夏に着ぐるみのデザインの依頼をいただきました。ありがとうございます。
僕の着ぐるみデザインでは、イメージがつきやすいよう黒主線でないイラストを一枚描きます。また依頼者様には、依頼する工房様に提出するための背面図、印刷用の目の絵など、その他細かい仕様書も納品しております。
【デザイン工程】
デザインに関しては僕の方からいくつかラフ画の提案をさせていただき、その中から依頼者様の指示により軌道修正していくというリテイク形式でやらせていただきました。
モチーフはキツネとブドウ。髪の毛を三つ編みにしている女の子。
ブドウは日本ブドウの代表的な品種である巨峰(紺色)、クイーンローズ(赤紫)、シャインマスカット(黄緑)をベースカラーにしたいというご依頼でした。
しかしこれらの色――紺、赤紫は色としてのパワーが非常に強く、また紺色と黄緑は男の子の色なので、どう配置すれば女の子になるかが最大の悩みどころでした。
とりあえず細かいキャラ造形は後回しにし、ブドウらしく紺と赤紫をベースに黄緑を差し色とした配色案を試験的にやってみます。
しかし色の力が強いので、それぞれの色が相殺しあってしまいました。
そんな中、「ロゼワインはピンクで白ワインは薄黄色だよなあ」と思いたち、果皮の色にこだわらなくてもいいのではと思いました。
そこでボディ本体を果肉、手足を果皮とした配色をしたところ、とても可愛らしくセクシーなものとなりました。腰のハートマークは「おいしいよ!」という意味で、足先のピンクは「ワイン作りのブドウ踏みをしてきました」みたいなイメージ。
次に仮デザインだった顔を詰めます。髪の毛は体の色には合わせず、樹皮の色の茶色をベースに三つ編みの1本をシャインマスカット色に、瞳を巨峰色にします。ピンクのアイシャドウはゆずれない……!
髪の毛のボリュームを増やし、また途中で「キツネだからといってつり目でなくてもいいんだぜ?」な提案をさせていただいたところ、セクシーな体だけど優しそうなお姉さん的なデザインとなりました。
結果としてデザインは、薄ピンクと白の果肉、赤紫の果皮、髪の毛を茶色の樹皮、三つ編みの1本を差し色として黄緑、瞳を紺色とする配色に決定し、顔や細部の造形を詰めて終了となりました。
依頼者様にもお褒めいただいてとても嬉しく、またおもしろく楽しいデザイン仕事でした。
余談ですがピンクさと味のイメージづくりの資料にロゼワインを買ってきて、それを飲みながら作業してました。おいしかったので、きっとケモノ美少女が踏んだブドウで作られたワインなんや……( ˘ω˘ )