左脚に深過ぎるスリットが入った尼僧の装束に身を包む妖艶で菩薩のような嫋やかさがある絶世の美女”殺生院 キアラ”は、先程の愛する男を目の前で奪われた”メルトリリス”の悲痛な表情を思い出している。そして、グラビアアイドルすら歯牙にも掛けない、グラマラスな肢体を仄暗い歓喜に打ち震わせていた。 「——ふふふ……っ♡♡♡ まだ二人を引き離しただけですのに、想像以上に素敵な表情を見せてくれましたっ♡♡ これでカルデアのマスターが融かされてしまったら、もっと素敵な表情に……っ♡♡♡ あぁ……っ、考えただけで達してしまいそうっ♡♡」 彼女は性悪という言葉では済まされない、明らかに外道な台詞を呟いている。 眼前で倒れゆくメルトリリスに向かって手を伸ばした時の体勢のまま、未だに状況を呑み込み切れていない黒髪の青年——”藤丸 立香”が、妖しい笑みを浮かべているキアラの隣で立ち尽くしていた。 茫然自失という言葉がピッタリと当て嵌まる彼に対して、艶やかな唇が耳に僅かに触れる近さから息を吹き掛けるように、彼女は己の性癖を満たそうと如何に絶望的な状況であるのかを説明していく。 「貴方を助けて下さるサーヴァントは、此処には来られませんよっ♡♡ 脱出したいのであれば私を一万回絶頂させるか、貴方が私を屈服させるかの二択しかありませんっ♡♡♡ 言っても……私の”ナカ”を知って融かされない存在などおりませんがっ♡♡」 余裕タップリなキアラの言葉は全てが真実であり、彼女の体内は一つの宇宙が広がる極楽浄土であった。 宝具を通して体内に取り込まれた者は現実を消失するのと同時に、自我と呼ばれるものを説き解されながら、人間に於ける最後の砦となる理性をドロドロに蕩かされてしまう。どんなに屈強な肉体や頑強な鎧、概念的な防御装甲を持っていようとも、彼女の体内の中に取り込まれれば紙切れ程度の意味しか持たない。 最終的に生まれたばかりのか弱い赤ん坊のように、無力化されて強制的に解脱させられるのだ。 以上の能力から彼女は知性を持った生き物に対する天敵であり、本来ならば彼には万に一つの勝ち目も無かった。そのような絶対的な力に裏打ちされた自信に満ち溢れているキアラは、知られるだけで自分が不利になる情報を敢えてバラしてしまう。 「因みにSE.RA.PHが沈下し続けている原因もこの私です♡♡♡ 全ての問題を解決したいのであれば、私を屈服させれば済みますよっ♡♡ 貴方に出来るとは思えませんが……っ♡♡♡♡ ふふふ——っ♡♡」 困難を超えて不可能な問題を提示されて、マスターの絶望に彩られた顔が見られると思っていたが—— 「…………年上おことわり!」 「——なっ……! なにをもって、そんな根拠のない事を仰るのですっ!?」 完全に意趣返し目的の台詞ではあったのだが、何故か彼女には”急所(クリティカル)”であったらしい。 全人類を滅ぼせる力を持った人類悪の獣という超然的な存在であり、何処かの”口が悪い童話作家”以外には常に悠然とした態度を崩さず他者を弄んできた悪辣の権化の如きキアラが、珍しく感情を露わにしながら捲し立てる様に反論を口にする。 「私が年上だなんて、それは見た目だけで判断した偏見というものです! 世の中には二十代のように見える十代がいましてよ!? その逆だってあると私は主張しますっ!」 「えぇ……っ、何というかごめん」 余りに余裕が感じられず迫力のある言葉に、完全に予想外だったマスターは思わず謝罪した。 だが、学生時代からの心的外傷を的確に抉られた事に加えて、二十五歳というアラサーに突入した微妙なお年頃なのに、年増呼ばわりされてしまった傷は癒えなかったらしい。 「学生時代から年上扱いされた、私の気持ちは分かりません!」 「あぁ、なるほど……」 彼は張り詰めていた緊張の糸が解けていき、一気に相手が纏っていたメッキが剥がれたのを感じる。そして、ここからキアラという存在が冷静になる前に攻めた方が良いと考え、プリプリと怒りを露わにしている彼女の事を抱き締めてしまう。 ビクッ♡♡と肢体を震わせ反射的に顔を上げるキアラだが、何か言葉を紡ぐよりも前に艶やかな唇を塞いだ。 「ぃっ、いきな——んむぅ゛〜〜っ♡♡ ちゅぅっ♡♡♡ ん゛ぅ゛……っ♡♡ ちゅぷぅ……っ♡♡♡」 蕩けてしまいそうな位に柔らかい彼女の唇を味わうマスターは、それだけで腰が砕けるような快感を感じるが、ここで止まってしまえばチャンスは二度と訪れないだろうと思い直し舌先をキアラの甘い口内に捩じ込む。 本来ならばこの時点で只人はアウトの筈だが、何故か平気そうな彼は相手に快楽を与えるために舌を動かし蹂躙する。 「ちゅぷぷぅっ♡♡♡ ぢゅる゛ぅ゛〜〜っ?!!♡♡ ぢゅるるっ♡♡♡♡ ん゛ぅ゛〜〜っッ゛♡♡♡ じゅぶるるる゛ぅ゛っ♡♡ ぢゅぷぷっ、ちゅるぅ゛っ♡♡♡♡」 飢えた獣の捕食のような口付けと自分に融かされ無いことに驚き、彼女は魔性の輝きを秘めた金色の瞳を限界まで見開いた。快楽を感じていることに困惑しながらも、愛欲の理を持つ自分が負ける筈など無いと舌を伸ばして絡み付かせようとするが—— ——むき゛ゅぅ゛っ♡♡♡ 「ん゛むぅ゛〜〜〜〜っッ゛??!!!♡♡♡♡」 細く括れた腰に回していた両手をマスターは動かし、キアラの豊満でムッチリとした肉感タップリでありながら、マシュマロのように柔らかな尻肉を鷲掴んで揉み潰したのだ。 彼女の着ている衣装は身体の輪郭が分かる位に薄手の生地でぴっちりとしているため、肉感タップリの柔肉の感触が合計十本の指と掌にほぼダイレクトに伝わる。寧ろ、極上の柔肉の間に薄い生地が挟まることが性的な苛立ちを加速させ、肉食獣が上顎と下顎を動かして肉を喰むように両手を動かして尻肉を蹂躙した。 ——むにゅうっ♡♡♡ むにっ♡ ぎゅぅっ♡♡ ぎゅむぅっ♡♡♡♡ 「じゅるる゛ぅ゛っ♡♡♡ ん゛むぅ゛〜〜っ゛♡♡ ぢゅぷぷぅっ♡♡♡ ん゛ぅ゛……っ♡♡ ちょっ♡♡♡ じゅぶる゛るる゛ぅ゛っ♡♡♡♡ ま……ッ♡♡ ん゛むぅ゛〜〜〜〜っッ゛!!?♡♡♡」 唇の隙間から二人の混ざり合った唾液が溢れてしまう位に激しい接吻、その間も彼はパン生地を捏ねる時のように、全ての指先に力を込めながら尻肉を揉み潰す。 呼吸さえ許さない激しい口付けはキアラの舌を強引に絡め取り、唇や前歯で甘噛みして泡立つ程に混ざった唾液を貪り啜る。尼僧の服を内側からパツパツになるまで押し上げる巨大な乳房の谷間には、零れた唾液の滴がポタポタと垂れて染みの面積が広がっていった。 「ぢゅぶるるる゛ぅ゛っ♡♡ じゅぷぅ……っ♡♡♡ まぁ——ん゛むぅ゛っ♡♡ じゅりゅり゛ゅぅ゛っ♡♡ ちゅぷぅっ♡♡ れろろぉーーっ♡♡♡♡ ぢゅぷるるるるぅ゛っ♡♡♡」 気が付けばビクンビクンと肢体を緊張と弛緩の繰り返しで震わせ始め、内股になった膝がガクガクと左右に揺れ動き、ムッチリと肉付いたシミ一つない処女雪の如き真っ白な太ももが秘所から漏れ出た愛液でテラテラと濡れそぼる。 自身の体重を力が入らなくる脚では支えられなくなり、マスターに身体を預けて寄り掛かるようになってしまう。 尻肉に赤い指の痕が残りそうな位に強く揉み潰される度、瑞々しく熟れた果実を搾った時のように愛蜜と共に、尻肉から牝のフェロモンの濃縮液のような汗が溢れる。全身からムワァッ♡♡と火照る肢体から放たれる熱気と共に甘酸っぱい汗の香りが漂い、雄の生殖本能を根本の部分から刺激して理性を奪おうとしていた。 しかし、彼は余計に陰茎がビキビキと苛立つような怒りを覚え、もっとこの牝を蹂躙し尽くしたいという征服欲が増していく。そうなると自我が解けて理性がドロドロに蕩けるどころか、思考がクリアになっていきキアラが言っていたような状態から掛け離れる。 (あぁ……っ♡♡ 何故、私に融けないのっ♡♡♡ わっ、分からないぃ゛……っ♡♡ ァ゛——っッ゛♡♡♡♡) 自分の絶対的な力が通用しない意味が分からず恐怖すら覚え、快感で思考が纏まらない彼女は理不尽で強制的な絶頂を迎えてしまう。視界が真っ白な光に埋め尽くされ、『プシュっ♡♡ プっしゅぅ——っッ゛♡♡♡』とお漏らしをするように潮を噴いた。 「れろろぉ゛ーーっっッ゛♡♡♡ ん゛ちゅぅ゛っ♡ ——っッ゛♡♡ ぅ゛むぅ゛うう゛ゥぅ゛う゛ぅ゛ゥぅうう゛ゥぅ゛〜〜〜〜〜〜っっッ゛!!!??♡♡♡♡♡♡」 言い逃れが出来ない程の絶頂を迎えてしまい、マスターと繋がっている口内で濁音の混じった嬌声を漏らす。ビチャビチャと恥ずかしい水音を立てながら、足と足の間に淫液の液溜まりが作り上げられる。 メルトリリスの添え物で虫としか思っていなかった存在に、キアラは一万回の内の一つだが敗北させられたのだ。だが、この事実が彼女の中に眠る欲望の火を点けてしまう。 「じゅるるぅ……っ♡♡ ぷはぁーーッ゛♡♡♡♡ はぁ゛っ♡♡ はぁ゛ーーっ♡♡♡ ここまでされてはぁ゛っ♡♡ ふぅ゛ーーっ♡ ほっ、本気を出しましょぅ……っ♡♡♡♡」 彼女は目も開けていられない程に強い光を全身から放ち、現在の殺生院キアラの姿から『快楽』の理を持つ第三の獣の内『愛欲』を担う片割れビーストⅢ/Rの姿に変容する。 最も変化したのはビーストの証でもある側頭部から水牛に似た巨大な”角”が生えたことであり、漆黒の角に根元から中程まで毒々しいピンク色の斑模様が浮かんでいた。尼僧であることを示す純白の頭巾に覆い隠されていた、緩いウェーブの掛かった艶やかな黒髪が露になっている。 また、これまでの全身の殆どを覆い隠すように真っ黒な衣装に包まれていたが、極端に露出度が高くなり白と濃い桃色を基調としたドスケベな衣装に変化していた。ギリギリ乳輪が見えていない頼りない白布を申し訳程度に着けた胸元、ピンク色のショーツとしか呼べない下半身など、これ程までにオスの劣情を煽る格好も無いだろう。 そして、比べ物にならない程に獣の現能が強まったキアラは、余裕を持ってマスターのことを挑発する。 「この私に勝てるでしょうか……っ♡♡♡」