草薙素子が『ソレ』を履く決意をしたのはたった一度の失態からだった。
任務中に複数の脅威に囲まれ、恐怖と緊張に頭のメモリーを埋め尽くされた彼女は、我慢していた尿意と便意の抑制を諦めその場で排泄を行った。
糞尿まみれの下半身のままどうにか窮地を脱した素子は安堵のあまりに下腹部に残っていた排泄物も全て漏らし切った。レオタード調の衣装にロング丈のパンツという複雑な構造の服を着ていなかったとしても、彼女は同じようにその場で垂れ流していただろう。
「すまない…敵に囲まれて我を失っていたら…いつの間にかこのザマだ」
任務遂行の為にわざと出したと誤魔化す事もできた。しかし『ビビって漏らした』と素直に認める事が出来るのが彼女が今の地位にいる理由のひとつだろう…。
そして彼女は次の任務から、自分専用にオムツの装備を採用した。レオタードの上からオムツを履くという屈辱も受け入れ、任務中に漏らした糞尿がどれほどの量になっているかの統計にも協力した。
例え失禁という成人女性にとって堪え難い屈辱であれ、草薙素子にとっては生理現象に対処しているだけでそこに一切の感情は無いと思われていた。しかし任務中の死への恐怖や絶望の感情をオムツへ思い切りお漏らしする事でリフレッシュしている事を彼女自身は常に恥じているのだった。