SakeTami
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ゴ◯ルデンゲートブリッジvsア◯ルゲートブリッジ


その巨大な橋は見物人で溢れかえっていた。


超巨大豪華客船「タイタネス」号のお披露目イベントである。


全長400m、総トン数350,800総トン、乗客定員は10000人、乗務員も合わせると最大15000人。


史上最大規模の巨大クルーズ船。

満員であることを感じさせない、

力強く優雅に海原を進む船体に歓声を上げる人々。


橋の上も船の上も、お祭り騒ぎのムード。


そんな平和に突如暗雲が立ち込める。





ゴオオオオオッッッ…


とてつもない地響き。

堅固なはずの大橋が田舎の吊り橋のように揺れる。


すぐに原因はわかる。

人々は空からの、尋常ではない物体にすぐに気づく。

「アレを見て!」

と空を指しながら叫ぶ必要はない。

空から、生温い風が吹き付け、グオオオオオオオオオ…という音圧が橋の金属をメキメキと押し潰す。

人の肌の匂いを何億倍にも強めたようなニオイ。


顔。


女の顔。


巨人。

超巨大な瞳がギラギラと光る。

ギロリ。

などという軽い音ではない。

ズドオオオンンンンン…

小惑星よりも重い水晶体が、

それよりも重たい眼窩の中で動く。

人間が小惑星を腕力で動かすことは不可能な偉業だが、

彼女は外眼筋という筋肉で容易く偉業を成し遂げた。

その筋肉の筋線維束一本でも大橋より遥かに重たい。


そして、

眼球が止まる。

瞳孔が開く。

何かを見つけた。


彼女も“超巨大”客船が気になって見物に来たのか?

いや、そんなわけはない。

水たまりに浮かぶ自身の鼻糞より小さく軽い「ほこり」に興味はない。


興味があるのは「糸くず」の方だった。

サイズ差を考えれば、視認さえも困難な“大”橋だが、彼女は視力を相当研ぎ澄ますことでかろうじて視認していた。

そして、橋の上の人々は自分の運命を呪う。

いや、そもそも橋を「赤色にしよう」と提案した物を呪うだろう。

数km上空のからもその「赤い糸くず」はよく目立つ。

もし水色や紺色だったら彼女には視認不可能だったのに。


もちろん、

彼女は、人々にそんなことを嘆く暇を与えるほど優しくない。



ズゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…


顔の変わりに空を占領したもの、

それは巨人の手。


スローモーションのようだが、

確実に5本の巨柱を生やした、

肉の大陸ほ近付く。


このまま握り潰すのか?


叩き潰すのか?



一瞬で、ひと想いに、肉体を分子レベルに粉々に砕いて、苦しみもなく、考える暇もなく…


そんな慈愛に満ちた最期を与えるほど彼女は優しくない。 橋の上の人々は奇跡的にもまだ生きている。 「 今のは…?ただの白昼夢だったのか…。」 いや、それにしてはリアルだった。 暴力的な衝撃波で身体が粉々になったような感覚が鮮明に思い出される。 ここは一体? 橋の上なのは変わらない。 ただ大海原の様子が不自然だ。 深い紺色の海は波が静止している。 凪ではない。 山脈よりも遥かに高い波が突然凍結したかのように止まっている。 ありえない…。 ここは死後の世界だろうか? 橋の上の人々はそう思った。 仮に死後の世界であるなら、問題なのは、 天国か地獄か、ということだが… 間違いなく地獄だと全員が確信できた。 むせ返るようなジメジメとした蒸し暑い空気と、何ともいえない匂い。 そして、橋全体を揺るがす ドゴオオオオオンンン… ドゴオオオオオンンン… という轟音。 空は黄色く霞んでいる。 黄色の雲が凄まじいスピードで循環しており、 何か「 まるで巨大な生物の呼吸」のようだ。 黄色いモヤが濃くなったり薄くなったりしている。 そして黄色いモヤが薄くなりようやく見えた紺色の海の向こう側に人々は絶句する。




グロテスクな肉の壁。

「デ、デケェ…」

「な、なんだよアレ…」

「ここはやっぱり地獄なんだよ!」

パニックに陥る人々を嘲笑うように、

メキメキズドオオンンンン…

メキメキズドオオンンンン…

と肉の壁が動く。


「オ、オイ…あれ更にデカくなってるぞ…」

「ち、違う!近づいてきてるんだ!」

「ひいいいいいい!」

「逃げろおおお!」

反対側の橋のへりには飛び込もうと手すりに足をかける人々が沢山いた。

しかし、すぐに反対に逃げるのが無駄だと分かる。

反対側も、いやそれどころか360°全て、

巨大な肉壁がそびえ立っていた。

グオオオオオオオオオンンンンンンンンン…

「つ、潰されるーーッッッ!!」

「かみさまーーーーッ!!」


神に祈る声は届かない。

代わりに…。


「「「クスッ…💗

ひくひくさせただけなのに…」」」


神をも遥かに凌駕する上位存在には届いてしまった。


「 「 「 みなさ〜ん、聞こえますか〜?」 」 」

この地獄に不釣り合いな可愛らしい声が人々の脳内に響く。

もしかして天使の声か?

「 「 「 虫けらのみなさ〜ん 」 」 」

天使の声だと思った人々の予想をその声は簡単に裏切る。

「 「 「あ、まずはごめんなさい。

その糸くずをつまみ上げたときに全員圧殺しちゃってごめんね。

すぐ技術奴隷に蘇生させました。

だから許してね」 」 」

わけがわからない…。

ほとんどの人がこの声の主の言ってる言葉の意味がわからなかった。

「糸くず」が何を指しているのか、

「あっさつ」という可憐な若い女性のような声の主がおよそ使わなそうな単語、

奴隷の話も唐突でわからない。

この女は説明が下手なのだろう。

と見下す者さえいた。


「 「 「あ、なんかよくわかんないよね。

ごめぇん。

無理もないよね。

虫の視点だと何にも見えないもんね。

じゃあ、ドローン映像をみんなに共有させるね〜

というわけで技術奴隷のみなさんはさっさと取り組んでね。

母星が惨めに潰されるところ見たくないよね?」 」 」

突然、橋の上がキラキラと輝きだした。

銀色の粒子が舞っている。

その粒子が人々の耳や眼や鼻から内部に侵入する。


突然、人々を襲った感覚。

全能感。

急に何でも出来るような気分。

L◯Dの何十倍もキマるようなトリップ感。

鳥のように空を飛んでいる。

いや、違う。

空を飛ぶドローンカメラの映像が脳内に流れる。

橋を鳥瞰で映した映像が急速に橋から遠ざかる。

一瞬でズームアウトされいく。


なんだこれは?

どこだここは?

ピンク色の深淵。

紺色の橋が大穴にかかっている。

紺色の海だと思っていたものは、

紺色の橋だった。

しかし赤色の大橋がない。

いや、よく見れば、紺色の橋の中央に赤い糸くずのようなものがある。

あの声の主は「糸くず」と言っていたが、まさか橋のことか?


「 「 「 問題。じゃじゃん。ここはどこでしょうか〜? 」 」 」

ドローンの映像が切り替わる。

恐らく別のドローンだろう。

紺色の橋からかなり遠ざかる。


「 「 「 正解は巨人のけつあなでした〜 」 」 」

深淵の正体は巨人の肛門だったのだ。

これで婬靡なむせ返るような臭気の説明がつく。

巨人の少女は淫らな扇情的ポーズで、

肛門を天に突き出すように、

むき出しにして、ひくつかせている。

360°の迫り来る肉壁の正体は、

括約筋の盛り上がりだったのか。

千切れないのが不思議なほどに暴力的に引き伸ばされたスクール水着の股間部。

歩行時には巨人少女の肛門や性器に挟みつけられ、ねじり潰されそうになる。

ギガトン級の恥肉にこすり潰されそうになりながら、

恥垢や排泄物のカスが練り込まれる。

彼女の超巨大な肉体と比較すれば頼りない紐のような部位だが、

とんでもない。

「赤い大橋」は人類の建築史上稀に見る傑作。

見るものはその巨大さに息を呑む。

その大橋が、「紺色の紐」を横切るようにしても長さが足りない。

紐に対する糸くずよりも大きな格差がある。

大橋の「長さ」をもってしても、

紐の「太さ」にも「厚み」にも勝てないのだ。

その巨大紐を軽々と身に着け、大地を押し潰す超巨人の四肢の「太さ」については考えるのも恐ろしい。


今、彼女は四つん這いの体勢だ。

分厚い胴体の下にとてつもない重量の球体をぶら下げている。

挑発するような悪戯っぽい笑みで、

胸を少し揺らす。

惑星のような乳房が揺れるたびに

ブオオオオオオンンンン…

ブオオオオオオンンンン…

と大気まで揺らす。

腕部の筋肉、腹筋、背筋、胸筋が

人間の想像が及ばないレベルの密度と強度があるからこそ揺らすことができる。


肛門の前後には灰色のゴミがひっついている。

その灰色のゴミにズームインしていく。

ゴミだと思ったものは、ビルだった。

都市のビル群だ。

片方は今にも巨大な尻岡に潰されそうな位置にある。

その気に無れば超巨大けつ肉で一瞬で潰し消すことができるだろう。

もう片方は、女性器周囲の肉の盛り上がった所に乗せられている。

陰唇上に建つビルもいくつかあるようだ。

あまりにも非現実的光景にミニチュアやジオラマの類だろうと疑いたくなる。

ドローンが急速にビル群に近づき、

その疑いは打ち消された。

ビルの隙間や窓の向こうに見えるアリの大群のような粒。

人間だ。

すし詰め状態。

その阿鼻叫喚ぶりを見れば、

どんなパニック映画も安っぽく見えてしまう。

巨人の呼吸に合わせて、

ビル群の基礎も上下させられる。

肛門のひくつきに合わせて、

アスファルトのヒビが開いたり閉じたりする。

撮らなくてもいいのに、

ドローンはそのアスファルトの割れ目の中に落ちて行った群衆の末路までカメラに収めた。


カメラが別のドローンに切り替わった。

急所をあえて見せるように脇を露出させている。

カメラは脇にズームしていく。

体液でヌラヌラと光り、脇の毛穴からは、黄色い雲のようなものが放出されている。

濃度が強すぎて肉眼でもハッキリ目視できるほどのフェロモンだ。

胸を揺らすのに連動して、脇の筋肉も収縮を繰り返す。

体液でぬめり艶かしくうごめく肉の谷は、

女性器のように見える。

「 「 「 あ、えっちな脇みてるの〜?

別に虫に見られても恥ずかしくないから…

って言っちゃう子もいるけど

わたしの場合は興奮しちゃうから

もっと見てね💗

」 」 」

おちょくるような口調だが、

呼応するように、脇汗の水滴が増え、噴出フェロモンの濃度がさらに強くなる。

ぶお゛お゛お゛お゛〜〜〜ッッッ

という怪獣の咆哮のよりも野太い轟音が大気を揺さぶる。

彼女の鼻息だ。

興奮で抑えられなくなったのだ。

脳内に響く彼女の声は人間の可聴域に合わせて調節されているが、

惑星並の質量の彼女の横隔膜から出る、生の彼女の声は想像を絶する衝撃波でしかない。

声帯が使われない鼻息の音ですら、

この重厚感なのだから…。


「 「 「 ちなみにぃ〜、

今脇の周りにゴミカスが浮かんでるの見える〜?」 」 」

確かに目を凝らさないと見えない程の粒子が脇の近くの空に浮かんでいる。

「 「 「 防衛軍の皆様で〜す💗」 」 」

彼女を攻撃する戦闘機だろうか。

「 「 「 で、今はテスト中なの〜」 」 」

テスト?

また唐突な単語が出た。

「 「 「 あぁごめんごめぇん…。

えっとぉ、説明しないとだね。

がんばって説明するからよぉく聞いてねぇ。

まず〜、わたしは巨人です。

宇宙最強の種族で、支配してる宇宙の数は数えるの嫌いだから数えたことないです。

で、そんなわたしが、

こんなカスみたいな惑星に何しに来たのかってゆうと〜、

とくに理由はないけど、

まぁ暇つぶしに文明を潰しにきました〜💗

って感じ?


この宇宙は「蹂躪保護区」に指定されてるから、こういうかなり“小規模な”蹂躪しかできない約束になってるの。

で、あと決まり事として、

『ある程度文明が発達してる惑星は破壊しちゃダメ』っていうのもあります。

ほら、それで、

テストしてんの。」 」 」


内容が突拍子無さすぎて、まだ今いちわからない。

つまり、破壊してはいけない惑星か、

それとも破壊してよい惑星か、

を判別するためのテストだというのか。


「 「 「 テストの基準的なヤツは、

テキトーでいいらしいから、

わたしがテキトーに決めました〜。」 」 」


とてもテキトーに決められてよいものでは無いが。 


「 「 「 ワキが少しでもくすぐったければ合格。

くすぐったいとも感じさせられないゴミカス文明ならば滅ぼす。

あ、ちなみにもう不合格って決めたんで。

もう数分前からやらせてるし、

しかも技術奴隷の最新鋭の兵器まで使わせてやってるのに…。

ぜんぜんダメじゃんコイツら…」 」 」


圧倒的強者の価値観で最底辺弱者は踏みにじられてしまうのか。


「 「 「 このまま脇をしめれば、肉と肉に挟まれて消せるけど、

まだチャンスを与えてあげる。

そこで『糸くず』の上の…あ、ごめん『橋』の上の皆さんにご協力をお願いしま〜す。」 」 」


お願いなどされても、

弱者に拒否権など無い。


「 「 「今から〜、

皆さんと〜、この大巨人のわたしで対決しま〜す💗

いえ〜い💗 」 」 」


対決。

それはある程度対等の立場、力量だからこそ成り立つもの。

人類が彼女に勝てる対決といえばクイズ等の知力対決のみ。

肉体的には、物理的には、勝負にならない。

「 「 「 どっちが物理的に強いのかを試します」 」 」

絶対に勝てない。

「 「 「 ハンデとして〜、わたしは手も足も使いません。

代わりに… 」 」 」

ズウウウウンンンンンン…

ズウウウウンンンンンン…

重々しい肉のひしめく轟音が不気味にこだまする。

肛門の括約筋を動かす音だ。


「 「 「 ア◯ルしか使わないよ」 」 」

大陸以上の質量の肛門に限定されたところで、勝率はまったく変わらない。


「 「 「 糸くず&その上の皆さん、

対 、

巨人のつよつよア◯ルで〜す」 」 」



「 「 「わたし優しいから

さらにハンデあげます。

なんと、

技術奴隷がみんなの味方につきます。

最新鋭のバリアで守ってくれるよ。

つーか、実は糸くずを修復したときから糸くず全体に発動してるらしい。

無いとわたしの脈動とかで潰れるカス耐久だからね。

もちろん勝負が始まったら最大出力で守ってくれるらしいよ。

それ以外の細かいルールはめんどくさいから無いです。

シンプルに殺した方が勝ち。

みんなが攻撃できるまで待ってやるから、

がんばってその糸くずから降りて紺色の橋を渡ってわたしのア◯ルに全力パンチしてきてね💗」 」 」


そこで突然、現実に戻る。

映像の共有が終わったようだ。

高揚感を伴うトリップ状態が解除され、

膨大すぎる情報洪水が橋の人々の脳を襲う。

せき止められていた感情が一度に爆発したかのようだ。

巨人少女と戦うというこの理不尽な状況に対する反応はそれぞれあった。

泣きわめき走る者。

腰を抜かし、失禁する者。

天を仰ぎ神に祈る者。

巨人少女に罵声を浴びせる者。

橋のヘリで股間をしごき白い液体を紺色のスクール水着の繊維にかける者。

橋から降りて、あの肉壁に辿り着き殴りに行こうとする者は一人もいない。


唯一誰もが共通して思ったこと。



それは、


「どうあがいても勝てない」


ということだった。




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Comments

Thank you🐈️ I'm glad to know that😺

武蔵坊pencase

Really looking forward to see the next part👍🏻

実際は巨大娘のスク水でしたが、海よりも恐ろしい場所かもしれません笑

武蔵坊pencase

海だと思ってました笑

take


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