こちょクエ!? ⑭『敗北イベント2:コチョコチョ連帯責任の刑』
Added 2025-09-14 13:58:40 +0000 UTC14:『敗北イベント2:コチョコチョ連帯責任の刑』 意識を取り戻した私は……自分が玉座の前に置かれた鳥籠の中に閉じ込められていると察し、女王に負けて捕らえられてしまったのだと理解して困惑を露わにする。 女王の部下たちを倒し、いざ女王と最後の決戦……と思っていた矢先の行動不能は流石に酷いと言わざるを得ない。それなら最初からノーガード無抵抗を貫いてワザとやられてあげた方が幾分もマシだと言えるのに……無駄に部下を殺して女王の怒りに油を注いだのは完全に悪手だった。 しかし、部下を殺され怒り狂った女王にその場で殺されていても文句は言えない立場だった筈だが、彼女は戦いが終わると急に理性的な女王に戻って私を殺さずに捕らえさせている。 これがゲームシステムによる制御なのか女王の趣味なのか分かりかねるが、とにかく今は生きながらえているという一点においてだけは安堵するに値する。 生きているという事は……まだ生き残るチャンスがあるかもしれないのだから……(例え、処刑イベントであるとしても!) 私はその様な事をぶつくさ考えながら、ふと隣の気配に気づいてチラリと横を見やる。 隣には同じ大きさの鳥籠が並んで置かれていて、その中にはあの青髪の白衣女性(エルサ)が入れられているのが確認出来、私は彼女もまた無事であったことに安堵し少しだけ顔を綻ばせる。 てっきり、私が意識を失っている間に処刑されたのではないか? と、不安に思っていたが……どうやらそうではなくエルサも生かされ私と共に鳥籠に閉じ込められた状態を維持されていたようでホッと胸を撫で下ろす。 私の知る女王の処刑は十字架に縛られて死ぬまで羽根でくすぐられ続けるというシンプルな刑だった筈だが、今回はイレギュラーなエルサが居るし多少なりともシナリオに変化が加えられていると思って間違いはない。その証拠に、用意されてある筈の十字架の拘束具は見受けられず、わざわざ鳥籠を準備させてそれに私を閉じ込めているのだ……その時点で、もはや記憶にない処置であるのだから、私の知る処刑ではないと察することが出来る。 私の知らないどんな処刑が用意されあるのか……それが想像できないから恐ろしくはあるが……でも、一人ではなく二人で刑に臨むという事であれば、多少は希望が持ててしまう。 一人ではこの状況を脱するのは無理だが、二人なら何か光明が見えたりするかもしれない…… 特にエルサは魔法使が使えるようだから、なおさら私にできない何かをしてくれるんじゃないかと期待してしまう。 もしかしたら、ゲームの粗をついて処刑を無かったことできたりとか……そういう事に出来ないだろうか? などと儚い期待を込めて、檻の中で万歳拘束を強いられているエルサを見やっていると…… 「ふむ、目が覚めたか……では、早速処刑の準備を進めよう……」 玉座に座りワインを揺らせて悠然とした態度で見降ろしていたハーピィの女王は、私が目を覚ましたと気付くや否やその様に発し部下のハーピィ達に準備を行わせ始めた。 まずは、エルサの手を拘束していた鉄製の枷を外し、彼女の両手を自由にしてあげた。そして、そのまま足の拘束も外し……エルサを鳥籠の中で手足を自由にさせる。 手足に自由を与えるのを引き換えにハーピィ達は彼女から“白衣”を脱ぐよう迫り、エルサは渋々その命に従って羽織っていた白衣を彼女達に手渡した。 次に、手足の拘束をされていなかった私には剣と剣の鞘を渡す様命じ、私も渋々その命に従って唯一の武器である剣を彼女達に預ける。 そして私から武器を取り上げたハーピィ達は1本の“縄”を複数人で運んできて鳥籠の隙間からそれを入れ、私の“腰”にその縄を何周か巻いてズレ落ちないよう固く結び付けていった。 私に縄を結び付けると、今度はエルサの方にも縄を伸ばしていき同じように腰の所で結びを入れ、私とエルサの身体を1本の縄によって結びつけた状態に仕立てた。 お互いが鳥籠の中で縄によって繋がれた状態となった私とエルサは、その行為にお互いに困惑の表情を浮かべハーピィ達の所作に疑問符を浮かべ合う。特にエルサの方は、私と繋がれるのが嫌なのかあからさまに嫌悪するような目で縄の結び目を見てそれを慌てて外そうと試みている。しかしその結び目は魔法で固定されてしまったのかエルサの手では外せず……彼女は落胆するように溜息を零す事しか出来ない。 「フフフ……一人で死んでいくのは寂しかろう? これはわらわからの温情じゃ、せいぜい生ある間に友情でも育んで最後の時を過ごすがよいぞ♥」 女王がその様に零すと、部下のハーピィが二匹がかりで玉座の隣に設置されていた巨大なレバーを奥へと引いて何かしらの機械を動かし始めた。そのレバーが引き切られると天井に設置されていた滑車が自動で回り、籠の上部に繋げられていた鎖がそれによって引っ張られ、私達を籠ごと宙に浮かせ始めた。 『うぅ、なに? 何が始まるの?』 私が不安を心の中で浮かべ始めると、ある程度宙に浮いた籠は滑車の動きとともに途中で静止し、しばしの静寂が部屋の中に漂う。 しかし、その静寂は次に引かれたレバーの音に掻き消され、今度は今まで床だった部分からゴゴゴという地鳴りのような音が響き始める。 そして音が一層大きさを増したかと思うと……今まで籠が置かれてあった床がパカッと左右に開いて部屋の中央に大きな穴を開ける事となる。 空いた穴の中は真っ暗ではなく直ぐに煌々と赤い光が視界に入ってきて、底に溶岩の池が存在していたことを私とエルサに知らしめた。 「うっっ!? よ、溶岩?」 床が開いた瞬間に浴びせられた強烈な熱気……明るすぎる真っ赤な溶岩光……沸き立つようにコポコポと溢れる気泡…… 床の端から零れ落ちた拳大の石の塊は、その溶岩の池に落下するや否やジュっという小さな煙と音を立てて瞬時に溶け……溶岩と一体となる。その様子を見ただけでそれが紛れもなく溶岩の溜池なのだと理解させられ……私の顔は恐怖に強張ってしまう。 「さて、お前達をこれから処刑するのじゃが……簡単に殺してしまっては面白くない。愛しい我が子達をあっさり殺して見せたお前達じゃ……それ相応に苦しんで貰わねばわらわの気は収まらんのじゃ……」 床に口を開いた溶岩の池に今度は滑車を逆回転させて徐々に降ろす動作に切り替えられた鳥籠……この時点で、そのまま鳥籠ごと私達は溶岩に落とされ殺されてしまうんだ……と私は覚悟するが、意外な事に鳥籠は床が割れた溶岩への入り口付近で下降を止め再びそのまま動かなくなった。 床があった時と同じ位置くらいに宙吊りになった二つの鳥籠……女王はその籠の中で顔を青ざめさせている私達を見てワインを啜りながら忠告を加える。 「死にたくなければ……今すぐにその籠の“手枷”を握って体重を支えよ。そうでなければ、籠が崩壊して溶岩へ真っ逆さまじゃぞ♥」 女王の忠告が何を言っているの変わらず困惑していると。隣の籠に入れられたエルサは何かを察し慌てて籠の上部に設置された“手枷”に自ら手を伸ばす。それを見て私も倣うように両手を伸ばし金属製の枷をギュッと握って力を込めてみる。 すると、その瞬間……檻全体がガシャンという音を立てて勝手に分解され、手枷だけを残して全ての格子と床が溶岩へと落下していってしまった。 私はその光景をギョッとした目で見送って、改めて手に力を込めなおし自身の落下をどうにか食い止めようとする。 「くっっ! うぅ……」 格子が分解され床部分さえも失った鳥籠は……もはや鳥籠とは言えない代物に成り代わった。 残されたのは鳥籠を吊っていた鎖と、それに繋がれた手枷のみ…… 私とエルサは、互いに向かい合わせになる格好でその手枷を必死に掴み、鳥籠と運命を共にする事を回避した。 「うむ……上出来じゃ♥ そうやって手で枷を掴んでいる間は死を先延ばしに出来るから、せいぜい頑張って粘るんじゃぞ?」 落下していった格子やら籠の床やらは溶岩へと浸かると瞬時に煙となって消えていった。その様子を見た私は、自分も同じようにならないようにと必死に手枷を掴んで自分の体重を支えようとする。しかし溶岩の熱で手には汗が滲み、その汗が私の手を滑らせよとしてしまう。滑らないよう力を込めなおすも、既に腕の筋力は重みに耐えられないと言いたげにプルプルと震え悲鳴を上げてしまっている。 このままでは落ちるのも時間の問題だ……そう思った私は、助けを乞うようにエルサの方を見て彼女の魔法に希望を見出せないかと視線を送る。 その視線の先には、じっと目を閉じて力を温存している彼女の姿が映る。 彼女は死の恐怖に屈せず、出来る限り自分の生を長引かせて生き残るチャンスを得ようと静かに奮闘している様子が伺える。 私もそれに倣うように脚のバタつかせを鎮め、手だけに力が集中する様無駄な動きを抑えようとしてみる。 しかし……エルサの堪え忍ぶ姿を見た私は、生か死かの大事な場面であるにもかかわらず彼女の“腋”に目が行ってしまい、余計に体に負担をかけると分かっていながら興奮を余儀なくされてしまっていた。 『白衣を着てないから……エルサさんの腋……見放題だ♥』 先程までは白衣の隙間からチラリとしか見れていなかったエルサの腋だったが、こうして白衣を脱ぎ向かい合うようにぶら下がった状態になった今……彼女の腋は見放題となっていた。 お互いの距離も1メートルも離れていない距離である為見ようと思えば腋の皺1本1本に及ぶまで見定める事が出来る。 同じように自分も見せつける格好にはなっているが……間近で別の女性の腋をマジマジと見るチャンスなど無いに等しかったため、この役得な状況はほんの少しであるが私から死の恐怖を取り除いてくれる。 「んっ……。ちょ……あの……あまり……ジロジロ……見ないで……下さい……」 私が遠慮なく彼女の腋を見つめていると、その視線に気付いたのかエルサが頬を赤く染めながら私にその様に訴えかけて来た。 「あ、いや……ゴメン! で、でも……その……向かい合ってるからさ……見ない訳にはいかないって言うか……」 私は身体をブランブランさせながらもその様に言い訳がましい言葉を返す。それを聞いたエルサは私の顔をジト目で睨み、恥ずかしそうに言葉を続ける。 「私……腋……とか……他人に見られるの……慣れてないから……恥ずかしいんです。だから、あまり見ないで……下さい……」 恥ずかしそうに唇を噛みながらその様に告げるエルサに、私は増々彼女の腋から目が離せなくなり左右のそれを見比べるように視線を動かしてしまう。 「うぅ……恥ずかしいって……言っているのに……」 彼女の腋は……華奢な見た目からは想像も出来ないくらいにしっかりと凹凸がくっきりついていて窪みの堀も深くて理想の腋の形をしていると私に思わせる。 手で体重を支えている為に腕にもワキにも力が入り、浮き出た血管も青筋をくっきりと浮かべて腋の筋肉と入り乱れている。 毛一本すらも生えていないその美腋には溶岩の熱を浴びて複数の汗が垂れており、腋の窪み部分の陰影を更にハッキリと浮かび上がらせる為の光をテラテラと反射している。 こんな状況でなければ是非自分の手で触ってみたい……この柔らかそうで美しいエッチな腋を是非私がくすぐってみたい……と、愚かな妄想を掻き立てられるが、そんな私の妄想を浮かべていた表情で察したのかエルサは……ジト目を更に細めて私に嫌悪の表情を見せつける。 「こんな状況なのに……貴女って人は……ホントに変態さんなんですね? 姉さんから聞いた通りだった……」 向かい合わせなのだから見られるのは仕方がない……と、諦めたのか、エルサは大きな溜息を一つついて私に不快そうな顔を向ける。その顔に苦笑いを浮かべて応えた私は、誤魔化すように話題を変えエルサ自身の事について疑問を投げる。 「姉さんって……イライザさんですよね? エルサさんは……イライザ……いや、ルカ様の実の妹だとか?」 「……はい。ルカ姉は……私の実の姉です。姉さんは私に何の説明もせずに得体のしれないヘッドギアを私に被せて……勝手に私をココに転生したんです……」 『うぅ……流石ルカ様だ。実の妹にも……横暴が過ぎる……』 「別に私は……くすぐりフェチとか……そういうのではないのに……こんな事に付き合わされて……」 「へ、へぇ? エルサさんって……くすぐり……好きじゃないんですねぇ?」 「私は……笑うという行為自体が……嫌いなんです……。自分が馬鹿みたいに口を開いて笑ってしまってる姿を想像すると……寒気がしてしまう程で……。だから……笑う事を強制してくるくすぐりという行為が嫌い……」 「そ、そうなんだ……」 「姉はそんな私の事を昔から面白がってくすぐってくるんです。私が嫌がる事を平気でやってくる……そういう姉なんです……」 「……う、う~~~ん……それは想像通りというか……なんというか……」 「だから、私は今度こそ今までの恨みを晴らしてやるぞと考えて……ココ(ハーピィの巣)にやってきました……」 「……? 恨みを晴らすため……ココに??」 「私はココで……あの素材を回収するために――」 私とエルサがそのような会話を繰り広げていると、意外に苦しまずに長い時間ぶら下がり続けられている私達に気分を焦らしたのか、ハーピィの女王が私達に聞こえるようワザと声を大きく出して部下たちに新たな指示を下す。 「中々しぶというようじゃの? では……お前達? そろそろ、こ奴らが手を放したくなる様“邪魔”をしてまいれ♥」 女王がそのように指示を出すと傍に待機していた2匹のハーピィがフワリと飛び立ち、溶岩の上でぶら下がって堪え忍んでいる私達の背後にそれぞれ近づいてきた。 私はその気配にゾクッと背筋に寒気を覚えさせられ、手に緊張を強いられる。 「キシシシ♥ 人間……コレに弱い♥ 人間は……こういう事をされると……手を放したくなる♥」 私の背後に近づいたハーピィはその様に言いながら自身の翼から二本の羽根を毟り取って左右の手にそれをそれぞれ握らせた。そして、その羽根を上下に揺らせる仕草を見せながら、ゆっくりと腕の付け根に近づけて…… 「うひっ!?」 タンクトップから剥き出しの格好に晒されている私のナマ腋にその羽根先を当てて、掠る様に上下に動かしてくすぐりを開始した。 ――コチョコチョ♥ コチョコチョ♥ 自身の体重を支える事を余儀なくされ限界まで伸びきった格好になっている私の無防備な腋に、ハーピィの尖った羽根先がソワリソワリと撫でてこそばゆい刺激を生み出して来る。 その刺激に私はグッ! と口を噤んで吹き出すのを我慢しようとするが…… ――コチョコチョ♥ コチョコチョ♥ コチョコチョ♥ コチョコチョ♥ 逃げられないワキを遠慮なく羽根先で撫で回して来るハーピィのくすぐりに、私の我慢はすぐにダムが決壊するように崩れ……エルサの目の前でみっともない笑いを吐き出す事を余儀なくされた。 「ぶっっひゃ!? ぷびゃぁぁぁぁっははははははははははははははははははははははははは、ちょっほほほほほほほほほほほほほほほ、やめ!! こんな状態でくすぐるなぁぁははははははははははははははははははははは!!」 汗で濡れた腋の窪みを羽根の先がコチョコチョと引っ掻いて、くすぐったい刺激をワキ全体に行き渡らせようと仕向けて来る。 普通の羽根よりもしっかりとした硬さと柔軟性を持ったハーピィの羽根は、羽根先に至るまでなぞった時の反発力は強く……まるで羽根の芯でなぞられているような痛痒さを腋の肌に与えて来る。その痛痒さはが腋の敏感な神経を刺激すると、すぐさま“狂おしい程のくすぐったさ”に変換され……笑いを我慢しようとする私の意思を根こそぎ奪っていく。 “笑いたくて仕方がなくなる刺激”を左右両方の腋に同時に送られ、抵抗できない私は寿命が縮まる事を理解していながらも笑う事が止められない。 「うひゃ~~~~はははははははははははははははははははははははははははははは、くしゅぐったいぃぃぃひひひひひひひひひひひひひひひひひひひ!! やめでぇへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへ、いへへへへへへへへへへへへへ、落ちる! 落ちちゃうぅぅふふふふふふふふふふふふふふふふふふ、ぁはははははははははははははははははははははは!!」 足をバタつかせても、身体を左右に捩ってもハーピィの羽根から腋を逃す事は叶わない。暴れれば暴れる程体力を無駄に消費し、笑えば笑う程手に力が入らなくなるのは目に見えている事だが……あまりのこそばゆさに私は暴れずにはいられないし笑う事をやめられない。 そうこうしていると別のハーピィも玉座の方から飛んできて、同じように羽根を構えて私の露出した“脇腹”と腹をコショコショとくすぐり始める。 「ほぎゃ~~~ははははははははははははははははははははは、やだっっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは、お腹やめぇへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへ!! 脇腹も駄目ぇへへへへへへへへへへへへへへへ!! くすぐたいぃぃひひひひひひひひひ、くすぐたいぃぃぃぃぃ!!」 ぶら下がっている格好で私が抵抗できないのを良い事にハーピィ達はいたぶる様に私の弱い箇所を羽根先でくすぐって笑う事を強制してくる。 一方で、私と同じくすぐりを味わっている筈のエルサの方は、私と違い爆笑する事はなく我慢を続けている。 「くふぅぅぅ! うっっ……ふっ……くっっ!! んく……」 黒いキャミソールから露わになった美しい腋のラインに、ハーピィの羽根が容赦なくコチョコチョと這い回ってくすぐっている。 晒されている脇腹も引き締まった腹も、腰の括れも別のハーピィが手を抜かずくすぐりの刺激を送り込んでいるが、エルサはその刺激に顔を横に振って必死に耐えている。 くすぐったくて仕方がない筈なのに…… 余程“笑う”という行為を人に見せたくないと思っているのか……唇に血を滲ませながら歯を立てて震える口を閉じ続け懸命に我慢を自分に課している。 そんな我慢強いエルサとだらしなく笑い出してしまった私の姿を見比べながら、女王は感心するような声で言葉を零す。 「なるほど? そっちの魔法使いは、魔法で腋のくすぐったさを軽減しているようじゃの……。それでもこそばゆさは貫通して感じておるじゃろうに、良く笑わずに済ませているものじゃ……その我慢強さは褒めてやろう……」 女王は飲んでいた赤いワインをテーブルに置き、ニヤリと口元に笑みを浮かばせ玉座から立ち上がる。そして、ぽっかり空いた溶岩の溜池の縁まで歩いて移動すると池の中央でぶら下がっているエルサを改めて眺め、ポツリと言葉を零す。 「しかし折角くすぐっておるのに笑ってくれないというのは面白くないものじゃな……。どれ、お前の方には特別に後二人我が子を付けて責めさせてやろうではないか♥」 その様に言って指をパチンと鳴らすと、玉座の横で指示を待っていたであろう別の二匹のハーピィ達がニヤリと笑みを浮かべ宙に羽ばたいていく。 その様子を見たエルサは唇を震わせながらも顔から血の気を引かせ、顔の横振りを激しくさせる。 「ウフフ……♥ ワタシも……人間……コチョコチョ……する♥」 新たに飛び立ったハーピィ達は最初から責め場所を決めていたかのように迷わず一直線にエルサの“足元”へと向かって移動し、それぞれが担当を決めるように片足ずつの足首を手で握って彼女が足を暴れさせないよう軽く拘束する。そしてもう片方の手に自身の翼から千切った白い羽根を持たせ、素足である彼女の足裏にその羽根先を宛がってコショコショと動かしくすぐりの刺激を送り込んでいく。 「ぷッっ!? くふっっ!!!!」 その刺激があまりにこそばゆく感じたのか、エルサは振っていた顔をピタリと止め閉じていた目をカッと見開いて今にも笑い出しそうに口をプルプルと大きく震わせ始める。 「うくく……くっっ! んっぐ……ぐぅぅぅっっ!!」 ギリギリ笑わずに我慢を続けているが、唇は波打つように大きく歪み目尻には苦しそうな涙が溜まっていく。 「キシシ♥ コノ人間……足ノ裏……弱い♥ 耐え切れナイ♥」 エルサの足元に陣取っている2匹のハーピィは自分達の責めが彼女を追い詰めている事を察し、更に足裏を責め立ててやろうと羽根を大きく上下に動かして足裏全体を撫でて刺激し始める。 その刺激に流石に我慢の限界を迎える事になっていしまったエルサは、目尻から悔しそうに涙を一筋零し笑う事を余儀なくされてしまう。 「くひゅひゅひゅひゅ……ふひひひひひひひひ、い、いやっ!! やだ!! んふ……ふふふふふふふふ……くくくくくくくく……ぅくくくくく……」 その笑い出しは私と比べてもまだ控えめというか、上品な笑い方に留めていたが……しかし、ハーピィ達のくすぐりが足指の股をくすぐり始めた事でそれも一変させられてしまう。 ――コソコソコソコソ♥ モジョモジョモジョ~♥ 「……っっひゃ!? いひゃ~~~~~っっっっはっっっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは、そこダメぇへへへへへへへへへへへへへへへへへへへ、そこズルいぃぃひひひひひひひひひひひひひ!!」 足指の股を羽根毛先でコソコソ弄られるのには本当にダメだったようで、エルサは最初の上品な笑いを吹き飛ばしてしまう勢いでゲラゲラと大笑いを吐き出し始めた。 「ひゃ~~~~っっははははははははははははははははははははははは、駄目! やめっっ!! そこはやめてっっへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへ、許してぇっへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへ、くすぐらないでっっっへへへへへへへへへへへへ!!」 その笑い方は……普段のクールそうなイメージからかけ離れた子供っぽい弾けた笑い方で、目の前でそれを見せられている私が困惑してしまう程に別人のような笑い合い悶えっぷりを披露していた。 「アヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャ、いひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひ、足ダメ! 足ぃ嫌ぁぁっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは、無理ひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひ、我慢なんて出来ないぃひっひっひっひっひっひっひっひっひっひっひっひっひっひ、ぅあははははははははははははははははははははは!!」 片目を隠していた青い前髪が、彼女の笑い悶える顔の動きによって左右に振り回される。その時に僅かに見えた右目はこれ以上垂れる事が出来ないと言える程目尻を垂れさせ、涙を流しながら笑いの形を取っていた。 『うわぁ……エルサさんの笑い顔……めっちゃ可愛い……』 私は、先程までの彼女の不愛想な表情を思い出し、今の子供のように笑い悶えている彼女とのギャップに不覚にも胸をときめかせてしまった。しかし、私もハーピィ達にくすぐられ笑わされている身である為その余韻に浸る余裕がない。 私も私で手に力が入らなくなりもう限界近いのだ…… 「だっっはっっっはははははははははははははははははははは、ンハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ、ヒィヒィ!! あひぃぃひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひ、やめっっへへへへへへへへ、手が滑るっっふふふふふふふふふ!! これ以上は握っていられないっっひひひひひひひひひひひひひひひ!!」 汗による滑りと、くすぐりによる疲労と脱力……それらに手の握る力は奪われ徐々に指先は枷の端に追いやられ今にも手を放してしまいそうだ。 手を放せば溶岩へ真っ逆さま……ではない。腰に結ばれた縄があるから、私が手を放してもすぐには溶岩へ落とされる訳ではない。 でも、その縄に繋げられた相方であるエルサには多大な負荷をかけることになってしまう。何せ、この縄が外れない限りは私の分の体重もそのか弱い手に圧し掛かってしまう事になるのだから…… 手を放せば縄に繋がった相方に大きな負担をかける事になり……結局その重みに耐えられなくなればすぐに二人とも溶岩の塵となって消えてしまう事になるだろう。僅かの時間ではあるだろうが、この縄は先に手を放した方に深い罪悪感を植え付け、心理的な重荷を背負わす事になるだる。自分のせいで最後まで負担をかける事になってしまったという後悔を背負わせる事に一役買う事になるのだ。 ハーピィの女王はそれを見越して私達を縄で繋いだに違いない…… それが分かるから、余計に腹立たしくて負けてしまった事が悔やまれてならない。 「はひぃぃぇひぇひぇひぇひぇひぇひぇひぇひぇひぇひぇひぇひぇひぇ、ほひょほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほ、くひひひひひひひひひひひひひひひひひひ、いひひひひひひひひひひひひひひひひひひ!!」 もう枷を握っているという感覚が指にない。今、何本の指が枷を掴んでいるのか……それすらも感覚として伝わってこない。腋をくすぐる4本の羽根がとにかくこそばくて我慢ならない。腹や脇腹や腰をくすぐる羽根の刺激が私から笑いを搾り取って吐き出す事を強要する。 笑えば笑う程酸欠が極まって息苦しさを覚えるし、酸素の配給が薄くなると脳が思考する力を奪われ意識がぼんやりとしてくる。 力はどんどんと抜け続ける…… これ以上笑えば、手を放す前に笑い死んでしまいそうだと思えて来るが……しかし、ハーピィ達のくすぐりはしつこく私の腋や脇腹をくすぐり続け、私を無理やり笑わせようとしてくる。 これ以上はもう無理だ…… これ以上は耐え切れない…… 私がそんな弱気を心の中で浮かべると、私の手はその弱気を汲み取ったかのように突然力を無くしズルリと右手の掴みを無効にして枷から離させてしまう。 それを見たエルサは笑い悶えながらも必死に私に声をかけ、残った左手は放さないようにと懸命に訴えかける。 「はひひひひひひひひひひひひひひ、駄目! その手を放しちゃ……ひぐっ!? くひゅふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふ、駄目っっ! 二人分は……支えらんないっっ!!」 私の耳にその言葉は届いていたが、しかし左手一本で自分の体重を支え切るなどいくらレベルが上がった私と言えども不可能な話で……右腋をくすぐっていたハーピィが右手が離れるや否や左の腋に移動してきて羽根を這わせ始めた瞬間、私の笑いは一層激しさを増し……すぐに残っていた左手からも力を抜かせてしまう結果となってしまった。 「あっ!! ひぃぃぃぃぃっ!?!?」 ズルっと滑る様に枷を放してしまった私は、溶岩に向かって真っ逆さまに落下しようとするが……その落下は腰の縄によって一時的に食い止められる事となった。 「うっっ!! ぐっっ!!!!」 隣で私よりも多い数のハーピィにくすぐられていたエルサが、必死に私の身体をぶら下げた状態のまま手を放さず落下を避けてくれていた。 私は彼女の姿を下から見上げる形に宙ぶらりんの格好となり、ハーピィによってたかってくすぐられている彼女の姿を見やることしか出来ない。 それが悔しくて……申し訳なくて……私は必死に彼女に謝罪の言葉を送って自分の不甲斐なさを詫びた。 「ほぅ……二人分の荷重を耐えておるか……。やはり魔法使いは厄介よのぉ……自身の筋力に魔力を注げるのだから……」 私が謝罪を繰り返していると、その様に呟いた女王がその場からフワリと飛び立ち……エルサと相対するようにホバリングして移動してくる。 その様子を苦しみに片目だけを開けて見ていたエルサは、唇を震わせて再びハーピィ達のくすぐりに耐えようと笑いを喉奥に押し込んでいく。 「くっっふっ!! ぐっっくっっ……んぐぐぐぐ……」 どうにか笑いを押し込む事が出来たエルサは、恨みがましい目で女王を睨み手に力を込めなおす。すると、その様子を面白可笑しそうに見ていた女王は、一際口の横をクイっと持ち上げ意地悪く笑うと両手をエルサの前でワキワキと動かして見せ彼女を絶望に落とす言葉を告げる。 「しかし……わらわのこの手に直接くすぐられたら……どうかのぉ? 羽根の魔力は打ち消せても……強大過ぎるわらわの魔力までは消せぬのではないか?」 そう言って女王は、ワキワキさせた両手をゆっくりとエルサの腋へと近づけていく。 妖艶にくねる女王の指先……それが自身の無防備な腋に近づいて来るのを間近で見せられ、エルサは顔を引き攣らせて小刻みに震え始める。 「ほれ……笑わずに耐えられるか? わらわの……こしょぐりに……♥」 細く長い指先がエルサの伸びきった腋にサワっと触れる。その瞬間、エルサはビクッっっ! と、大きな震えを全身にさせ凍ったように顔を固まらせてしまう。 「ゆくぞ? ほ~~~~れ、こしょ……こしょ……こしょ……」 腋に触れた指先がゆっくりと肌を掠り始める。その刺激が始まるや否や再び身体を大きくビクつかせてしまったエルサは、閉じていた口を大袈裟に笑みの形に歪ませて…… 「ひっっ、ひっ、ひっ、ひぃぃっひひ、ひひひひ、ィヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒ……」 と、力の抜けきった笑いがその口から吐き出され始める。 「どうじゃ、くすぐったいじゃろ? 魔力で腋を守っておっても……それを貫通するようにこそばさが湧き立ってくるじゃろ? もう守ろうとしても無駄じゃぞ、わらわの指に直接くすぐられた者はどんな人間でも笑う事から逃れる事は出来ぬ……」 「うひひひひひひひひひひひ、イヒヒヒヒヒヒヒヒ、あひはひ! や、め……やめ……へへへへへへへへへへへへへへへへ」 「さぁ、その綺麗な顔を醜く歪ませて……わらわを満足させながら落ちていくと良い……」 「ひっ!? ひぎぃひひひひひひひひひひひひひひひひひ!! ダヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャ、はひひひひひひひひひひひひ、やだっっ、くすぐったいぃぃひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひ!!」 女王のくすぐりが早くなると同時に、羽根を持ったハーピィの部下たちは女王のくすぐりを邪魔しないよう位置取りをやり直してその羽根を這わせ始める。 そこにさっきまで私を責めていたハーピィ達も加わってエルサを取り囲むように配置につき、今まで刺激していなかった首筋や背中、内太腿、などにも羽根を這わせて新たな刺激を彼女に与えていく。 足裏をくすぐっていたハーピィはそのままエルサの足を逃がさないよう足首を掴み続け、羽根を足裏のあちこちに這わせてくすぐったい刺激で足裏を埋め尽くしていく。 「ギャ~~~~ッハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!! あぎゃ~~~っはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは、やめでぇへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへ、くすぐったぃぃぃひひひひひひ、ホントにくすぐったいんだってへへへへへへへへへへへへへへへへへへ!!」 6匹の部下ハーピィに寄ってたかって羽根で身体中をくすぐられ、本格的に笑いが止められなくなったエルサは何度も「やめて!」と女王に向かって懇願してしまう。 しかし、女王はそんな悲痛な懇願を行う彼女に情を向けることなく快感に酔う様な表情を浮かべてエルサの無抵抗な腋をコチョコチョと容赦なくくすぐり倒していく。 「ぃぎゃ~~~ははははははははははははははははははははははははははははは、許じでぇへへへへへへへへへへへへへへへへへへへ、嫌ぁはははははははははははははははははは、落ちたくないぃぃひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひ!! 溶岩なんかに落ちて死にたくないぃぃひひひひひひひひひひひひひひひひひひ!! っあっっははははははははははははははははははは!!」 「ほ~~れ、もっと笑え♥ 笑って笑って……笑い狂いながら落ちてしまえ♥ ほれほれ~♥ コチョコチョコチョコチョコチョ~♪」 「手がぁぁはははははははははははははははははははははははははは、手が滑るっふふふふふふふふふふふふふふふ!! 掴めなくなってきたぁぁはははははははははははははははははは!! 力も入らなくなってきたぁぁはははははははははははははははははははは!!」 「お主、ワキの窪みも弱いが……こっちの胸横の骨部分をコリコリされるのも効くようじゃな? ココが弱いんじゃろ? ほれ、もっと笑わせてやるぞ……ほれほれ♪」 ――コリコリコリコリ♥ コリコリコリ♥ 「っぎゃ~~~~~~~~~~っはははははははははははははははははははははははははははははははははははははは、そりぇだみぇぇっへっへっへっへっへっへっへっへっへっへっへっへっへっへっへっへっへっへっへ、それ効いちゃうっふふふふふふふふふ!! それ弱いぃぃぃっっひぃぃ~~~~~っひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひ!! ギャハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!」 「おぉ……その顔じゃ♥ わらわはお前のそういう“余裕のない笑い顔”が見たかったんじゃ♥ ほれ、もっと見せてみよ? コチョコチョコチョ~♥」 「ィギャ~~~~ッハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ、もう無理っ! もう落ちるっっふふふふふ!! 落ちちゃうっっふふふふふふふふふふふふふぁははははははははははははははははははははははははは!!」 女王に脇の下を強く刺激されると、エルサの身体が弓なりに反って激しい笑い悶えを吐くようになる。余程そのくすぐりが効いているのだろう……さっきまでの上品な笑いなど嘘であったかのように大口を開けて激しく笑い狂っている。 くすぐりを嫌がって身体を暴れさせようとしているが、足首を握っているハーピィがそれぞれ動きを制している為上手く嫌がる事さえもさせて貰えない。その足を掴んでいるハーピィも、彼女が苦手としていた足裏を容赦なく羽根でこそばして耐え難い刺激を送り込んでいるのだから、エルサにもはや打つ手など無かった。 魔力によって高めていた握力もすぐに底を尽き、枷を握る手にも徐々に力が入らなくなっていく。自分だけの体重だけならまだしも、私の重さも合わせて支えている為魔力の切れた手がそれを支えるのが容易な筈もなく…… エルサの手は、女王たちの卑劣なくすぐり責めによって強制的に力を奪われ……そして、程なく私と同様滑るように手を放し……その身を溶岩の溜池へと投げ出す事となった。 エルサの手が離れた瞬間、宙に浮いていた私の身体はガクンという衝撃とともに落下していき溶岩へと向かってその身を落す事となった。 エルサに手を放させることに成功した女王とその配下のハーピィ達は満面の笑みを浮かべて、私達が落下していく様子を見送っている。私はそのいやらしい笑顔を最後に睨んで溶岩の中へとダイブする。 体が溶岩に触れた瞬間、顔全身から火傷する程の熱を感じ「熱っ!」と心の中で叫ぶが、私の意識は更なる熱さを感じる間もなく断絶し……やがて身体は暗闇に包まれ消失する事となった。 人生(?)二度目の臨死体験だったが、コチラも死の苦しみや痛みは殆ど感じられず……死に行く恐怖すらも味わう暇もないままに私の身体は再生成される事となる。 しかし、死の間際に見た……エルサの笑い声と笑い顔はなぜかはっきりと覚えていて、体がまだ生成されていないにもかかわらず股間の付近がムズっと疼く感覚を覚えてしまう。 そして、大人しそうな彼女が見せたギャップあるあの笑い顔を思い出すと……未だ復元途中の死に体であるにもかかわらず無性に興奮を覚え……期待してしまう…… エルサの笑い顔……滅茶苦茶エロかったなぁ…… もう一回見たいなぁ……っと。