SakeTami
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被害妄想(最終回)

やっと終わった……計画性がないと最後が大変になるやつ…!

「指でギリギリか…ほんと、何もかも小さいね〜」

不満そうにそう呟くが、それは裏を返せば無茶をするつもりはないということで、

そこだけは安心できるかもしれない。無茶の基準が甚だ怪しいとは言え。


「うわ、並べてみると、うわ〜〜」


彼と自分のブツを並べて比較してみたらしい。結果なんて

言うまでもないのだが、あえて並べてみると、確かにこみ上げるものはある。


「勝ち負けじゃないんだけどさあ、なんか勝ったなって思っちゃったw」


完敗ではあるが、この男は背丈が半分もない小人に勝って何か嬉しいのだろうか。

そのままその巨大なペニスをスライドさせて、私のモノに擦り付けていく。

超重量に振り回されて左右に上下に激しく揺さぶられるのは

その先に感じるペニスの存在感も相まって、確かに体験したこともないことで

あんなシリコン製の玩具では達成し得ない快感を確かに生み出していた。


ただ、そこが終着点ではない。そう考えたのは向こうも同じようで、

私を抱え上げると、そのまま匍匐前進で風呂場へと向かうのだった。


「キッチンのシンクみたい」


確かに広い湯船ではないのだが、我々の感覚から言えばそれは言い過ぎだ。

だが、たとえば職場の給湯室のシンクもよくよく思い返せばこのくらいは

あったのかもしれない。私の目線では覗き込むことなどできないのだが。

シャワーを使って丁寧に、執拗に“綺麗”にされた。


「ほら、仕上げ」


そう言って尻の割れ目の間にぬるりと弾力のあるものが挿し込まれた。

分厚い舌が、すっかり綺麗になった肛門や直腸の壁を這いずり回る。

その間じゅう、有無を言わせないほどの力強さを常に感じていた。

鼻息が尾てい骨辺りに直接吹き付けられ、そのまま温かく湿った空気が

背中をすーっと通っていく。


「うーん、ちょっとしょっぱい?でも綺麗綺麗」


そうなれば、次にやることは決まっている。

元の部屋に戻ると床に寝かされ、そのまま足の親指と人差し指で腋を持ち上げるような

形で支えられる。手はこれから使うのでフリーにしておく必要があるのだ。


ゆっくりと迫ってくる人差し指。指一本が人間のモノのサイズに匹敵するというのは

先程知ったとおりだ。受け入れるにはそれなりの覚悟が必要だ。

誰にでもお気軽にとは言えない。


指は以外にもすんなりとずぶり、ずぶりと入っていく。

そう、その点、私は日頃から訓練をしているのだ。この程度ならば問題はなかった。


なかったはずなのだが。


「うう……うぁっ、アヒィ、ハッ、ハッ、ウゥゥゥー」

「すっごい声出すじゃん」

指は自由に回転させられるし、関節があるから曲がりもするのだ。

お腹の中の、どこかわからない位置、しかし日頃受けたことのないような刺激に

体は、声帯は否応なしに反応してしまう。抑えることはとうとうできなかった。


ゆっくり、ゆっくりと。「本命」が侵入してくる。指先ほどの器用さはないにしても、

ただただその凶悪な大きさが近づいてくるときには生きた心地はしなかった。

意外にも、無理な挿入をする気はないらしく、まずは先端部から、ゆるゆると

腰を振りながら、肛門をマッサージするようにして侵入機会を伺っているらしい。


先っちょが一度入ってしまってからも、少しずつ、丁寧に奥へ奥へと開拓していく。


かなり長い時間をかけて、奥の奥まで、ずっぽりと入ってしまった。

お腹の上からでもどこに入っているのかわかるくらいぽっこりしている……かもしれない。

そうなってからすぐ、巨人の腹で、胸板で、私の上半身を押さえつけ、弱めに圧迫しながら

全身をくねらせて私を揉みくちゃにしているのである。もちろん、滾る棒は尻に挿したまま。


いわゆるスローセックスというやつだろうか。こちらを傷つけないように、しかし

快感を与えようとする気遣いが感じられるし、それに思い至ると胸が締め付けられる

ようだ。実際、無意識に肛門も締めていたらしい。


「んぁっ、ちょ、いきなりやめて。暴発するって」


もうずっとされるがままになっていたのであるが、図らずも一矢報いることができたらしい。

ただ、自分から尻を締めようとしても、そちらの感覚はとっくになくなってしまっているし、

また腕を使って向こうを抱きしめようにも、ぐるりと一周回すことすらできない。


「あっ、イく!」


ズルリと引き抜いた陰茎を私の顔の前に向けると、熱いソレが勢い良く放たれる。


ドッジボールを顔面で受けたときと同程度の衝撃があった。

鼻孔の中を生臭い空気が通り抜ける。

どぷん、どぷんと追加でかかるたびに鼻に、口に侵入し、粘り強く絡みつくそれを

引き剥がそうと努力してみたものの、酸欠で意識を失う方が早かったらしい。


徐々に薄れていく意識の中で、まさか挿入ではなくこちらが驚異だったとは、と

そういったことを思考していた。


「……えっ?」


気づくと目の前にあったのは「通話が終了しました」と書かれたPCの画面。

時刻を確認すると、そこから5分も経っていないことがわかる。


「今のは、夢…?」


さもなければ、自分の妄想だったのだろうか。いや、それにしては

生々しかったような。と、思い返したことで反応した股間を鎮めるために

いつもどおり一人勤しむのであった。


ーー後日


「次もまた同じ感じで宜しく!」

「わかりました、またDM送りますね」

「そういえばさ」

「はい」

「詳しい内容は言えないんだけどさ」

「はい」

「こないだすっごい夢見ちゃったんだよ」

「はい……はい?」

「なんか価値観変わっちゃったっていうかさ」

「えぇ、あーまぁ、はい」

「ところで、こんどそっち行くんだけど家寄っていい?」

「えっ?」

「じゃ、またね〜」


(終)

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