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“東凶魔京”「鬼門謀辱」後編


ある者は、警視庁退魔特捜部の会議室で、友の非業の死に慟哭した。

ある者は、陰謀の成就にワインを片手に嘲笑した。

ある者は、自室に籠り、刺激に富んだ陰惨なショーを肴に自慰に耽った。


そしてある者は、撮影現場のすぐ隣で、己が無力と無念を滲ませながらくぐもった絶叫をあげていた。

誰あろう、莉子が今際に助けを求めた七瀬圭その人である。

ギャグボールの向こうから発せられていた言葉は彼女の名を呼ぶものであったことだろう。

カメラと莉子の視界の死角で、天井から下がった鎖に両腕を纏めて吊られ、悲痛に眉を寄せて身を捩っていた。

つま先がギリギリ状態の彼女の元に、近づいていく小さな影があった。


その姿を見るや、圭の瞳に灼けつくような憎悪が宿る。

こいつこそが、このマシラという矮小な妖魔こそが、圭の親友の仇であり、圭が妖魔と戦う理由そのものなのだ。

確信した。莉子を徹底的に貶めたこの凌辱劇は、こいつが絵図面を描いたに違いない!

「よぅ、久しぶりだなぁ。七瀬圭、募る話でもしようか?」

「ッッッ~~~!!」

絶対的な優位に立つことを理解し、ヘラヘラと圭を嘲り笑う怨敵。

殺す!殺してやる!

圭の中で何かが爆発し、鋭い蹴りがマシラの鼻先を掠めた。

「おわッ!?」

すでに道盤によって散々に嬲られ、満身創痍の身でありながら、その威力は必殺を感じさせるものだった。

今のが当たっていたら、脆弱なマシラでは一撃で頭を砕かれていただろう。

冷汗が頬を伝い、二歩三歩と退いた。


「ちぃ!相変わらずの暴れ馬だな!」

「マシラぁ!なにやってんだ、少し退いてな」

「へ、へい!」

道盤がマシラを押しのけて、圭の前に迫る。

のこのこ射程範囲に入ったところを、鳩尾へ前蹴りを放ってやった。

「む!…ぐふふ、効かねぇな」

腰の入らない姿勢では、屈強な道盤に痛痒を与えることはできない。

「しょうがねぇから、拙僧が下準備してやろう」

「!?」


両脚をつかまれた、意図に思い至る暇もなく、結果が先に来た。

ビキッ…

「!!ッッ!?…ンごぉぉぉッッ!!」

剛力で左右真一文字に引かれ、圭の股関節が脱臼した。

激痛にくぐもった絶叫をあげる圭を愉悦に眺めると、道盤は彼女の脚を離して下がった。

力なく垂れた脚から蹴りが放たれることももうないだろう。


「ほらよ。これでお前でも安心だろう?」

「へい!ありがとうございます!」

強き者にへりくだることに躊躇をいささかも滲ませないマシラは、今度こそ圭の息の届く距離にまで迫る。

「フー…ッ!!…フー…ッ!!」

睨みつける圭を心底見下す眼差しでねめつける。

これから始める行為を思うと胸が躍り、下半身が熱くなってくる。

硬直し、佇立した肉棒は体格に不釣り合いなほど長大で、道盤のソレとも遜色ないものだった。


マシラが鬼門会の構成員に合図を出すと、圭の身体が自由を奪う鎖もろとも少し降りてきて、床が膝につく。

高さを調整した結果として、マシラの肉棒の切っ先に、圭の豊満な胸がある。

「ッッ!」

「へへへ、こんないいモンを使わないのは勿体ないよなぁ」

おもむろに圭の胸を左右から手で掴み、マシラは谷間に正面から肉棒を突きこんだ。

嫌悪感に顔をゆがませる圭と対称的に、恍惚にこちらも顔を歪ませるマシラは、獣欲のままに腰を抽送させる。

マシラの絶頂とともに、尋常でない量の精液が圭の胸の谷間から爆ぜ、彼女の全身を汚した。


「むぐ…ぐ…」

「ふぅぅ…まずは一発。まぁほんの前戯だ」

驚くことに、あれだけの量を放っておきながら、マシラの肉棒はいささかも萎えてはいなかった。

谷間から引き抜くと、少しだけ身をずらす。

亀頭が当たってるのは圭の乳首。

「もごご!」

「ガキやその辺の女じゃできないからな。久しぶりだぜ」

圭の形にならない制止の言葉も構わず、躊躇なく乳腺へ埋没する肉の凶器。


叩きつけるたび、圭の胸は波打ち、淫靡な衝突音が響く。

再び押し寄せる射精感に任せ、放たれた精液が圭の胸を膨張させ、一拍おいて結合部から噴き出した。

「…ぶ…ぐむ…ッッ!!」

「キシシィ、どうだい低級な妖魔に好き放題やられる気分はぁ?…そうさ、俺はザコだぜ。ずっと昔、お前が俺を見逃したあの時から変わらずなぁ!」

「!!…ッッッ~~」

「わかってるだろうが、お前が俺を見逃したから、“榛名ミカ”も立花莉子もああなったんだぜ!」

その言葉は、性器以上に圭の心を抉るものだ。

かつて亡くした友と、そしてほんの数刻前まで健在だった友。

二人の名を引き合いに出され、圭の反骨精神に、少しづつ綻びが見え始める。


乳首から引き抜かれた肉棒が、逆サイドの孔へ埋め込まれる。

マシラは左右交互に射精を繰り返した。

何度も何度も。

時折止めては、圭の不覚を責める言葉を投げつけていく。

お前が悪い、お前が悪い、と。


いつの間にか、道盤は部下の妖魔や鬼門会の人間、そして莉子の亡骸と共に姿を消し、マシラと圭だけが駅の構内にいた。

ニプルファックに飽きたのか、マシラは今度は圭の背に回り、肛門を執拗に犯している。

メリメリと腸壁を抉られ、亀頭が腹部に幾度も浮き上がる。


脚を使えない状態にされ、拘束状態で責められてようと、たかが矮小な妖魔が一匹。

チャンスである。そう、かつての圭なら考えたはずだ。

だが、与えられる絶えない苦悶と自責の念とに苛まれ続け、圭の心は折れようとしていた。

腸内で爆ぜた精液が消化器官を一気に遡上し、ギャグボールの穴から吹きこぼれる。

ガクガクと全身を痙攣させて悶える圭。

常人ならばとうに絶命してる苛烈な責め苦。


「へへへ、そろそろ外してやるか」

白濁に汚れた玩具が、圭の口から糸を引きながら取り払われる。


自由になった意思の発信源から、しかし威勢のいい言葉は出なかった。

「ごぼ…げぼ…ッ……わた…しは…」

「ん?なんだ?」

尻に挿入したこの位置から圭の表情は見えないが、声から覇気は感じない。

マシラは奥の歯が見えるほど口を裂いて嗤った。

「わたしは……弱い…のか…?」

友の復讐も果たせず、友を助けることもできなかった。


それはマシラなどに向けた言葉ではなく、憔悴から零れた独白のようなものだった。

「あぁ、そうだ。お前は弱いよ。俺と同じくな」

「………ッ」

目を見開いた圭は、首をがくりと垂れた。

怪訝に思ったマシラは肉棒を引き抜き、正面に回り覗き込んだ。

息はある。だが瞳はどこか遠くを見るかのようだ。


抜け殻同然になった因縁の敵、さてどうしてくれようか。

このまま犯し殺すのもいいが…。

己が嗜虐心を満たす玩具として、鎖をつけて飼うのもいいか。


マシラはしばし熟考する。

よし、決めた!

この場で犯し殺そう。


七瀬圭は自分を見逃したことによって友を失い、いま仇敵の手に堕ちている。

逆もありえるのだ。

生かしておいて、万が一仲間の退魔師の助けがあり、マシラへ再び拳を向けてでもきたらマヌケも甚だしい。


意思が固まるや、マシラの瞳に宿る光に変化が起きるが、圭はそんなものに気づく状態ではない。

先刻までとは彼女の未来は大きく屈折した。

嗜虐性、憎悪、下劣さ。

それらに更に妖魔生来の残虐さが加わり、マシラを突き動かす。


道盤などと違い矮小な身には、人間を、ましてや鍛え抜かれた退魔師を絶命たらしめる膂力は備わっていない。

腕自慢の一般人相手でさえ、正面から相対すれば勝てるか怪しいところだ。

しかし、マシラにはひとつ、大きな武器があった…。


自責の念を巧みに掘り起こされ、執拗に痛みと共に積み重ねられ、鋼のようであった圭の心は脆く崩れていた。

他ならぬ、内なる圭が彼女自身を苛むのだ。

四つん這いの姿勢の圭の視界には暗い鉛色の地面しかない。

敗北感、絶望感、慚愧の念、あらゆる負の感情が、圭の足を地の下へ引きずり込むようだ。


弱りきり、正を自ら手離しかねない彼女の耳に、それは届いた。


『圭が見逃したから、わたしが死んだ?あんたはわたしの保護者か何か?』


「!!?」

それは紛れもなく、亡き親友の声だった。

圭の心が生んだ幻聴だろう。死者は語らない。

しかし、彼女なら言うであろう、真に迫ったものだ。


『わたしが勝手に敗れて、勝手に死んだ。…マシラをぶっ殺していようが、そうでなかろうが、退魔師として戦っていればいつだってありえたことだ。だからさ、前を向きなよ、圭!』


力が、体に、心に戻ってきた気がする。

圭は地に着いた両手で踏ん張り、倒すべき相手を見据えるべく顎を上げた。


「うぉぉぉおおッッ…カボォッッ!?」

…と、意気込むその口を塞いだのは、マシラの巨根だった。

「なんだぁ?自分から受け入れようとしたのか?まぁ、どっちでもいいか」

「うぐゥォォオオッ!?ご…!!」

挿入の勢いをそのままに根元まで一気に捻じ込まれた肉の凶器は、圭の喉の奥、食道を埋めていき、胃の中までも亀頭を届かせた。


圧痛の波に意識が一瞬飛ぶ。

幸い、すぐに感覚が戻るが、実際のところ何一つ幸いなどない。

「…んぐォっ!!…ッ…ゴォぼェッ!?」

道盤に壊された四肢で無理やり暴れ、空を切ってもがくが、内部で起きてる苦痛が和らぐことはない。

圭のそんな醜態を愉悦交じりにマシラは見下ろす。

「へへ…たっぷり味わってくれよ。なぁ~んにも持ってねぇ俺だけど、“こいつ”だけは自信あんだぜ?」

「!?…ごムム…ッ…」

「チンポ…も、まぁそれなりだけどよ。この俺が何人もの退魔師を殺ってきた武器っつうのは…“絶倫”っぷりさぁ!」


「?!…ッッ…」

何言ってんだ、こいつ…?

圭にはマシラの言葉がすぐに理解できなかった。

苦痛に霞む思考の中でサルベージしたのは、親友とともにマシラを追っていたころ、こいつに返り討ちにされた退魔師の、尊厳の欠片もない無残な亡骸の写真。

まさか…!


「“最後に”教えといてやるぜ。会話すんのもこれで終わりだ。お前が生きてる間、俺は休まねぇぜ。…あばよ、七瀬圭」

「もごッ…!?」


何か叫ぼうとした圭を差し置いて、処刑は始まった。

ズグッズグッズグッズグッ

マシラの腰が圭の顔面に打ちつけられ、長大な肉棒が彼女の喉を掘削する。

「んッグッふぐぇ…がッ!!」

気道をほとんど塞がれ、まともに呼吸もできない。

苦しい苦しい苦しい苦しい!

先刻までの圭の内心の葛藤を嘲笑う、純粋な苦しみ。


立て直すチャンスなど来るはずもなく、抽送は十重二十重に積み重ねられる。

100回、…1000回と越え、尚ペースは落ちない。

「…ばべ…も…ッ…ばべ…ッ!!」

“やめてくれ”…あってはならない、七瀬圭がマシラに吐いては決してならない懇願の声。

精神攻撃に興じていたときのマシラなら忌々しくも聞きつけ、ネチネチと責めてきたであろう。

しかし今、委細動じず欲望を叩きつけ続ける。

処刑なのだ。

そしてそれは次なるステージに昇華する。

ドップンッ!

「ぶぼぼボボエェッッ!?」

膨れ上がった肉棒が圭の体内で膨大な精液を炸裂させると、口から逆流した分が床にぶちまけられる。

残るは、すでに先の責めで同じものが満ちた胃へと殺到する。

恐るべきことに、射精する間も、その後も、休むことなくこの妖魔は彼女の口内と咽頭を抉り続けているのだ。


第二、第三と押し寄せる白濁の奔流が、溜まっていた消化器官のソレを押し出して、圭の肛門から噴出させた。

「んぐゥッッ!?ンン…ンっ!!」ぶぼぼぼぼ…


嫌だ!イヤだ!いやだ!こんなみっともない終わり方したくない。

教えてよ、ミカ…。わたしは、どうすればよかったの…?


親友の声は、今度は圭の耳に訪れない。

今の圭は、退魔師になる前の一般人、いや、それよりも以前、プロレスを始める前の精神に戻っていた。

快活さはあれど、牙を持たない子供だった時分へと。


フィニッシュが近い。

肛門と口唇の隙間から排出される量よりも、喉奥に注ぎ込まれる量の方が僅かに多い。

だがその僅かの差の影響は甚大で、圭の肉体は不可逆に膨れてきている。

あと一発。

マシラは確信して、放った。

許容を超えた精液が耳から鼻から涙腺から、穴という穴から噴出する。

「ッッッ……ッッ…!!…ッ……ア…ッ…  …   」


そっか…退魔師になんか、ならなきゃよかったんだ…。


霧散していく意識の中、圭は己の人生を否定した…。


「…死んだか。まぁ、俺とお前の仲だ。もう少し付き合えよ、時間はたっぷりあるんだからな。へへへ…」

瞳が濁り、腕の垂れ下がった圭を、…圭だったものを、マシラは犯し続けた。

その肉体のあらゆるところまで自らの汚濁で征服し尽くすまで…。



道盤たちの配信した立花莉子の無残な末路は、多くの人間の記憶に焼きつけられた。

後日、警視庁には莉子の亡骸が送りつけられる。

柱に突き刺さったままの無残な有り様に、直視できない者は多かった。

しかし、それすらまだ“尊厳があった”と居合わせた人間は後に語る。


莉子と共に届いた、白い粘液で満たされた箱。

警官たちが恐る恐る水抜きをしていくと、原型を失い精液袋と化した七瀬圭が浮かび上がり、絶叫と悲鳴が現場に幾つもあがった。

それはかつての特捜部の実動部隊の壊滅以来の衝撃をもたらした。

莉子の画像はネット上で、のべ数億回の再生がなされたが、ニュースで詳細が語られることはなく、妖魔によるありふれた事件のひとつとして片づけられた。

そんなことが、日常として起こるのがこの“魔都”東京の姿だ。


人を喰らい犯し、その魂までも蹂躙する異形のモノ”妖魔”。

それを狩ることを業とする者”退魔師”。

狩人と獲物は目まぐるしく入れ替わり、魔を狩りしものが、次の日には魔の餌食となる。


生と死の狭間に己の命を賭し、魔都東京で繰り広げられる、凄惨な魔討譚。

邪悪が我が物顔でのし歩き、欲望が魔が至る所に溢れかえる…。

魔は都市を覆いつくし光を奪う。

地獄の悪鬼共に囚われれば、苦悶の涙を、血を啜り尽され、絶望の果てに散り果てその骸まで貪り尽される。


狂い果てた呪いの都に希望はなく、呪詛の呻きが、嘆きの悲鳴が響き渡るのだった…。



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“東凶魔京”シリーズの基幹とも言える、圭さん&莉子さんの哀れな末路を描いたエピソード「鬼門謀辱」編、終幕です。

さて、次なる犠牲者はどのコでしょうな(邪笑)


ちなみに先に言ってしまいますと、このエピソードで肉筒になってしまったお二人ですが、別のエピソードでもしれっと登場しますよ。

彼女たちの辿る無残な結末は、文字通りBAD END。

物語の要所において、ダメな方の選択肢を選んでしまった未来、というイメージですので。

可能性の海には、地下鉄から無事に引き上げた圭さんも、偽情報による罠を見抜いた莉子さんもいます。


今回の用語補足です。


「退魔特捜部」

警視庁に設置された主に妖魔関係の諸問題を取り扱う部署。

近年の霊的治安の大幅な悪化によりその規模は年々大きくなっている。

独自の実働部隊を持ち、その能力も高いが、慢性的な人材不足であり、民間の退魔師にも協力を仰いでいるのが実情である。

また、各種妖魔の絡んだ犯罪の摘発にも力を入れている。

“東凶魔京”「鬼門謀辱」後編 “東凶魔京”「鬼門謀辱」後編 “東凶魔京”「鬼門謀辱」後編 “東凶魔京”「鬼門謀辱」後編 “東凶魔京”「鬼門謀辱」後編 “東凶魔京”「鬼門謀辱」後編 “東凶魔京”「鬼門謀辱」後編 “東凶魔京”「鬼門謀辱」後編 “東凶魔京”「鬼門謀辱」後編 “東凶魔京”「鬼門謀辱」後編 “東凶魔京”「鬼門謀辱」後編 “東凶魔京”「鬼門謀辱」後編

Comments

圭さんの現実は非常でありました( ˘ω˘ ) 彼女の親友の悲惨な末路も、いつか公開できたらと思います(*'ω'*)

圭ちゃんの必死イ〇マ,絶妙な解説&シーン, みんなが自分の内なる平和を見つける (笑), ありがとうございます! 親友の仇を討つことはできないようです ;P 将来、圭ちゃんの親友先輩退魔お姉ミカちゃんの結末を読むことを期待できますか? :D)

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圭さんには今後も様々な末路が待ってますよー(邪笑)

ありがとうございます。フィニッシュへの工程を、なるたけ見せたかったんです。

今回とは違うバットエンドも楽しみにしてます!

げんすい

全編堪能しました!挿絵でリクエスト分使用されていて感無量です。次回も楽しみにしています!

Five


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