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濁り丸
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【pixivリクエスト一部先行公開】オルレアンノ乙女は、愛され堕とされ妻となる -1-

 ——ジャンヌ・ダルク  彼女について説明をする必要性は無いかも知れないが、世界で最も有名な聖女であり”オルレアンの乙女”と呼ばれた救国の英雄である。  1337年から1453年までイギリスとフランスの間で行われた戦争は、後世では”百年戦争”と名付けられており、その名前は誇張したものでは無く百年以上もの長きに渡って続いた。終わりの兆しすら見えなくなった戦乱の時代に生まれたジャンヌ・ダルクは、神から天啓を授かったことにより戦争を終わらせるための行動を起こしたのである。  最終的に彼女は人身御供の如く己の命を捧げ、フランスとそこに生きる人々の命を救ったのだ。 ——————————————————  ジャンヌ・ダルクの生前の偉業について、もう少しだけ詳しく説明すると——  フランスの王位継承権をイギリス王家が主張したことが戦争の発端であり、軍を率いてフランスに進行するイギリス側に付いたブルゴーニュ派とフランス王家こそが正統だと主張する派閥によって、国を二分する内乱まで負の連鎖のように起こったのだ。  国の内外を問わず泥沼とも呼べる争いが一世紀以上も続き、繁栄していたフランスは衰退の一途を辿っていった。  戦う力を持たない人々が日々を生きることに不安を覚えていたフランスの片田舎”ドンミレ村”で生まれ育ち、干し草の山の上で眠ることが好きなどこにでもいる普通の少女だった”ジャンヌ・ダルク”は、神からの啓示を受けたことによりフランスと人々を救うために故郷を旅立つ。そして、精強なイギリス軍に包囲されたフランス中部の町”オルレアン”で彼女は戦いの先頭に立ち、身の丈程もある巨大な旗を手に味方の兵士を鼓舞し続け、”奇跡”と名付ける他ない快進撃を成し遂げたのである。  オルレアンだけでは無くイギリスに占領されていたランスの大聖堂もといノートルダム大聖堂を奪還したことにより、フランス王家のシャルル王太子は晴れて王位に就きシャルル7世となった。天啓を授かったジャンヌ・ダルクの存在が無かったのならば、シャルル7世が王位に就くことは不可能であったと後の歴史家が語っている。  彼女はパリ奪還を目指して進軍していたが、道半ばでブルゴーニュ派に捕らえられてイギリスに売り渡されてしまう。策に嵌められ公正では無い審問官によって、聖女では無く”魔女”であると貶められてしまった。  最後は十九歳という若さで彼女は磔にされ、その身を業火に焼かれる火刑へと処されたのだ。  魔女だと貶められたまま火炙りにされる悲劇に満ちた死を迎えたジャンヌだったが、彼女は最期の瞬間まで誰かを恨むことは無かったと言われている。それ故に故郷を旅立ってから僅か二年間であったのにも関わらず、フランスという国とそこに生きる人々に救いと希望を与え、ジャンヌ・ダルクの名前は人類史と英霊の”座”に確かに刻み込まれたのだ。    これが彼女の短くも光り輝く物語であり、自分の幸福を捨てて他者の幸福を願った生涯であった。   ——————————————————  ——”邪竜百年戦争 オルレアン”  誰も恨むこと無く炎に焼かれた自分とは明らかに異なる、復讐と憎悪の炎に燃える”黒いジャンヌ・ダルク”が竜を率いて暴れ回ったことにより、人理崩壊が起こって本来の歴史から外れてしまった特異点。  この特異点で生まれた国や時代も異なっているマスター”藤丸 立香”と裁定者のクラスで召喚されたジャンヌは出会い、目的が同じことで協力を結び、人理崩壊したオルレアンのために奮闘した。  竜殺しの大英雄やフランス革命に倒れた王妃など、フランスと縁がある様々なサーヴァント達の協力もあり、黒いジャンヌや聖杯を用いて特異点を崩壊させた”張本人”とも決着をつけ、初めて挑むことになった特異点を修復することが出来たのである。  こういった経緯によりカルデアとジャンヌには縁が生まれ、彼からの召喚の呼び掛けにも喜んで応じたのだ。 『——サーヴァント・ルーラー。ジャンヌ・ダルク。お会いできて、本当によかった!』  世界を救うために自らの意思で困難に立ち向かっているマスターの善性を好ましく思い、英霊となった自分に出来ることが有るならば全力で力になりたいと考えていたのである。 『うん、これからよろしくジャンヌ』 『はい! 貴方の戦いの傍で私は旗を掲げ続けますっ!』 『————っ』  ジャンヌから華やかな笑みを向けられたことにより、彼は心臓の鼓動を高鳴らせ頬を赤く染めた。きっと彼女のことを魅力的な異性として意識したのは、咲き誇る花のような笑顔を見たこの時からだったのだろう。  このような経緯で長く険しい人理修復の旅に、純白の旗を持った聖女が加わったのである。  カルデアに半ば拉致に近い形で連れ込まれ只の一般人でしかなかったが、魔術師としてもマスターとしても未熟な部分が多々あったが、自分の非力を呪い諦めたりすることだけは無かった。それどころか前の特異点で敵対していたサーヴァントや本質が悪のサーヴァントのことは憎まず、信頼を向けて歩み寄りながら特異点の修復に挑み続けたのだ。  生傷が絶えず世界を救うという重圧の中で心も身体も磨耗させていくマスターは痛々しかったが、そんな弱い部分を見せぬようにジャンヌを含めた他者を気遣う優しさすら見せる心の強さを持っている。 『すみません。貴方の戦いぶりに、見とれていました。貴方は未熟であっても、自らの弱さを言い訳にして逃げ出さない。もしかすると、かつて私を見守っていたジルも、こんな気持ちだったのかもしれません』  直向きに何度転んでも進み続ける彼の隣に立つ彼女は、生前の自分を見守っているような気持ちになっていった。そして、自分を支えてくれたジル・ド・レェも同じ気持ちだったのでは無いかと感じ、今を生きるマスターのためになれればと考えるようになる。  公私を問わずに自分に尽くしてくれるジャンヌに魅力を感じてしまうのは仕方の無いことであり、気持ちを我慢することが出来なくなった彼は告白を行ったのだ。 『ジャンヌっ。俺、ジャンヌのことが好きだ』 『〜〜〜〜っ?!! まっ、マスターっ♡♡ おっ、お気持ちは嬉しいですが、私は神にこの身を捧げました。でっ、ですからマスターには私よりももっと素敵で相応しい方が——』 『俺は他の誰かじゃなくてジャンヌが良い』 『あっ、あぅ……っ♡♡』  真摯なマスターの言葉と真っ直ぐ見詰めてくる視線を受け、ジャンヌは頬だけで無く耳の先端まで真っ赤に染めて狼狽してしまう。その後も彼からの猛烈なアプローチをされ続けた結果、鉄壁の自尊心と鋼の如き信仰心を持っている彼女でさえ根負けてしまった。 『そっ、その……っ♡♡ 不束者ですが、よろしくお願いしますっ♡』  そして、禁欲的で”健全なお付き合い”であればという条件付きで、マスターの好意を受け入れてしまったのである。  ——————————————————  最初は約束した通りに今までの生活と殆ど変化の無い健全なお付き合いをしていたが、若い男女が好意を持った相手ともっと親密な関係という”先”を求めてしまうのは自然なことであった。  最初は手を繋ぐという肉体的接触にすら戸惑いを覚えていたのが、気付けば肉体が触れ合う面積を増やした熱い抱擁をするようになる。相手の体温を感じることが、少しずつ癖になっていってしまう。 『——だっ、駄目ですっ♡♡』 『お願い。ジャンヌとキスしたい、一回だけだから』 『ほっ、本当に一回だけですよ?♡♡♡ んむぅっ♡♡』  聖女であるのにも関わらず彼のお願いに負けてファーストキスを捧げてしまい、更には舌同士を絡ませて唾液を啜り合う濃厚なディープキスまで許すようになっていったのである。禁欲的な生活をしていた反動が露骨に出てしまったのかも知れないが、ジャンヌは背徳的な快楽とマスターに愛される心地良さに抗えなくなっていった。 『じゅるるぅ゛っ♡♡♡ れろぉ゛ッ♡♡ ぢゅぷぷっ♡♡♡ ちゅるぅ゛ッ♡♡ んちゅぅ……ぷはぁっ♡♡♡ はぁ゛ーーっ♡ はぁ……っ♡♡ ほっ、本当は駄目なのにぃ゛っ♡♡♡ ——ん゛ちゅぅ゛ッ♡♡』  毎日欠かすこと無くキスをしなければ口寂しさを覚えるようになり、おっぱいやお尻、太ももなどの性的な部位を触られることに悦びを覚えてしまう。最後の一線である処女を喪失し、子作りさえしなければ大丈夫だと自分の中でルールを設けて悦楽を貪るようになる。  そして、最後の一線すら二人は——       —————————————————— 「——ぢゅるるっ♡♡♡ ちゅぷっ♡♡ れろぉーーッ♡ じゅぷっ♡♡ ちゅぷぷぅ゛っ♡♡♡♡」  マスターの部屋にいつものように連れ込まれたジャンヌは、お互いの腰に両腕を回して溺れるような口付けに耽っていた。最近はタガが外れつつあるようであり、神の教えに背く行為であるのに抗えなくなってきている。  彼の厚い胸板に豊満で柔らかな乳房が押し潰れており、腰や脇腹の辺りを撫で回されるこそばゆさに身を捩っていた。唇の端から混ざり合った唾液が溢れ、顎先に向かって唾液の滴垂れてしまう。  二人とも完全に瞳を閉じておらず、ネットリと視線同士を絡み付かせている。   「じゅるるぅっ♡♡♡ ちゅぷっ♡ ちゅるるぅ゛……っ♡♡」  身長差からジャンヌは爪先立ちになったまま上体をマスターに預け、喉をコクコクと鳴らしながら唾液を飲み込んでいた。年相応な愛おしい少女としての姿を見せられたことにより、余計に愛おしくもっと可愛らしく淫らな姿を見せて欲しいという欲求を湧き上がらせてしまう。  彼は触れ合っていた唇をゆっくりと離すと、混ざり合った唾液による銀の糸で繋がったまま、もっと深く繋がりたいことを彼女に伝える。 「はぁ……っ、俺もう我慢出来ない。ジャンヌとセックスしたい」 「〜〜〜〜〜〜っっッ゛!!?♡♡♡♡ だっ、駄目ぇっ♡♡ ふぅ……っ♡ エッチだけは駄目ですぅ……っ♡♡♡ ——ぁ゛んっ♡♡」  何とか拒絶の言葉を口しようとするが、マスターに豊満な臀部をぎゅうっと握られてしまう。尻臀の柔肉をたっぷりと揉みしだきながら、セックスの気持ち良さをジャンヌの耳元で囁く。 「こうやって抱き合ったままキスするより、セックスは深く繋がって気持ち良いんだよ? ジャンヌともっと愛し合えたら、もっとお互いのことを好きになれると思うんだ」 「ぁっ♡ あ゛っ♡♡ あぁ゛……っ♡ だめっ、駄目ですぅ゛っ♡♡ 結婚してない女性がぁ゛っ♡ ん゛ひぃ゛っ♡♡♡ 処女を散らしてしまうのはぁ゛っ♡♡ ダメェ゛……っ♡♡」 「それなら俺と結婚しようよ。そうしたら婚前交渉じゃなくなるから?」 「————っッ゛?!!♡♡♡ まっ、マスター……っ♡♡」  当然のように結婚を迫られて彼女は明らかに動揺するが、それも彼の瞳や態度を見れば聞かなくとも”本気”であると分かってしまうのだ。他にも駄目な理由を探そうとするのだが、快楽と悦びの感情が邪魔してくるせいでまともに思考することが出来ない。  今回だけ拒めたとしても次は無理だと確信するジャンヌは、彼の胸板に額をグリグリと押し付けながら性行為を承諾してしまう。 「ひっ、卑怯ですぅ゛……っ♡♡♡ そこまで言われちゃったら、断るなんて出来ませんっ♡♡」  『せっ、責任取って下さいっ♡♡』と、蚊の鳴くような声で彼女は呟いた。それに対してマスターは返答を返すように、ジャンヌの瑞々しい唇に自分の唇を重ね合わせる。  ——ちゅぅっ♡♡♡  部屋の中に小さな水音が鳴り響き、艶かしく淫らな水音が続いた。

【pixivリクエスト一部先行公開】オルレアンノ乙女は、愛され堕とされ妻となる -1-

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