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【ハードなお話注意】依田芳乃さんが誘拐されて蛇に素肌から穴まで全部を犯されるお話(本編約15,000文字)

(こちらの作品と同じ世界観という設定です)

「乙倉悠貴ちゃんが豚とセックスさせられるお話」



 ――さて。


 乙倉悠貴という少女が誘拐されてからしばらくが経った。


 もっとも、この“しばらく”という表現は大多数にとっての感覚であり、一部には違う感想を抱く者もいる。


 それは、乙倉悠貴というアイドルのことを全く知らない人間であり、彼らにとっては経過した時間など気にも留めないこと。日頃のニュースで流し見て、少し心を痛めて、忘れてしまう程度のこと。


 もう一方で、悠貴と親しかった者や親族にとっては、地獄のような長い時間であったのは想像に難くない。


 そして、もう一群。誘拐された乙倉悠貴がどうやって壊されたか。豚に犯され、馬に犯され、アイドルとして、女性として、人間としての尊厳をどうやって踏みにじられたか。それを楽しんでいた人間たちにとっては、悠貴がステージに上がってから去るまでの時間は、まさしく夢のような、あっという間の出来事だった。


 かくして、少女一人を主演にした陵辱と暴虐の宴は儚く終わりを告げ、観客たちは自ら人間の皮を被って日常生活に戻る。


 ――――しかし、それも束の間だ。


 彼らの元に新たな報せが舞い込む。新たな演者が舞台に上がる。また自分勝手好き放題に少女を損壊し、貶め、泣きじゃくらせ、許しを乞われたい者は名乗り出ろと。


 そうして、人面獣心の好事家たちは、また宴の会場へと足を運ぶのだった。




 舞台袖で一人の少女が立っていた。


 丸っこい顔に、小学生のように低い身長。けれど雰囲気は大人びていて、子供のように思わせない。幼女のような純粋さではなく、神聖な無垢さをまとった亜麻色の髪の少女。アイドルの依田芳乃だ。


「すぅ~……はぁ~……」


 芳乃は大きく深呼吸をした。目線の先には明るい空間。それがスポットライトの瞬くステージだということは、芳乃も理解していた。


 しかし、これから芳乃を待っているのは普段彼女がアイドルとして降り立つ輝かしい舞台ではない。饗宴の真っ直中、いわば主菜として芳乃は供されるのだ。


「はぁ……ふぅ……ふぅ……」


 いくら深呼吸をしても高鳴る心臓が止まらない。芳乃自身、自分の心の臓がここまで跳ね回るなんて想像も出来なかった。


 普段はかかない脂汗が垂れる。こわい、こわい……けど、もう退けない。


「芳乃さん?」


 背後から声をかけられた。その声に、芳乃はビクリと反応する。触れられてもいないのに身体が跳ねて、足の裏が床から少し浮く。


「準備はよろしいですか?」


 芳乃の背後から声をかけたのは、スーツを着た男性だ。しかし、格好は似ていても芳乃のプロデューサーとは似ても似付かない。


 まず着ているスーツが上等だ。加えて所作にも隙がない。そして何より、笑顔の奥底に感情が無く、芳乃のことを人間と思っていない。


「…………構いませぬー……。わたくしが従えばー……悠貴さんを、返してくださるのでしょうー?」


 芳乃は努めて、いつもと同じ口調で答えた。それは芳乃という少女の強がりであり、彼らに対する抵抗でもあった。しかし、彼女自身でも情けないくらいに語尾が震えて、その声がさらに弱気を加速させる。


「ええ、もちろん。乙倉悠貴さんはすぐに解放します。――――では、どうぞ」


 そう促されて、芳乃は確かな足取りで目映く暗い絶望の舞台へと踏み出した。




 ――――話は数時間前に遡る。


 芳乃の帰路に現れた車。その中からかけられる声を最初は無視しようとした芳乃だが、“乙倉悠貴の居場所を知っている”という言葉で足が止まった。


 条件は簡単。芳乃が付いてくれば、乙倉悠貴をすぐさま解放する。この場で別の動きをすれば、車は即刻立ち去って二度と姿を現さない。


 失せ物探しを得意にする芳乃に、失せ物の方から現れた。慈愛か、蛮勇か。悠貴の身を案じるあまり、芳乃はその誘いに乗ってしまった。


 外部と連絡の取れる物は全て没収され、車に乗ったまま運ばれる。広い後部座席では拘束もされず、あろうことか飲み物と茶菓子まで出される始末。しかし、さすがの芳乃でも手を付ける気概は無かった。


 そうしてたどり着いたのは関東近郊の県境に佇む屋敷。聡明な芳乃は、簡単に道順を覚えてしまえるくらい何の隠し立てもない。


 故に、芳乃はここで気が付くべきだった。道順を覚えられても問題がないのだと。これは片道。芳乃は、二度と人間性を保ったままここから踏み出すことはないのだ。


 一方、彼らは約束には忠実だった。


 芳乃が屋敷に入った直後、都内某所で乙倉悠貴が解放された。しっかりと服も着せられて、まるで最初からそこにいたかのように横たえられて。もっとも、乙倉悠貴を発見した人間たちは、物言わぬ虚ろな彼女を不審に思い、やがて発覚する全身に刻まれた凄惨な陵辱の記憶を前に戦慄するのだが。


 こうして、乙倉悠貴の解放によって引っかき回したような大騒ぎになる関係者の間では、依田芳乃の失踪に気が付く余裕は失われていた。




 ■ ■ ■ ■ ■


 何はともあれ、今宵の主役は依田芳乃。彼女には脚本が渡され、その通りに舞台で振る舞うように要求されている。芳乃は、悠貴が解放されたことをまだ知らない。


 それ故に、芳乃は小さく唇を噛むと、望まれた通りのことをしようと覚悟を決めた。


「みなさまー……はじめましてー……。わ、わたくしー……依田……芳乃でしてー……」


 そう言いながら、舞台上の芳乃はちょこんとお辞儀をした。学校の制服姿でそんな動作をすると、まるで何かの発表会のよう。


 違うのは、照りつけるライトのまぶしさ。芳乃が舞台に出た途端に汗ばんでしまうくらいの激しさだ。そして、そのせいで舞台の向こうにある客席の様子が分からない。明らかに人の気配はするのに、人数も顔も何も見えなかった。


「本日はー……わ、わたくしのー……」


 芳乃は言い淀む。この状況下でも普段の喋り方をしているのではなく、そうするように指示をされているのだ。本当はこんな悠然とした話し方なんて出来ないはずなのに、必死に普段通りの間延びした語尾を演出している。


「わたくし、のー……すとりっぷをー……お見せ、したくー……」


 そして芳乃は、震える声でそう言った。


 すとりっぷ。おおよそ芳乃には相応しくない単語。けれど彼女はそれをしなければならない。他ならぬ乙倉悠貴を救うために。


 恐れは無いと言えば嘘になる。だが、悠貴のことを思えば自然に身体は動く。舞台の足下にある小さなモニターに写される指示に従って、芳乃は自分の衣服に手をかける。


 しゅるり、という音と共に制服のリボンが解かれる。アイドル依田芳乃が身に着けた衣服、それだけで相応の価値を見いだす人間も多くいる。買い取りたいという者もいるだろう。しかし芳乃は、リボンを無造作に床へ落とした。それを拾う者もいない。まるで毛くずと同じような扱いだ。


 するり、するりと小さな布音を立てて、芳乃は制服の上を脱ぐ。なるべく色っぽく、なんてふざけた指示が出ているが、どうやれば色っぽくなるかなんて他ならぬ芳乃が知りたいくらい。


 白いインナーが露わになる。そこで芳乃の手が一瞬止まった。


 次の指示はスカート。芳乃はスカートのホックに手をかけたまま動けない。


「…………………………」


 無言の時間が過ぎる。観客席からも咳ひとつ聞こえない。しかし舞台の先に漂うのは、“見入っている”緊張感ではなく、次を待ち望む期待感でもなく、単純な予定調和に呆れている空気だった。


 そうなるのは知っていた、と言わんばかりの沈黙。何らかの飲食をする音すら聞こえる。それは、芳乃にとって異様な空気だった。自分に誰も興味を示さない。そして、果たして自分が興味を完全に失われたら、悠貴は――自分はどうなるのか。


「んっ……!」


 その恐怖が芳乃を突き動かす。小さく気合いを入れてスカートのホックを外す。もし少しでもトラブルでうまく外れなければいいという芳乃の願いも虚しく、あっさりとスカートは外れてしまった。


 すとん、という軽い布の音が聞こえるような錯覚。花弁のように芳乃のスカートが地面に落ちて、彼女の下半身が露わになる。


 素っ気のない白い下着でも、芳乃が身にまとえばらしさになる。小さくあしらわれた赤いリボンが愛らしい芳乃のショーツ。異性になど誰にも見られたことのない芳乃の秘めたる部分。それを、逆光の先にいる大勢に見られていると思うと、芳乃の目尻には涙が浮かびそうだった。


 しかし、芳乃のあられもない姿を前にしても、会場は沸くことはない。むしろ食器の音や雑談の声が加速して、徐々に芳乃から興味が失せていることを示していた。


「っ…………!!!」


 一番焦るのは芳乃だ。自分が相手にされていないという屈辱よりも、自分が本当に興味を無くされたらどうなるのかという恐怖の方が先に立つ。


 そして容赦なくプロンプターに映し出される“皆さんを楽しませてください”の文字。


 それを見ては、もう芳乃もなりふり構っていられなかった。


「み、みなさまー……。ご、ご覧、くださいませー……」


 芳乃は必死に声を張り上げて観客の気を引こうとする。インナーも脱ぎ去って、上下ともに下着姿。親にも見せたことの無いようなはしたない格好をしながら、舞台上で手まで振ってみる。


 しかし、観客席の反応は相変わらず鈍い。普通であれば大パニックを巻き起こし、観客席からステージ上まで下卑た男たちが殺到してきそうな光景にも関わらず、今の観客たちが芳乃に興味を示す気配はなかった。


「ぅ……ぅぅ……!」


 小さく呻く芳乃。彼女にしては珍しい苦悩に満ちた表情。自分がこれからすべきことがわかっていて、それでも受け入れ難いと感じている表情。


 けれど芳乃は意を決して、今や彼女の身体を唯一守る砦である下着にまで手をかけた。


「ぇぃ…………っ!!!」


 どこにも届かないような小さな声で気合いを入れると、芳乃は下着を脱ぎ去る。露わになる芳乃の裸体。幼く見える彼女の容姿とは異なる、大人の女性の肢体。それは単なる豊満さではなく、まとう雰囲気が醸し出す色気だ。


 決して大きくはない。けれど確かな膨らみのある乳房。ただ大きいのとも、成長途上とも違う。しっかりとした丸みがある愛らしい乳房だ。


 そして、服の上からではわからないくらいにほっそりとしたお腹を通り、秘所へ。ぴったりと閉じられたように縦の一本スジ。何人の進入も許さない城門のようだ。


「み、みなさまー……? い、いかがでしてー……? 依田芳乃のー……裸で、ございますー……」


 芳乃はまるでステージ上で衣装を見せるときのようにくるくると回ってみせる。肉付きが薄い故にハッキリとわかる肩胛骨や、まるまるとしたお尻まで全て全て露わだ。


 芳乃は無理に笑顔を作っているが、普段から“満面の笑み”というものをあまり見せない芳乃にとってはむしろ異様な表情だ。目をギュッとつむり、口を噛みしめるようにしながら無理に半月型にして、芳乃は涙を堪えている。


 その様子に感嘆したのか、観客席からはため息の音が漏れてくる。中には、小さく上品に拍手を送ってくれる観客までいた。自分自身で最大の恥辱を受けている、というよりも自らを恥辱に晒しているにも関わらず、芳乃はリアクションが貰えたことに対して唸るほど安心している。


「――――――では、お待たせいたしました。これより開演です」


 そして、ここで前座は終わり。何も知らぬは芳乃だけ。彼女が散々に自分を貶めた後に、本当の地獄が始まるのだった。




 ■ ■ ■ ■ ■


「えっ……?」


 芳乃が素っ頓狂な声を挙げるのも無理はない。今まで芳乃の声しか存在しなかった舞台上にねじ込まれたのは、先ほど芳乃を舞台袖で見送った男性の声だ。


 スーツの男は、スタスタと舞台袖から姿を現す。芳乃が呆気にとられているのもどうでもいいと言わんばかりに、観客席へだけ一礼した。


「ただいま、自らご挨拶いただきました。今宵皆様へお出しするシュサイは、アイドルの依田芳乃さんです」


 男のその言葉に、観客席は見違えるほどに沸いた。拍手喝采の雨。芳乃はその熱気に圧されてしまうくらいだった。感じてはいたが、芳乃の予想していたよりもずっと観客は多いのかもしれない。


 そして芳乃にはわからないことが一つ。“シュサイ”という言葉の意味だ。


 シュサイ――。主催、主宰……? どちらも男の言葉と意味が通らない。


 そうして思い浮かぶ単語。主菜。本来であれば何ら特別な意味を持たないその言葉の意味を考えたとき、芳乃の背筋に感じたことのない怖気が走った。


 ガシッ……!!!


 そんな芳乃を、背後から強い力が捕まえる。芳乃が混乱している最中、いつの間にか背後に屈強な男性が二人立っていたのだ。


「な、なにごと、で……? 痛い……!」


 ゆったりとした口調が崩れる。いきなりのことに芳乃は混乱し、その次に痛みが襲ってきた。背後の大男たちの手のひらは芳乃の顔と同じくらい大きい。彼女の腕を掴む力は万力みたいで、少し力めば芳乃の腕くらい簡単に折ってしまいそうな迫力だ。


 大男たちは芳乃をひょいと持ち上げてしまう。端から見れば小動物のよう。しかし、全裸の少女が屈強な大男たちに持ち上げられている光景は、その行為よりもずっと暴力的だ。恐怖のあまり身を固める芳乃を後目に、大男たちは彼女を抱えたまま微動にしない。


 そして、先ほどまで芳乃が立っていた舞台の中央に、大きな物体が運び込まれてきた。


 持つ人数、置いたときの音、そして何よりも鈍色に光る質感が、それの重さを物語る。


「では、ただいまから芳乃さんにはこちらの演目に挑戦していただきます」


 司会であるスーツの男の言葉と共に、舞台背後の大画面に映像が映し出される。そして同様の映像はプロンプターにも映し出され、当然ながら芳乃の目にも入ることになった。




『っぎゃああああああああああッッッ!!!』


 耳をつんざくような絶叫。画面の中にいる少女が声の主だと直感的には理解できても、理性ではそれを否定したくなるくらい恐ろしい凄惨な叫び声。


 画面の中では、見知らぬ少女が叫んでいた。芳乃の目の前にある物体に拘束され、悶え苦しんでいる。仰向けに寝ころんで、身体を折り曲げながら足首を頭の横に持ってくる姿勢――俗に“まんぐり返し”と呼ばれる格好で拘束されている画面の中の少女は、絶叫しながらも転げ回ることが出来ず、ただ歪に身体を揺らすことしかできていない。


 少女の絶叫の理由が、芳乃には最初理解できなかった。あまりに悲痛な叫び声を聞いて、咄嗟に視線を逸らしてしまったのだ。


 しかし、好奇心――というよりも、見ないという恐怖に耐えきれずに芳乃は目を開けて映像を視認する。だがそれでも最初は、何が少女を苛んでいるかを理解できなかった。


 まんぐり返しで拘束されたまま秘所を血塗れにして泣き叫ぶ少女。そのグロテスクさに耐えて目を細め、ようやく芳乃は画面の中で何が起きているかを理解した。


 少女の秘所で、何かが蠢いている。股間から尻尾のように飛び出た細長い何かが、まるで意思を持つようにうねっている。


 違う。本当に意思を持っているのだ。


 少女の秘所を抉り、潜り、押し開き、陵辱の限りを尽くしている存在。それは蛇だ。緑色できらめく鱗。全身の筋肉をうねらせ、穴にでも潜るような気軽さで膣穴を掘削していく蛇。


 そうとわかった瞬間、聡明な芳乃は自分に訪れる末路を理解してしまった。


「い、イヤッ……! 離して……!!」


 芳乃らしくない口調。間延びしていない、必死な声色。その音を前にして、観客席は大いに沸き立った。


 芳乃がいくらジタバタしようとも、男たちによる拘束からは逃げられない。むしろガッシリと捕まれた両腕を起点にして肩関節が軋み、外れてしまいそうなくらい痛む。


「では、芳乃さんは舞台の上へ」


 司会の男が指し示すのは先ほど運ばれてきた台座。芳乃の何倍も重さがあり、きっと固定されれば二度と自分では逃げ出すことの出来ない台座。


「は、離して! 助けてッ!」


 そこに、芳乃は押しつけるように寝かされる。背中に伝わる冷たさ。懸命に暴れるが、セメントででも固められたかのように身体は動かない。そして、芳乃が必死に暴れる様子を観客たちは拍手や歓声と共に見守っている。


 これが今宵の趣向である。芳乃を買い取った者は、彼女に何も知らせぬままに全てを始めるよりも、全て知った上で事を始めることを優先したのだ。


 自分の十三階段が見えている時の恐怖の表情は格別だ。現に、あの依田芳乃が半狂乱になって抵抗している。拘束されている場所から柔肌が傷ついて血が滲むことも厭わず、理性では決して逃げられないとわかっているのに本能のままにガタガタと暴れている。その相反する様子を、観客たちは思い思いに楽しんでいるのだ。


 そうして数分後。芳乃の拘束は完了した。


「た、たす、けて…………。たすけて…………」


 弱々しい芳乃の声。別に叫ぶことに疲れたのではない。拘束がキツく、身体を無理に曲げられているせいで、満足に声が出せないのだ。


 今の体勢では、先ほどまで晒されていた芳乃の愛らしい乳房を見ることは出来ない。その代わり少女特有の柔軟性で作り出されたポーズは別の魅力を醸し出していた。


 芳乃の小さな顔と、そのすぐ上に並ぶ無毛の秘所。ぴっちりと閉じていたソコは、無理矢理に脚を開かれているせいで些か口を開けている。赤みがかったピンク色の粘膜が、芳乃の呼吸にあわせて見え隠れを繰り返す。


「い、いや……いや……」


 自分にこれから何が起きるかを理解してしまって、芳乃の唇は真っ青に染まる。普段はいくらか赤みの差している頬も蒼白で、まるで人形のようだ。


「では、ご本人が演じた大蛇にちなみまして、これから芳乃さんには蛇との婚姻に臨んでいただきたいと思います。私どもが、最高の蛇たちをご用意いたしました」


 司会の言葉と共に画面に映し出されるのは、芳乃が以前白無垢姿で演じた“おろちの神”。芳乃も、この仕事をとってきたプロデューサーも、そして彼女の姿を楽しんだファンたちも、まさかこれがキッカケとなって芳乃がこんな凄惨な仕打ちを受けるとは想像もしていなかっただろう。


 ガラガラという音。何か重い物が運び込まれてきたのだ。けれど、拘束されている芳乃には何も見えない。どれだけ首を動かしても、見えるのは逆さまの観客席か天井、あるいは晒された自分の秘所だけだ。


「うっ……! うううぅぅぅぅ……ッッッ!!!」


 芳乃は呻き声を挙げながら必死で拘束をふりほどこうとする。けれど、滑稽なくらいに身体は動かない。端から見れば何もしていないようにすら見えた。


 芳乃の背後――いま情けない姿で拘束されている彼女の完全なる死角には、透明なケースが運び込まれてきていた。


 中にいるのは、巨大な蛇だ。まさしく大蛇と呼んでもいいくらい。鱗は煌びやかな純白で、照りつけるスポットライトに動じることもなく悠然とケースの中でとぐろを巻いている。時代が違えば信仰の対象にすらなっていたかもしれない大蛇は、これから芳乃を苦しめる楔となるのだ。


「やめて……ゆるして…………」


 自分がどう足掻いても拘束をふりほどけないと悟った芳乃は、今度は許しを乞う方向へシフトした。大きな瞳から涙を流し、弱々しい声で助けを求める。それは、今この場で芳乃という少女が取り得る最大の対抗策だろう。


 芳乃の懇願をよそに、彼女の股間へ謎の液体が塗られていく。芳乃は小さく声を挙げるが、液体を塗りこむ手つきは変わらない。


 それは蛇が好む液体であり、その液体のニオイを感じ取ると、蛇は奥深くまで穿孔しようとするのだ。


「な、なにを……。どうか……どうか……ゆるして……、あ、あやまります……。もうしわけ、ございませんでした……」


 芳乃にその意図が無くとも、哀れで健気な懇願の様子は見る者の同情を誘い、良心の呵責を生む。悪くもないのに謝る姿など、声だけでも涙を誘う。


 芳乃にとって不幸な理外があったとすればそれは、この場にいる観客は全員、芳乃が哀れで悲惨に貶められる様子を見たがっているということだけだろう。


 ずんっ……。


「ひっ…………」


 芳乃に救いの手が差し伸べられることはない。その代わり彼女に与えられたのは重さだった。ひっくり返された下半身、ちょうどお尻のあたりにのしかかる重さ。冷たくて、弾力はあるが表面は固い。芳乃にとってはまるで作り物のようで、しかし明らかに動いている。


「やだ…………やだ……どうか、やめて……」


 芳乃は恐怖で消え入りそうな声で懇願する。その懇願は誰に向けられているのか。この場にいる中で一番芳乃の願いを聞き入れてくれそうな存在――蛇にでも向けられているのだろうか。


 しかし、いくら神々しい蛇でも人語を解する訳はない。蛇は悠然と芳乃に身体を預けながら、巧みに巻き付いて密着する。


 シューシュー、という蛇の鳴き声。それを聞きながらも、芳乃は今の自分の状況を一瞥も出来ない。これから自分に何が起きるかをまざまざと見せつけられていながら、実際の自分の姿は見ることが出来ないのだ。


 せめて痛みや苦しみが来る瞬間に身構えたいと思って顔を動かしても、プロンプターの反射ですら大蛇の動きを見ることはできない。


(だれか……だれか……たすけて……嫌……嫌……嫌……)


 もはや誰にも届かない懇願を口にする元気もなくなった芳乃は、現実逃避でもするように心の中で哀願を繰り返す。


 しかし、そんな芳乃の儚い抵抗すら奪うように――


 ミチッ…………!!!


「いギ……ッ!?!?」


 それは始まった。




「ッ゛…………!!」


 芳乃の口から声にならない悲鳴が漏れる。彼女の秘所――ピンク色の粘膜を覗かせている小さな穴へ、大蛇が頭を突っ込み始めたのだ。


「む、り゛……! やめ、て……!」


 無理、なんて言ったところで大蛇が止まることはない。芳乃に与えられている苦痛などお構いなしに、大蛇はゆっくり、ゆっくりと身体をうねらせながら芳乃の膣穴を“掘削”していくのだ。


 ミチッ……ミチッ……!


「イぎ……ぃ……!!!」


 芳乃の口から漏れているとは思えない悲鳴。誰にも犯されたことのない膣穴を蛇蝎類に触れられながらも、芳乃は必死に歯を食いしばる。異物の進入を防ごうとして下腹部に力を入れ、膣穴を閉じているのだ。


 けれどそんなものは無駄な抵抗。むしろ、固く閉まる膣穴を前にして大蛇は躍起になって潜り込もうと試みる。


 メリメリッ……メリッ……!


「ん、き、゛ぃ……!!」


 芳乃の抵抗虚しく、膣穴に大蛇の頭がめり込んでいく。芳乃の握り拳ほどの大きさはありそうな蛇の頭。それが入ったことによって、芳乃の下腹部はわずかだが歪なカタチにぽっこりと膨らんでいる。


「ガッ……! あ゛ガッ……! ん゛っぐ……!」


 一度先端の侵入を許してしまえば、そこから先で芳乃が蛇をせき止める手段は存在していない。


 ミチミリッ……ミリッ……!


「!゛ッッッ!!! き゛ぃ……!!!」


 芳乃は自分の胎内から自分が裂けていく音を聞いた。大蛇は全身をうねらせて芳乃の膣穴を掘り進んでいく。異物の侵入を前にして咄嗟の防衛本能で膣穴は締まるが、それはむしろ大蛇に破壊されていくだけの無駄な抵抗だ。


 ゾリゾリ……! ゾリゾリ……!


「あがッ……!」


 芳乃の喉から漏れてくる悲鳴。アイドルということを加味しないでも、喉を酷使し使いつぶすような力任せの声。だがそれも無理はない。


 大蛇、蛇。これを用いて人間の穴へ侵入させるという行為は、実は古くから行われていた。主に拷問として。見た目は麗しい爬虫類の鱗だが、触れるものを傷つける場合がある。それが柔らかい粘膜ともなれば必然的に鱗によってズタズタにされてしまう。


 芳乃の膣内は、まるでヤスリでもかけられたかのような有様だ。柔らかな粘膜には血が滲み、はがれた鱗が突き刺さっている箇所もある。本来男の肉棒を撫でて舐め回して楽しませるはずの肉ヒダが仇になり、鱗がヒダの一枚一枚にガッチリと食い込んでいく。


「ひぎっ……いぃ……い、いやだぁ…………ぁ……」


 あまりの痛みの芳乃は身体を硬直させる。手をギュッと握り、足の指先を丸め、しかし少女として最も神秘的な秘所をズタズタにされているにも関わらず、たったそれだけの抵抗しかできない。


 自分の無力感、恥辱、痛み、そしてこの責め苦かいつまで続くのかわからない恐怖。それらが全て一挙に襲いかかって、芳乃は泣き出してしまった。


「いっ……ひぐっ……いた゛い……いたい……」


 さめざめとではなく、泣きじゃくるように涙を流す芳乃。それは、普段の彼女からはあまりにかけ離れた、想像もできない様子だ。


 芳乃の苦しみも涙も、観客たちにとっては酒肴でしかない。しかし、それにしても芳乃が泣きじゃくり始めた時の観客席の興奮は異常だった。痛みで麻痺した芳乃の耳には届かないが、先ほど大蛇が芳乃の膣穴を掘り進み始めた以上の反応だ。感嘆、拍手、そしてこのシチュエーションを生み出すために大金を払った観客への賛辞。優雅で品性に溢れる会場の中、芳乃にだけは何も与えられていない。


 ぐちっ……ぐちゅっ……。


 膣穴からの音が湿ってくる。流れ出した血が大蛇にまとわりついて、鱗を真っ赤に染めているのが僅かだが見て取れる。しかしそれでも大蛇は満足するわけもなく、さらに深く深くを目指すように動いていく。身体をくねらせ、肉ヒダの一枚一枚を足がかりにするようにし、奥の奥へと進んでいく。


「ガッ……! っぐっ……!!」


 芳乃の口からは、まるで芳乃とは思えないような声が漏れてくる。そもそも男根すら受け入れられるか怪しい狭い穴だ。それを無理やり掘り進まれる苦痛といえば、身体に穴を穿たれるに正しく等しい。


 しかし、芳乃を襲う責め苦はそれだけでは終わらなかった。


 ぐじゅっ……!


「い゛……ッ!?!?」


 身体の中から聞こえる異音。それは正しく、芳乃自身だけに聞こえる音だった。


「い、いああああああああああああああああああああああああああああ……ッッッ!!!」


 絶叫。依田芳乃ではない別の生き物のような絶叫。その声を聞いて、むしろ待っていたと言わんばかりに沸き起こる拍手喝采。


 音を聞いている芳乃は、自分の身体に何が起きているか理解できていない。何も聞こえていない観客たちは、しかし芳乃の声を聞いて何が起きたかを理解している。


 芳乃の膣穴の奥の奥。子宮口に、大蛇が噛みついたのだ。


 毒蛇ではない。しかし、柔肌なんて容易に突き破ってしまうくらい鋭い歯が子宮口を貫く、それだけで芳乃にとっては想像を絶する激痛だった。


 反射的に迸る悲鳴。痛みの表現としてよく使われる熱さなど感じない。ただただ痛い。身体の中に刃をそのまま突き立てられたよう。芳乃はあまりの痛みにのたうち回るが、それは拘束された彼女の身体を軋ませるだけ――芳乃は、痛みを表現する自由すら奪われているのだ。


 しかし、ここまですらまだ前座。というよりも、“準備”だ。全てはここから。芳乃を真に苛む行為は、今から始まる。


「芳乃さんの子宮口に大蛇が食いついたようですね……」


 司会の男が久しぶりに口を開いた。まるで今日の天気のことを話すように無感動に、しかし観客へ訴えるような口振り。それの意図するところを、他ならぬ芳乃だけが知らない。


「芳乃さん、痛そうです。おや……失神してしまいましたか……?」


 司会が芳乃の顔をのぞき込む。彼女の目の焦点は虚ろで、口は情けなくだらんと空いたまま。口の端からは情けなく唾液まで垂れてきていて、確かに意識を

手放してしまったようだ。


 無理もない。人体で一番敏感な部分を貫かれているのだ。痛覚がオーバーフローしていても不思議ではない。むしろ、発狂せずに、狂乱せずに、意識を手放した芳乃は見事かもしれない。


 こうしていれば、少なくとも今の痛みからは逃れられる。拘束監禁され、好事家たちによって慰み者にされるしかない少女が出来る抵抗としては一級品だ。


 もっとも――その抵抗が許されるか否かは別問題だが。


「では皆様お待ちかね、“引き抜き”です!」


 ひどく日常的な“引き抜き”という単語は、しかしこの場では残酷なまでにその意味が理解できてしまう。芳乃に意識があれば、青ざめ、泣きじゃくり、必死に許しを乞うだろう。


 しかし、芳乃は自分で意識を手放してしまった。これから行われる凄惨な行いを、ただ脱力して受け入れるしかない。


 司会の男に指名されて壇上に上がったのは、仮面の男。彼もまた、その仮面を脱げば知らない人間はいないほどの業界人。そして、芳乃を蛇で陵辱しようとした発起人だ。芳乃に対する拷問を気の遠くなるような大金で買い取ったのだ。


 芳乃が白い大蛇と“共演”した仕事は、仮面の男の企業が発注したものだった。最初から、芳乃はターゲットだったのである。


 仮面の男は観客席に一礼する。まるでこれから表彰の栄誉にでも預かるような悠然とした態度。そして観客席からは、今宵の見事な趣向を考えた彼に対して惜しみない拍手が送られていた。


 そんな拍手に背中を押されるようにして、仮面の男は芳乃の股間から伸びている白い物体――大蛇の尾の中程を掴む。大蛇はうねうねと動いて芳乃のさらに奥を犯そうとするが、さすがに子宮口は狭くそう巧くもいかない。


 ギッ……グイッ……。


 仮面の男は、うねる蛇を御するようにしっかりと両手で握り、何度か手を握っては開いてを繰り返して馴染ませる。


「では、どうぞ……!」




 司会の言葉。その一言と共に――


 ズッッッ!!!ズブリュリュリュりゅりゅるるるるる……ッッッ!!!


 ――仮面の男は思いきり大蛇を芳乃の膣穴から引き抜いた。




「――ッッッ……ッ! ~~~……ッッッ!! ――ギ……ッッッ!!!」


 何が起きたのか、芳乃は理解できなかった。急激に引き戻される意識。そして耳に飛び込んでくる大きな音。それが自分自身の絶叫だとは、芳乃は気が付くことができなかった。


 仮面の男によって芳乃の膣穴から引きずり出された大蛇。当然大蛇もいきなりの蛮行に抵抗するが、抗いきれずに引っ張られる。芳乃の子宮口を固く噛んだまま無理やり抜かれたせいで、大蛇の歯は抜けてしまった。


 もちろん、抜けた歯は芳乃の子宮口を貫いたままである。このまま除去などもされることなく、癒着し、まるでピアスのように身体に埋め込まれるのだ。


「ハ……ッッッ……はぁ……ッ……カハッ……」


 会場全体を裂くような絶叫がようやく収まり、芳乃は訳のわからないまま荒い呼吸を繰り返す。下半身から広がる激痛に全身が麻痺しているが、先ほどの絶叫で喉をつぶしてしまったのか、ロクに声も出せない。


 大蛇は、シューシューと威嚇の音を出しながら不満そうに地面を這っている。身体の前方は芳乃の破瓜や傷からの出血で真っ赤に染まり、鱗の節々には小さな肉片がついている。それは、先ほど貫いて切り裂いた芳乃の処女膜の残骸だ。


 そして、大蛇による拡張で無惨にぽっかりと口を開けている芳乃の膣穴。そこへクスコが差し込まれた。透明で、極力視界を邪魔しない――芳乃の膣内をしっかり観察できるようなクスコだ。


 もはやクスコで膣穴を拡張される程度では反応を示せないほどに芳乃の痛覚周りは麻痺している。そうして広げられた膣穴に会場のカメラがズームしてその様子が大型モニター全体に映し出されると、再び会場は盛り上がりを見せた。


 ズタズタにされた芳乃の膣穴。子宮口に突き刺さったままの大蛇の歯もハッキリと見えるが、それ以上にひどいのは膣壁の有様だった。


 本来は肉棒にこすり上げられて快感を刻み込まれる膣壁。しかし、芳乃のソレは大蛇の鱗によって痛々しく血を流している。無理やり大蛇を引き抜かれたせいで切り裂かれたようになっている部分だけでなく、鱗が剥がれて突き刺さっている部分まである。


 しかし、芳乃の膣内は痛々しさと同時に、白い鱗と赤い血、そして桃色の膣壁が見事なコントラストを生み出しているアート作品でもあった。


 芳乃の意識は朦朧としている。激痛によって何も考えられず、下腹部にぽっかりと穴が空いたような感覚に震えるだけ。だが、そんな芳乃の“寒さ”はこの場にいる全員にお見通しだ。彼らは次に、芳乃の空洞を埋めるための新たな役者を用意している。


「続きましては、こちらです」


 司会の言葉。芳乃は何が来たのか確かめる気力もなかった。つい先ほどまで、大蛇を挿入されるまでとは大違い。何も見たくない、怖がりたくない、いっそ、いっそ――


(いっそ……はやく……ころして……)


 そんなことすら思っていた。


 けれど、この会場にいる人間にとっては、少女の精神崩壊も、それによる殺してくれと言う懇願も日常茶飯事。だからこそ、次にどうすればいいかという悪辣な考えはいくらでも張り巡らされている。


 先ほどの大蛇の時は何も映さなかったプロンプター。そこに、今度は映像が映し出された。視界の端で変貌した画面に対して、芳乃の視線はどうしても引きつけられる。


(――――――あっ……)


 そして、それを一瞥しただけで、この後に何が起きるのかを芳乃は理解してしまった。


 映し出されたのは先ほど大蛇が収まっていたのと同じくらいのサイズをした水槽。


 けれど、今度その中に収まっているのは大蛇ではない。無数の小さな蛇だ。大蛇と同じく白く、太いサインペンくらいのサイズ感。長さもそれほどではない。長くて20センチ程度。しかし、水槽全体が蠢くように見えるほどビッシリと大量に準備されている。


「う、うそ……。そ、そんな……。うそ……」


 これから何が起きるか。その予感を如実に感じ取って、芳乃は必死にそれを否定しようと独り言をつぶやく。その恐怖に染まった顔こそ、観客たちの求めていたものだ。


 先ほど芳乃を拘束した大男たちによって水槽が持ち上げられる。なみなみ注がれた小さな蛇たちは、そのうち何匹かがこぼれてしまうくらいだ。


「いやっ……! やめて……ッ! な、なんでもします……! なんでもしますから……!!!」


 芳乃は叫ぶ。届かないとわかっていても叫ぶ。大男たちが自分のそばまで来て、水槽を傾け、その端から蛇たちがこぼれ落ちてきて、クスコで広げられた自分の膣穴に落ちてくるまで。その瞬間をスローモーションのように見つめながら、芳乃は叫び続けた。




 ぼとっ……ボトボトボトボト……!


 芳乃の懇願は届かず、彼女の膣穴に小さな蛇たちが注がれる。この蛇たちは、人間の血のニオイを感じると興奮する種別だった。血塗れになっている膣内で、狂ったように暴れ回り、興奮のままに柔らかな膣壁に食らいつく。


「あガッ……!!! い゛……ッ!!! キ゛ッ゛……ッッッ!!!」


 声にならない芳乃の悲鳴。膣壁に食らいつき、食いちぎられている。身体を中から蝕まれる激痛と不快感。しかし、痛みは細かく断続的で、先ほどの大蛇とは異なる。大蛇が鉈の一撃とすれば、小さな蛇は降り注ぐ無数の矢。一撃で命には届かないが、一度射抜かれて歩みを止めればそのままズタズタにされる。


 芳乃の膣内はすぐに蛇で満杯になる。興奮状態の蛇は他の同族にも襲いかかり、それによってさらに混乱が増す。膣穴の中でヤスリとトゲがミキサーされているようだ。一晩程度で、芳乃の膣内は挽き肉同然になってしまうだろう。


 しかし、大量に用意された蛇たちは膣穴だけでは収まらない。あぶれた蛇たちは、自身の本能からか、穴を目指した。


 芳乃の肛門に殺到する蛇がある。不浄の穴を逆走して掘り進み、引き裂いてさらに興奮しながら後続の道を造っていく。腸壁を傷つけながら芳乃の胎内を掘り進む。


 芳乃の尿道に入ろうとする蛇がいる。到底侵入など出来ないと思われた穴に身体を滑り込ませ、メリメリと裂いていく。一度異物の逆流を許してしまえば、尿道のように細く繊細で収縮性に乏しい穴は、すぐにその役割を果たせないくらいぼろぼろになってしまった。


 そして、それにすら溢れてしまった蛇たちは、苛立ったように芳乃の柔肌へ牙を突き立てる。お尻、わき腹、太股、乳房、柔らかい部分を狙うように牙を突き立てて、まるでヒルのように血を吸うのだ。


「あっぐァ……ッッッ!!! ガッ……カヒュッ…………………………」


 まるで小さな蛇たちによってデコレーションされたかのような芳乃。その痛みを訴えるために芳乃は今までにない全力で叫ぼうとしたが、叶わなかった。


 大蛇が、芳乃に絡みつき始めたのだ。目の前の獲物を遠ざけられて横取りされた恨みを募らせるようにしながら、大蛇はゆっくりと芳乃に絡みついていく。


 胴に巻き付き、腕を這って首元に迫る。芳乃は咄嗟に歯を食いしばって顎を引き、大蛇が首元に絡みつかないようにしたが、儚い抵抗だ。


 芳乃の破瓜の血と処女膜の残骸にまみれた大蛇は、芳乃の顎と首の間にぬるりと滑り込むようにしながら押し広げていく。そして、その太い身体を芳乃の首に巻き付けるのだ。


「ガハッ…………ごっ……!?」


 息苦しさに耐えかねて、芳乃が口を開く。気道を抑えられているせいでロクに呼吸も出来ないのに、それでも酸素がほしくて口を開ける。


 そこへ、大蛇が潜り込んできた。


「つ゛ッッッ!?!?」


 声も出ない。大蛇は芳乃の口の中を進み、舌の反射的な抵抗を退け、奥へ奥へと進んでいく。


 ミチミチミチ……ッッッ!!


 そしてそれと同時に、芳乃の下半身でも異常が起きていた。


 ズタズタに引き裂かれた子宮口は、結果的に“緩く”なっていた。パスタ一本程度の太さしかない子宮口は、今や小さな蛇であれば通れるくらいの太さに様変わりしている。


 そうなれば、彼らがそれを見逃すはずがない。


 子宮の中へ蛇たちがなだれ込んでいく。膣穴よりも濃密な“血”のニオイを漂わせる肉の袋。その中に入った蛇たちは、やはり暴れ回りながら子宮内膜を蝕んでいくのだ。


 身体を内側から蝕まれつつ、口から串刺しにされていく。外部からは大蛇の圧迫によって骨格を軋まされながらも、内部からは殺到した蛇たちによって子宮を膨張させられ、妊娠初期のような歪な子宮の大きさのまま、蛇の動きにあわせて薄い腹部の肉を波打たせている。


 芳乃はもはや、蛇の苗床だった。繁殖の為でないとすれば、遊び場とか、アスレチックと言ってもいい。とにかく、そこには神秘的で慈愛に満ちた芳乃の姿はなく、ただ陵辱と拷問の限りを尽くされる少女がいるだけなのだった。




 芳乃が蛇を用いた前衛的な現代アートと化した芳乃を見つめながら、観客たちはしばし歓談に耽っていた。


 しかし、宴もたけなわ、そろそろお開き。ここで最後のクライマックスと言わんばかりに、大男たちによって芳乃の拘束が解かれる。


 喉奥を大蛇に犯されている芳乃は、血を吐き満足に呼吸も出来ないまま、しかしまだ生きていた。


 彼女の腹部は殺到した蛇たちによっていよいよ臨月よように膨れ上がり、しかし綺麗な円形ではなく流動する中身を表すかのように蠢いている。


 拘束を解かれても、僅かに痙攣するだけの芳乃。そんな芳乃を抱えて、まるでマネキンを持つようにポーズを取らせる。二人の大男が左右それぞれで芳乃の膝の裏を抱える――そうすれば、まるで空中でM字開脚をしているようなポーズだ。


 大蛇は巻き付いたままだが、芳乃の体勢変化に驚いて口からずるずると身体を引き抜く。鱗で喉を傷つけ、もう二度と前のようには歌えない、飲食ですら苦労するような致命的な傷を付けていく。


 そうしてM字開脚のまま、大蛇が芳乃の身体に巻き付いて締め付けていると――


 ぽとっ……ボトッ……。


 芳乃の膣穴から、蛇が落ちてきた。


 膣穴だけではない。肛門からも、重力に負けて蛇が落ちてくる。しかし膀胱だけは、出口が狭くて何も出てこなかった。


 芳乃を抱きしめるように絡みつく大蛇。そして彼女の身体から落ちてくる小さな蛇たち。それはまるで――


「皆様ご覧ください。これにて、依田芳乃さんと大蛇の婚姻と出産の儀が終了いたしました」


 司会の言葉と共に、芳乃のステージは終わりを告げた。


 芳乃に言葉はなく、目に光りもない。全身から血を流す姿は、まるで神前の生け贄、供物の類だ。


 このあとは、この舞台をプロデュースした好事家に買い取られるか、それがないなら蛇塚となるか、あるいは悠貴と同じく次のアイドルを釣り上げる囮となるか――。それは、誰にもわからない。



~~~~~~

二年ほど前に非公開で執筆した作品です。

せっかく巳年なので公開いたします。

こういったお話も書けますので、ご入用の方はskebの募集開始待ちをクリックしてください。

https://skeb.jp/@ky0u_suke_re

Comments

ありがとうございます!とても嬉しいです!

鬼ょうすけ(ky0u_suke)

discordで読んだ姫飛鳥ちゃんの小説本当に良かったです。

YKMP

お姫様飛鳥ちゃんシチュとてもいいですよね……映えると思います

鬼ょうすけ(ky0u_suke)

姫飛鳥ちゃん処刑前の性器破壊ショー気分で次回skebにリクエストしたいですね。

YKMP

ありがとうございます!皆さんにご愛顧いただいてます

鬼ょうすけ(ky0u_suke)

性器破壊のジャンルが大好きです。

YKMP


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