──その人物とは、長良型四番艦・由良であった。
彼女は('ω')艦隊創設時のメンバーの一人で、('ω')からの信頼も厚い。
そんな彼女が、黒幕だなんて。
由良が裏でけんぺいさんの手引きをしている。
この事実を早く('ω')提督に伝えなくては。
パキッ
動揺からか、足元の小枝を踏み折ってしまった。
「!──そこにいるのは誰?」
枝の音に驚いた彼女は14cm単装砲を構え、こちらへやってくる。まずい。
『く、球磨だキソー・・・』
必至の声真似で誤魔化してみせた。
「なんだ猫か。さあ由良君、先を急ごうか。」
「はい。え?」
けんぺいさんはそそくさと鎮守府本館庁舎に入り、追うように由良も後に続いた。
つづく('ω')