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『いっぱい食べる方が良いのに』と幼馴染に言ったら激太りした話(限定公開前半)

限定公開の前半部分です。後半部分は数日中に投稿しますので、お待ちください。

Pixiv公開部分はこちら→(https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=19113701)


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2カ月位が経っただろうか。

夏休みも終わって少し経ち、やっと休み気分が抜けて来たこの頃。

俺は結局亜優に何も言い出せず、時間だけが過ぎていた。

当たり前だが、過大な食欲の赴くままに存分に食べているせいで……


休み時間、亜優と喋っているのだが……

「また……食べに行こう?」

「そうだな」

目の前にいる俺の幼馴染は、かなり太ってしまっている。

腹も大きく出てしまってるし暑苦しくて丸々した体型だ。

ここまで太ったのは俺の責任なのかもしれない。

しかし……自分でも太り過ぎだと思わないのだろうか。


本人が何とも思ってないなら俺があれこれ思い悩む必要もない、と考えることもできる。

ただ急に太ったことを他の奴から不審に思われてるだろう。

亜優の事を思えば、食べ過ぎじゃないかと言った方がいいとは思うのだが……でも中々切り出せない。


もしかすると俺は……自分が責められるのが怖いのかもしれないな。

『いっぱい食べる方が良い』と言ったのは紛れもなく俺だ。

その事を持ち出されたら一発でアウトである。


「急に俯いて……どうしたの……?」

「ごめん、ちょっと考え事してて……」

「今日の恵人は……何だか変な気がする……」


これ以上太って欲しくない……けど好きなだけ食べて欲しい……

何だか矛盾した思いが頭の中に共存している。


……そんな風に悩んでたらチャイムが鳴った。

とにかく授業を受けよう。


……


学校が終わった後、通い慣れてるカフェテリア式食堂に二人で足を運んだ。

「今日は何食べようかな……」

笑みがこぼれる幼馴染の様子を見ると、自分の好きなように食べる方が自然で良いように思えてくる。

でも食べた分また太るんだよな……



「美味しい……」

今日は大盛のラーメンと餃子、シュウマイといった中華系のメニューにしたらしい。

当然チャーハンも山盛りだ。相変わらずよく食べるな……


いっぱい食べる姿を見て……俺はふと思った。

こんな幸せなオーラを纏いながら、好きな風に食べてるのは……やっぱり良いものだと。

ダイエットとか言って体型ばかり気にするよりもずっと良いだろう。

それに……かわいい気もする。


……


「今日もいっぱい食べちゃった……」

「おう」

帰り道、亜優が出っ張った腹を触ったり……そして贅肉を掴んだりしている。

せり出した腹肉は肉厚が凄くなり、でっぷりした段々腹がしっかり出来上がっていた。

その上の胸もいよいよ巨大になってきて、歩くのに合わせて少し揺れる程だ。

目線を下に移せば、丸々と大きくなった尻と、ぶっとくなった太ももがかなり目立っている。

当然の如く、顔は完全に二重顎になってしまった。


新調したはずの制服もどんどんキツくなり、早速ピチピチになってきた。

今まではぽっちゃり体型……と百歩譲って言える感じだったけど。

本当にマズいレベルになっていると改めて思う。


ただ……本人はどう思ってるんだろうか。

贅肉を掴んでいるということは……


「はぁ……お肉が……いっぱいだなぁ」

……そりゃ気になるよな。女子なんだからスタイルが崩れるのは嫌だろう。

亜優も太ってるのが嫌なんだったら……痩せるように言った方が良いか。

しかし……いっぱい食べてる姿もかわいいのは否定できない……


「でも食べるの好きだから……」

「だったら思う存分食べた方が良い」

「……」


俺の言葉を聞いて幼馴染は黙ってしまった。

そして無言で腹肉を触り続けている。


「そうだよね……沢山食べるのが好きなんだから……

そんなこと気にしないでいい……

ありがとう……」

……暗い声の調子と、憂鬱そうな表情が気になって仕方がない。

未だにクラスメートの前ではそんなに食べてないし、性格からしてもデブキャラとして陽気に振る舞うことは難しいだろう。


もう少し、何か元気づける言葉を言いたい。

気の利いた台詞など俺には思いつかないが……


「なあ亜優」

「……どうしたの?」

「俺は好きなだけ食べる亜優の姿、良いと思うけどな。

嬉しそうに食べるのもかわいい」

「……急に変な事……言わないで」

これは失敗してしまったかもしれない。

でもこれ以上良い言葉が思いつかなかった。


「……ありがとう、恵人。

いっぱい食べる女子は……かわいいよね。

そう……かわいい!」

……あれ、ちょっと元気になって来た?

ずっと地面の方を向いていた顔も、いつの間にか前向きになっていた。

それでも二重顎状態が解消されないのが残念な感じだが……それはどうでもいい。


「だったら大丈夫!

私……ちょっと悩み過ぎだったかも」


……よく分からないが、また元気になってくれたみたいだ。

とにかく、良かった。多分。



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翌日の土曜日、俺たちはまた例の食堂に昼飯を食べに行った。

相変わらず食べまくる亜優と……隣のテーブルにいる謎の女子高生。

えっと、春佳とか言う名前だったような。最近何故かよく会う。

そして……何故か亜優と大食い勝負みたいになる。


「春佳さん、今日は……こんなに食べましたよ」

「亜優、凄いね~!

私も負けてられないな~、追加で頼まないと~」

「勝負じゃないよ!お姉ちゃん食べ過ぎだから!」

「すみません、追加で取ってきてもいいですか?」

「かしこまりましたー!取ったらまたお声掛けください!」

「ちょっと!?」

隣にいる妹の声を無視して店員に声を掛けている。

本当にいつもよく食べてるな。


この人と会った時は、亜優も何だかいつも以上に嬉しそうにしている。

きっと大食仲間といるのが心地良いのだろう。

ただし……既に向こうよりもこっちの方が太い体型になっているが……


……


食べた後、俺たちは公園で休憩していた。

「ふぅ……お腹いっぱい」

ベンチに座っている亜優はTシャツが捲れて……少し素肌が見えてしまっている。

サイズが合っていないのだろうか?ちょっとはみ出た腹肉が何ともだらしない。


それにしても……随分とデブになったな。

鏡餅のような腹が大きくせり出し、肉厚たっぷりのヘソ周りが何より目立つ。

胸もかなり育ってて、Tシャツが引き伸ばされてシワを作っている。

座っているのもあるのか尻の横幅は凄く広く、太ももは脂肪がたっぷり付いてるのが余計に強調されている。

ちなみに穿いているスカートは当たり前のようにボタンが留まっていない。


あの大食いな女子高生も……ここまでは太くなかった気がする。

まさか亜優がここまで太るなんて……と驚くしかない。


「でも……いっぱい食べるのはかわいい……」

そんな事を呟きながら微笑んでいる俺の幼馴染。

何気なく『嬉しそうに食べるのもかわいい』と言ったんだが……ここまで気に入ってもらえるとは。

まぁ……この台詞は確かに俺の本心なんだろう。

小学生の頃、一緒にポテチとかをいっぱい食べてた頃を思い出すのかもしれない。

それはともかく、思いっきり食べる亜優がかわいく見えるのも事実である。


だから……ますますダイエットしたら、とか言えなくなってきた。

そして、言う必要も無い気がしてきたな。

これからもお腹いっぱい食べて、幸せな気分になってほしい。


「そろそろ帰ろうかな……」

そう言って立ち上がり、ゆっくり歩き始める幼馴染。

近くで見ると、全身の贅肉が波打ってる気がするな……


取りあえず、今日はもう帰るか。



(続く)



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