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ゴ◯ルデンゲートブリッジvsア◯ルゲートブリッジpart3

※前回、ゴ◯ルデンゲートブリッジくんは無事「退場」したけど、タイトルにしちゃったし、タイトル変えるのもめんどくさいので、そのままです…


※※※※※※※※※※






巨大な肉体で空が覆われる。

地上の人々の恐怖は計り知れないが、

彼らは希望を捨てられずにいる。

巨人の肉体の直下とはいえ、

全て巨大な身体の臀部周辺で行われていた。

要は、斜め上空で起きた災害であり、

かなりの距離がある。


希望の光条はそれ以外にもある。

都市の各所で『奇跡』が起きていたのだ。


パニックにより各所で交通事故が起きた。

人口過密都市ゆえ雑踏事故も多発。

しかし、

それらの事故による死者数はゼロなのだ。

あまりの恐怖に銃で自殺を試みたという者も、弾倉尽きたというのに

こめかみの周りにハゲさえ出来なかったことに驚愕した。

端的に言えば「人体強化」がなされている。 


巨人少女襲来の少し前からキラキラと光る粒子を見たという目撃情報があり、

それが関係しているのではないかと言われている。

その粒子のお陰で、巨人災害を生き延びることができる、と人々は思った。

奇跡だと。


種明かしをしてしまえば、奇跡なんてものではなかった。


すべて彼女の思惑通り。

技術奴隷のナノマシンが都市の住民一人一人にバリアを張っている。

巨人少女の歩行の振動や衝撃波、

彼女の肉声、喘ぎ声により

人々が砕け散らないようにという目的だ。

これが無ければとっくに都市は全壊し、

生存者はゼロ人だ。


もちろんヒューマニズムや、倫理という概念すら持たない彼女の意図は人間の理解を越えていた。

あくまで、「煮崩れ防止にワインを入れる」程度のこと。

つまり、「用途を満たす前に潰れるな」というのが彼女の気持ちだ。

もちろん、現に彼女の手と膝から下で下敷きにされた人々は原型を留めず圧殺されている。

そして、ついさっき彼女は放屁によって何千万もの人間を葬り去ったばかりだ。


彼女の巨体がもたらす破壊力を車の衝突や弾丸などと比べるのは馬鹿馬鹿しいことだ。

彼女がその気になればいつでもヤれるし、

逆に言えば、彼らの方は安易に自殺して逃げることは許されない。

文字通り、都市の住民全員を組み伏せ、

生殺与奪の権を握っている。



四つん這いの巨人少女。




いや、もはや四足歩行の巨獣。




真下から見る巨人の顔は少女の可憐な顔ではなく…










怪獣の顔だ。



真下から口を開け肉厚の舌を淫らに突き出し、匂い立つ涎を垂れ流している。


たとえ可憐な少女も真下からのアングルでは怪獣のように見える。

今の彼女は怪獣よりも怪獣らしい。

並の怪獣なら鼻糞でひねり潰せる。

彼女の巨大な口では怪獣を直接噛むことすら難しい。

一噛み歯を鳴らすだけで衝撃波で粉々になり、味蕾が味を覚知する前に蒸発してしまう。

数万匹集まってようやく「肉」として認識される。

何万匹集まろうが一粒があまりにも小さく、鼻腔から吸い尽くされてしまう。

質量差がありすぎて彼女にとっては気体と変わらない。 

彼女にとって人間と怪獣は同じ大きさという認識だ。

女児がミカヅキモとミジンコの大きさの差を知らないのと一緒。


巨人女三大欲求というものがある。

旺盛すぎる食欲と性欲は列挙するまでもない。

巨人女性の場合、3つ目は睡眠欲ではない。

睡眠はまれにしかとらない。

無尽蔵の体力で、活動すればするほどむしろ体力が増強されていく。

頭を使った日は、多少の眠気を感じるらしい。

睡眠欲の代わりに旺盛なのが、

破壊欲である。

厄介なのが、どれか一つでも刺激されれば他の二つも刺激してしまう。

相互に刺激し合うかのように。


例えば、

食欲を満たすために犠牲者たちを喰らい、その捕食行為自体が性的興奮を高め、「たくさん壊したい」という破壊欲もムクムクと膨れ上がる。

性的興奮を満たすために破壊行為をすれば超微細な血の匂いを超感覚で嗅ぎ取り「食べたい」という気持ちが抑えられなくなる。

正確には無理に三分する必要はないかもしれない。

これらの三つの欲は大抵同時に沸き起こる。



今、四つん這いの巨獣は、

その欲望の高まりに喘いでいる。

ドッグウウウウンンンンンンンン…

とてつもない重低爆音。

世界中のコンサート会場の巨大スピーカーの最大音量でさえ、蚤の寝息にしか聞こえないだろう。

巨人女の心音。

ナイルやアマゾン川よりも長大な血脈を巡らすための、

ギガモンスターエンジン。

心筋は何テラトンもの血の大洋を動かす。

ドッグウウウウンンンンンンンン…

その欲望がムクムクと巨大化していくのを彼女は感じる。

「 「 「 「 「 「お゛お゛お゛っ💗 」 」 」 」 」 」

重々しい喘ぎ声の音圧に人々は地面におさえつけられる。

這いつくばりメキメキと軋む。

ナノマシンのバリアがなければミンチだ。



ドッゴオオオオオオーーー…

まるで並の飛行機の一万倍巨大なジェットエンジンのような轟音。

同時に巨人少女の鼻孔からとてつもない量の雲塊が噴出される。

鼻息だ。

興奮し、鼻息が荒くなっている。

膨大な量の雲が吸われたり吐かれたりしている。

天候さえ軽々と左右する巨人を、

這いつくばりながら見上げる無力な人々。

台風を鼻息で吹き飛ばすことも容易いだろう。

天災をはるかに越えた災害。

今上空にその巨人災害の加災者本人の

顔と極厚の上半身が都市に影を落とす。


彼女の胴体の真下にいる人々の唯一の希望。

それは、「彼女がまだ我々の存在に気付いていない。このまま四つ足で通過してくれれば…。」


普段神に祈らない者でも、このときばかりは神の存在を信じ祈る。


「このまま通り過ぎてください」


そう皆が強く願った…。



その願いの声は届くのか。



届いた。




いや、




届いてしまった。




彼女に…



「 「 「 「 「 「 んんんん??」 」 」 」 」 」








「 「 「 「 「 「 あ れ 〜 ? 」 」 」 」 」 」




巨人の超巨大横隔膜が爆震する。 再び地に押しつけられ惨めに這いつくばる人々。

顔の真下の都市はその音圧でアスファルトに埋め込まれた。

メキメキと激痛が襲うが、バリアのせいで死ぬことはできない。


「ひ、ひいいいいいい」

「な、なんてパワーだ…」

「痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い」

「ぐるじい…」

「お、おい…巨、巨人がこっちを見てるぞ!」



「 「 「 なんだこんなとこにたくさんあるじゃ〜ん!潰しがいのありそうな虫けら発見💗 」 」 」

次は地声ではなく可愛らしい女の子の声が脳内に響く。

かえってそのギャップに恐怖を覚える人々。

更に恐怖を与える方法を彼女はいくつも心得ている。

可愛らしい声を聞かせたあと、巨人少女は真逆のことをしようと決める。

顔面の周囲の雲が次々に鼻に吸い込まれていく。

顔の真下にいた人々は、悲惨だった。

さっき巨人少女の「ただの声」だけで、地面に埋め込まれたばかりなのに、

気付けば一瞬で空に舞い上げられている。

最期に彼らが見たのは毛むくじゃらの真っ暗な二つの巨大洞窟。

なんと、巨人少女は数千万人をその鼻で一瞬にして吸い潰したのだ。

極太の鼻毛に衝突する者、臭い鼻糞に同化させられる者、粉々にされながら肺に送られる者。


仮に彼らの欠片が少しでも残っていたとしても、次の瞬間には蒸発しただろう。


何故なら…


「  「 「 「 「 「 み な さ 〜 ん 、

こ ん に ち は 〜 💗   」 」 」 」 」 」

彼女がさっきよりほんの少し大きな肉声で挨拶をしたからだ。

ド ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ  ゴ ゴ ゴ ゴ . . .

衝撃波が地球を何周もする。

ナノマシンの領域圏内を外れた地域の被害は甚大だった。

生身の人間に彼女の「ただの挨拶」は強すぎた。

彼女にとって、地球の裏側で何人潰れようがどうでもよかった。

「 「 「 あ、ごめんね〜。

わたしのかわいい挨拶でおどろかせちゃったかな〜?」 」 」

再びかわいらしいキャピキャピした声が人々の脳内に響く。



「 「 「 ふふふ…💗 」 」 」






 「 「 「 次のおもちゃは皆さんに決〜めた 💗」 」 」




ゴオオオオオオオオオオ…

巨大な手が大気を押しつぶしながら降下する。


 つづく


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Comments

はい、それ以前に大陸に上陸した時点で運命は決まってたようなもんですが笑

武蔵坊pencase

見つかってしまった時点で終わりですね笑

take


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