こんにちは〜〜ぱぱを🐼🐾です。サンプル紹介も4回目となりましたね。……めっちゃ早いペースで上げていっててすみませんね、ははは。なんかもう、あと二週間もしないうちにけもケット当日らしいので……。
四つ目の話に挿絵をつけてくださったのはべるくろさん(@velcro74656)です!テーマは炭鉱夫のおっちゃんたち。禁欲に禁欲を重ねて書いた作品なので、全てのページにスケベなパワーを込めています。……と書くと生々しいのですが、濃いヤツを書くにはやはりこれぐらい力が欲しいんですよね。なので私はよく禁欲をしています😇
おしながきなどはまだ全然作っていない上に表紙データもこちらには届いていないので、お知らせはかなり後になるかと思います。すまんの…。お値段も一応決めたりはしてますが、もうちょい考えさせてください🐼あと頒布物……今どれがどのぐらいあるのか把握してない……。
ではでは、今日もお楽しみくださいませ〜〜〜。
※以下、サンプル本編。
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タイトル:一生涯炭鉱夫
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俺は、変わり映えしない日々の仕事に飽き飽きしていた。退屈だった。
人はオトナになっちまったらガキん頃のようにはいかねぇ。就いた仕事にもよるが、ろくに長期休みなんか取れるわけもなく。俺は、俺たちオトナは、常日頃から身を削って、安い賃金で、死ぬまで働かされる。……アホな脳みそを携えた犬獣人の俺に合う仕事なんざ、現場で体を酷使しながら働く肉体労働しかなかった。獣人ってのは人間というツルツルの種族よりも筋肉のつき方がいいそうだ。それが例え、俺のような小ぶりな犬獣人であっても。故に建設現場などでは健康体の雄獣人であれば素行が悪かろうがほぼ確実に採用される傾向にあった。
しかし現場仕事ってのはどいつもこいつも気性が荒い連中ばかりで、特に俺の入社した会社の熊親方にはよく仕事で怒鳴られたり拳骨を落とされたりしたものだ。……だが悪いヤツじゃねぇ。ちゃんと仕事を手取り足取り教えてくれるし、何なら仕事終わりにいいところへ連れて行ってくれる。飯屋もそう、酒屋もそう、そして……娯楽。俺の退屈な日々を潰してくれたのは、熊獣人親方に連れていってもらった如何わしいお店だった。
「いやあぁっ、あっ、ダメッ、あっ‼︎」
「はっ、ビラビラのおまんこじゃねぇか。客に毎日掘られまくって、ドス黒くなりやがって。ええ? こんな締まりの悪ぃ穴してるくせに、オレの太ちん全部咥え込んで離しやしねぇ!」
今夜は熊親方の奢りで、一人のオンナ犬獣人店員を二人でぶち犯してストレス発散しようや、と。居酒屋でそんな話をした。その結果がコレだ。今、俺はセックスの順番待ちをしながら親方とオンナの交尾をジッと眺めながらシコッている。
「ナマでハメてるってことは、中に出してもいいんだよなぁ! 姉ちゃん!」
「ひゃっ、ひゃいっ、い゛っ、好ぎなだげっ、出しっ、てっ‼︎」
「ムサ苦しい男だらけの現場仕事で溜まっちまったこの性欲、メス穴ん中に全部出すからな! お゛っ、出るぞっ、やらしいこのメス穴に種付けだ! ぐおおおっ‼︎」
ベッドの上でよがり狂う店員の犬女性、その上へ容赦なく覆い被さる熊親方。体格差、力の差、なす術なく膣の中へ射精された女性は足の指をキュウッと閉じながら親方の腰へしがみついたままだった。種付けプレスと呼ばれるその体勢からは、相手を確実に孕ませるという強い意志を感じる。他人のセックスなんざ見たところで何とも思わないが、自分が気持ちいいことをタダで経験できるのならこれぐらいは我慢してやろう。
「お゛〜…………すっげぇ出たぁ……まだ足りねぇのかキュウキュウ締め付けてきやがる……ふぅ……」
「ひっ……んぎっ…………ぁ……」
「げっへっへっへ……やっぱいいな、ナマで出すのは。こりゃ一発で孕んだろ、可哀想になぁ」
最後に奥の方をひと突き、それから親方はカリで膣の肉を抉りながら腰を引いて立ち上がった。……なんて酷い有様だ。犬のオンナは尻尾をフリフリしながらだらしなく舌を垂れ流していて、おまけに全身親方の汗まみれになったのか毛皮がゴワゴワで、さらに膣の穴は大きく開いたままで閉じやしない。そこからゴポォッ……と音を立てて溢れ出る熊の濃厚な種汁は、少し離れていてもキツくて青臭いニオイがした。そんなニオイよりも、親方の汗臭さの方が際立っているのだが。
「……おら。次はお前の番だぞ。使ってやれよ」
「う……うす」
「オレぁ一服しながらお前らが盛りあってんの見て休憩してっからよ」
他人の使った、粘液でベトベトのきったねぇ肉穴を使うのは気が引けるが、俺も一匹のオトコだ。ああ、なにせこんなかわいい犬の女の子を合法的に犯せるんだからな。興奮しねぇヤツはいねぇだろう。……そう、金さえあればこんなに、人生思うがままなんだ。
正直なところ、オレのような現場平社員の賃金はかなり少ない。贅沢を許されない、なのに時には命すら危ない危険な仕事をさせられる。だから俺はいつこの現場仕事を辞めてもいいと、そう思っていた。肉体労働なんて、歳をくっても出来るような仕事じゃあるまいし。精々体力のある若いうちだけしか働けないだろう。
「……ぎゃっ、あっ、んやっ、またっ‼︎」
「ふーっ……ふぅっ、ふっ……吸い付き、半端なっ……ぐっ……」
「おいおいそんな腰つきじゃコイツは悦ばねぇぞ。オトコならもっとガツンと振ってやれや。現場仕事で鍛えた足腰を存分に使ってコイツをヨがらせてやれ!」
普段仕事をしている時のように、親方は俺に向かって厳しく指導する。セックスの指導をされるのは小っ恥ずかしいし、そもそもセックスの様子を他の男に見られるのもあまりいい気はしない。それでも気持ちいいという感覚の方が自分の中で大きくなっていき、俺はそんなことを気にする暇もなくケダモノのようにガンガン腰を打ちつけた。
その日は俺が三発、親方が倍の六発、種を付けたと思う。明け方にはもう体力が残ってなくて、俺は全裸になりながらぶっ倒れて休んでいたのだが……。意識が戻ってから犬のオンナを見れば、全身が黄ばんだザーメンまみれという酷い有様になっていた。話を聞けば、オンナが気絶したからムカついたと言って親方が死ぬほど汁をぶっかけたらしい。朝までナマハメ贅沢エッチコースを頼んだのに、最後まで楽しめなかったじゃねぇかと親方はご立腹だった。なんて酷い話なのだろう。俺が風俗の店員側だったら親方を出禁にしていたと思う。
でもオンナの方は気絶しながらもずっと尻尾を振っていたようで、それならまぁいいか……という気持ちになった。犬の尻尾は本当に正直だ。俺も同じ犬獣人なのだからよくわかる。相当な訓練を積まない限り、自分の感情と尻尾はしっかりとリンクしているから。警察犬は表情を悟られぬよう尻尾の訓練を受けるらしいが、一般人には耐え難いほど難易度は高いと噂でよく聞く。彼女は男に馬乗りになられ、激しく肉穴を盛られ、気絶するほど気持ちが良かったのかもしれない。口角を上げながら全身ずぶ濡れで気絶するオンナの犬獣人を見ながら、俺は軽くため息をついた。
ヤり終わってスッキリしたあとは、部屋に備え付けのシャワーで汗や汁を落として帰れるらしい。先に親方が、そして次に俺がシャワーを浴びて……。着替えてから部屋へ戻ると、なぜだか部屋中アンモニア臭くてたまらない。鼻を鳴らしながら暗闇の中にいる二人の獣人に目を凝らすと、そこにはベッドで仰向けに寝ているオンナへ向けてびちょっ……シャアアッ……と勢いよく放尿している親方の姿があった。
「……ああ? マーキングだよマーキング。一晩中腰振ってたかんなぁ、膀胱がパンパンに腫れててよ。コイツはまぁ、便器みてぇなモンだし。ニオイつけときゃ悦ぶだろきっと」
あとで聞いた話だが、殺したり四肢切断したり、そういった明らかな残虐的な行為以外であればオンナに何をやってもいいという極上のオプションをつけていたらしい。ぶっかけ、放尿、中出し、ありとあらゆる酷い技でオンナは親方色に染め上げられていった。
……金さえあれば何でもできる、人生は金だ、そう感じたのも丁度この時だったと思う。
そんなことがあってから、俺はどんどん金の亡者になっていった。
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四月一日 天気:くもり
「ここが……へぇ……」
現場仕事で食い繋いでから約三年。俺は転職活動を終え、今日から新しい現場で働くこととなっていた。それがここ蒸羅島(むらじま)と呼ばれる、船で二時間ほどかかる場所だ。観光では決して行くことのできない島で、当然観光客は一切いない。ここにいるのは全員、あの社員募集のビラを見て、応募して、その面接に通過した労働者だけであろう。
船から降りた瞬間、周りの皆は俺と同じような反応で辺りをキョロキョロ見渡していた。無理もない、何せ無人島にでもやってきたのだろうかというほどの広大な自然が広がる風景だったから。南国を思わせるヤシの木も生えていて、奥は密林地帯のジャングルといったところか。俺たちが働く職場は、まだまだ先にあるようだ。
「お〜、ようやっと来たか。遠いところからご苦労さんやでホンマに」
リュックサックを背負った俺たち新入り組の前で腕組みをしながら待っていたのは、前の現場仕事で働いていた熊親方を思わせる体格のいい猪だった。黒シャツにズボン、それから地下足袋姿の彼を見ていると、次にやる仕事が前の現場仕事とそう変わりないことを表している。それでいて給料は……前の倍、だもんなぁ。しばらく本島には帰れないとはいえ、金が大量に欲しい今の俺にはうってつけの高待遇な仕事だと言える。
「ワイ? ああ、自己紹介せんとあかんか。炭鉱組第五班、班長の猪猛又五郎(いのたけまたごろう)や。呼び方はまぁ、いのちゃんでも、ゴロちゃんでも、またちゃんでも、班長でも……あー班長は他にもいっぱいおるからなぁ、堪忍してや。ガッハッハッハ!」
豪快で明るい、そんな猪の彼の第一印象はまずまずといったところ。職人気質で無口な上司が自分の上に就いたら俺はこの仕事を続けられなかっただろう。……いや、金の為ならこれぐらい我慢できるか? どうだろう。
「ああ、配属は現場で発表やから、それまではワイが責任持って面倒見たるわ。迷子にならんと、よーくワイの姿を視界に入れながらしっかりついてきいや。デカいからまぁ、見失うことはないと思うで」
……前言撤回。配属発表まで、まだまだ油断はできないらしい。その職場でうまく働けるかどうかは、現場の上司とウマが合うか合わないかで決まるものだ。現に前の職場も、結局熊親方と大喧嘩して辞める形になったからな。次は喧嘩っぱやい暴力的な獣人じゃなければいいのだが。
腰までありそうなほどの長い草、薄暗い道。こんな奥まで行ったら帰り道を忘れてしまいそうだ。森の中をまっすぐ、いや……時折斜め方向に突き進んで……体感で三十分ほどだろうか。みんなが同じように汗ばむほど歩いたあと、木々の隙間から見えたのは少し造りが古そうな建物の集落であった。
「ココがお前さんたちが今日から住む飯場や。部屋番号はまたあとで説明するで。それまで荷物は第五舎の入り口へ置いといたらええ」
飯場と言われるとメシを食らったり休憩したりする場所だと思われがちだが、本来の意味は鉱山や建築現場で働く現場作業員の宿舎のことだ。独身男性寮を思わせるような建物、今にも崩れそうな木造の壁、どれもあまりそそられないが家賃を支払わずに済むのは魅力的である。ちなみに飯代もタダ。しかし娯楽施設がないのは幾分か不安ではあるが。
第五舎に荷物を置いた理由は、猪猛班長の仕切る寮だからだそうだ。それぞれの班ごとに寮が決められているらしく、つまるところ班長運が試される。ヤバい班長の元で働くことになれば仕事以外の時間も地獄、面倒見のいい優しい班長の元で働くことになれば天国。話によると一班から十班までの班長がいるようなので、どうか変な輩が当たらないことを願うばかりだ。
それから各々が持ってきた作業着や地下足袋などの現場仕事用アイテムを着用し、職場へ出発するための準備を進めていった。シャツや靴下などの消耗品下着は会社から定期的に支給されるらしい。もっとも、しっかり使い古したあとでないと新しいものは貰えないそうだが。それから仕事で使うつるはし、軍手は現地で用意してくれていると聞く。また、作業着を着るかは各々の判断に任せるのだそうだ。俺の働く場所は恐ろしく暑くて湿度が高い場所、体温をできるだけ上げないようにする為にもシャツと褌で働くのが良いとされている。流石にそれは……恥ずかしいだろう。男しかいないこの炭鉱だ、いつかはそんな光景にも慣れるかもしれないが。
周りを見ると皆それぞれ年季が入ってそうな、着慣れてそうな格好をしている。実はこの炭鉱夫という仕事、張り紙には“三年以上の建築現場勤務者”が最低条件として記載されていた。だから今の自分にはピッタリだと思ったし、他のヤツも同じような連中ばかりだろう。今の現場仕事に飽きたか、賃金が安すぎたか、上司とウマが合わなかったか、そんな現場を変えたいと思った奴らが集まったというわけだ。どいつもこいつも血の気が多そうで、やはり現場仕事上がりのヤツらは一般の会社員とは違ってひと癖もふた癖もありそうに見える。
「ほな、案内するで。あそこに見えるお山、それこそワイらが汗水垂らしながら働いとる炭鉱や。中に入ったら――」
その場で支給された真新しい白の軍手、それから新品……いや、ちょっとキズのついたヘッドライト付きのヘルメット。しっかり着用したことを確認され、俺たちはゾロゾロと猪の班長に引き連れられて鉱山へと案内される。いよいよ、か。鉱山の仕事は体力的にキツいと聞くが、建設の現場仕事を乗り越えてきた自分にとってはまぁそこまで変わりないだろう。
大きなトンネルみたいな穴がぽっかり開いた鉱山で、俺らはライトの準備をして足を踏み入れる。だが入った瞬間、鼻を掠めたのは強くてキツい雄のニオイだった。無理もない、説明では洞窟内が湿度九十パーセント越え、室温四十度越えの過酷な現場なのだから。夏場の建築現場も似たような境遇ではあるものの、一日を通して高温多湿なのはサウナで仕事をしているようなものだろう。仕事の為に着用したばかりの黒シャツがもう汗ばみ、うすら顎の毛から汗が滲み出る。前の現場仕事でも愛用して手首に巻いていた黒手甲で汗を拭いつつ、俺たちは洞窟の中でも一番開けた場所までたどり着いた。
「よーし着いたで。ほんなら今から配属を発表するからな、一度しか言わへんさかい。班の番号ごとに現場が決まっとるから、自分の名前が呼ばれたらその穴へ向かいや。左から一、二、三……ちゅう感じやで。右から数えたらあかんぞ〜」
第一班……呼ばれず。第二班……呼ばれず。三……四……五…………。なるほど、俺の配属番号はかなり後ろか。一人、また一人と洞窟の奥へ消えていく様子を見ながら、俺は自分の名前が呼ばれるのを待ち続ける。
「え〜第八班、最後は栗柴建一くん。ここからは九班の発表やで、え〜第九班は――」
栗柴――そう呼ばれてピクリと耳が動き、反応した。俺だ、俺の名前。前の現場では”おい“とか、”新入り“とか、熟年夫婦並みに冷めた呼び方をされて名前を呼ばれなかったからな。結局最後退職するまであの熊親方に名前で呼ばれたことはなかったし、三年も勤めておきながら新入りと呼ばれ続けたことには非常にムカついたものだ。というのも自分が新入りとして入ったそこの現場、三年間誰も新入社員が来なかったからというのもある。もちろん、辞めていった先輩たちも誰もいなかったので特段困ることはなかったのだが……。今頃は求人募集して、新しい獣人を入れた頃だろうか。そんなことどうでもいいはずなのに、どうしてか頭の中では前の職場のことを心配してしまう。
ようやく呼ばれたということで、俺は左から八番目の穴へ向かっていった。先に呼ばれた連中はもう作業に取り掛かっているらしく、穴に入った瞬間それぞれの先輩の横でツルハシを振るっている。そこら中から石炭がボロボロ出たところカキ板と呼ばれる道具でかき集めて回収し、トロッコへと詰めては運び出していく。それらが作業の流れの一連というわけだ。場所によってはとにかく奥まで掘り進めて道を作る班もあるらしいが、ウチの第八班は石炭を発掘しては運び出すのが主な仕事らしい。
「……ん、お前で最後か」
「うわ、ど、ども」
「おい新入り、お前はオレが直々に指導をしてやる。ありがたく思うんだな」
「は……はぁ」
最初思わず声を上げてしまったのは、あまりにその、前の現場の熊親方と容姿が似ていたから。ムスッとしてて、ちょっと上から目線で、おまけに腹が出てて、しかも汗臭いところまでそっくりだ。そんな熊獣人は肩に担いでいたツルハシを下ろすと、俺のところまでのしのし歩いてきて――。
「オレは多田隈 権八(ただくま ごんぱち)だ。ま、お互い気楽にいこうや。なぁ、新入りくんよぉ」
石炭を触っていたせいで真っ黒けになった軍手を纏った手を差し出し、班長――もとい多田隈さんはニイッと笑う。この汚ったねぇ手を握れって? めちゃくちゃ汗とか汚れがついてそうだし、握りたくはないんだが……。
「…………なんだよ、イヤそうな顔して」
「あ、いや、なんでもねぇす」
「ふぅん。お前、潔癖症か」
「ちっ、違いますよ! そんなんじゃねぇすって!」
「じゃあ握手ぐらいしろや。どうせお前もこのあと汗にまみれて全身汚れんだから変わんねぇよ、ほら」
「うわっ、わっ!」
まだおろしたての新しい白軍手が、多田隈さんの握手によって一気に汚染されてしまった。あー……なんか気分が、気持ちの問題だろうか……。最高のスタートを切るつもりが、最悪なスタートを切ってしまったような。そんな気がした。
「……あの」
「なんだ新入り。早速職場に対する文句か?」
「ちっ違います、その……。名前で呼んでいただけますか」
「あん?」
「新入りとか、そういう言い方されるとちょっと……イヤっす」
「…………そうか。じゃあワンコな」
「えっ……」
「ワンコじゃだめか。お前、どう見ても犬獣人だろ」
「いやだから俺にはちゃんとした名前が!」
前途多難、俺はこの熊獣人ともウマが合わないかもしれない。早くも配属を変えて欲しい気持ちが湧き上がってきたし、何ならさっきここまで案内してくれたあの面倒見のいい猪のおっちゃんの方がいいかも。そう文句を言おうとしたが、なんだか俺が不満そうな顔をしていると太眉毛をピクピク動かしてくるので……怖くなってやめた。新人がいきなり配属を変えてくれだなんて、そんなこと言ったら頭に血が上るのは誰が見ても明らかだ。
「うーっし、まずはコイツを持ってだな。オレたちはあそこで作業だ」
「……うす」
作業自体は単純だ。掘って、運んで、掘って、運んで、その繰り返し。だからか多田隈さんは色々な身の上話を聞いてきて、俺は何度も返答に詰まっていた。聞かれたくないことまで聞いてくるあたりも、前の親方と似てるんだよなぁ……。
〜つづく〜
※ここから挿絵チラ見せ
やっぱヘルメット、いいよね。炭鉱夫ということで全身至る所が汚れていそうな熊おっさんです。ふぅん……。しかも男しかいない炭鉱ってこう、アレですよ。仕事中も雄の汗で蒸し焼きにされているようなもんですよ。ははぁ……。炭鉱夫ネタはホント、いつ書いても読んでもムラムラするネタですね!きっと休憩中は汗拭きながら水分補給なんかして……どこか人気のない穴の奥でしゃぶらせながら発散してたりするんですかねぇ……夢がある仕事ですホント。