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※注意:過激な表現、鬱表現などあります。閲覧には十分にご注意ください。
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*20xx/2/29.txt - メモ帳
小学二年生の頃、君は覚えているだろうか?
私がクラスの中で一人だけ掛け算を覚えられず、放課後に居残って勉強をしていたとき、他人より生きるための実力が劣っていると感じたよ。
嫌な気持ちを振り切って、自分にできる精一杯の努力をしたんだ。
元々弱音を吐くことを許される家ではなかったおかげで、自分が人より努力しなければならないことに、嫌かどうかはさておき大きな疑問は感じなかった。
中学生の頃、受験を控えた私を母は塾に通わせた。具体的な金額は言われなかったけれど、月謝は知っていたさ。
毎日居残って追加課題に手を付けたが結果は奮わず、試験で叩き出される一桁の数字、それを持ち帰るのが恐ろしくて仕方なかった。
君には言わなかった。
ついに受験が迫った3年、私は遺書を残し、身投げするほどに勉学に励んでいた。
その際、私は死なないという呪いのような約束を両親と結んでしまった。
しかしそのかいあって、県内の偏差値の低い公立高校に下位での入学が叶った。
この時、私は生まれて初めて親孝行ができた。
大学受験は諦めることにした。
再び身を投げそうになったからね。
相変わらず私は一人で補習を受け、教師には「お前は努力しても報われない」と面と向かって言われた。
そのおかげで、自分に足りないものに気付けた。
まだ努力が足りないのだ。
大人になった今、ついに普通の人のように生きていく自信は持てなかった。
こんなに嫌な人生を送ってきたのに?
私はより多くの時間と精神を犠牲にし、生きることに苦痛を感じない大人を目指したのに、普通の大人になりそこなってしまった。
生きることが難しく、苦しくて仕方ない。
普通に働いて楽しく生きていると主張する人間の気持ちを理解しようと考えるたびに吐き気に襲われる。
皆どんな気持ちでこの世を生きているんだ?
君もこんな気持ちを抱えて生きているのか?
こんなにも嫌な思いをして、生まれたいとか、生まれてよかったなど思ったこともないのに、勝手に与えられた生を社会を回す一人として使うことに付き合されているようだ。
生きることは難しい。
自分が苦しい思いをすることになった全てのきっかけである親へ、望まぬ愛情を持ってしまった。
理由は当然、大事に育てられたからだ…。
結果、追い詰められたときに憎むべき対象が同時に、憎むことにより私の心を痛めつける存在になった。
遂に逃げ場がなくなってしまったのだ。
自分ではどうにもできないうちに両親に娯楽を教え込められ、娯楽の薬漬けにされたまま急に社会へ放り出された私は、自給自足の苦しみに耐えられずひたすら中毒に悩まされた。
愛する家族への呪いのような愛情によって死ぬことは叶わず、ただただ落とし所のない負の感情が私を削っていくようだった。
人に頼れ、相談しろと言われたことがある。
しかし私の悩み事は私にしか解決できない。
実際に人は私を救えない。
君にも。
何故なら救われたことにより発生する恩に、私は耐えられないからだ。
私が私を救う生活に慣れたために、困難を乗り越えるための解決策を自分に提案することは、私の数少ない得意の一つだ。
しかしそれを耐えられる精神を養うことができなかった。
生きることは難しい。
そういえば、こんな私でも好いてくれる人がいたんだ。
私は先述した通り死ぬことができない。約束しているから。
しかしあることをきっかけに生きる自信を無くしたことで、私は初めて弱音を吐くことができた。
相手は数年前から付き合いのある友達で、こんな弱々しい私のことを"あなたは私にとって特別な人だから、元気を出してほしい"って励ましてくれた。
結果的に言うと私はその人に見捨てられた。
あの人との時間はできるだけ楽しいものにしたかったから、大好きだった叔父が亡くなった時も、新しいお仕事のトラブルで裁判になったときも、そんなこと億尾にも出さずに日々を過ごせたんだ。
でも寂しくて少し寄りかかってしまった、それがいけなかったんだね。
捨てられた今だからこそ気付けたことがある。
人は一人では生きていけない、実際に弱音を吐いたり頼ったりしなくても、それができる環境があるということが一番大事なんだと思い知った。
今は親も叔父もいない。
ねぇ、私生まれて初めて独りぼっちだ。
実はこれから、件の叔父に会いに行くんだ。
この1週間くらいちょっと気分が落ち込んでて、食事をする気力も寝る勇気も無かった。お腹は減って何かを食べないといけないのに指一本も動かなくて、悲しい時に感じるあの血が逆流して胸が締め付けられるような感覚、それが不意に頻繁に起こるんだ。
喋らないとおかしくなると思ったから、ずっと喋ってた。
ベッドに上がることができなかったから床で過ごす日々が過ぎて、昨日ようやく叔父から電話がかかってきたんだよ。
「元気かい、ご飯でも食べに行かないか?」って。
だから、万が一君が様子を見に来た時のためにこのメモを書いたんだ。
あまりにもお腹がすいてたから、さっきカップラーメンを食べたよ。
まだたくさん残ってるから、君も食べていいよ。
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なんて虚しい話。
こいつは狂気に呑まれて自分が正気かどうかを疑い続けていたのだろう。
僕では力になれなかったのだろうか?
本当に僕には救えないと、無意味だと思っていたのだろうか。
いや、解決は不可能だと書かれている。
きっと只々僕に伝えたくて仕方がなかったのだろう。
少し見ないうちにスゲー痩せたな。一瞬こいつだってわからなかった。
…こういうの、触らない方が良いんだよな。
家に上がった時点であまり良くないのか?
とりあえず警察に連絡して…。
……疲れた。
こいつの考えすぎ病がうつったか?
頭の中が混乱してもう何が何だかわからん。
呪いのような約束?約束したのなら何も考えず不変のものにしていれば良かったのだ、勝手に死にやがって。
永遠に悲しみながら生きればよかったのだ。
やつはアンモビウムに嫁入りでもしてもらえばよかったのだ。