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オリジナル筋肉メスケモSCPを考えてみたかった

最近SCP解説動画をたくさん見てた影響で作りたくなっちゃいました。ハッピーエンド系の方が好きなので不気味とか怖い話ではない話にしたつもりです。一番最後のインシデント報告は、後日有料プラン限定で公開しますが、そちらはスクショ多めの記事になると思います。(この記事の内容は変更になる可能性があります。勢いで作ったので。あと本家に怒られるとかもあるかもしれないので。)



アイテム番号: SCP-█9█8-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル:

現在の所、SCP-█9█8-JP-1,2は財団の収容に対して協力的であり、強制的な措置は必要ないと思われます。よってSCP-█9█8-JP-1、およびSCP-█9█8-JP-2は標準人型収容セルにて収容しますが、双方のオブジェクトの関係性から、希望のある限り同じ収容セルにて収容します。セル内部はSCP-█9█8-JP-1、SCP-█9█8-JP-2の年齢と希望に合わせた生活備品を用意し、破損があった場合は双方オブジェクトと対話の上で最適な物へと交換します。

日常的なルーティンとして日本の義務教育に準拠した教育指導と定期的なカウンセリング、望月 ██博士による継続的な対話を続けてください。余暇の時間の過ごし方については休憩や娯楽など方法は自由としますが、収容セル外への外出は望月 ██博士や担当職員との対話で判断してください。また毎日各々の体重×500kcalかつ体重×100gの蛋白質を含む食事を4回に分けて提供してください。

SCP-█9█8-JP-1-a,1-b,2-a,2-bは標準的Safeクラス物品収容ロッカーへ収容されます。SCP-█9█8-JP-1、およびSCP-█9█8-JP-2の特異性を抑制するために有効性が一部確認されていますが、SCP-█9█8-JP-1,2の収容のために使用する事は、いずれのオブジェクトもメカニズムが解明されていないことやSCP-█9█8-JP-1,2らの意向を理由に推奨されません。

SCP-█9█8-JP-1,2の特異性を抑え込むのではなく、プロトコルの継続によってSCP-█9█8-JP-1,2が自主的に特異性をコントロール出来る形を目指していくことが収容プロトコルの最優先事項であることに留意してください。

説明:

SCP-█9█8-JPは2体の人型実体及び装着されていた物品の総称です。それぞれの個体は分類上SCP-█9█8-JP-1,SCP-█9█8-JP-2と記録されますが、2は1の個体を”はるか”、1は2の個体を”すみか”と呼称しています。DNA鑑定の多くはモンゴロイドの女性であることを示しており、彼女らが自称する年齢と各種検査が示す身体的年齢は概ね一致しています。また身長も自称する年齢の日本全国平均身長より僅かに高い程度で特異性は見られません。一方その他の身体的特徴において、著しく通常の人間とは異なる点が数多く見られます。以下に彼女らの身体データを示し、次項目にて通常の人間との相違点を列記します。

SCP-█9█8-JP-1(はるか)

年齢:█歳(自称)

身長:139.2cm(全国平均134.5cm)

体重:136.4kg(全国平均31.1kg)

体脂肪率:7.3%(乳房約8kgを含まない場合1.5%)

骨密度:N/A

SCP-█9█8-JP-2(すみか)

年齢:█歳(自称)

身長:133cm(全国平均128.1cm)

体重:196.7kg(全国平均27.3kg)

体脂肪率:17%(乳房約35kgを含まない場合0.6%)

骨密度:N/A


通常の日本在住モンゴロイド、同年代女性と比較して以下の特異性を確認しています。

a,通常と比較して著しく発達している筋肉と筋密度

a,過度な筋肉運動にも耐える骨格

a,筋肉量に対して同じく発達した内臓器官

a,発達した筋肉の収縮にも耐える強靭で柔軟な皮膚

a,大きく発達した乳房

b,表皮を覆うイエイヌなどに似た体毛

b,頭骨の形状や耳の位置、大きさ


以上の点に関しての補足としてSCP-█9█8-JP-1,SCP-█9█8-JP-2の2体ともミオスタチン関連筋肉肥大等の遺伝子異常は確認できませんでした。また骨格については解剖などで分子構造の確認ができていないものの、発見時の映像記録および回収記録によって強度は建築用の鉄骨を凌駕するものと推察されます。どちらにおいても遺伝子構造上、通常の人間では不可能な領域であり、発見時の状況も考慮すると人体実験の被検体である可能性が高いです。


またSCP-█9█8-JPは発見時にそれぞれの両腕に腕輪を装着していました。それぞれ右腕に装着していたものをSCP-█9█8-JP-1-a,SCP-█9█8-JP-2-a、左腕に装着していた物をSCP-█9█8-JP-1-b,SCP-█9█8-JP-2-bとします。

a,bそれぞれの腕輪は前述した特異性に対応してSCP-█9█8-JP-1,2の特異性を変化させます。SCP-█9█8-JP-1,2がaの腕輪を右腕に装着すると筋肉や乳房は縮小し、日本在住モンゴロイドの同年代女性と比較して特異性のない身体に変化します。同様にbの腕輪を左腕に装着すると体毛や頭骨の形状、耳の位置などが特異性のない形に変化し、同時に髪の毛や表皮の色も変化します。この変化には可逆性があり、腕輪を外すことでSCP-█9█8-JP-1,2の特異性が再び発現します。実験結果からSCP-█9█8-JP-1-a,1-b,2-a,2-bによる変化はSCP-█9█8-JP-1,2以外の生物に発現することはないと結論付けられていますが、変化のメカニズムなどは現在不明です。



発見経緯:

SCP-█9█8-JPは202█年9月5日21時44分、長野県██郡██町、███山の麓にて、直近の███交番にて駐在員として潜入していたエージェントにより発見されました。███交番の近くで日本生類総研の施設と疑われる住居が確認されており、発見同日その住居近辺にて爆発音のような音を聞いたエージェントが捜索を行っていたところ、SCP-█9█8-JP-1-a,1-b,2-a,2-bの腕輪と損傷を受けた衣類を身につけていたSCP-█9█8-JPを発見、交番へ保護しましたが、発見当時SCP-█9█8-JP双方の衣類や体表、SCP-█9█8-JP-1の両手腕に血液のような物が付着していたことから、エージェントが財団へ連絡。現地にて派遣されたエージェントにより財団へ保護されました。以下はその際の交番内の監視カメラによる映像と音声の記録です。



映像記録202█09052204


[交番エントランスカメラ]:駐在員に扮したエージェントとSCP-█9█8-JPが入室、そのまま通過。


[交番休憩室カメラ]:エージェントとSCP-█9█8-JP(腕輪をしているためか特異性がない状態に見える)が入室。エージェントは息を切らし、SCP-█9█8-JPに話しかけている。


エージェント:(エージェントの呼吸音)……この場所は目立つから……手短に話すね……。


SCP-█9█8-JP:(2人とも頷く)


エージェント:これから僕と似たような服を着た人たちが君たちを助けにやって来る…(エージェントの呼吸音)……、その人たちの事…は……信じて大丈夫……。


エージェント:君たちのこと……、質問していいかな…?


SCP-█9█8-JP:(2人とも頷く)


エージェント:言葉は……わかるみたいだな…、じゃあ…聞くけど……、君たちは、あそこで何をしていたの……?


SCP-█9█8-JP-2:………。


SCP-█9█8-JP-1:……わかん…ない…。けど…


エージェント:……けど…?


SCP-█9█8-JP-1:私たちのこと…、お年寄りの運転する車からひかれても…大丈夫なからだにするんだって、白い服の人が言ってた…。


エージェント:車、え…?


[交番エントランスカメラ]:入口より█████のような███████存在が侵入。(ガラス戸が割れる音)


[交番休憩室カメラ]:エージェントとSCP-█9█8-JPが入口の方向を見る。


SCP-█9█8-JP-2:…おじさん、守ってあげるからね。


[交番休憩室カメラ]:SCP-█9█8-JPが両腕の腕輪を外す。SCP-█9█8-JPの体が膨張しているように見える。6秒ほどで記録されているSCP-█9█8-JPと相違ない姿に変化。


エージェント:え…、な…?(物を引きずるような音と強いノイズ音)


[交番休憩室カメラ]:休憩室へ███████存在が侵入。SCP-█9█8-JP-2がエージェントへ向かい合わせになり覆いかぶさる体勢となる。SCP-█9█8-JP-1は███████存在へ両手腕を振り下ろす。


[交番休憩室カメラ]:(衝撃音とノイズ)同時にカメラ映像終了。


[交番エントランスカメラ]:休憩室方向から瓦礫が飛び散る映像が0.2秒流れ、カメラ映像終了。



回収記録202█0906

回収項目:エージェント1名、SCP-█9█8-JP、研究記録a(一部焼質)、███████存在だったものと思われる██片


202█年9月6日0時06分、カバーストーリー「変電施設の火災及び爆発事故」を流布し、周辺住民の避難を完了した後、回収エージェントが交番のあった地点へ進行。周辺は何らかの建物のものと思われる瓦礫が散乱。交番があった地点には直径約3.7m、深さ40cm程のクレーターと散乱した瓦礫を確認。現場から10m程の離れた場所にてエージェントとSCP-█9█8-JPを発見、回収。エージェントは軽症のみで命に別状無し。日本生類総研の施設と思わしき地点も同様に瓦礫が散らばっており、捜査の結果見つかったものは焼失を逃れた資料のみ。


回収物:SCP-█9█8-JP

財団施設2██にて保護。


回収物:研究記録a

[削除済み]


回収物:███████存在

[削除済み]


山中 ██博士の提言:

彼女らはその筋肉質な見た目以上の力を有していると思われます。筋肉量だけでなく筋密度も異常に高いのか、超常的な作用による力なのか。いずれにせよ強大な力のもたらすリスクを鑑みて、あの腕輪の使用…彼女らの無力化も視野に入れながら収容プロトコルを策定すべきです。


調査記録1:

その後の調査で地域周辺においてSCP-█9█8-JPが互いを呼び合う時に用いる”はるか”、”すみか”という名に酷似した”██ 遥”、”██ 澄香”という氏名の女児の行方不明届が警察に提出されていることがわかりました。また行方不明届を提出したいずれの両親も提出直後に行方不明となっており、事件の可能性もあるとして警察にて捜査中です。要注意団体との関連も疑われると判断し、警察に潜入している財団職員を捜査に加えさせます。



補遺1:

この記録を閲覧した望月 ██博士がSCP-█9█8-JP対応チームに志願し、SCP-█9█8-JPに対してインタビューを行いました。以下がその記録です。


インタビュー映像: █9█8-JP

対象: SCP-█9█8-JP

インタビュアー: 望月 ██博士


望月 ██博士:こんにちは、私は望月と申します。君は…はるかちゃんで、君がすみかちゃんで良かったかな?


SCP-█9█8-JP-1:…はい。

SCP-█9█8-JP-2:うん。


望月 ██博士:さて…君たちの話を聞く前に、実験を兼ねてコレを持ってみてほしい。…にわとりの卵だよ。[博士が机に卵2つを置く]


SCP-█9█8-JP-2:たまご…。


[SCP-█9█8-JP-2が卵に手をかける。持ち上げる間もなく卵は崩れ、中身が飛び出てSCP-█9█8-JP-2の手に付着する。SCP-█9█8-JP-2はハッとした表情で望月 ██博士の顔を見る。]


望月 ██博士:…はるかちゃんは、どうかな?


[SCP-█9█8-JP-1は手を伸ばさず、怯えた表情で下を向く。体に汗が浮かび、流れ落ちる。SCP-█9█8-JP-2も視線を落とし体を震わせる。]


望月 ██博士:…大丈夫。卵を壊してしまったら檻に閉じ込める、って話をしているわけではないんだよ。


[SCP-█9█8-JPは俯いたまま震えている。]


望月 ██博士:はるかちゃん、すみかちゃん。君たちはすごい力を持ってる。その力で、私の仲間の事も助けてくれたよね。本当にありがとう。


[まずSCP-█9█8-JP-2が、そして遅れてSCP-█9█8-JP-1が顔を上げ、望月 ██博士を見つめる。]


望月 ██博士:…でも、私の仲間には君たちの力を怖い、と思っている人たちがいる。……どうしてなのか分かるかい?


SCP-█9█8-JP-1:………。……人殺しになっちゃうかもしれないから…?


望月 ██博士:…そうだね。かもしれないよね。


スピーカーより:望月博士、SCP-█9█8-JPを刺激する発言は慎んでください。そしてこれはインタビューであり、カウンセリングではないのです。あなたは――]


望月 ██博士:外野は、…黙っていてもらおうか。これはインタビューではないかもしれないがね。話は続けさせてもらう。


[SCP-█9█8-JPは望月 ██博士の大声に驚いた様子を見せ、また下を向く。]


望月 ██博士:「かもしれない」という言葉は良い意味にも、悪い意味にもなってしまう。分かるかい?…君たちの「かもしれない」事に答えはまだ出せない段階なんだ。


[SCP-█9█8-JPは望月 ██博士の方へ顔を向ける。]


望月 ██博士:…君たちはどうなりたい?その力で化け物になる「かもしれないし」、普通の女の子にもなれる「かもしれない」。もちろん、あの腕輪なんか無くたってね。


望月 ██博士:このインタビューで君たちから訊きたいこと、それは唯一つ「君たちはどうなりたいか」ということだけなんだ。…さあ考えてみて。


SCP-█9█8-JP-1:私は…。

望月 ██博士:うん。


SCP-█9█8-JP-1:……私は、……私は…普通ってなんだか分からないけど、化け物にはなりたくない…。

望月 ██博士:うん、うん。


SCP-█9█8-JP-1:私…パン屋さんに…なりたかった…。

SCP-█9█8-JP-2:…私はね…保育園の先生になりたい…。保育園に行ってた時のね、先生が大好きだったの…。


[SCP-█9█8-JPの2人はまっすぐ望月 ██博士の目を見つめる。]


望月 ██博士:とてもいい答えが聞けたよ。ありがとう。君たちのことは私が責任を持って対応しよう。悪いようにはしない。任せてくれ。


[インタビュー終了]


望月 ██博士:

彼女らはSCPでありながら人でもある。私たちもまた財団職員であり人であるべきだ。それならば彼女たちに出来ることは何か?良き親であり、良き友人であること、そして彼女らが人と同じように成長していくことを手助けすることが財団職員として彼女らに成すべきことであり、彼女らを「収容」するということであると私は主張する。今はコントロールできていない力も、コントロールできるようになるかもしれない。卵を潰してしまったすみかちゃん、潰すことを恐れたはるかちゃん、少なくとも彼女らはその力を無闇に使うことはないと、私は確信している。

しかしながら感情論で、しかもSCPを人間扱いして収容しろという意見は財団の方針に反するかもしれないので、ここに検査結果に対する私の所見を記す。

望月 ██博士による所見:

彼女らの最も注目すべき点は筋肉量ではなく、またいわゆる獣人のような外見でもなく、骨格にあると私は考える。通常では手に入らない強度の骨格。精密な検査をするためには彼女らの体を開く必要はあるが、そこまでしなくても彼女らが保護された際の映像記録や回収記録を見るに、その解放されたエネルギーから逆算する筋肉運動、そしてそれに必要な骨格の強度は凡そ計算できる。人間はその力を100%発揮できないように脳がリミッターをかける事は周知の事実。彼女らはその強靭な骨格と筋肉のためにリミッターは必要がなく、常人ならざる筋肉からさらに100%の力を発揮することができる。これが見た目以上の超常的な力の正体であると私は考えている。

よってSCP-█9█8-JP-1,2の収容の上で考慮すべき特異性と収容手順策定方針について以下のように定め、進行することを提言する。

〇イエイヌとモンゴロイドを掛け合わせたような容姿

 必要:財団管理外での一般人による発見の防止

 方針:財団施設での衣食住

    および教育の提供

〇彼女らの筋肉運動による破壊、それに伴う収容違反

 必要:破壊不可能な収容施設

    彼女らの力への理解

 方針:高強度収容セルの構築

    彼女らが自らの意思で力をコントロールするための教育

補遺2:

このインタビューの後に望月 ██博士の所見を元とした収容プロトコルが提言され、SCP-█9█8-JPの収容が開始されました。現在のプロトコルとの相違点は主に収容セルに関する部分のみで、初期プロトコルではセルの周囲は厚さ5mの鋼鉄板で覆う必要があると定められていました。

収容初期からSCP-█9█8-JP1,2は自発的に自身の力をコントロールすることに努め、またプロトコルの定める教育の成果や精神性が評価されています。収容から約半年が経った202█年5月22日、SCP-█9█8-JP1,2の収容プロトコルが現在のものへ改訂されました。



インシデント発生報告及び調査記録

以下の情報閲覧には望月 ██博士の許可、またはセキュリティクリアランスレベル4/█9█8以上のライセンスを必要とします。


おまけ


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