた……」
距離にしたら大したことは無いんだろうけど……とても長い時間歩いた気分になる。
部屋には案の上、説明文の書いた看板が設置されている。
『ここは「第4の試練」です。
部屋に設置されているルームランナーを5分間走ってください。スピードは徐々に上がります。
ギブアップすることもできますが、ペナルティが待っていますのでご注意ください。』
看板の先には説明通り、ルームランナーが設置されている。
しかもかなり大きい。
(大丈夫かな……でもこの恰好は都合がいいかも……)
肌が露出するスポーツウェアを着てるのがさっきから恥ずかしいんだけど、
この試練に限っては運動しやすいから好都合だね。
スウェットとかだったら走りにくいと思うし、さっき3番を選んで良かったのかも。
こんなに太ってちゃんと走れるのか不安になりつつも、私はルームランナーの上に乗った。
『(ピピッー!)』
乗った瞬間、開始の笛が鳴らされた。
そして足元の機械が少しずつ動き出している。
『30秒経過』
走っていると、突然天井のスピーカーから音声が流れた。
まだ30秒しか経ってないの?
「はぁ、はぁ……このペースならまだ……」
でもスピードはまだゆっくりで、太った私でも何とか付いて行けそう。
全身のお肉が邪魔でしょうがないけどね……
『1分経過、スピードアップ!』
「ふぅ、ひぃ、す、スピードアップ……って早い早い!」
今まで早歩き程度だったのに、突如本格的なランニングのペースに様変わりした。
前までの私なら大したスピードじゃないけど……大量の贅肉の重しがある今はかなり辛い。
「はぁ、お、お肉……邪魔ぁ!」
身体中の脂肪が揺れまくり、息がどんどん荒くなる。
巨大な胸、出っ張ったお腹、でっかいお尻、タプタプの太もも……
そのすべてが思いっきり揺れてしまう。
『2分経過』
「に、2分しか経ってないの!?
はぁ、はぁ、もう……限界……!」
アナウンスを聞いて気が遠くなり、ついにルームランナーから降りてしまった。
「はぁ……はぁ……ふぅ……」
ぺたんと座り込み、すごく荒くなった呼吸を整える私。
身体中から汗が流れ、ランニングウェアは早くも汗びっしょりになった。
『2分でリタイアされたため、ペナルティとして15kg太っていただきます』
「15kg!?」
『(プシュー……)』
私が驚いた瞬間、突如部屋の天井からミストが噴出し始めた。
さっと立ち上がって逃げたいけど、まだ疲れが溜まっていて機敏に反応などできない。
『噴出終了です。次にお進みください』
アナウンスと共に、奥にあった扉が開いた。
「ふぅ、よいしょっと……重っ……!」
15kgも太らされた私は更に重苦しい身体になってしまった。
立ち上がるだけなのに辛さを感じるなんて……!
今の身体って……確か35kgから更に15kg太ったから……50kgは重くなってるんだよね?
元が49kgだったから……もう倍以上だし……99kgとか100kg寸前だよ……
とぼとぼ歩いて部屋を出た私は、また看板とカギに迎えられた。
『「第4の試練」、通過おめでとうございます。
こちらが4つ目のカギです。』
(通過できてないけど……)
2分でギブアップしたんだから、通過なんてしてないよ……
そう思いながらカギをバッグに仕舞い込み、続きを読んだ。
『この試練ではルームランナーで走っていただきました。
ペナルティの詳細ですが、2分未満でギブアップした場合は25kg、2分から4分未満でギブアップした場合は15kg、
4分以上5分未満の場合は5kg増量するミストを浴びることになっています。
ちなみに、完走できた方は今まで太った分を10kg程度打ち消せるミストを浴びることが出来ます。』
「……最悪、じゃないけど……はぁ……」
2分は超えたから15kgで済んだけど……もっと頑張ったら痩せることも出来たんだね……
この看板を読んで余計にテンションが下がってしまう。
(何なのこれ、本当に嫌な趣味してる……)
しかも第2の試練の時みたいに大きな鏡が設置されていて、ブクブクに太った姿が嫌でも視界に入ってしまう。
顔はほっぺが凄く膨らんで完全にデブ顔だし、二重顎どころか首が姿を消しつつある。
ただでさえデカい胸は2周りは膨らみ、レーシングトップがずり上がって白いブラが覗いてしまっている。
スポブラはかなり食い込んで痛みも感じるし、大きすぎるバストを支えきれないらしく胸の位置は結構下がり気味になった。
そして胸に対抗するかのようにお腹も膨らみを増してて、レーシングショーツにこれでもかと大量の贅肉が乗っかっている。
ドンと張り出した様子はまさしく太鼓腹という言葉がぴったりだよ。
お尻も穿いているショーツがどっちもグイっと食い込んでキツいし、だらしなく横にはみ出している。
身体の側面を鏡に映すと、ヒップが後ろに大きく突き出してるのがよく分かってげんなりするよ……
太ももは尋常じゃない太さで、ミニスカートなんて穿いたら周りがドン引きしそうな程。
「はぁ……何でこんなことに……」
ほぼ100kgなんだから巨デブで当然なんだけど……改めて見るとため息しか出ない。
もう身体全体が『贅肉の山』という感じで、どこを触ってもぷにょんとしたお肉が掴めてしまう。
しかもサイズの合ってないランニングウェアを着てるのがとても滑稽に見えるし……
(でも、あと1つ……1つで終わり……)
私はそれを自分に言い聞かせ、また歩き始めた。
「はぁ……はぁ……重い……」
太り過ぎたせいで、もう歩くだけでも呼吸が乱れてしまう。
50kg太ってるから……誰か女子高生を一人背負って歩いてるに等しい状況なんだよね……
……
「あれ……もう看板がある……」
のっしりと重たい足取りで進んでいたら、もう次の部屋にたどり着いた。
今度は今までよりもかなり広い大広間になっている。
『ここは「第5の試練」です。
出口に繋がる3つのルートがありますので、お好きな手段で出口に向かってください。
なお、出口に到着した後にはミストを浴びていただきます。
1番のルートを通ると最大30kgの減量、2番なら最大15kgの減量、3番の場合は増量する効果のあるミストが噴出します』
(……でも……3番以外通れそうにない……)
『1番→』と書いてある先にはボルダリングの壁があって、よじ登らないと先に進めない。
高校のバッグとさっきの袋は肩に掛けてるから両手自体は空いてるけど……
そもそも壁を登った事なんてほどんと無いし、こんな巨デブになった身体でできる訳が無いよ。
『2番→』と書いてあるルートも中々酷くて、綱渡りやらはしごやらが途中にある。
流石に綱渡りの場所にはネットが張ってあるとはいえ、通りたいとは思えない。
『3番→』のルートは……途中に細長いプールがあって、その先には普通の階段が設置されている。
途中水の中を通るなんて決してまともじゃないルートだけど、通れるといえば通れるよね。
このルートを通ると更に太るけど……今更気にしてもしょうがない。
3番ルートの入口にたどり着くと、プレハブ小屋みたいなものが設置されていた。
中に入ってみると、水着がずらっと並んでいる。
案内の看板を読んでみると、
『お好きな水着に着替えてプールを通ってください。
手荷物はこの運搬ロボットに乗せていただくと、出口まで自動で運びます』と書いてあった。
(変なところが親切だよね……)
うら若き女子高生を巨デブにしておきながら、細かいところには配慮するのが逆に不愉快だよ。
しかも……用意されてる女子用の水着が全部ビキニなんだけど……何で?
この施設を作った人の意図を考えるのも面倒になってきた。
でも、着替えなきゃ先に進めないのも事実。
私はキツくて締め付けてくる陸上ユニフォームと下着を脱いで、そして一番大きなビキニを着けた。
入るサイズが無いんじゃないかと思ったけど、一応は着けれた。だけど……
(やっぱり恥ずかしすぎる……)
ここにも当然の如く鏡が設置されていて、デブデブな私がはっきりと映っていた。
サイズが大きいはずなのに胸は布地に収まり切ってないし、お尻はかなり見えてしまっている。
何よりぼよんとしたお腹が丸見えなのが……
こんな格好で海に出たら周りからどう思われるんだろう。
……今は先に進まないと。
さっき着ていた服と下着を黒い袋に入れて、そしてバッグと共にロボットの上に載せた。
『運搬を開始します』
載せた瞬間、ロボットの電源が入って高速に部屋から出て行った。
……今の私よりも早く動けるのかも。
小屋から出た私は、すぐそばにある3番のルートを歩いている。
しばらく進むと、さっき遠目で見えていたプールに出くわした。
(泳いで先に進んだらいいんだよね……?)
細長いプールが奥まで続いている。
プールの中にドボンと飛び込んだ私は、ゆっくりと平泳ぎをして進んでいった。
(デブになっても……水泳ならまだマシだね……)
汗だくで全身湿っていたこともあり、水の中に入れたのはちょっとだけ嬉しい。
特に何事も無くプールの端までたどり着き、はしごを登ってプールから上がった。
目の前には何の変哲もない階段があり、左の方にはシャワーとタオルが設置されている。
(気が利いてるけど……何か違うよね……)
シャワーを浴び、タオルで全身を拭いた私は階段をのぼり始めた。
「……はぁ、ふぅ……階段を上るだけなのに……!」
さっきは比較的スイスイと進めたのに、陸に上がるだけでこんなに重たいなんて……!
膝にはかなりの負担がのしかかるし、胸もたゆんと凄く揺れてしまう。
両脚の内股は擦れまくり、お腹はぶよぶよと震えて鬱陶しい。
「はぁ、ひぃ……やっと上り切ったよ……」
折角シャワーを浴びたのに、階段を上り切る頃には既に汗がダラダラと身体中に流れていた。
……
階段を上った先には、例の如く看板とカギが用意されている。
そしてさっきのロボットも到着していて、手荷物が受け取れるようになっていた。
『3番のルートを通ったため、15kg太っていただきます』
「……15kgね」
アナウンスの声にも、あまり動じなくなってきた。
まだ30kgとかじゃなくて良かった……なんて思えてくる。
既に50kg太ってるせいでなんだか感覚が変になってきた。
『(プシュー……)』
このミストを浴びるのも3回目かぁ。
また太っちゃうんだね……
「はぁ、歩くのもダルい……」
ミストの噴出が終わってから荷物を取り出し、私は先に進んだ。
65kgも重くなってるから……普通に歩くのも面倒になる。
『「第5の試練」、通過おめでとうございます。
最後のカギをお取りください。』
(やっと最後だよ……)
5つ目のカギを手に取り、私は目の前にある出口に進む。
扉には『集めたカギをここに差し込んでください』と書いてあった。
『認証に成功しました。脱出してください』
5つある鍵穴に全て差し込むと、アナウンスが流れてきた。
「やっと出られる!」
私は駆け足で……いや気分だけは駆け足のつもりでのそのそと歩き、この建物から出た。
まだ明るいと思ってたんだけど、既に日は沈みかけで暗くなってる……
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建物を出ると、ゲートみたいな場所と『更衣室』と書いてる小屋が目の前にあった。
ゲートの前に来てみると、設置されてる画面に何かが表示されている。
『あなたは既定の脱出タイムよりも遅かったため、5000円プレゼントの対象外です。
それではまたのご来場をお待ちしております』
「絶対来ないよ!」
力いっぱいそう叫んでから、隣の更衣室に入った。
「うわぁ、もっと太ってる……」
114kgまで太った身体を見て、自分でも引いてしまった。
着けているビキニは更に膨れた身体に食い込んでて、サイズが合わなくなっている。
まさしくスイカサイズの立派過ぎるバストを包むのに無理があるらしく、胸が布地からかなりはみ出てしまっていた。
申し訳程度に胸を覆っている程度でマイクロビキニみたいになってる……背中にもかなり食い込んじゃってるし……
こんな布で巨大すぎるバストを支えられるはずも無く、だらしなく垂れて情けない見た目になっている。
お尻も更に膨れ上がり、水着がキツキツに食い込んでTバック状態と言ってもいい姿に。
丸太みたいな太ももは凄まじい太さだけど、何だかどうでもいい気がしてくる。
お腹に至ってはあまりにも脂肪が付きすぎて贅肉が垂れてきてて、前から見るとビキニが隠れてしまう程。
顔は首がすっかり見えなくなり、入る前の面影は感じるけど別人としか言いようがない。
餅のようなほっぺは目を少し細めてるし、これが自分の顔だなんて思いたくないよ。
一応水着を着れているとはいえ、到底まともな恰好じゃない。
ピチピチの水着を取ってから、さっきの下着とランニングウェアを着ようとしたんだけど……
「嘘でしょ……全然入らない……」
2回増量したせいでサイズが全く合わなくなってしまった。
ブラは着けられず、ショーツははち切れそうになって穿けない……
レーシングトップは全然胸を包めないし、ショーツも下着と同様お尻に負けて入らない……
一旦ビキニを着け直した私は、元々穿いていたスカートを取り出したんだけど……
試しに穿いてみると、無残にも太ももでつっかえてしまった。
ブラウスも袖が腕を通ることさえ無い……
つまり……今はビキニで外に出るしかないんだよね……
(こんなの頭が変だと思われるよ!)
100kgを軽く超えたデブが水着で街を歩くなんて……!
周りから奇異の目で見られるのは間違いないし、どうしよう……
……
更衣室から出た私は、訳が分からなくなりながらゲートを通った。
その先には長い下り階段が続いている。
「はぁ、ふぅ、早く出よう……」
上り階段よりはマシとはいえ、お肉が馬鹿みたいに揺れるし脚への負担が凄いから辛い。
でもこれ以上こんな場所には居たくないからさっさと出よう……
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(あれ……開いてる……?)
さっき通ったケーキ屋さんの前を通ったら、なぜか入口が開いていた。
「お嬢さん!もしや隣の怪しい建物に入ったんじゃないかい?」
そして、店の中からおばちゃんが出てきて私に声を掛けてくる。
「は、はい……」
できれば誰にも見つかりたくなかったんだけど……
「そりゃそうだろうね。見りゃわかるよ。
凄く太らされたんだろう?」
「何で知ってるんですか?」
「あそこはそういう場所だからだよ。
元の姿に戻りたいかい?」
「戻りたいですよ!1秒でも早く!」
当たり前だよ。なんで114kgの巨デブに好き好んでならなきゃいけないの?
「じゃあ戻せるミストを浴びたらいい。
早く店の中に入りな!」
「はい!」
……
お店の奥にはミストを浴びる部屋があった。
そこに入った私は思う存分に痩せるミストを浴びて……
「はぁ……久々に元の体型に戻れた……」
さっきまでが嘘みたいに、元の身体に戻っていた。
ウエストにはしっかり括れが戻り、そして顔も元通り。
「ありがとうございます!
ところで何でこんな装置がこのお店に……?」
「悪いね、実は私はあの施設と連携してるんだよ。
これも商売のためだ」
「えっ……?」
商売のため……?どういうこと……?
「簡単な話だよ。あの連中は入って来た人たちをブクブク太らせる。
私は肥満になった哀れな人々を痩せさせるのさ」
「それが商売……?」
「ああ、儲かるね。
そういう訳で20万円払ってもらおうか」
「2、20万円!?高すぎますよ!」
親切かと思ってたら、とんでもない人だったよ!
そんな額払える訳ないじゃん!
「私は4万円、向こうは16万円取れるんだ。
こっちは装置を店の中に置いておくだけでどんどん儲かる訳だからねぇ。
オープンしてまだ日が浅いのに次々お金が入って来るよ。
まさか払えないって言うんじゃないだろうね?」
「は、払えません……」
恐る恐る私はそう言うと、この人はため息をついてから書類を持って来た。
「はぁ……ならウチの店でアルバイトして返して貰おうか。
20万円分しっかり動いてもらうからね!」
「……分かりました」
「よろしい、じゃあ早速書類を書きなさい」
「はい……書きます……」
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”『それから私はケーキ屋さんで頑張ってバイトして、何とか20万円を返しました。
けれども……美味しそうなケーキを見ながら働いていて食欲が湧かない方がおかしいです。
しかも売れ残ったお菓子は食べて帰って良いと言われましたから……
一度114kgを経験したのもあって油断し放題です。
結局、お金を全額返し終わった頃には86kgまで太ってしまいました。
お腹はぶよぶよだし、脚だってタプタプです。顔もまた二重顎になってるし……
制服だって買い替えたのにスカートのホックが閉まらない……
本当に、寄り道なんてしなかった方がよかった……』”
(END)