SakeTami
ぬか@nukka('ω')
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('ω')提督の密会記録 その20

夕張は怪しい。


私は彼女に、少しカマをかけてみることにした。


「ああ、その辺の話は知っている。しかし、由良は本当に('ω')提督に信頼を寄せていたのかな?」


「彼女の報告書も読んだ。その内容は、何というか・・・('ω')提督を人格的に否定するような、辛辣な内容だったな。大本営への謀反の疑いが濃厚、とまで書かれていたぞ。」


私の嘘っぱちに、夕張はすぐに反応した。


「そ・・・そんなはずありません!由良は本当に('ω')提督を慕っていたんです!」


夕張の瞳孔が大きくなる。食いつきは抜群だ。


もうひと押し。


「大丈夫、わかっている。何か彼女なりに意図があってのことだろう。」


「由良が憲兵隊所属だった時、誰か大本営の人間と会っていなかったか?」


「どうもこの一件は、大本営の人間が絡んでいるようだ。その人物に当たってみたい。」


夕張は少し間を置き、思考を巡らせながら答えた。


「──会っていた、かもしれません。顔は見えなかったのですが、背の高くて髪の長い、綺麗な女性士官でした。」


夕張の瞳孔は小さくなっていた。


「ほう。その女性士官の所属と階級はわかるか?」


夕張は首を振って即答する。


「わかりません。何せ、見たのは一度きりで、遠目だったもので・・・」


「わかった、有力な情報をありがとう。イバラキング、ごちそうさま。」


私は椅子から腰を上げ、夕張の部屋を後にした。




今回、夕張との面接で、重大な事がわかった。


夕張は、何者かのスパイだ。


今まで由良が憲兵隊に所属し、密かに活動していた動向を知っている。


そして、由良が密かに大本営の調査官と会っていた所を、目撃している。


まったく。由良にはあれほど「私と会うときは、絶対に尾行されるな」と言っておいたのに。



──まさか、私と由良の密会を目撃しているスパイがいた、とはな。



                           つづく ('ω')


('ω')提督の密会記録 その20

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