SakeTami
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槍トリアとオルタのふたなりレズバトル、導入チラ見せ!

風の荒ぶ荒野に、二頭の馬の駆ける音が絶えず響く。まるで同じ馬の足音を二重に再生しているかのような、ピッタリ重なったリズムだった。 ーー槍の腕も馬術も互角⋯残るは根性か⋯いや⋯ 黒き鎧に禍々しい馬を駆ける騎士は、不服そうに歯を食いしばっていた。 ーーおそらく魔法でも決着はつかないでしょう⋯ 輝く銀の鎧、同じ色の馬を駆ける騎士もまた、歯痒そうに睨み返す。 円を描くようにお互いとの距離を測る二馬。その乗り手たる騎士は、どちらも女。 ーーというか、顔がイイっ⋯! 流石はもう一人の自分っ⋯屈辱だ⋯!!ーー 互いの槍の届かない距離で睨み合いながら、二人の騎士は互いの美貌にそう狼狽えた。 元々は獅子を模った兜を被り、互いに素顔を隠していた女騎士たち。長時間に渡る一騎打ちにより、その兜は互いに叩き割られ、互いの素顔を暴き合うこととなったのだ。 二人は見て見ぬ振りしているが、鎧も同様に傷んでいる。頭の片隅では彼我の鎧の限界を把握しているが、彼女たちには引き返せない理由があった。 「駆け抜けるっ!!」 「⋯! 貫く!!」 白銀の騎士が馬を駆り、反応した黒鎧の騎士も応える。距離を測り合っていた騎士らが、互いに向け一直線に駆け出した。 「「偽物の私には負けられんのだァッ!!」」 ここは、女サーヴァントしか現れない特異点。この女騎士たち以外にも、あちこちで因縁の女同士や、同一人物の別側面同士での領土争いが繰り広げられている。 「「せやぁああーーーっ!!!」」 ここで戦っているのは、聖剣を抜かなかった世界線の騎士王・アルトリアと、その[[rb:別側面 > オルタ]]。 鎧で包み隠しているが、その肉体は聖剣に呪われた世界の騎士王とは相反するような豊満さ。騎士としても、女としても、全盛の肉体を誇っていた。 「「ぐあああぁっ⋯⋯!!?」」 すれ違い、槍を振り抜いたアルトリアとアルトリア・オルタ。その身を包む鎧がひび割れ、光の粒子を放ちながら崩れ落ちる。 インナーのみを残す姿となった二人のアルトリアは、その全盛の肉体を無防備に曝け出した。 「フン⋯我が聖槍に、貴様の鎧は耐え切れなかったようだなッ!」 「我が聖槍に破砕され、貧弱さを露見させたのは貴様の鎧だッ!」 激しい戦いで鎧が壊れることなど珍しくない。むしろ剥き出しの軽装でこそ、騎士王の身のこなしは真価を見せる。二人はお互いに防御を捨て、槍捌きに全集中した構えに移ると、馬に踵を返させた。その目は冷静さと覚悟を燃やし、騎士らしい凛々しさを輝かせーー 「「次は無防備になったその貧相な体を⋯お゛っ!?❤︎♡❤︎♡」」 ていたのも束の間、お互いの顕になった肉体にハートマークを浮かべていた。 ーーなんという卑猥な身体っ♡♡ 邪悪そうな肌の白ささえ美しいっ♡♡ 下乳からへそにかけてを誘惑するように曝け出してっ⋯股間が滾って仕方がありませんっ♡♡♡♡ 白銀のアルトリアの顔つきは、宿敵を睨む騎士から堕ちた女へ早変わり。瞳孔の開いた目がもう一人のアルトリアの肉体を舐めるように見回し、鼻の下を伸ばしていた。 ーーそれが騎士王かっドスケベボディめ❤︎❤︎ 純朴そうなのにこの身体っ❤︎❤︎ 谷間を見せつけるような格好をしてっ⋯どれだけ余をイラつかせれば気が済むのだっ❤︎❤︎❤︎❤︎ 黒い鎧のアルトリアの顔つきもまた、冷酷なものから無様なメスに。こちらも劣情に呑まれた視線を、アルトリアの肉体全身を視姦するために駆け巡らせて息を荒げていた。 ーーな……ならんっ許されざる偽物相手にこんな……!!ーー それでも間一髪理性を取り戻し、再び槍を引き絞るアルトリアとアルトリア。 「「聖槍……抜錨……!!」」 「空の彼方、大地の向こう……其は世界の果てに立つ、光の楔!」 「突き立て、喰らえ、十三の牙!」 それぞれに聖槍の真の力を解き放ち、互いに槍先を突きつけた。 再び馬を駆り、お互いへ向けて突進。溢れる力を螺旋状にまとう槍と槍が、互いに正面から突きつけられた。 「「[[rb:最果てにて > ロンゴ]]……[[rb:輝ける槍 > ミニアド]]ーーーーッ!!!」」 正面衝突した光と光が、互いを貫かんと、かき消さんと輝きを増し続ける。やがて視界を光が染め上げ、二槍の輝きに全てが呑まれた。 「まさか⋯こんな⋯」 「っなん⋯だと⋯?」 結果は互角、互いに相殺。最大出力を互いに放ち、その状態で互いの全力を受け止めた聖槍は、どちらも貫き切れないままに光を放ち尽くしていた。 「「全開放した聖槍でさえ貫き切れないとはっ⋯⋯!?」」 あらゆる防御も無敵も貫通して敵を射抜く、世界の柱。それが別世界の同一存在とはいえ、通用しなかった。アルトリア達を襲う無力感は大きかった。 「⋯⋯無念だが⋯」 「仕方がない⋯」 魔力を使い果たし、鎧も剥がれ、更には連日の戦闘の疲れもある。これ以上の潰し合いは泥沼、互角のまま互いに消耗し続けるだけだろう。 「「次に日が登った時⋯その首が繋がっていると思わないことだ!」」 騎士たちは、お互いにそう吐き捨ててそれぞれの拠点へと馬を歩ませるのだった。空を暗闇が覆い始め、光を放ち切った槍では互いを打ちすえるのも困難だったからだ。 戦闘の直後だといえども、流石は騎士王・アリトリアの愛馬。夕日が沈み切るより早くそれぞれの野営地に戻った騎士王たちは、苦しげに簡易ベッドへと身を投げた。 「あの私のせいで大変だ⋯うっ⋯我慢汁と汗で酷いことに⋯⋯♡♡」 アルトリアを喘がせているのは、先ほどの戦闘の余熱だけではない。もう一人の自分の美貌と肉体を垣間見たために迫り上がった、股間の槍のせいだった。 「もう一人の余⋯予想以上の顔と身体だった⋯くっ⋯苦しい⋯❤︎❤︎」 アルトリア・オルタもまた、戦意ではない感情に汗だくだ。もう一人の自分の美しい顔面と肉体に、股間の槍が抜錨されているのだ。 「「夜襲を警戒しろっ⋯こっちの槍を握っている場合ではない⋯❤︎♡ くぅう⋯⋯♡❤︎♡❤︎」」 槍を扱う騎士らしく、アルトリア達はふたなりだった。当然、性欲も雌雄どちらもが襲って来るばかりか、相乗効果で常人の何倍も。 それでもその槍を握ることも、欲望に任せて扱くこともできない。他の誰でもない、その肉棒を勃起させた張本人たる宿敵が、いつ馬を駆って来るかわからないのだから。 実際には双方とも劣情に悶えているため、その危険性は無いのだが⋯そんなことを二人のアルトリアが知る由もない。 両者とも戦場で鎧を剥がれたインナー姿のまま、脚鎧も脱がず、最果てにて輝ける方の槍を手に、目を閉じた。耳は絶えず澄まし、空気の流れを肌で感じて、股間のテントは無視をして。 「もう一人の私⋯強くて美しくて⋯良い匂いがした⋯⋯っ♡♡♡」 言っている明るい金髪のアルトリアも、谷間を曝け出すような卑猥なインナーのみ。汗で蒸れて、発情にフェロモンをダダ漏れにして、とても別側面のことを言えない淫靡さを醸し出していた。 「もう一人の余⋯腕も本物だが⋯あの色香も本物だ⋯⋯っ❤︎❤︎❤︎」 同じく灰の混じった金髪のアルトリアも、下乳からへそにかけて大胆に晒すエロインナー。こんな格好で更に汗と発情で湯気を出しているくせに、もう一人の自分のことを言える格好ではなかった。 「「アルトリア⋯⋯❤︎♡」」 自分自身と宿敵、二人ともの名前を呼んで、再び股間のテントをビクつかせる騎士王二人。 いくら溜まりに溜まった興奮と戦場で浴びせ合ったフェロモンがあれども、才能が無ければこうはならない。二人は元々ナルシストだったのだろう。 鏡以外で見ることのできなかった、最愛の女の顔。最愛の女の身体。誰より股間を刺激する人間が、それも永遠に会えるはずないと思っていた人間が、もう一人の自分が目の前にいたのだ。 その興奮は二人を夜通し勃起させるには充分だった。随分続いているこの特異点での戦闘は、自分の別側面との戦いであると同時に、自分の性欲との戦いでもあった。 ただでさえ性欲の強いふたなりが、鬱憤を溜めたナルシストで、更に同じく溜めまくった自分自身と会ってしまっている。この状況で、アルトリアらの理性が長く保つはずがなかった。


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