彼女に会ったら、まずどの辺りから探りを入れようか。
憲兵との密会をダシに、脅しをかけてみるか?
それとも純粋に協力を求めてみるか?
様々なシチュエーションを思案しながら、鎮守府内で軽巡・由良を探していた。
すると艦娘が一人、廊下をせっせと掃除しているのを認めた。
私は彼女に歩み寄る。
こちらが声を掛ける前に、艦娘は気づいてすぐさま立ち上がり、敬礼した。
「お疲れ様です!」
小さいながらも礼儀正しい子だ。敬礼も形式に流れず、こちらが通過するまで、背筋を伸ばしながら敬礼をしたままだった。
そうだ、少しこの子に聞いてみることにしよう。
つづく ('ω')