SakeTami
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マジックミラー

ブラックフライデーに乗じてPCお絵描き環境を整えようと思ってるんですけど

まずまともに絵描くとこまでが遠い…('・ω・`)


ってわけで、ちょっと想定より間が空きそうなので過去作貼っておきます。

なんか当時はTHE・R18的なやつを書くのに恥じらいがあったので

思い切ってそういう内容100%で書いたらええやん的にやった記憶があります。

朝投稿の内容じゃないよなあ(今更)

やけに長い廊下を通って、俺達3人は出演者の待つ部屋に通された。


鉄製の扉を抜けた先は何もかもが奇妙な空間だった。

奥行がやけに長いその部屋は、天井や両サイドの壁が鏡張りになっている。

柱のような白い突起が床から何本も伸びていて、その表面はラバーのような質感だ。

床や、入口に面した壁、向こう側の壁も同じ材質で出来ている。


部屋の中には既に20人近い全裸の男が入っているが、

それでも手狭に感じない程度の広さがある。

見た通り非日常な光景ではあるんだが、それとは別に

なにか空間自体にもやっとした違和感があった。


「じゃ、後は段取り通りよろしく頼むよ」

ディレクターの肩書を名乗る男、俺たちの上司に当たる人物は

そう言ったきり部屋から出ていってしまった。

こういうのって経験のないの新人だけでやらせる仕事なんだろうか。

スタッフ募集の番号に電話して一回ちょろっと話しただけでいきなりなんて。

確認してみると、他2人も似たような感じらしい。


考えていても仕方がないので予め指示されていた通り撮影を進めることにする。

「では皆さん、今からカメラ回しますんで

好きに分かれて思う存分やっちゃってください。

撮れ高次第ではボーナスも出るそうなんで、各自できる限りエロい感じで頼んます」

そう伝えると男達の乱交が始まった。俺らは移動しながらそれを撮っていく。


こう言っちゃなんだが、これに商品価値があるのか、かなり疑問だ。

アングルは工夫しているつもりだが、所詮は素人だから、たかが知れているだろう。

まあ定点カメラはセットしてあるらしいし、編集でなんとかなるのかもしれないが。

そんなことより気になるのはモデルの質だ。昨今のアイドルみたいに数で

ごまかすということなんだろうか。それにしたって酷すぎるような。

青年漫画のモブみたいな顔の奴ばかりだし、殆どの奴が貧相な体つきだ。

これならまだ撮影スタッフの俺の方が良い体してるんじゃないか。

見た目だけじゃなく、手馴れてるっぽい奴も2~3人くらいで、

後の奴らは動きもたどたどしい。マグロが許されるのは美少年だけだろ。



そんなことを思いつつ30分ほどカメラを回していると、突然、揺れと轟音が

俺達を襲った。慣れてきたのかモデル達の動きも大胆になったところだったので、

正直なところ驚きよりも怒りが先に来た。

だが、断続的に揺れ続け収まる気配もないので、俺達3人はお互い顔を見合わせた。

出演者達も性行為を中断してどよめいている。

「ちょっと外見てくる」

そう言って俺は鉄製ドアのノブを回した。しかし開かない。鍵が閉まっている。

閉じ込められた?


揺れが収まると次はギギギギ…と何か巨大なものが擦れるような音が響き渡る。

それも止むと、バチンと何かを叩きつけるような音。

音と同時に強烈な光が差し込んできて、思わず目を瞑ってしまう。


ゆっくり目を開くと、鏡張りだった天井の上には更に空間が広がっていた。

鏡だと思っていたものはどうやらマジックミラーで、外の方が暗かったから

鏡に見えていただけらしい。つまり今は外から中が見えない状態ということだ。


…外に居るアレからは。



向こうにある空間は、一見ふつうの部屋に見える。

ふつうの壁紙、ふつうの電灯、ふつうのドア。

しかし、ただでさえ広いこのミラー張りの部屋の“外側”に

“ふつう”の部屋があるはずもない。ふつうなのは、形だけだ。

巨大な壁、巨大な電灯、巨大なドア、そこから入ってきたのは…巨大な…人間。


一人は先ほど出て行ったディレクター。もう一人はTシャツ姿の青年。

筋肉質で顔もまあまあと言ったところか。なにがどうなっているのかは

さっぱりわからないものの、この先どうなるのかはなんとなく予想がついた。


ディレクターの手にはビデオカメラが握られている。

「じゃ、そこに立って早速脱いでもらえる?」

外で声が発される度に、マジックミラー製の壁や天井はビリビリと震える。

「ウッス」

青年の声はディレクターよりも更に低く、重い。


俺達の部屋は巨人の股間よりやや下に位置しているようだ。

青年は俺達の目の前で着衣を脱ぎ始める。

壁越しだというのに、ベルトの金具のカチャカチャという音、

布の擦れる音までクリアに聞こえる。


中の出演者たちは目を見開いてその様子を眺めていた。

先ほどまでざわついていたのが打って変わって、皆が皆押し黙っている。

ほぼ全員の股間がいきり立っていて、中には手で扱いている奴も居る。

俺達カメラマンもこんな状況だというのに、その様子をカメラに収めている。

何か昂揚感のようなものに突き動かされる感じがあった。


全裸になると、ディレクターの指示でオナニーをしはじめる青年。

萎えた状態でさえ俺達より遥かに大きいペニスがどんどんかさを増していく。

「そこのオナホ使って」

ディレクターは俺らの居る部屋を指差してそう言った。

青年は俺達の部屋の横バンと手をつく。強烈な揺れに思わずよろけてしまった。


正面の壁が縦に裂けて、ヌチャという音と共に勃起した青年の亀頭が姿を現す。

ローションにまみれたそれは、内外の光を反射していやらしくきらめいている。

もともとむせ返るような匂いや熱気が籠っていた部屋だったが、その瞬間それが

はっきりと一段増したように思えた。


ゆっくりと奥まで差し込まれる特大ペニス。床から生えた突起は

押し倒されて変形していく。

「ボコボコはしてるけど、あんまし締め付ける感じは無いッスね」

青年がやや不満げに感想を述べると、ディレクターはなんでもないと言った顔で

「ちょっと特殊な構造なんだよね。まあ何度か出し入れしてみて」

と返した。遥か上空にある青年の顔は訝しげな表情を見せているものの、

ペニスの方は、先ほどよりかなり速いスピードで奥まで抜き差しされる。

俺達も含めた全員が必死になって避けようとするが、毎回びみょうに軌道が変わる

のもあって、出演者の一人が捕まってしまった。

じたばたと暴れることでなんとか逃れることはできたが、外の青年もこの異変に

気が付いたようだ。

「ちょ…なにコレ、中でなんか動いたんスけど」

「あ、気づいたね?それじゃあ種明かししようか」

ディレクターの人差し指が壁の裂け目から部屋の中に侵入してくる。

巨大な指は出演者の一人を器用に掻き出し、そのまま上空に連れ去ってしまった。


「…ちっちゃい人間?」

「そう、こんな感じの小人が沢山入ってるの。手に取ってみる?」

そう言われた青年は、ディレクターの掌の上に居る小人を

無造作に摘まんだ。

「あ、あれっ」

青年の顔色が曇る。

「動かなくなっちゃった…どうしよ…」

「あぁ、まあいっぱいいるし平気平気」

「そうなんスか、良かったぁ」

青年はほっとしたように笑う。つられて俺もよかったと思ってしまったが、

全然よくない。よいわけがない。俺らが生きようが死のうが関係ないというのが

これで確定してしまったんだから。


ディレクターがドア横のつまみを回すと照明が徐々に暗くなっていった。

「あ、マジで居る」

明るさが揃ったことで、向こうからもこっちが認識できるようになったらしい。

逆にこちらから向こうの表情ははっきりとは見えなくなった。

「だからそう言ったじゃんwあ、服着てるの撮影スタッフだから、

気を付けてやって」

あ、俺達は助かる…のか?全く安心はできないが。



再び巨大な男性器が侵入してくると、あとはもう地獄絵図だ。

ぐちゃぐちゃと粘液が音を立て、悲鳴や怒号が飛び交う。

突き飛ばされて壁に激突する者、下敷きになったまま引きずられるもの、粘液に

絡め取られるもの、壁に押し付けられて潰されるもの、実にバリエーション豊富だ。

俺はその様子を出来る限りカメラに収める。

この恐怖と苦悶に満ちた表情は、外からや定点カメラじゃ撮れないだろう。


ある時点でピストンのスピードが一気に増す。フィニッシュが近いらしい。

ローションや巨大な鈴口から吐き出された粘液、犠牲者の血や内臓が

床を覆っていて、足を取られないよう気を付けなければならない。

それに、高速で移動する肉の塊に少しでも触れれば一気に体を持っていかれて

しまうだろう。このとき既に動ける状態なのは俺達撮影隊だけだった。


「あっ、イくっ…!」


初弾が勢いよく発射されると扉のある面にぶつかり、そこから四方に広がる。

近くに居たカメラマンの一人がその白い粘液に腕をとられた。

「うわぁああ、離れない、待って、あああ」

すぐに二発目がくる。そのカメラマンは不幸にも直撃を食らってしまった。

あれはもう助からない。くそっ、俺は最後まで避けきってやる。


そう思っていたのに、次の瞬間、俺の身体は傾き始めていた。

右足首には絡みついた血まみれの手。粘液でぐちゃぐちゃになった顔が

気持ちの悪い笑みでこちらを見つめていた。


――


そこから先の記憶はない。気づいたときには医務室のような場所で寝かされていた。

残り二人のうち、直撃を食らったあいつはあのとき溺れ死んだらしい。


もう一人は、今俺の目の前に居る。

19歳の逞しい若者の腹筋を、カメラ片手にクライミング中だ。

こいつに触れないようにすれすれで愛撫するのが俺の仕事。

もちろん俺の手にもビデオカメラは握られているが、普通のカメラじゃ流石に

この寄り方、動きは真似できない。


なんでも、最初の撮影は一種の適性検査を兼ねていたらしい。

こいつは助かることに必死で、碌に撮影できていなかった。

そういう奴はまず続かないし、とんずらした挙句に告発なんてことになったら

マズいから、二度と元には戻さない。今思うとあの状況で呑気に撮影していたのも

どうかと思うが、なんにせよそのおかげで俺は助かった。


“犠牲者”は使い捨てだが、撮影隊に関しては一応、大事に扱うよう指示されている。

まだ慣れてない時期、2人ほどダメにしてしまった時はこっぴどく怒られてしまった。

まあ、こいつはオナホの中で一緒に逃げ回った仲だというのもあるし、

せいぜい長く生き残って欲しいものだ。


でも、なぁ…


長生きして欲しいと思ってる。それは本当なんだ。でもさ…

若いチンポと一緒にしごき上げたり、精液といっしょに舐め取ったり…

そしたらこいつからはどんな風に見えるんだろうなァ。

もちろん実際にはやらないよ。やらないけどさぁ……なあ、わかるだろ?


出来るのにやらないって、案外難しいもんだよなあ。


(終わり)

――

設定としては、建物内の空間が歪んでいて、ある範囲、ある方向に向かって歩くと

スケールが無限に小さくなっていく(どこまで行っても終わりがない)ような

状態になっています。そこに上手いこと部屋を仕切ってやることで、こんな感じの

仕掛けになる、という寸法です。できたビデオはきっと裏ルートで出回るのかな。



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