皆さんこんにちは!にいちです。
本日の更新は冬コミ新刊通販予約のお知らせと「現実もたまには嘘をつく」ちょっとだけ先読みです!
メロンブックスにて、新刊(現実11)の通販予約が始まっています!
冬コミ会場ではいつも通り、「この新刊+別の新刊+クリアファイルバッグ+おまけ本」のグッズセットを頒布予定です!✨
以上で、真壁くん編は終了です。
来週からは、文化祭デート編が続きます!
途中なかなかしんどいシーンもあったかと思いますが、真壁くんを単なる「悪」で固定せず、柔軟に受け止めて読み進めてくださる方が多くてありがたかったです。
さて、せっかくですので僕が何を思ってこのエピソードを描いたのか、この機会に少しだけ触れてみようと思います。
※以下は「僕自身の話」が混じりますので、作品と作者を分けて読みたい方はご注意ください。あと、けっこう長いです。
「真壁くんが七海のバッドエンドIF」であることは、以前にお話しました。
つまり、この二人は非常によく似たバックグラウンドを持つキャラ、もっと言うなら同じモデルから生まれたキャラです。
そしてそれは、「現実嘘」のために生まれたキャラではありません。
↑こちらは2020年に作成した記事ですが、この中で
「(現実嘘とは)まったく別の経緯で既にキャラクターメイクされていた七海を(現実嘘のストーリーに)あてはめた」と書かれています。
つまり、七海という子は現実嘘が始まるずっと前から、僕の中にいたキャラクターなんです。
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僕は基本絵を描くのが大好きなんですが、一度だけめちゃくちゃ追い込まれたことがありました。
詳細は省きますが、信頼していた人から僕の創作を強く否定され続け、ついにはペンを手にすると胸痛や吐き気に悩まされるという、一種のノイローゼ状態に陥っちゃったんですよね。
これは、僕にとってはかなり辛いできごとでした。
何せ一日10時間以上絵を描くので、毎日起きてから寝るまでほぼずっと胸が痛いんです。その状態が約4年続きました。
でも、ただ苦しんでるだけじゃ割に合わないなと思いまして。
「今のこの辛さも、ちゃんと残しておけば創作の表現としていつか役に立つはずだ」と半ば希望的観測で、その時の体験や気持ちを一人のキャラクターに落とし込みました。
そうやって生まれたのが、「逢坂七海」です。
さて、生まれた経緯は散々でも、生まれたからにはこの子も幸せにしてあげたい。
暗い過去と苦手なコミュニケーション、一度のできごとで色んな負債を背負ったスタートだったとしても、
それを跳ね返すくらい、そもそもそんな過去を感じさせないくらい、甘くて誠実で救いのある、この子が前に進むお話を描きたい。
そう思っていたところに、当初別キャラで進めていた「現実嘘」のプロットがすっとハマり、この物語が始まりました。
ですから、現実嘘に関していえば
「甘々ラブコメに、突然シリアス回が入ってきたぞ」というよりはむしろ、
「どう転んでもシリアスにしかならない子を、めちゃくちゃ甘々な目に逢わせて、その中で成長もして、自分の過去と向き合ったうえで幸せいっぱいになるまでの物語を描こう」というスタンスで始まっています。
それを24ページの範囲に収めたのが同人誌「現実もたまには嘘をつく1」であり、185話かけて描いたのが、連載としての現実嘘です。
…とはいえ。
真壁くんを出すか出さないかについては、正直めちゃくちゃ悩みました。
さすがに僕も長く漫画を描いているので、この展開を描くと読者さんに負担がかかるのは予測できます。
ですから、171話で切って過去との明確な対面は無しに「七海も成長したんだなぁ」と穏やかに文化祭を終えるプランもありました。
ただその展開を選ぶと、
・女装を解いてパパを正面から説得する薫
のシーンは描けません(「女装を解く=説得」が繋がるのは、七海の過去…特に男性恐怖症絡みの話題に限られるため)。
また、
・パパが七海の「帰る場所」を作ったのだとママがねぎらうシーン や
・薫と出会えたから自分は前に進めたんだと七海が改めて自覚するシーン
・たとえ間違ったとしても、立ち止まったとしても、また前には進めると七海が自分の過去に答えを出すシーン
・その七海の言葉が、実際に「間違えた」真壁を前に進ませるシーン
辺りが、のきなみカットになります。
これはわがままかもしれませんが、僕はそれらのシーンが描きたかった。
「現実嘘」を通して成長した七海の、ある意味集大成となるシーンだからです。
でも同時に、読者さんに負担をかけたくない気持ちも強く、直前まで迷い続けました。
171話終了時。
ギリギリになっても決めかねている僕をずっと見ていた家族から、
「いっぺんあんたの考えてること全部聞かしてみ。」と言われました。
そこで172話から本日公開の185話までの展開を洗いざらい話し、この記事に書いたような懸念も伝えました。
すると家族からは一言、
「全部描いたらええんちゃう。あなたの読者さんなら分かってくれるやろ」と。
その言葉でようやく決心がつき、こうして真壁くん編を描くに至りました。
当初SNSによっては多少厳しめのコメントもありましたが、展開が進むにつれ物語を理解しようとする温かいコメントがほとんどとなり、描き進めるうえでとても支えになりました。
改めて、ありがとうございます。
最後に。
「七海」は僕の過去の体験がベースになった子ですが、
では「薫」のモデルは誰なのか。というお話です。
薫は、七海の好きな趣味を否定せず、共に楽しみ、時に応援しながらいっしょに前に進んでいく存在です。
それが誰なのか、敢えて明言はしませんが、
僕はたぶん、皆さんが思っている以上に皆さんのことが大好きで、こうやって好きな創作を一緒に楽しんでもらえることに、本当に感謝していたりします。
その気持ちを改めてお伝えして、真壁くん編解説(?)の〆とさせていただこうと思います。
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もちろん、あくまで「モデル」と「キャラ」はまったくの別物なので、
薫と七海はこれからも薫と七海として、二人なりの物語を紡いでいきます。
ぜひ、そんな二人の物語をこれからも一緒に楽しんでいただければ嬉しいです。
それでは!✨