バイト(おまけ)
Added 2024-11-14 00:00:00 +0000 UTCあの場所での攪乱?工作はしてるって話だったけどさ。
今のご時世、上空には人工衛星が飛んでるんだし、なんなら
山じゃない方からは丸見えなわけよ。あれだけデカかったらさ。
あれだけの人数が一瞬で消えちゃってさ、それも金持ちばっか。
当然、ふつうは手出しちゃいけない類の人たちも居るってこと。
ふらふら表を歩いてたら捕まるか、最悪消されるよって。
うん、まあ。聞いてねーよ!って思ったよね。
聞いてもよくわからんかったけど。
まあでも“ここ”にいれば大丈夫。絶対に見つからない。
この技術、「組織」が独占してるっぽいんだわ。
現に、あの場で巨大化して反撃してくるやつとか居なかったし。
なら無敵じゃね?
って思ったけど、そんな簡単でもないらしい。
まず手首のリングな。使うたびに徐々に馴染んでいって、
最終的にはタトゥーみたいになるらしい。完全に馴染んだら
デザイン変えられるようになるらしい。顔とかに持ってった
人も居たし、やってみてぇ。
まあ、つまり腕にくっついてるから簡単には外せないわけだ。
だから、最初のお仕事でしくじったり、日和って自首とか
しようとした日には、縮められて腕ごとハサミでチョッキン♪
して回収されるらしい。グロぉ…
で、残った本体部分は使いようもないのでそのままサヨウナラ。
いやー俺らも危なかったよねー(どこが)
「おうおう、そこ手止まってんぞー?」
周囲を覆う高っかい塀の上の方から超デカい声がかかった。
塀の向こうには窓があって、その向こうに雑居ビルが並んでる。
真上は配管むき出しの天井と蛍光灯。
それをバックにこちらをのぞき込む大巨人。
いや、今いる農業試験場の監督なんだけどさ。たまにこっそり
小人サイズのまま銭湯とか連れてってくれるおじ…ギリお兄さん。
ガタイは良さそうなんだけど、元の大きさで会ったことないから
実際のとこどうなんだろうね。
そう、何が悲しいか、こんなところでも農作業してるのだ。
人間も、作物も、いろんな大きさでどう育つか実験してるっぽい。
ある時点からミニトマト一つに歯が立たなくなるのは
さすがにショックがでかかったわ。大きさの比率的には
ミニどころかお化けトマトなんだけどさ。
あでも何箱分もの作物をスプーンで一口で食われたときが
一番ショックってかムカついたかも。味は微妙だったぽいし。
残り2人もそれぞれ得意分野でやってるっぽいけど、
飼育係とか施設係だから作業してる間は人間大なんだよなー。
俺だけずっと小人だからうらやましい。
巨人パワーで一気に耕す、とかやってみたいんだけど
見つからずにできるような場所を用意してからになるって。
巨大化して全部ぶっ倒していけばいいじゃん。って思うけど
やった後どうすんのってことを「上の人たち」は考えてるらしい。
まあ、俺は単に暴れたいだけなんだが。
こんなんで下につく小人が出来たら絶対虐めちゃうって。
ちなみに、直属で上下関係みたいなのがあるんだけど俺は監督ね。
顔はふつうなのに腹は結構出てるんだけど、弄っても怒らないし
なんなら腹に乗せて遊ばせてくれるまであるからな。
人間できてるよな。俺なら握り潰し…まではいかないけど
わからせるまでどこかしらに監禁しちゃったりとか?
あー、またちんこ勃ってきた。早く小人虐めしたいなあ。
「ちょっと早いけど今日はこれでアガリにするか~」
監督の声が響く。他の作業してる人たちも手を止めて
ぞろぞろと出口まで向かっていく。後片付けとかはしない。
出た先の部屋には配給食が用意されている。大きな皿に
全員分が盛られ、その隣にはアルコールティッシュが一枚。
実際には小皿だし、人間の食事そのままなので
基本的には手づかみで食うことになる。
今日は山盛りのチャーハン。人間サイズの一人前にも満たないが
全員でかかっても食えるはずのない量。たっぷり食えるから
その意味での満足感はあるけど、全く手を付けないやつもいる。
配給の食事は基本こんな感じだから、味に関して言えば
正直当たり外れがすごい。食感とかひどいやつはひどい。
まあ別にここで食べなくても帰ってから好きな店行けばいいが。
初回の仕事もそうだけど、今の作業もちゃんと賃金が発生する。
独自の通貨システムがあって、腕輪で決済できるようになってる。
ガチだよなー。
「もういいかー?」
食べるやつが居なくなった頃合いを見て監督が声をかけてくる。
チャーハンはまだほとんど残ったままだ。
ここの作業員全員が乗れるくらいの皿なんだけど
監督が持つと本当に小皿なんだなってわかるのが面白い。
そのままレンゲも使わず口の中に流し込む。
あんまり噛まずに飲み込むし、更にこの後普通に飯も食うし
酒も飲むわけだから、そりゃ肉もつくよなって。
俺らが使ってたアルコールティッシュで手や口を軽く拭って
台の下、俺らから見えない場所にあるゴミ箱に捨てて、
まだちょっとしっとりとした手を俺らの方に差し出してくる。
この試験場、いくつか続き部屋のようになっているが、
外に出るための出入り口はない。いや人間が出入りする場所に
この大きさで出ていきたくなんてないけどな。
踏みつぶすのはいいけど、踏みつぶされる瞬間は見るのも嫌。
そんなわけで、ここから出るには監督の手に乗って
居住スペースまで移動するしかない。
上司を乗り物にしてるんだと思えば悪い気はしないけどな。
「おつかれー」「さん」
居住区で下ろしてもらってすぐ、人間大の2人と出くわした。
というか普通に待っててくれてたのかも。
「行く?」「行く」
居住区に入る時点で、規定のサイズに戻る仕組みになってて、
今は作業してたときの倍くらいは大きい。
それでも等身大の2人は山のようにでかくて、友達だって
わかってても若干ビビってしまう。遠慮もそんなにないしな。
その点、監督は毎日で慣れたのもあるけど安心感あるんだよ。
見習って?
まあでも怖さよりも、な。溜まってるもん出すのが優先。
SIMはダメだけど、Wi-Fiは通ってるから等身大の2人が居ると
ネットが出来る。ならそういうサイトにも行ける。
実際、通信は監視されてるらしいんだけど、ダメなのは
外部と連絡とって秘密漏らしたりとかそういうのだけで
R-18は別にというか皆それにしか使ってないだろ笑
狭いトイレの個室に3人…実質2人で同じオカズを見ながら
こないだみたいに仲良く勤しんでるわけなんだが……
実際問題、大画面なのはいいんだけど、画面のツブツブまで
見えてしまうから、どうしても粗がなぁ~~。
それよりお隣にある巨大グロチンポの方がな。解像度凄いって。
モザイクもないし。それでいて勢いよくガンガンこすってて。
ここに小人を入れたらどうなるんだろうとかって。
はあ、変な扉開いてしまいそうだわ。まあいいけど。スコスコスコ。
大体、左腿にスマホ、で、チンポ、で右腿に俺。って並びだから
見えちゃうのは仕方ないんだよ。で、左右の足の間には牛君の右脚。
つまり俺の上を跨ぐように立ってるから真上を見ちゃうとさあ……
こんなん、大砲やん。凶悪すぎる。
見なきゃいいんだけど、擦るたびに風切り音が聞こえてくるからね。
存在感凄いし。気になるって。
不注意で精子かけないでね。いやまじで。絶対。
ふう。3人とも無事に終わりました。
牛君は便器に直接出したから迫力凄かったよ。
ビューって音してたし。
かけられなかったかって?退避してたから問題なし。
いや、あれはフラグじゃねーし。
精子ぶっかけられるとマジ絶命リスクあるから流石にやらんよ?
しっかしこのサイズだと人間の一滴分出すだけでも
何回ひねり出せばいいんだろうなあ。干からびるわ。
居住区に戻ると、2人とも見慣れたサイズに戻った。
本来のサイズはさっきの方なんだけどもさ。
こちとらずっと小人状態なの。
居住区内でのサイズは一定…と思うじゃ~ん?
そんなかでも格差があったりするわけですよ。
たとえば監督は寮監兼ねてて3倍サイズになってる。
乱闘とか起きても余裕で制圧できるって言ってた。
前回迎えに来たお兄さんはまだ俺らと同サイズだって。
「お、戻ったのか。おかえり」
自分の部屋に帰ろうとしたら監督が共有スペースで
タバコ吸ってた。3倍サイズの副流煙、さすがに煙いわ。
「今日も一緒に寝るか?」
変な意味じゃなく、監督の部屋は広いしベッドがでかい。
空調は効いてるけど、若干寒いときもあって人肌が
近くにあると寝心地が全然違うんだよなあ。
だが、俺は首を横に振る。
「そうか」
どことなく残念そうな顔にも見える。
安心してください。サプライズですよ。
最初から一緒に寝るんじゃなくて、途中から
こっそり忍び込んで布団に潜り込むのが
冒険みたいで楽しいんじゃないかと思ったんだよね。
監督いつも戸締りしてないの知ってるからさ。
ってことで今夜決行したいと思いま~す。
(終)
◆
監督がちょうど(俺君をオカズに)せこせこ勤しんでるところに
突入しちゃうパターンとか…あると思います!