こんにちはこんばんは、ぱぱを🐼🐾です。
まずちょっとしたお知らせで、無事入稿を果たしました。内容に何か不備がある(誤字脱字など)かもしれませんけれど、なんとか紙媒体の本という形でイベント会場へ持っていけそうです。あとはアレか、当日の性器修正チェックが通るかどうか!!やりきった〜〜〜嬉しい。
というわけで今回はサンプルの二作品目となります。このお話に挿絵を描いてくださったのはさるひこさん(@mtmnkmn12)です!
本誌に収録した話はほぼ全て熊おっさん×犬獣人という組み合わせなのですが……この話に限っては熊おっさん×人間となっています。人間絵が描けるさるひこさんの強み……。ということで体格差をこれでもかと表現したような絵を描いていただきました。さるひこさん、ありがとうございます🙇
下のタイトルを見たらわかると思うんですが、浮浪者の熊おっさんが出てきます。そう、かなり雄臭くてボサボサの。こんな酷い話、収録していいんだろうか……と思いつつ入れました。まぁいつものことですね。
マニアの人へなら自信を持ってこちらをオススメできるので、ご興味ありましたら是非サンプルを読んでみてください。また例のごとく一番最後に挿絵のチラ見せもございます🐻
※以下、サンプル本編。
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タイトル:高架下浮浪雄熊中毒者
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最初違和感に気づいたのは、ウチのコンビニから出たゴミを決まった時間に回収してくれる業者の……とある一言だった。
「最近廃棄の袋が少ないってことは、繁盛してるんすねぇ。お兄さんもボーナスとか貰えるんじゃないすか? いやー羨ましいっすわ」
「僕アルバイトなんでボーナスとかは……」
「ええっそうなんすか? もう四年ぐらいここで働いてるもんだから、てっきり正社員かと思ってやしたよ」
賞味期限切れの生ゴミを回収しに来てくれる業者の虎獣人おっさんは、僕にそう気さくに話しかけてくる。廃棄の袋が、少ない? いや今日はゴミストッカーが閉まりきらないほど大量に入っていたはずなんだがな……。年々弁当の発注数も減らしているというのに、むしろここ最近は特に売れ残りが多くて困っていたところだった。まさかひとりでにゴミ袋が消失するわけないだろう。僕は狸獣人の店長へと事の経緯を説明し、どうすればいいか指示を仰ぐことにした。
「泥棒……ねぇ。そんなまさか、ゴミ袋に入れた惣菜をわざわざ盗むような輩がこの辺に住んでるかな」
「じゃあ近場の人の犯行ではない、と?」
ウチの店で廃棄した生ゴミを盗む輩がいるということは、紛れもない事実。だからコンビニ内に何ヶ所も設置している防犯カメラ一つをゴミ収集場に付ければ良いのではと提案したが、それはできないとのこと。何でも店内カメラの設置には厳しくて面倒な規程があるらしく、勝手に動かすことでお偉いさんから叱責されるのだそう。
新しく注文して取り付けるにしても、物が届いて設置されるまで数日ほどはかかるらしかった。初めから第三者に盗まれることを想定してこの場所へ取り付けておけよと突っ込みたくなったが、そこは我慢するとしよう。僕だってアルバイトっていう下っ端のご身分だし、別にコンビニの廃棄物がどうなろうと知ったことではない。ただ、普通に購入してもらえれば利益となるものをタダで手に入れようとする輩はどうしても許せなかった。
五体満足でこの世に生きる者たちには、必ず労働をして、報酬となる賃金を受け取って、その金でモノを買うという義務がある。世間的に浸透しているであろう社会のルールを守らず、抜け道を通られるのはどうにもいい気分ではない。だから僕は次の夜勤日に弁当を廃棄してから業者が回収してくるまでの間、たびたび様子を見に行ってはゴミが取られていないかを確認することにしたのだ。
コンビニの裏にあるダストストッカーまでの距離は、およそ数十秒。品出し、レジ、清掃、それらをこなしながら異常がないかチェックするだけ。少し手間が増えたが、犯人を捕まえるまでの辛抱だ。犯人を見つけたら即警察へ通報し、叩き出してやる。念の為にスタンガンなどの護身用武器も備えておきながら。
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「…………うげっ、わっ……‼︎」
思わず声が出た。いや、出てしまった。……なんとか小声で抑えて事なきを得る。そろそろ朝の陽が昇りそうだなと思った夜勤中、僕は退勤前に店の周りの掃き掃除でもしようかと掃除道具を持ったところだった。裏口から出ようとしたのだが、あそこはドアの開け閉めでギイイと軋むような音が出るからと正面の自動ドアからぐるりと回って歩いてきて……。そしたらなんだろう、ダストストッカーの前には大きくて毛むくじゃらな塊みたいなものが上下にゆっくりと蠢いていたのだ。まだ空が少しずつ明るくなってきている段階だから、それ以上の情報は目から入ってこない。だが明らかに廃棄したゴミではない巨大なものが、そこにはいる。
コイツか? コイツが泥棒、なのか? 僕は急いでコンビニの正面入り口まで戻ってから、レジ横に置いてあった刺股と呼ばれる取り押さえる為の棒を持って裏口にまで戻ってくる。流石にいきなり背後からスタンガンで電気を流すのは少々気が引けてしまったから、なるべく穏便に済ますようにしたい。
……獣人だ、それもかなりデカい。力では絶対に敵わないだろう、だけどこのまま見過ごすわけにもいかない……。
「だっ誰ですか! そこでゴミを漁ってるのは!」
「……ん?」
勇気を振り絞って出した声。だが目の前では全く動じずに弁当に入った飯を手で摘んでムシャムシャ食べる大型の獣人――熊。口には大量に惣菜が詰め込まれているのか、頬がぷっくりと膨れながら咀嚼を繰り返している。その目つきはかなり悪く、思わず僕が無意識に後ろへと一歩引いてしまうような何かがあった。
下品極まりない、食事のマナーというやつをまるで知らなそうな熊のおっちゃん。太い眉毛で、鼻先をヒクつかせながら今も尚食事を続けている。
「あっ、あなた、ですか、廃棄した弁当をその、食べてたのは……」
「んぐ……ん……ふいぃー……あー、腹へっちまってよ。いいニオイがしたもんだからついな。捨てるのには勿体ねぇ、腐ってもねぇのに。だったら俺が食ってやろうと思ってなぁ」
弁当だけでなく、昼間は他の燃えるゴミや燃えないゴミなんかを入れているダストストッカー。長年変えていないせいもあって、弁当のニオイなんか掻き消されるほど長年こびりついた生ゴミのキツいニオイが充満していると思うのだが。言わばトイレで弁当を食えるタイプの人、なのだろう。周囲の腐敗臭に何一つイヤな顔をせずに貪る彼は、それから再びオカズの乗ったプラスチック弁当箱へと目をやった。
彼の手に乗せられた人間用の小さな弁当箱は、とても小さく見える。それは人間と獣人の、体格の差というものを表しているようだった。一瞬足りとも気が抜けない状態で、僕は遠くで刺股を構えながら熊のおっちゃんに早く立ち退くよう命令する。少し声が震えたが、明らかにおかしな行動をとっているのはこの熊なのだから。ダメなことはダメと言わないと、いつまでも弁当を盗みに来るに違いない。僕は精一杯腹から声を出し、熊に声をかけ続ける。
「これはそのっ、ダメですよ! 廃棄なんですから、無料で配っているわけじゃないです! 店のものを勝手に取るのは泥棒ですよ! 今すぐやめてください!」
「…………」
続いて彼の手に握られたのは、包装済みの握り飯。僕の言葉をまるで気にする様子もなく、熊のおっちゃんは器用に指先の爪で破り捨てて――。マズルの中へヒョイと投げ込んで、ろくに噛みもせずに喉の奥へと流し込む。舌なめずりをするとなぜかニッコリとした顔になって、熊は僕にこう言った。
「……げふっ。いやぁ、悪い悪い。もうしねぇからさ、今回ばかりは許してくれよ。もう手が止まんねぇからよ」
しゃがみ込んでいた体を起こし、こちらを向き直って腕を組みながら突然ガハハと笑う熊のおっちゃん。その態度からして本当に自分が悪いと思っているのだろうか。どこをほっつき歩いてきたのか白シャツは土埃やら黄ばみやらで汚れており、半ズボンも部屋着などでよく着るようなヤツだし。まさか家から寝起きで出向いてこのゴミ箱を漁りにきたのだろうか。何ならその足にハメているサンダルはなんだ、W.Cって……便所、おい便所のサンダルなんか履いてるのかアンタは。直接口に出しては言っていないが、ツッコミどころのたくさんある食料泥棒だと言える。
焦茶色の体毛とは異なる髭の黒い毛も気になるし、何よりちょっと……臭ってきた。その、このおっちゃん……結構汗臭い。あまり近づかない方がいいだろう。正直ダストストッカーに染み付いたゴミのニオイより酷い。気分が悪くなってしまいそうだ。
「……本当に、二度と盗んだりしませんか?」
「ああ、もうしない。約束するよ」
「本当の本当に?」
「ははは、随分と疑り深いんだなぁ。ほら、この男前な俺の目が物語っているだろう?」
自分で自分の顔がどうなっているかなんて、わからないじゃないか。だけどキッと僕を見つめてくるその目は、まぁ……嘘をついているようには見えなかったけど。人相の悪い、しかも便所サンダルなんか履いてるなんてヤバいヤツかなと思ったけれど、話をしてみれば意外と悪い人じゃないのかもしれない。一応表向きにでも反省はしてくれているからまぁ……今日のところは見逃そうか。うん、次に来た時は問答無用で警察を呼び出せばいいしな。
それから少しだけおっちゃんと会話をしたのだが、どうやら最近給料日前だというのに酒とタバコで生活費を使い込んでしまったようだ。空腹でフラフラしながら歩いているとこのコンビニに辿り着いて……。彼、ものすごく鼻がいいらしい。確かに犬獣人よりも熊獣人の方が優れた嗅覚を持っていると聞いたことがあるしな。そんなに嗅覚がいいのなら自分の体臭にもう少し気を遣ってもらいたいところだが。
「あんがとなぁ坊主、俺のこと見逃してくれて」
「あ……いえ……わ、わかればいいんです。わかれば」
腹をぽんと叩いて摩りながら、彼は満面の笑みでこの場から去っていった。僕に見つかっても全然動じずにゴミ箱内の弁当を食い漁っていたその図太い性格が今になって引っかかったが、まぁ素直に謝ってくれたから許してやるとしよう。
そう、わかってくれればいいんだ。警察に通報するのって結構面倒だし、何より逆ギレされて暴力を振るわれるなんてことも無きにしもあらずだったし。ともあれ、これでウチの店の平和は訪れたというわけだ。……僕の功績があって、な。感謝してくれよ店長、何なら特別ボーナスを支給してくれたっていいんだぞ?
店長には後で直接報告しておくとしよう。ああ言ってくれたものの、またゴミを漁りに来る可能性だってある。一週間は様子見しようと思う。僕はそれから何の事件も起きない平和なコンビニ夜勤アルバイトを過ごして、朝の六時でタイムカードを切った。空はすっかり薄い青と橙の混ざったような色へと染まっていて、帰り道は街灯なしでも歩いていける。
そう、明日は給料日。今日の仕事は慣れないことをして疲れたし、何かウマいモンでも食べに行くか。……あ、まだどこも店、開いてないや。そんなことを思いながら、スズメの鳴く声を聞いて歩みを進めていく。清々しい朝、と言えるような退勤終わりだ。
僕の、すぐに思い出せる最後の記憶は確か、この辺りまでだった。急に喉が苦しくなって、橙色と水色のキレイな空が見えて――。それから鼻を突く独特の臭気で咳き込んで、それから……。
*
目が覚めた時、僕の視界には刺激的な凄まじい光景が広がっていたんだ。
そこら中に散らばる中身の入っていなさそうな横向きの缶ビール、無造作に積み上げられたボロい雑誌。それも表紙がかなり際どいヤツ。ハンガーにかけられた工事作業用の服、端に追いやるようにして置かれたヘルメット。
それから今、自分が置かれている状況がよくわからない。なぜか腕を背中側で縛られていて、ダンボールみたいな床にうつ伏せで寝かされて……。しかも……僕の服、どこ、だ? 僕、今全裸になってないか? いやいやいや、服を脱がされただなんてそんな……何のために? いや、自分でやったことなのか? 酒にでも酔って記憶をなくしているのか、考察を続けても答えは出てこない。昨日……僕はどうしたんだっけか。
頭の中をモヤモヤにしながら薄暗い明かりが灯された天井の低い室内で、僕は似た様な光景を以前見たことを思い出した。そう、目の前で胡座をかいている人物が僕の記憶の鍵を握っている。
夜勤のコンビニ勤務中、裏のダストストッカー前でしゃがみ込んでいたあの毛むくじゃらの塊。それが今、まさに頭の中でフラッシュバックした。僕は脳内に出現したゴワゴワの毛の塊と、目の前で背中を見せながらタバコをふかしている毛の塊が同一人物だと認識する。あの特徴的な後ろ姿。時々ピクピクッと動く丸い耳。間違いなく彼は、さっき会った熊の――。
「……ん?」
「あ…………」
僕がモゾモゾ動いたのが気になったのだろう、丸耳を動かしてこちらに向ける。すると彼は首を横に向けながら横目で僕を見て、ニイッと笑った。……やはり熊だ、あのコンビニでゴミを漁っていた熊のおっちゃんが、なぜかトランクスパンツと白シャツというラフな格好でここにいる。
「もう起きたか。案外早かったなぁ、待ってろ。今、朝の一本吸ってっからよ。ふー……」
聞き覚えのある声で、僕はさらに記憶を呼び起こす。そうだ、この声が聞こえてから僕は……確か……。
使い込んで灰色に染まってしまった白雑巾を、梅雨時期にろくに絞りもせず放置して何倍にも酷いニオイにしたみたいな臭気。そのあまりに強烈なニオイが突如顔面前からブワッとやってきて、目の前が真っ白になって、それから首に何かゴワゴワしたぶっといモンを回されて……。ついさっきだったかは覚えていないが、記憶がなくなる直前そんなことが起きたんだと思う。今もなんか鼻にそのニオイがこびり付いているのか、呼吸するたびにちょっと不快な香りが漂っていた。
首の前後が痛むのは、強く圧迫されたからだろうか。視界が一気に奪われ、この時僕は意識を飛ばして……それで今、僕はここにいる。
「……ぼ、僕……なんで……」
「どうだったよ、俺のシャツサウナ。効いたろ? なんせ嗅がせて一発、シャツん中でヘッドロックをキめたらお前トんじまったもんなぁ。そんなに臭かったか、ガッハッハッハ! ……うぇっ雄くさっ……こりゃたまんねぇや」
……彼との会話で、僕の記憶は徐々に鮮明となっていく。僕、気づかぬうちに熊のおっちゃんから背後へと近づかれて……それからシャツの中に上半身を無理矢理押し込められた、のか。思い出したかったことのはずだけど、正直思い出したくはなかった。ものすんごい汗臭い香りが体を包みこんで、全身が蒸し暑くてたまらなくて、吐きそうになったよな。ああ……イヤな記憶だ。いち早く頭の中から消し去りたい、忌々しい記憶。僕はニコニコ……いや、ニヤつく熊のおっちゃんの顔を見ながら怒りの感情を覚えて睨みつける。
「こっこれ、なんですか、ほどいてください、なんで……なんで僕が……ってか何ですかこれ、あの、ちょっと、聞いてますか?」
「ガキが俺みたいなオトナに説教かよ。まったく、一文なしのホームレスにぐらい優しくしてくれや」
「……は?」
ホームレス、その言葉を聞いて僕は唖然とする。おっちゃん、ホームレスなのか……? どおりで体が汗臭いわけだ。当然湯浴みなんて数日に一回レベルだろう。いや、数日で入ってくれたらまだマシな方だ。風呂のない状態ということは、いつ風呂に入れるかわからない。あの黄ばんだシャツだっていつ洗ったものか――。
「こちとら生活保護も受けられねぇ一文無し職なし宿なし生活を何年もやってんだよ。こんな希望も何もねぇおっちゃんからよぉ、楽しみを根こそぎ奪っちまってお前、恥ずかしくねぇのか? あ? 年上のヤツには優しくしろって学校で教わったろ」
「……いやいやいやっ、だからって店の廃棄物を盗むのはよっ、よくないです」
「俺ぁ腹いっぱい食えて、酒とタバコもそれなりに嗜んで、しこたまナマで気持ちいい交尾ができりゃそれでいい。その欲求を満たす為に、わざわざ深夜に出歩いてコンビニまで行ったってのに。はぁ……」
ぷはぁ……と白い煙を吐いて、おっちゃんは使い込まれた小さめの灰皿に向けてグリグリとタバコを押し付ける。こちらを向きながら、なぜか大股を広げて。
「まぁいい。人間坊主にはこれから、俺のストレス発散道具として付き合ってもらうからよぉ」
「……えっ、あの、ちょ‼︎」
「っし……どうだ、見てみろよ。でっけぇだろ。結構自慢なんだぜ? これ」
うつ伏せの状態で動けない僕をいいことに、おっちゃんはなぜかいきなりトランクスパンツを脱いで股間を見せつけてきたのだ。あまりにグロテスクなほどにデカいその肉竿は、半分皮を被っているクセにかなり太い。自分のものとは二回りも三回りも違うその巨根を見せつけられ、僕は今にも吐きそうな気持ちで目を細めていた。しゃがみながら肉竿がぶらんぶらん揺れると、竿の先っちょからオクラみたいな糸がゆっくりと垂れ落ちていく。
「おい、目ぇ瞑んなよ。ちゃんと見ろっての」
「ぎゃっ近づけないでください! きたなっ‼︎」
「汚ねぇとはなんだ汚ねぇって、ちゃんと十日にいっぺんぐらいは洗ってるからキレイだろ。ほぉれほれ」
「うそだっ、ろ、……ゲホッ、ゲホッゲホッ‼︎」
肺を細胞を一気に蒸して焼き尽くすようなキツい汗の香り。ダンボールの床でたぷんと垂れ下がった雄の象徴はとにかく大きくて、僕は目を瞑りながらその場を耐え忍ぶ。目を閉じても鼻から臭気が入り込み、結局のところ何も解決していない。何をされるかたまったものではないので薄目を開けてみると、剛直の先っちょが僕の鼻先にまで近づけられて――。
「どうだ、うまそうだろう。塩でしっかり味付けしたちんちんはうめぇぞ。ほれ」
「ぎぇっ‼︎ ……なに……言って……」
「何って、これから俺と楽しいことしようって誘ってんじゃんか。人間とヤるなんざ久しぶりだな〜、へへっ……いい拾いモンだぁ」
楽しいこと――子供であればそんな甘い言葉に釣られたであろう。だが身も心も大人になった僕にはわかる。このおっちゃんは僕と性行為をしたいと、本気そう言っているのだ。まず一言、ありえない。男同士がそういう行為に及ぶことなんて世間一般ではまずないし、こんなムサ苦しくて雄臭いオンナにモテなそうな男が僕のような人間に対して性的興奮を覚えていることが気持ち悪い。同性愛者をとやかく言うつもりはないが、そもそもこんなよくわからない場所へ連れてきて、しかも腕を拘束してヤるようなことではないだろう。犯罪一歩手前、いやおっちゃんの行動は犯罪行為そのものだ。
「……うえぇっ、ゲホッ‼︎」
「そんなにクセェのがイヤか。あー……わかった、まずは鼻から調教してやらねぇと」
「……は? え、ちょっと待――っ‼︎」
〜つづく〜
※ここから挿絵チラ見せ
最高に悪そうな顔をしている浮浪者熊おっさん。そんな彼に連れていかれた人間くん。ゲスさと汚さでいったらこの本で一位二位を争うほどの熊おっさんのオカズ話なので、是非マニアの方は股間を硬くしながらお待ちいただければと思います🐼ばっちいのはよくないと思いつつもやはり書いてしまうのは性癖だから……でしょうね。