お待たせしました。ようやくヲタクイラスト描きます。
会社を辞める直前から、急にヲタクイラストのプロを目指すことにしました。
ヲタクイラストのプロを目指すにあたって、解決するべき課題がありました。
・収入をどうするのか
・年齢的にもラストチャンスで、無理をして目指すことにはなるが何年間無理が出来るのか
・そもそもどうやったらなれるのか
全てがわかりませんでした。
まず収入に関してなのですが、僕が仕事を辞める直前にNONSTOPの制作チームが解散になり、番組はそのままに中身のスタッフはほぼ全員が変わると言う話を聞きました。
僕は2年間という短い期間でしたが、イラスト仕事を積極的に請け負い、
制作陣にまぁまぁ信用されている空気があることは感じていました。
解散の時期と辞める時期がかなり近かったので、解散直前のチームに1人ずつ挨拶し、僕も辞めるので何か仕事があったらくださいと言って回りました。
TV業界というのはすごく特殊な業界です。
例えばフジテレビと聞くとSONYなどの大企業と同じようなランクの企業で1万人規模で社員がいそうなイメージがありますが、
実際フジテレビの正社員(局員という)は1000人くらいしかいません。
フジテレビに局員が1000人しかいないのは本当にかなり少ないです。
ですが、制作会社がフジテレビ内にいっぱい入っていて、正社員でも派遣社員でもない取引先(と言ってもフジテレビしか取引がない会社も結構ある)の人数を合わせると1万人くらいになります。
まぁわかりやすく言えば、局員以外は中抜きされまくって薄給。
局員は仕事しなくても年収1000万以上でウハウハってことです。
僕は制作会社の社員でした。
わかりにくいので「フジテレビで働いてた」と言いますが、大工さんが「これ俺が建てたんだよ」というのと同じようなものと認識してください。
制作会社の社員は人材がかなり流動的です。
1ヶ月フジテレビで働いて、その次は日テレで、その次はNHKなんてこともザラにあります。
NONSTOPの制作チームが解散すると、その人たちが色々なTV局に散っていくことはわかっていました。
そして、イラストの発注は急に発生するもので、夜中の3時に急に必要になることも多々あります。
多少割高でも夜中の3時にイラストを発注出来て、朝7時にクオリティの高いイラストが出来る人がいるのであれば、仕事はゼロにはならないだろうなと思いました。
そこで元NONSTOPの人が周りに紹介してくれたら更に広がるだろうなと。
ここで目論んだことは期待の50%くらいの収入になりました。
元々いたNONSTOP、とくダネ!、水ダウ、日テレの番組などで僕のイラストは使われました。
何年間無理が出来るのか。
次にこれを決めなければなりませんでした。
現在28歳で、30歳になっても何も成果が得られず、何の仕事も来ない場合、
諦めて他の仕事をするつもりでした。
またデザイナーを東京でやってもいいし、テレビに戻ってもいいし、絵描きとしての自分は全部諦めて会社員をしようと思っていました。
綺麗に絵描きを諦める為に、全ての貯金、2年という時間、持ってるモチベーションの全てを投資するつもりでした。
これでダメだったら14歳の頃から憧れた絵という世界を本当に全部諦めて、
結婚して早々こんなことを言い始めたけど受け入れてくれた嫁の為に残りの人生を捧げるつもりでした。
死ぬときに、僕はこれだけやったけどダメだったから仕方ないと納得して死ねるように。
その為の2年にしようと思っていました。
僕が大学生の頃とはイラスト業界は全然変わっていて、
大学生の頃にはそもそも商業イラストレーターという職業が存在していませんでした。
正確にいうと商業イラストレーターという仕事は存在していたのですが、名前がつくほど数が多くないのが商業イラストレーターという仕事でした。
ですが、当時はVtuberブームが始まる寸前で、Vtuberというのもまだ存在していなかったしスマホゲームの絵を描くことが最短距離なように感じました。
「2年後、ポートフォリオを作ってスマホゲームの会社に1ヶ月売り込んでみて、
それでどこからも声が掛からなければ絵を辞める。」
これだけ決めて最後の地獄に飛び込みました。
大学受験の頃は生き死にを賭けて絵を描いていましたが、これだけ背負っても精々賭けているのは僕の人生だけなので全然軽く感じました。
それでもこの2年は、僕の絵描き人生を諦める為に必要なことでした。