由良が、この鎮守府から異動?
私が先日、この鎮守府で彼女が憲兵と密会しているところを目撃したのは、3日前・・・
いや、先週のことだったか? 何だか 記憶 が曖 昧 だ
「あの・・・大丈夫ですか?あまり顔色が良くないようですが・・・?」
心配そうに顔色を窺う初霜の問いかけに、我に返る。どうやら最近働きすぎのようだ。
とにかく情報が欲しい。私はこの純朴な娘に、次々と質問を投げつけた。
見ず知らずの部外者の無礼な質問に、彼女は一つ一つ丁寧に応えてくれた。
この娘は天使か何かか?
初霜のお陰で、由良に関してかなり情報が手に入った。
それらをまとめると、こういうことになる。
・ 由良は('ω')提督が少将に昇進し、艦隊が創設された当時の艦娘の一人である
・ 艦隊旗艦や秘書艦を務めた回数は艦隊内でも5本の指に入るほどで、その能力や提督からの信頼は厚い
・ 1か月前の南西諸島沖で起きた深海棲艦との大規模な戦いでは、他鎮守府の艦隊との共同作戦で、連合艦隊の総旗艦として出撃した
・ 同海戦では大本営情報部の事前情報が完全に誤っており、待ち伏せをしていた深海艦隊に対し至極不利な戦いを強いられることとなったが、由良の活躍もあり、艦隊をほぼ無傷で撤退させるどころか、戦術的勝利を納めて帰投する快挙であった
・ しかし、撤退戦の大詰めの局面で、殿を務めていた他鎮守府の艦娘が一人轟沈してしまった
・ 大本営は作戦前提の誤算というミスから世間の目を逸らすため、本出撃の戦略的敗北と轟沈艦娘を出した罪を('ω')提督に責任転嫁してきた
・ ('ω')提督が責任を取って左遷されそうになったところ、由良は「現場責任者の自身の独断が招いた結果」であるとして、('ω')提督を庇う形で佐世保鎮守府への左遷を受け入れた
ということらしい。
大分、背景が見えてきたぞ。
つづく ('ω')