太る可能性が100%と判定された女子高生の話(冒頭のみ)
Added 2022-11-15 13:30:18 +0000 UTCこの話の冒頭を公開いたします。続きは限定公開(その1は投稿済み)となっていますのでご了承ください。 --- 学校が終わり、普段と同じ道を歩いて東案下駅に向かっていた時だった。 駅の近くに見慣れない看板が立っている。 『最新技術で太る可能性を調べます!今なら無料!』という変なもの。 「(本当にそんなことが分かるの……?)」 何だか怪しいし、正しく測定できるとも思えない。でも……気になる。 今までそこまで太ったことは無いけど、これからどうなるかは分からないよね。 タダで調べてもらえるならいいかな…… ちょっと入ってみよう。 建物に入ったら白衣を着た男の人がいて、近くには大きな機械が置いてあった。 よく分からないけどすごく高そうで精密そうな装置に見える。 「すみません……あの……太る可能性が分かるって、書いてあって……」 私はちょっと怖がりつつも白衣の男性に声を掛けた。 「分かりました。それではまずこの水を飲んでください」という返事が返ってくる。 「水……ですか……?」 「はい、どうぞ」 何で最初に水を出してくれるんだろう…… でも、ちょうど喉が渇いてたから都合が良い。 折角だから遠慮せずに貰おうかな。 「では次にこの綿棒で唾液を採取します」 「あっ、はい……」 この男性にさっと唾液を取られて、それが装置に入れられた。 「しばらくお待ちください。3分ほど掛かります」 「はい……」 装置がガタガタ音を立てて何やらいかにも分析している感じがする。 どんな結果が出るのか気になるなぁ…… 3分ぐらい経った後、機械の音が止んだ。 そして男の人から小さな紙を渡された。 これが結果かな?何て書いてあるんだろうと思って読んでみると…… 『あなたの太る可能性は100%です』 ……という文言が書いてある。 具体的な事は分からないけど、いつか絶対太ってしまうということみたい。 「えっ……そんな100%とかあるんですか……?」 「正確には99.9%以上なのですが、ほぼ100%と言って差し支えありません。 確実に太ります」 「そ、そんなぁ……」 ここまで断言されるなんて思ってなかったからちょっとショック。 でも……そもそもこのテスト自体が本当に信頼できるものか分からない。 この施設が出来たのもつい最近みたいだし、全然信用できないよね。 まあ太るかもしれないけど、ダイエットを頑張ったらいいだけだと思う。 そんなに動揺する事じゃないよ。 「じゃあ……太らないように気を付けます……」 「そうですか。では頑張ってください」 「ありがとうございます」 返事をしてからこの建物を後にした。 結局食べすぎとかに気を付けなさいってことかな? そんな事ぐらい検査する前から分かってるけど…… まあいいや。早く駅に行こうっと。 そろそろ電車来るんじゃないかな……大丈夫、次の各駅停車までまだ5分ある。 10分間隔だから覚えやすくて助かるよ。 そういや明日からゴールデンウィーク。どこにお出かけしようかな。 なんてことを考えながら改札を通った。