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アクセル・ワールド 能美の愛玩ペット「チユ」(短編小説)

春雪と千百合が能美に脅されてから、二人の日常は一変した。 春雪は、加速世界で得たポイントの一部を能美に差し出さなければならなくなった。 それはまるで、忠実な犬が主人に餌を運ぶようなものだった。 (こんなの……許せない。) 千百合の胸には怒りと悔しさが渦巻いていた。 能美が春雪を苦しめる姿を何度も目の当たりにしてきた。助けたい、でも自分に何ができる? その問いの答えが浮かんだのは、ふとした瞬間だった。 (私が……能美の仲間になるふりをしたら?) 自分が能美の側にいれば、彼が何を企んでいるのかを監視できる。 ハルやタッくんに不利な行動を取ろうとすれば、未然に防ぐこともできるかもしれない――そんな考えが彼女の頭をよぎった。 (ハルを守るためなら、それくらい……私がやるべきだよね。) その考えは浅はかで、危険極まりないものだった。 だが千百合にとって、それは唯一の道に思えた。 自分が犠牲になれば、春雪は少なくとも直接的な被害から逃れられるかもしれない。 千百合は決意を固めた。 そして放課後の薄暗い夕暮れ時、能美に会うため、彼の自宅マンションへ向かった。 能美の住むマンションは高層のタワーレジデンスで、周囲を取り巻く繁華街の喧騒とは対照的に、エントランスからして高級感と静寂を湛えていた。 千百合は呼び出しに応じて開いた自動ドアをくぐり、内心の動揺を押し隠しながらエレベーターに乗り込む。 「……行くしかない。」 彼女は小さく自分に言い聞かせるようにつぶやき、ボタンを押した。 エレベーターが音もなく上昇し、能美が住む階で止まると、目の前には一枚の重厚な扉が現れた。 チャイムを鳴らすと、数秒後にゆっくりと扉が開いた。 その先に立っていたのは、当然ながら能美征二だった。 その声音は、勝ち誇った響きを含んでいる。 千百合は唇を噛みしめた。彼女の沈黙が彼にとってどれだけの愉悦を与えるかは想像に難くない。 しかし、それでも彼女は一歩前に出た。 「お願いがあります。」絞り出すように彼女は言った。その声は、かすかに震えていた。 能美は興味深そうに眉を上げる。「お願い、ね。君が僕に?」 千百合はうなずいた。 視線をそらさないように努めるが、彼の鋭い目が彼女の心をすべて見透かしているように感じられた。 「ハルを……もうこれ以上脅さないでほしいんです。ハルがあなたの言う通りに動かなければならないのは分かります。でも……それ以上の屈辱を与えるのはやめてほしい。」 能美は短く笑った。「それで?倉嶋先輩は何を差し出すつもりなのかな?」 「私が……あなたの仲間になります。ヒールの力であなたを回復させることができるわ」千百合は答えた。 声がかすれたが、それでも意志を込めた。彼女の中では、春雪を守るという決意が揺るぎないものだった。 能美の目がわずかに輝いた。彼は口元に指を当て、考えるふりをしてみせる。 「いい提案だね、倉嶋先輩。でも、残念ながら僕はそんなに人を信用できる性格じゃないんだよ。」 千百合は顔を上げた。「どういうこと……?」 「テストだよ。僕は君がどれだけ本気で僕に従うつもりなのか確かめたい。だから――」 能美は長さ50センチほどのケーブルを取り出した。 「直結して君のニューロリンカーにいくつかソフトをインストールする。そしてバックドアを通じて、君の行動はすべて僕が管理できるようにするんだ。」 「……そんな!」千百合は息を呑んだ。 それが何を意味するか、彼女にはすぐに理解できた。 ニューロリンカーは彼女のプライバシーそのものだ。 それを能美に握られるということは―― 「嫌ならいいよ。」能美は肩をすくめてみせる。 「あの動画で有田先輩がどうなろうと、倉嶋先輩はいいわけだ」 千百合は拳を握りしめた。春雪を守るためには、この屈辱に耐えるしかない。 深く息を吸い、彼女は決意を固めた。 「……分かりました。好きにしてください。」 「いい返事だ。」能美は再び笑みを浮かべた。 その笑顔には勝ち誇った色しかなかった。 「じゃあ、直結しようか。君のニューロリンカーに直接つなげてインストールを済ませる。」 千百合は抵抗を抑え、静かにニューロリンカーを操作して直結モードに切り替えた。 その時、能美が冷たい笑みを浮かべながら、彼女の手を取り、自分の側に引き寄せた。 千百合は一瞬、背筋が凍るような感覚を覚えたが、すぐにその気持ちを押し込め、無理にでも彼の側に座った。 ベッドの上に並んで座り、能美の冷たい視線が千百合に注がれる。 能美は微笑みながら、彼女に指示を出す。 「さあ、これで直結できる。君のニューロリンカーにソフトをインストールして、僕が君の動きすべてを監視できるようにするんだ。」 千百合はぎこちなく首を振りながら、耐えるように目を閉じた。 能美はそんな彼女をじっと見つめながら、デバイスを手に取ると、その動きが滑らかで冷徹だった。 「これから君の意識のすべてが僕に繋がる。君の中身も外見も、僕の掌の上にあるってことだ。」 能美の声が穏やかに響くが、その中には冷酷さが滲んでいた。 「これで……よし。」能美は目を細めた。「これで君は僕のものだ、チユ。」 「チユ……?」 「うん、それが君の名前だろ?」彼は平然と言い放つ。 「ただし、これから君は僕を能美様と呼ぶんだ。分かったね?」 千百合の胸に苛立ちが湧き上がる。 しかし、春雪のためには逆らえない。 彼女は歯を食いしばりながら、震える声で応じた。 「……分かりました、能美様。」 「そうそう、いい子だ。」能美は満足そうに笑った。 突然、能美の指が彼女の首筋に触れると、彼女は驚きのあまり体が硬直した。 「……なに?」千百合は鋭く息を呑んだ。その瞬間、脳裏に危険の予感が走る。 普段なら考えられないような行動だ。 能美は意図的に、彼女の首筋を指で撫でるように触れた。 その時、千百合の脳裏に、インストールしたばかりのソフトが反応したことに気づいた。 「拒否するのか?」能美の声が、どこか冷たく、皮肉に響いた。 千百合は、思わず体を引こうとした。首筋に触れられることに、彼女はどうしても耐えられなかった。 それは、能美の支配を感じさせる行為であり、無意識のうちに恐怖と怒りがこみ上げてくる。 「嫌だ!」千百合は必死に声を上げた。 しかし、その瞬間、頭の中でソフトが強制的に警告を発する。 それと同時に、脳裏に激しい痛みが走る。 「うっ……」千百合は辛そうに息を吐き、両手で頭を抱えた。 けれども、痛みは一向に収まらない。 ソフトが命じた通り、能美への逆らいを許さないという痛みが、頭の中を貫いていた。 能美はゆっくりと、嘲笑するように言った。 「君が僕に逆らうからだ。これが君の代償だよ、千百合。」彼はそのまま指で彼女の首筋を撫で続ける。 あまりに冷徹で、心を無にしたかのような態度だ。 「そんな……!」千百合は、強い痛みに耐えきれず、もう一度声を上げようとするが、またあの激しい頭痛が襲ってくる。 痛みが一度引いたと思った瞬間、すぐに再び強烈に襲ってきた。 「いいか、君はもう僕に逆らえないんだ。」能美は低く冷たく続けた。 「僕が命じることは、君にとって絶対的なものだ。それを忘れないでほしい。」 頭痛が少しずつ収まっていく中、千百合は震える声で言った。 「……はい、能美様。」彼女は目の前が霞む中、歯を食いしばってそう答えた。 能美の唇が歪み、彼の冷徹な笑みが浮かぶ。 千百合はその笑みを見ながら、自分がどれだけ無力かを痛感し、ただ黙ってその場に座り込んだ。 彼女の心の中で、ソフトによる支配と、能美の支配が重なり合って、逃げ場のない感覚が広がっていた。 「いい子だ。君にはご褒美をあげよう。」 その言葉と同時に、能美は手元のデバイスを操作し、千百合のニューロリンカーに新たなプログラムをインストールした。 「バーストリンクだチユ」「バーストリンク」 千百合は、何かが脳内で変わる感覚を覚え、目の前が一瞬だけぼやける。 次の瞬間、脳内に突如として広がる快感が、彼女を圧倒した。 「これで君も、僕の言うことを聞けば、ポイントが増えることが分かるはずだ。ポイントが増えるたびに、君の脳内に喜びが広がる。君はその快楽に浸ることができるんだ。」 能美の言葉が耳の中で響くと同時に、千百合の脳内にはどこか遠くから聞こえるような、甘く誘惑するようなメロディが鳴り始めた。彼女はその音に身を任せるように感じ、ふわりと浮かび上がったような感覚に包まれた。 「このポイントが、君にとってどれだけ心地よいものか試してみるといい。今、君の脳内でその喜びを感じているはずだ。」 能美の声が再び響くと、千百合は意識がふわふわとしたものに変わり、彼女の頭の中に喜びの波が押し寄せてくる。 それは、目に見えない何かが脳内で快楽を注ぎ込むかのように広がり、身体の奥深くからドクドクと快感が溢れてきた。 千百合の心は次第に曖昧になり、焦点が定まらなくなった。 彼女はその快楽に身を任せ、気がつけば目を閉じ、わずかに唇を震わせていた。 「ほら、ポイントが増えるたびに感じるだろう?君はもう、僕の命令に従うことでその快感を得ることができる。それが君の報酬だ。」 千百合はその言葉を聞いて、反射的に首を振りながらも、脳内でその喜びがさらに広がっていく感覚を受け入れた。 快感と共に、能美の言葉が再び脳内に響き渡る。 「これが君の新しい現実だ。僕の命令に従って、ポイントを手に入れることで得られる喜びを感じるんだ。」 ポイントが増えるたびに、脳内に広がる喜びの感覚が強くなり、彼女はますますその感覚に飲み込まれていった。 彼女は心の中で叫んだ。「ハルを守るために……こんなことをしなければならないなんて。」 だが、その叫びも、快楽と支配に引き寄せられ、次第に薄れていった。 能美はその様子をじっと見守りながら、にやりと笑った。 「君はいい反応をしているね。これで君は完全に僕のものだ。」 千百合は目を開け、能美の冷徹な笑顔を見上げる。 その顔を見て、心の中で少しだけの抵抗を感じつつも、体は完全に彼の命令に従っていた。 その瞬間、ポイントが増えたのを感じた。 そして、脳内にまた新たな快楽の波が押し寄せ、彼女はその感覚に身を任せながら、無力感とともにただ従うことを選んでいた。 数時間にわたるバトルで千百合の住む世界は一変してしまった 「次の狩に行くぞだチユ」 敵との戦いで消耗した能美のゲージが、彼女の鐘の音と共に満ちていく様は美しかった。 それは芸術のようであり、彼女に与えられた唯一無二の役割だった。 鐘を鳴らす手に力が入る。能美のアバターに回復の光が走り、それと同時にポイントが加算される。 そのたびに、体が軽く震えた。 「ふぅっ……あ……」 声が漏れる。抗おうとしても意味がない。彼女の内側から湧き上がるものは快感――だが、それは単純な喜びではなかった。 どこかに罪悪感がある。胸を締め付けるような重さと、それを打ち消す甘い刺激が交互に彼女を揺さぶる。 能美はただ立ったまま彼女を見下ろしていた。 唇の片端を引き上げ、冷たく笑っている。その笑みは満足ではない。称賛でもない。ただ、自分の思い通りに動く存在を見定めているだけの視線だった。 「それでいいんだよ」 彼が呟く。その声は抑揚もなく、彼女の心の奥深くまで響いた。 鐘を鳴らし続ける手が止まらない。加算されるポイントの数値が視界の隅に表示されるたび、頭の奥がふわりと浮かび上がるような感覚がした。 「ああ、また……」 体の中に流れ込む快感が、波のように押し寄せてくる。体の芯にじわじわと広がり、全身をそして下半身へと覆っていく。それを止める術はない。 能美はさらに一歩、彼女に近づく。足元にいるチユを見下ろし、冷たい声を投げつける。 「ま、こんなもんか。役立ってるのは認めてやるよ」 その言葉には何の温かみもなかった。それでも、彼女はその冷淡な声に打ち震える。喉の奥が熱くなり、呼吸が荒くなる。 「……ありがとうございます、能美様」 そう言葉を漏らしたとき、彼女の視界が少し霞んだ。 自分が何をしているのか、何のためにここにいるのか。それを問う声はもう消え去っていた。残っているのは、ただ能美に与えられる快感と、それを受け入れる自分の存在だけだった。 能美は笑みを浮かべたまま彼女を見下ろし、興味を失ったかのように踵を返す。 チユリはその背中を見つめながら、微笑みを浮かべる。 「また……役に立てる……次も……」 その声は空虚で、同時に満たされていた。 バーストリンクの世界が静まり返る中、ライム・ベルの姿をした千百合は膝をついたまま能美を見上げていた。 戦闘で傷ついた彼のゲージが、彼女の鐘の音とともに徐々に満たされていく。 光が能美のアバターを包み込むたびに、千百合の体の内側で何かが弾けた。 鐘を鳴らす手に力が入る。 指が小刻みに震え、汗がじわりと滲み出る。 それと同時に、視界の隅で増えていくポイントの数字が見えるたび、脊髄に甘く冷たい痺れが駆け抜けた。 「ふ、ぁ……あ……っ」 言葉にならない声が漏れる。唇が勝手に開き、涎が伝うのがわかったが、拭う気力すら湧かなかった。肩は小刻みに痙攣し、呼吸は荒い。気づけば汗が額からこぼれ落ち、鎖骨を伝って消えていく。 能美は冷たく笑いながら彼女を見下ろしている。薄い笑みを浮かべたその顔に、優しさは一切なかった。彼の目はただ、自分の思い通りに動く彼女を観察するように細められているだけだった。 「やればできるじゃん。ペットとしてな」 その声に胸が締め付けられるような感覚が湧き上がる。だが、それを打ち消すように快感が再び押し寄せ、全身を覆う。 「あっ、あ、あ……! 能美様……!」 名前を呼ぶたびに、喉が乾き、息が詰まりそうになる。それでも、口から出る言葉は止められない。能美の冷たい視線が自分に注がれている――その事実だけが彼女を異様なほど満たしていた。 鐘の音が鳴り響くたび、千百合の体は反射的に震えた。膝がカクカクと揺れ、崩れ落ちそうになるのを必死に支える。それでも、その震えが止まらないことが、なぜか心地よかった。 「ふん、まあいい。次もちゃんとやれよ」 能美が呟き、無関心そうに踵を返す。その背中を見送りながら、千百合は汗まみれの顔で微笑んだ。 「はい……能美様……次も……もっと……」 涎が顎を伝い、汗で張り付いた髪が肌に冷たく触れる。それすら気にならない。ただ、能美の言葉を思い出し、股間が熱くなる。 自分がペットであることを――そして、その役割に酔いしれていることを、彼女はもう否定できなかった。 次のバーストリンクの戦いは、これまでとは比べものにならないほど苛烈だった。 能美は狡猾な戦法を駆使し、対戦相手を追い詰めていくが、それでも受ける傷は深く、数値化された体力ゲージがみるみる減っていく。 そのたびに、千百合は震える手で「ヒール」を繰り返した。 鐘の音が戦場に響くたび、ライム・ベルの体から湧き上がるエネルギーが能美に流れ込む。それは同時に、千百合自身の体に耐えがたいほどの快感をもたらした。 「は、ぁっ……また……!」 彼女の意識は能美の命令だけに集中している。息が乱れ、汗が滝のように流れる中、体の芯が熱くなる感覚に抗えない。鐘を鳴らすたびに指先が痺れ、足元に広がる仮想の大地がぐにゃりと歪むように感じた。 「もっと早くやれ。手抜きするなよ、ペットが」 能美の冷たく突き放すような声が飛ぶ。その一言が、胸の奥を焼きつくすような甘い痛みとなり、同時にさらなる興奮を掻き立てた。 「はい……能美様……!」 鐘を鳴らす動作に力がこもる。両膝を地面につけたまま、震える体を必死に支える千百合の姿は、まるで生け贄のようだった。彼女の体は限界を超え、無意識に痙攣を繰り返している。 涎が糸を引き、顎から地面に落ちる。汗に濡れた肌がきらめき、荒い呼吸が喉を軋ませる。それでも、千百合は手を止めない。能美の体力ゲージが回復するたびに、自分の中に渦巻く快感もまた高みに達していくからだ。 「ヒールだ、もっと。全力でやれ」 能美が苛立たしげに命じる。その声に背中を押され、千百合は鐘を鳴らし続けた。 「ふぁっ、ああっ……! やってます、能美様……もっと……もっと……!」 快感に酔いしれる自分の声が、戦場に響く。敵の猛攻は激しさを増し、能美の体が再び傷ついていくたびに、彼女の使命感と快楽が奇妙に入り混じっていく。 最後の敵を撃破したとき、千百合の体は完全に力を失い、崩れ落ちた。汗まみれで荒い呼吸を繰り返す彼女を、能美は冷たい目で見下ろしている。 「使えるじゃん。まあ、その程度なら褒めてやる」 能美の淡々とした声に、千百合の胸が甘く疼いた。 「ありがとうございます……能美様……これからも、何でもしますから……もっと……使ってください……」 その言葉とともに、彼女の中に湧き上がったのは、背徳感と歓喜の混じった感情だった。 自分が完全に能美の手のひらの上にいることを、彼女は痛いほどわかっていた――それでも、そこにしか生きる意味を感じられなかったのだ。 冷笑を浮かべた能美が再び踵を返す。戦場に残された千百合は、その背中を見つめながら、全身を覆う快感の余韻に震えていた。 激闘の果て、能美が最後の一撃で敵を切り伏せた瞬間、大量のポイントが勝利の報酬として与えられた。画面に浮かぶ数字が弾けるように千百合の視界に飛び込んできた。 「チユ。ポイントが来るぞ。しっかり受け取れよ」 能美の冷たい声が響く。それが合図だった。 「は、い……! 能美様……」 直結しているデバイスから、ポイントが一気に流れ込んでくる。それは、まるで津波のようだった。全身を襲う快感の波が、千百合の体を完全に支配していく。 「っ、あ、あああっ……!!!」 彼女の喉から漏れる声は、もはや言葉にならない。快感の熱が背骨を駆け上がり、頭の先まで痺れるような感覚が広がる。 次の瞬間、さらに連続でポイントが押し寄せてきた。 「っ!? あ、また……ああっ……! すごい、止まらないっ……!」 涎が口の端から垂れ、汗が額から滴り落ちる。全身が震え、膝が勝手に崩れそうになるのを必死に耐える。だが、体は意思に反して痙攣を繰り返し、両手の指先まで痺れていた。 「もっと、もっと来て!イイ……! こんな……いいのっ、能美様……!」 視界が揺れ、体が崩れていく。能美を見上げる千百合の瞳には、完全に快楽に屈した色が宿っていた。 能美はそんな彼女を冷ややかに見下ろしている。まるで、ペットが飼い主に忠誠を誓う様子を楽しむかのように、口元に微かな笑みを浮かべた。 「ポイントが気持ちいいんだろ? お前みたいなのには、これがお似合いだな」 その言葉は侮蔑そのものだったが、千百合にはそれが甘い褒美のように感じられる。 「あ、ああっ……ありがとうございます……! 能美様のおかげで……! こんな、幸せ……!」 再び押し寄せるポイントの波に、千百合の体は限界を超えた。肩が震え、腰が抜けて床に崩れ落ちる。汗と涎で濡れた顔は、すでに陶酔しきった表情に変わっている。 「もっと……能美様……もっと……! まだ、まだ欲しい……!」 彼女の声は快楽に歪み、体を支える力も残っていなかった。それでも、彼女は必死に能美に縋りつこうとする。 「ふん。よくやったな、ペット」 能美は冷淡な声で言い放ち、彼女に目もくれず背を向ける。だが、千百合にはその無慈悲さがたまらなく心地よかった。 「これからも……ずっと……使ってください……!」 汗と涎で濡れた体を震わせながら、彼女はただ、能美の背中を見つめていた。 快感と絶望、忠誠と背徳――それらが渦巻く中で、彼女はますますその深みに沈んでいく自分を自覚していた。それでも、そこから逃れる気は微塵もなかった。 開館の余韻に浸る間もなく、すぐまた次のバトルが始まった 「チユ。ポイントが来るぞ。しっかり受け取れよ」 能美の冷たい声が響く。それは彼女への指令であり、千百合にとって快楽の訪れを告げる合図だった。 デバイスと繋がっている彼女の両腕に、電気のような刺激が走り抜ける。それが直結した体のあらゆる部分に波及し、千百合の身体全体を震わせるようにポイントが流れてくる。 「っ、あ、あああっ……!!!」 彼女は声にならない絶叫と共に体を激しく揺らし、視界は一気に曇った。内側から湧き上がってくる快感の熱は、骨の髄まで達し、灼けるような感覚が体中に広がる。千百合の体は本能のままに反応する。腰をくねらせ、足の股間で激しく震え、両手で能美の手元を掴む。愛液がパンティの中へと染み込み、ぐちょぐちょになっていた。 「っ!? あ、また……ああっ……! すごい、止まらないっ……!」 彼女は声にならない唸り声を上げ、顔は色っぽく濡れていく。 唇から涎が垂れ、額からは熱で汗が流れ落ちる。 全身が痙攣し、膝が勝手に崩れそうになるのを必死に耐えるが、体は意思に反して震え続けている。そのたびに、パンティはさらに愛液で湿り、千百合の喜びは最高潮へと達していた。 「いい!もっと!もっと来て……! イッちゃ……っ、能美様……イキそうです」 視界は揺れ、体が限界に近づくのを感じる。千百合は意識がもうろうとしていく中で、能美を見上げる。瞳には完全に快楽に屈した色合いが宿っている。その絶頂感から溢れる彼女の目は、まるで宝石のように輝いているように見えた。 「変態ペット!僕のペットになって幸せだろう!」 能美の言葉は千百合にとって甘い蜜のようだ。 彼女は愛液で濡れたパンティの温かさと刺激を感じながら、心から同意したように頷く。 「あ、ああっ……ありがとうございます……! 能美様のおかげで……! 幸せです……」 彼女の声は快楽に歪み、体を支える力も残っていなかった。それでも、彼女は必死に能美に縋りつこうとする。 千百合の体は震えながら、能美に身を委ねたように思えた。その姿は愛と欲望の渦巻く中で、極限に達した彼女の純粋さを映し出していたようだ。 「もっと……能美様……もっと……! まだ、まだ欲しいです……!」 彼女の声は痛みに満ちた絶叫のように響き渡る。 体が制御不能になりつつも、千百合はその感覚を止められない。 愛液でヌルヌルのパンティの感触を感じながら、この喜びが永遠に続けばいいと願った。


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