SakeTami
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お仲間路上焼き芋屋さん

こんにちはこんばんは〜〜ぱぱを🐼🐾です。


急に秋が来たかと思えばもう冬に近い気候に。おかげで鼻水ズルズルだったりします。多分秋の花粉の影響もあると思うんですが(目が痒い)、本当に困っちまいますね……。あと服装も困ります。私、年中腕まくりしてる小僧なので、腕は薄めに胴体は厚めにな服が好きです。難しいですね…。腕をぶんぶん振り回したくなるので、あんまし締め付けとか布で覆うのは好きじゃないんですよ〜〜。厄介な野郎です😇


そして今回、久しぶりに牛おじさんを書きました。いいですよね牛、大好きです。今回は焼き芋を売ってる牛おじさんと、それを買う人間くんの話。300円プランですがなんか甘い感じではない……ような気がした。すみません、今月はちょっとこういう系の筆が乗ってしまったので。


ちゃんと雄臭いので、しっかり楽しんでいただけると思います!短めですが、ムラムラしていただけたら幸いです🐂焼き芋いいよね〜〜、軍手がめっちゃ黒くなったりしてるところがまたフェチくていい……(?)。農家牛おっさんの蒸れた香り、嗅ぎてぇ〜〜〜。


ではでは、次はブログ記事でお会いすることになると思います。それまでは新春の残りの原稿頑張りますぞ〜〜〜!もうちょっとで終わる!(ただし終わるのは原稿部分であって、製本作業の進捗はまだ――)


※以下、本編。

****


“今度この辺りで販売するんで、お仲間の人からのお声がけ待ってます!”


 ゲイ向け獣人専用アプリに投稿されていた、自分のフォローしている獣人のある投稿だ。細かく書かれた住所を見て、僕は唖然とする。今、僕が住んでいる地域からそう遠くない地域の住所がそこには記載されていた。


 黒いタンクトップシャツに首からタオル、しかも結構土で汚れたみたいな焦茶色に近い染みが大量発生しているヤツ。その上で糸目のように細い目がニッコリ笑いながら、鼻穴のデカい牛獣人の彼は販売用の軽トラ前で腕を組んでいた。軍手も指に色がついていて、土や炭で汚されているのがよくわかる。誰が撮影したのかはわからないが、なんと男らしい写真なのだろう。……だが彼の投稿を見ようと登録している人数は、そこまで多くはない。


 このゲイ向けアプリでは、やはり顔立ちの整った狼獣人が一番の人気だ。その反面、こういった芋臭くて汗のニオイがキツそうなゴツめタイプは売れ残っているのが現状。このアプリは出会い目的で交流するも良し、ヤり目的で交流するも良し、とにかくゲイの男同士で好き放題することが許されていた。……といっても、当然犯罪まがいなことについてはあまりよろしくないが。



「……明日、からか」


 この地域での販売は、明日からおよそ一週間。画面越しに見る牛獣人の彼を見て、僕はズボンに押し込めている股間をググッ……と手を使わず持ち上げ、鼻息を荒くした。



「さ〜どうだいそこのお方、ウチで採れた芋が美味しく焼き上がってますよっ! ささっ一本いかがすかね!」


 少し肌寒い季節となった今、芋の需要というものは上昇傾向にある。少し年老いたおばさんからかなり美人なお姉さん、それから仕事帰りの社会人っぽいスーツを着た男の獣人、結構幅広い年齢層の方々が次から次へと芋を買っていく。……え? 僕? 僕はその、ちょっと電柱の影からあの牛獣人のおじさんを見張っているだけ。


 アプリを使っているということは、本人も当然ゲイということになる。男性を好む男性という貴重な存在を目の当たりにしながらも、僕は今一歩踏み出すことができないでいた。……いつもアプリで投稿見てますって声をかけようと思ったのに、まだスタートラインである芋ですらも買えていない。


「さぁさぁ残り本数少なくなってきましたよ! なくなり次第、本日終了いたしますんで〜。どうぞ採れたて焼きたての芋、是非ご賞味あれっ!」


 通りのいい声で通行人に声をかけていく牛のおじさん。残りわずか……? その声を聞きつけて買いに来た人、実に三人ほど。やばい、これではせっかく買いに来たのに店じまいしてしまう。僕は並んでいる人の後ろへ急いで並び、会ってお話をしようかどうか悩む前に買えるか買えないか不安になりながら胸に手を当てていた。


 そして一人、また一人と購入後即脇道へと歩いていって。とうとう自分の番になると――。


「あ〜お兄さん! すんませんねぇ。生憎今ので全部売れちまって」


「…………あ、あ、そ、そすか」


「また明日来ますんで!」



 あと一歩及ばず、といったところでまさかの買い逃しという展開に。牛のおじさんがトラックを停めて販売開始する姿まで見たというのに、僕は何をしているのだろう。芋も買えず、満足に挨拶もできず……只々スケベが好きそうな鼻穴のでけぇ牛おじさんのカッコいい接客姿を見ただけで終わってしまった。





「お〜〜〜いお兄さん〜〜、ちょっと待ってくんな〜〜」


 項垂れるようにしてトボトボ家へと向かっている、その時だった。遠くからめちゃんこデカい声がしたかと思えば、それはあの牛店員の声。しかも何かを握りしめたまま突進するように走ってきて――。


「はい、これ」


「へ? ……わっ」


「小さすぎて売るにはちょっとな。あとで品質チェック用に食うかと思ってたんだが、せっかく買いにきてくれたお兄さんに申し訳なかったからよ」


 小さな紙袋に入れられていた、複数の小さくて温かいお芋。僕はキョトンとしたままずっとハテナマークを頭に浮かべ、立ち尽くしていた。


「金はいらねぇぜ」


「いやいやいやっ、タダってそんな!」


「そん代わり、今度は残ってるうちに買いに来てくれな? オレ、一週間ぐらいここで売ってっからさ」



 ……芋を買いにきたというのに、今をタダで持たされてしまった僕。なんて情けない男なんだ、自分が自分でイヤになる。でも受け取った芋の入った紙袋を手にすると、なんだかおじさんの温かい愛情を感じるような。そんな気がした。


 手を振りながらおじさんと別れたのだが、その辺りに漂っている汗のニオイがハンパじゃない。わ……働く雄のニオイ、だ。人間には出せないような結構キツい男のニオイに、僕はまたうっとりしながら股間を腫らせてしまう。


 今夜はあのニカッと笑う牛の顔を思い出しながら抜くしかなさそうだ。



 その日の夜、アプリには一件の投稿が。それは、あの牛のおじさんで――。初日完売御礼と達筆で書かれた紙を持ち上げながらキメ顔で自撮りをし、投稿したようだ。当然漏れなく保存し、僕はコメントしよう……としたが思いとどまった。アプリ使ってますとか、ろくな挨拶もできずに芋だけ貰って帰った人物がコメントを残すのはどうなのだろうかと。頭からちょっと罪悪感が離れなくて。


 そして僕は次の日、ちゃんと芋を買いに行くことにした。今度は売り切れる前に。




「お〜お兄さん、また来てくれたんだな!」


「はっはい!」


「今日は何本にすんだ?」


 あれから三日、いや四日も経ってしまった。僕は初日を除いて毎日ここの焼き芋を買いに来ていて――だけどまだあのセリフは言えていない。あのセリフというのは、アプリを利用している”お仲間向け“に教えられたシークレットワードだ。


 ここで焼き芋売ってますというアプリ内に書かれた文章の下に、ヒミツの合言葉♡と書かれた何とも不思議な文字の羅列があった。それを言えば投稿を見てきたというのが一目でわかるというもので、お仲間ですというアピールをしたい人はこう言ってくれという牛おじさんの希望だ。ただ、これを言うのにはちょっと……ものすごく恥ずかしい、んだよな。


「あー、えと、二本で」


「あいよぉ。大きいの選んどくぜぇ」


「あっいっ、いつもその……ありがとうございます」


「おうよ! じゃ、お金はここに置いてくれな。芋、用意しとくから」


 今日も言えずに終わるのだろうか。今だ、今なら言えるだろう。自分で自分を勇気づけるも、なんだか緊張で喉がカラカラだ。うまく声を発せないかも。様々な不安がありながらも、牛のおじさんはもう二本の焼き芋を手に取って紙に包もうとしてくれている。あと数日で別の地域に移って販売するようになるんだ、今言わなくてどうする僕。


「あっ、あの‼︎」


「ん〜?」


「え、えと‼︎」


 いつもの営業スマイルで僕の方を向いてくれたのだが、その性的な顔を見せつけないでくれと言いたくなる。なんて芋臭い顔なんだ、クソッ……ムラついてくる……。


「…………おっ、おじさんの……下の……」


「下の?」


「下の芋、も、食べ……たい…………です」



 突然訪れる静寂。僕以外にお客さんらしいお客さんはいない。そして周りで僕らの会話を聞いていそうな通行人もいない。そんな中で、僕は下の芋が食べたいですというある意味卑猥な言葉を牛のおじさんに伝えていた。すると彼はニコニコ顔からニヤケ顔になり、むふふふ……と鼻息を荒くしながら僕の肩へと腕を回してきた。


「…………くくっ、やっぱアンタもお仲間さんじゃねぇか! おいおい、それならそうと早く言ってくれや!」


「うわっ、わっ‼︎」


「な〜んかずっと視線が股間にいってんなぁと思ってたけどよ。いつまで経っても合言葉も言いやしねぇし、オレの勘違いかと思ったぜ。それかオレのバカでけぇちんちんがそんなに気になんのかなって」


 一気に距離が近くなる、僕とおじさん。今日は白シャツなのだが、やはり土なのか汗なのか汚れが付着してかなり汚らしい。そこから漂うツンと香る汗のニオイにクラクラしながら、僕は密着した牛おじさんの顔を見上げた。



「……本当にお前、食う気あるか?」


「へ?」


「合言葉にしたのは確かにそうなんだがよ。別にお仲間の挨拶といやこんな感じかなってテキトーに書き込んだだけだし」


 お仲間同士がオフで会う事自体、かなり珍しいことなのだ。そういう人たちと少し会話をすることで満たされる者もいる。だがその中にはせっかくお互い男が好きなんだからと、性欲発散を目当てにリアルで会う人もいる。僕は……。


「…………はい、僕、あなたのようなおじさんが好みなんで……よければ……その……興味、あります」


「ホントか⁉︎ いや〜珍しいこともあるもんだ! こんなオレなんかでいいのかよ! ははは!」


 やはり彼のような芋臭くて男臭いタイプは全然モテなかったのだろう。僕がオーケーの返事を出すと、彼はより僕に密着してスキンシップをとってきた。……何なら股間もズボン越しに揉みしだかれ、僕の体温は急上昇する。発熱で頭がおかしくなってしまいそう。牛獣人のフェロモンの生嗅ぎは、非常に危険な行為だと理解した。



「オレも人間を喰うのは初めてだな。へへっ……じゃあとっとと店仕舞いして、移動すっかねぇ。もう芋もほとんど残っちゃいねぇしな」


 嬉しそうに顔中の汗を汚れたタオルで拭きまわし、おじさんはテキパキと後片付けをして僕の腕を引く。片付けるのは本当に一瞬で、それから無理矢理押し込められるようにして助手席に座らされたのも一瞬だった。すぐにエンジンをかけてアクセルをブオオンと全開にして動き出したトラックは、迷うことなく道を突き進んでいく。


 合言葉を言ってから僅か五分程度の出来事。僕は牛おじさんの横顔を見ながら、鈴口から汁がじゅわぁ……と出たのを感じていた。エッロ、横顔もたまんなく男らしくて……すげぇ……。僕、おじさんに拉致されて……今、運ばれてるんだよな……。


「へへっ、飛ばすからよ。今までお仲間アピールすんの渋ってやがった分、今日は遅れを取り戻すぐらい付き合ってもらうからな! よろしくな兄ちゃん!」



 性欲発散は、男であれば誰もがしなければならない正常な行為。それを一人でやるか、二人でやるか、あるいはそれ以上の複数人でやるか。ただ、それだけの違い。僕は沈みゆく夕陽を眺めながら、軽トラの車内に染みついている牛おじさんのニオイを嗅いでずっとムラムラしっぱなしだった。



 会って数秒、即交尾。こんなことがあっちゃダメなんだと思うけど、僕も社会に生きる男の一人だ。発散したくて、ムラついてたまらない時だってある。幸いお互いに恋人はいないし、そう。ちょっと気持ちよくなるだけだ。お互い合意の上で。


「へぇ。やっぱ兄ちゃん、好きモンの類か。珍しいな」


「…………やっぱその、恥ずかしくて……」


「そんな顔すんなや。オレもどっちかというと……ん゛っ、そのまま盛り合う方が好きだかんな」


 そこは、牛おじさんが普段農作業をやっているらしい私有地の畑……の近くにあった古びた倉庫だった。当然中は真っ暗で、あらかじめ用意されていたカンテラの灯りのみが僕らを照らしてくれる。鼻を突くような雄の臭気が部屋中に漂うと、僕の股間は期待しているのか硬さを取り戻していった。


「……ん゛っ‼︎」


「おうおう、お盛んなこって。……オレのも握ってくれや。へへっ」


 股間を揉まれながら、僕はおじさんのブツをズボン越しに両手を当ててみた。……あったかい。そして何よりもでけぇ。人間の股座には決して生えてなさそうなほどのぶっとい巨根に、僕は喉を鳴らしながらおじさんの顔を見る。牛の鼻の穴が限界まで拡がり、ハスハスとニオイを嗅ぎながらキまっているようだ。自分自身の汗のニオイでキめながら、僕の体臭も遠慮なく嗅ぎ回ってくる。……少しだけ、いや結構恥ずかしくなってきた。お互い、雄の出したムワッとくる汗のニオイでキまるヤベーやつじゃないか。


「逃げんじゃねぇ。んはぁっ……いいな、雄のキまるニオイってのはよぉ」


「ちょっ、あのっ‼︎」


「おうおう蒸れてやがる。んふぅ……はっ……」


「こしょばっ、ひっ‼︎」


 僕がどれだけ抵抗しようとも、おじさんはそれを小バエでも振り払うかのようにして僕の抵抗をいなしてくる。勝手にシャツを下からめくり、腋の間にマズルを埋め込まれると僕はいつもより高くて情けない声を上げて驚いた。舌が、肉厚でねっとりとした牛タンが僕の腋を舐め回してきたのだ。それもおじさんと話しかける前に緊張して汗がたっぷり滲み出た、それこそ目が痛くなるような臭気を纏っているというのに。


「……うめっ、うめぇっ、しょっぺぇなぁ」


「あ……ぁ……」


「恥ずかしがってるところもまたいいねぇ、たまんねぇ。……どうだ、オレのも舐めてみっか。コイツはちと目にくるニオイしてっけどよ」


 シャツの下を片腕でこじ開け、牛のおじさんは僕がいつでもシャツの中に上半身を埋め込めるように穴を作って迎え入れる準備をする。あそこは危険だ、一度入ったらどうなるかはわからない。既に下穴からムワッと流れ込む生温かい空気が、僕の理性をぶっ壊している。……たまんねぇ、あそこに体ごと突っ込んで、蒸し焼きにされてぇ……。焼いたり蒸したりするのが上手そうなおっさんだ、僕のことも頭のてっぺんから足の先まで簡単に汗で蒸してくれるだろう。


 誘導されるようにして飛び込んだ牛おじさんのシャツサウナ、そこは目ん玉も鼻も全てが漏れなくツンとした刺激臭によって細胞が腐っていく危険な空間。僕はその中でもとりわけ雄のニオイが強い腋の間に顔を埋め、さっきおじさんがやってきたものよりも勢いよく豪快に息を吸い上げて肺の中を満たしてやった。この上ない幸福感と、後からくるゲホゲホと喉を痛めるような咳。幸福と不幸が連続で襲いかかってくるような感覚で、僕は牛おじさんのフェロモンに酔っ払っていった。


「ははは、そんなに一気に嗅いだら大変だろ」


「う……ゲホッ……うぅ……」


「そこにさ、布団敷いてんだ」


「……いつもここで、男を連れ込んでヤってるんすか」


「あたぼうよ。こんなに互いの雄臭でキまれるような狭くて通気性の悪い小屋は他にねぇだろ? こういう整備されてねぇ散らかった狭い部屋の方がアガるぜ」


 根っからの遊び人らしい牛のおじさんは、こうしてアプリで知り合ったお仲間と度々寝ては有り余る性欲を発散しているようだった。つまり各地で芋を販売しながら、その後どこかで二人発散し合っているということ。いろんなヤツと寝ていることは、恋人候補としては点数が低い方だが……最初から性欲発散のためと割り切ればむしろ経験豊富な彼は点数が高いと言える。


 僕はどちらかというとその、遊び慣れていない方。だからおじさんにリードされっぱなしで、そんな自分が少しだけイヤになった。


「……おっ、おじさん」


「なんだ」


「その、もっと……舐めてもいい、ですか」


「…………いいぜ、来いよ。お前の気の済むまで、好きなとこ舐めたり、嗅いだりしてくれていいぜ。今日はこの蒸れて汚れた仕事終わりの体、アンタの為だけにあんだからよぉ。好きにしな」


 薄暗闇の中で農作業着と長靴を脱ぎ、ダサい柄の安物トランクスと靴下を身につけたままで彼は倉庫床に敷かれたシーツに仰向けで寝転がる。挑発的に頭の後ろで腕を組み、僕のことをニヤつきながら見ては股間をビンビンに勃たせていた。


「……んぶっ、ちゅっ……んはぁっ……」


「いきなりそんなとこに顔突っ込みやがって。お兄さん、ほんとのド変態なんだなぁ。こりゃ一般人が見たら引くぜ?」


「そんなことっ、んっ……言わなっ……お゛っ……」


 僕が真っ先に目をつけていた部分、それはおじさんの股間……の玉裏だった。今すぐにでも逸物にむしゃぶりつきたいという感情はあったものの、僕はそれ以上に股座で蒸れている箇所を知っている。わかっていたんだ、自分でも指の腹を押し付けて嗅いだことがあったから。片手では余るほどデカい双球、その裏側は常に熱気がムワムワと漂っているおぞましい空間だった。そこへ顔面ごとダイブし、僕は鼻を擦り付けるようにして押し当てながらハスハスとキめ臭を堪能する。


「よ〜しよしよし。存分に吸ってくれな。……ん゛ほぉっくすぐって!」


 雄の蒸れたニオイにひどく興奮する、だなんて。そんなことリアルではともかく、アプリでさえも軽々しく口にできるような言葉ではない。だが実際そうなのだから、目の前に馳走があれば誰もが我慢なんてできないだろう。たぷたぷにズッシリと重たそうな玉裏で雄のニオイをキめたあとは、嗅がせてくれた礼として自分の舌を使って掃除してやるのがマナーだと思った。くすぐったくて体をよじりながら笑う牛のおじさんを無視しつつも、僕は塩味たっぷりの毛皮をちゅぱちゅぱ舐めながら口の中までおじさんのニオイで染め上げていく。


「……おっおい、そこは蒸れてもっとクセェぞ!」


 次の僕が目をつけたのは、おじさんの靴下。両手指を使って器用に脱がすと、中に押し込められていた雄の香りが一気に多方面へと展開されていく。顔の真下から立ち込める饐えたニオイを存分に嗅ぐと、僕は玉ねぎを切った時のように目がツンとなる。


「はぁっ……すぅっ……」


「んおっ……長靴ん中で長時間蒸したココがお気に入りたぁ驚いたぜ。へっ、しっかり硬くなってやがる」


「ん゛っ、んんぅっ‼︎」


「おら、顔面踏んで欲しいのかよ。このスケベ野郎め。長靴と一緒のニオイになるまで汗でも擦り付けてやるよおら‼︎」


 両手で片足を持ちながら、僕はおじさんの足の甲へとキスを落とす。これはあなたの奴隷になりますという意味があるらしいが、まぁそんなものはどうでもいい。体が勝手に動いた、と表現すればいいだろうか。僕がおじさんの下僕になりたがっている、それを拒否するのは非常に勿体無いと思ったから。


 そのキスを合図に、僕は足指の間一つひとつに鼻を埋めてスウウッ……と嗅ぎ回った。男が一日働いたあとの強烈な香りだ、キまる。反対の足は僕の股間をぐりぐりと刺激しながら暇そうにしていて、早くそっちの足でもキめたいと興奮しながら僕はおじさんの足を掃除していった。ノってきたのだろう、おじさんも自分で足に力を込めながら僕の顔へと押し付けるように足を寄せ、鼻から顎まで牛の足裏で覆われながら寝転がるおじさんのイヤらしい顔を見る。……鼻息が止まらないのか、ただでさえデカい鼻穴がより一層大きく拡がっているのが見えた。


「はっ……んちゅっ……」


「ガハハハ! これだけぶっ飛んだ趣味を持った野郎がいたとはなぁ。……今日は出血大サービスだ、指がふやけるまで舐めてくれや」


 お望み通り、僕は自分の舌がバカになるまで舐めて、舐めて、汚れた唾液を飲み込んで。口臭がおじさんのニオイに置き換わるまで、喉がカラカラになるほどの塩分を摂取して、両足の指を垢一つ残らぬよう清掃してやった。


 ……ここまできたら、もうアレ、しかないだろう。恐る恐る四つん這いの体勢で近づきながら、僕はおじさんの股の間にすっぽりとおさまった。目の前にそびえ立つは、長さにして自分の顎から頭のてっぺんを遥かに超えるほどの巨根。股座に大きなぶっといサツマイモが生えているというのは本当の話で、中頃が太い肉竿をギュッと握ると先端からビュッと精子が……いやこれは精子ではない、我慢汁だ。人間が一回に出すザーメンと同じぐらいの我慢汁を、この牛獣人は平然とした顔で出し続けている。あっという間に汚れてしまった両手を見て、僕は自分で手のひらを擦り合わせながらニチャニチャと音を立てて演奏した。


「わっ……うわっ……」


「お前がエロい顔見せてくれっから、こっちもヤる気出ちまった。はは、どうだ。すげぇ出るだろ。オレ、汁だく体質だからよぉ。結構ウケ泣かせのちんちんしてんだ」


 手のひらをスン……と嗅ぐと、先ほどまで嗅いでいた雄のニオイがいかに薄味だったかよくわかるほどの激臭が鼻から喉から、そして肺にまで到達していく。くっせ……思わずそんな言葉が出てしまうような、ひどく蒸れた淫臭だ。ひと舐めしてみると舌や喉に絡みつき、何とも言えないような気持ちになる。これを口にもっと含んでみれば、きっとしょっぱさで喉が渇いてたまらなくなりそうだ。


「……んぶっ、お゛っ……ごっ……」


 自分の限界まで、そう思って口を開けて咥えてみたものの。半分も咥えられずに喉を突かれ、僕は涙目になりながらおじさんの顔を見る。……やばい、不満げな顔だ。鼻息を荒くしながらおじさんは一瞬そんな顔をして、それからニヤリと笑って――。


「はっ、人間だとこんなもんか。……喉奥こじ開けて、根元まで咥えろ」


「ぐっ、ぐぉっ、お゛っ⁉︎」


「逃げるな。しゃぶれ」


 土と炭で指が汚れまくった古そうな軍手で僕の頭をガッシリと掴み、おじさんは僕の鼻が陰毛付近にまで到達するほどグッ……と股座へと抱き寄せる。無理です、一回離してください、そう言わせる暇もないほど唐突に、一気に。絶対に無理だと思っていた喉奥肉は強制的に開口され、痛みと共に自分の口を占領する肉竿の味とニオイに頭がクラクラしてきた。


「はっ……んはっ、口、いいじゃねぇか。いや口じゃなくて喉か。オレのでっかくて汁がめっちゃ出る汗クッセェやつ、わりとみんなしゃぶるのイヤがっからよ。お前みたいな、ん゛っ……好きモンがいてくれて、ふぅっ……助かった、ぜ、ん゛おっ締まる……」


「あぶっ、ぶぇっ、お゛ぇっ‼︎」


 こんな小さな人間の頭を両手で、しかも両脚まで絡みつけて僕を股座に固定してくるおじさん。体が股座に吸い付くようにして押し付けられ、身動きの取れないままで腰を振られて涙目となる。興奮よりも今は苦しさの方が勝るも、自分の股間は涙を流しながら汁を撒き散らしているようだ。……酷い仕打ちを受けても尚興奮している自分自身の体に、僕は奴隷や下僕の素質があるのだと悟った。


「一発、出す、からなっ、お゛っ、こぼすんじゃねぇっ、ぞっ‼︎ おらっ‼︎」


「――――っ⁉︎」


 さっきまでまるでイく様子もなく激しく腰を打ちつけていたのが、急にピタリと僕の動きを止めてぶるっ……と震え始めた。放尿しているのかと思えるような体液の量、そしてエグみのあるこの味。直接食道へと流し込まれているというのに、今にも逆流しそうなほどのザーメンたち。僕は咳き込みながら顔を震わせ、早く射精が終わらないかと苦しみながら耐え続けた。


 だが終わらない、止まらない、おじさんはまだまだ汁を出し続ける。なんだか胃袋へ直接飲み物を流し込まれているせいで、ついには腹が膨れ上がるような感覚となって僕は事の重大さに気づいた。……いつまで出すんだ。もう、胃袋の限界が――。


「――――っ、お゛っぶぇっ、げぇっ‼︎ ゲホッゲホッゲホッ‼︎」


 注いでも注いでも終わらない射精、がっしりと固定されて口から出ないようにされた逸物。だが限界は唐突に訪れる。容量オーバーとなったせいで牛の肉竿は勢いよく口から離れ、僕はひどく咽せてシーツの敷かれていない床部分へ向けて汚いネバネバの汁を吐き出した。


 顔中、この牛のザーメンでベットべトにされたらしい。口の周りだけでなく、頬も、何なら鼻の穴まで。僕は牛が出した一発のザーメンで胃袋から鼻の穴まで全てマーキングされたのだ。


「うわっきたねっ‼︎ ……こんにゃろう、全部飲めっていったじゃねぇか」


「うぇっ……お゛ぇっ……」


「大丈夫かおい。はー……やっぱ人間じゃ無理だったか。わりーな、ついノっちまって」


 たははと申し訳なさそうに笑うも、おじさんの本心はそう思っちゃいないのだろう。まだ肉竿をギンギンに反らせながら、僕の体に擦り付けているのだから。


「……はっ、ケツまでほぐしてやがったか。オレに声かける時点でここまで想定してたのか? ん?」


「はっ、んあああっ‼︎」


「あいにく掘り慣れてっからよ。……へへっ、ココか。人間のケツまんこは久方ぶりだ、楽しませてもらうぜ。……ちゃんと入りゃいいがなぁ」


 僕がゼェゼェと呼吸を整えている間も、おじさんは一切休むことなく僕の体を堪能し組み敷いてくる。シーツは既に違いの汗やら汁やらでかなり湿っていて、正直寝心地は最悪だ。多分元からかなり臭い立つ雄臭シーツだったから、他のお仲間さんもココへ連れてきて何遍も交尾し合ったのだろう。鼻を押し当てたくてたまらないが、今はそれどころではない。


 室内もムシムシしてて、息をすれば焼け付くような雄のキツいニオイが入ってきて。それでも尚、僕らは交尾をしたくてたまらなくなっていた。早く家に帰ってシャワーを浴びたいと思うのが普通なのに、もっと気持ちよくなりたいという感情の方が強いらしい。


 それから胡座を掻くおじさんに正面から跨るような体勢で、僕は自分から腰を下ろしてケツに挿れてもらうことにした。


「……ひっ、でっ、でかっ‼︎」


「おら、さっさとしねぇか。もう待ちくたびれて今にも出しかねん」


「あっ……ひゃっ、ぎっ、い゛っ‼︎」


 徐々に、ゆっくりと腰を下ろす僕。だが焦らして挿れれば肉竿の一番太い部分が長時間ケツ穴の入り口に待機するハメとなる。一気に挿れてしまえばこの苦痛は一瞬で終わるのだが、そうすれば今度は別の部分が反応して――。


「……おらっ、潔く諦めて腰下ろせや‼︎」


「あ〜〜〜っ、――――っ、――っ⁉︎」


 口がパクパクして、なのに声は出なくて。下半身からきた電流のような快感に、僕はおじさんの胸板に顔を埋めてギュウッ……と体にしがみつく。たまっ……んねぇ、やべっ、人間同士の交尾じゃ絶対有り得ないぐらい太くて、内臓を圧迫してくる……。もうちんちんのこと以外何も考えられない。頭の中が、どんどんおじさんのニオイと快感で洗脳されているようだった。


「ひっ、ひいっ、まだ無っ‼︎ 無理っ‼︎」


「ん〜? なんか言ったか〜?」


「やっ、ひぎっ、はげしっ、あっ‼︎」


 足腰が強い者は、オンナからモテるという話はよく気く。おじさんも日頃から農業で作物を育て、夕方頃には販売のために外へ出て、トラックも運転して。下半身をフルに使いまくっているが故に、そこから繰り出される鍛え抜かれた腰の振り方はもう最高という言葉以外何も出てこなかった。自慢の肉竿で掻き回すようにして僕の肉壺を堪能して、無理だ止めてくれと言えば今度はケツに陰毛が直接当たるほどズッポり奥まで突き上げて。その状態で動かぬまま、僕の口にその長くてぶっとい舌を捩じ込んでくる。


「ひゃっ……んぶっ、う゛っ‼︎」


 歯列をなぞり、頬肉に唾液を擦り付けるようにしてヤられる牛のディープキス。何なら喉の方まで舌を伸ばされそうになり、僕は恐怖でおじさんの肩をガンッと押して突き放してしまった。


「……喉奥まで開通工事してやりゃ、オレのキスも咳こまずに受け入れられるぜ。どうだ、面白そうだろう?」


「ひっ、あひっ、あっまだっ、ダメっ‼︎」


「ははは、面白れぇ兄ちゃんだなぁ。開発しがいのある、たまんねぇヤり友だお前」


 あくまでヤり友。僕は、僕らは、恋人を持たぬ独り身の遊び人。終われば、次にまたまぐわう機会が来るのかはわからない。だから僕は今この瞬間を堪能するよにして、おじさんと交尾を続ける。かなり乱暴になってきたが、それでも僕の快感は止まることを知らない。


「もうでっ、出るっ、あっあっあっ‼︎」


「そうか、オレもっ、イくぞ、兄ちゃん、ナマでハメちまってっから中出しで孕んじまうなぁ。ははは、オレのガキ孕んでキめちまえ‼︎」


「あ゛〜〜〜〜〜あぁっ‼︎」


「出るっ‼︎ 出る出る出るっ、あ゛〜〜〜っ人間に種付けっ、お゛っ、我慢できねっ、があああっ‼︎」


 互いに喉が枯れるほど叫んで、激しく揺れ動く。おそらく木造であろうこの倉庫は防音性もなく、周囲に音が響き渡っているだろうに。それでも僕らは腰を密着させ、互いに射精の気持ちよさを心ゆくまで味わう為に盛り合う。


 汗だくになって、汁だくになって、お互いのキツい汗のニオイが一つに混ざり合った。それはもう、耐え難いほどのキツくて濃厚なニオイ。ゼェゼェと息を乱しながらおじさんの顔を見て、僕は自分から顔を近づけて――。



「……まだヤれるな?」


「あ……」


「人間はスタミナねぇからよ、一発ですぐへばるヤツらばっか見てきたが。兄ちゃんはまだまだ元気そうだな〜、安心したぜ」


 おじさんの腹を突き上げる、僕の小ぶりな肉竿。ガシガシと軍手越しに扱かれ、僕はこの性処理の為に始まった雄交尾がまだまだ続くことを教え込まれた。




 あの日、あの時、僕はおじさん家の敷地内で死ぬほどまぐわって。それから家まで送られ、僕はようやく理解した。……終わったんだ、と。確か送り届けられたのは明け方だったと思うのだが、自宅で重たい瞼を上げながらシャワーを浴びて……僕は体から消えていく獣人の温もりを感じて、少しだけセンチメンタルな気分となった。


 あと数日、僕の近所で焼き芋販売をしていたと思うのだが。それから僕は彼に会いに行くことはなかった。会いに行っても良かったのだが、なんだかあれだけ激しく交尾したあとで会いに行くのは恥ずかしくなってしまって。それからなんやかんやで日が経って……おじさんは今度三つほど離れた街で焼き芋販売をするとアプリで報告していた。



「…………あ」


 また一枚の自撮りを上げて、今週はここで販売するんでよろしくっす〜と投稿していた彼。僕はそのエロい牛の画像をまた一枚保存したあとで、アプリの通知が消えないことに気がついた。……これ、あれか。ダイレクトメッセージってヤツか。


 その差出人、そして送りつけられた一件のメッセージを見て――僕は牛のバカでかい鼻穴のごとく鼻腔を拡げ、興奮によって鼻息を荒くする。



“なぁ、これ見てみろよ。……へへっ、すげぇだろ。蒸れてんだ”



 そう書かれた内容の次の行には、ズボンの上をこじ開けて中を見せるようなアングルで撮られたちんちんの写真。それも、すごく見覚えのある芋のように太くて長い肉竿。送り主からして、これが誰のものかは一目瞭然だった。



“気が向いたら連絡してくれ。次の街でも全然お仲間から声かけられねぇし、溜まってんだ。んじゃ”



 素っ気ないような、でも僕ともう一度会いたいという気持ちをぶつけてくる牛の彼に、僕は指を震わせながら返信を打ち始めた。……股間がブルッと震え、パンツが雄の我慢汁で汚れたのは言うまでもないだろう。



お仲間路上焼き芋屋さん

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