SakeTami
濁り丸
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神々の麗しい花嫁と死の国の女王は、 愛するマスターと獣の如くまぐわう 前編

 ノウム・カルデアの通路にはコツコツと靴音が響いており、音の発生源である黒髪の青年は俯き気味なまま歩いていた。彼は反対側から歩いて来る栗毛の少女の存在に気付いておらず、身長差から顔を覗き込まれながら声を掛けられる。 「——おや、マスター君大丈夫かい? 顔に疲れが浮かんでいるよ」 「ダヴィンチちゃん、平気ですよ。みんなも頑張ってるんですから、俺だってまだまだへっちゃらですっ!」    ”レオナルド・ダ・ヴィンチ”に顔色の悪さを指摘された”藤丸 立香”は、いつもの笑顔を浮かべながら両腕を曲げて力瘤を作り、自分が元気な事をアピールした。  普段通りの爽やかな彼の笑顔を見れば、先程の隠し切れない疲れが滲んでいた表情が錯覚だった気さえしてくるだろう。  しかし、それはきっとマスターが嘘を吐くことが、上手になってしまった証拠でもあった。自分の利益や損をしない為の軽薄な嘘では無く、周囲に心配を掛けまいとする優しい嘘を吐き続けた結果——人並み以上に嘘が上達したのである。  彼女は一瞬だけ悲しむような傷ましいものを見た時のような表情を浮かべた後、爪先立ちとなってマスターの頬に手を伸ばして優しく触れた。そして、幼い少女の見た目とは反する世話焼きな姉や優しい母のような、柔らかく包み込むような声色で本心を口にする。 「余り根を詰め過ぎないでね。今日は早めにゆっくり休んでくれたまえ」 「……っ、はい」 「ダヴィンチちゃんとの約束だよ?」  そう言い残したダヴィンチは、足早に立ち去って行った。  彼の笑顔も元気な態度も虚勢だと理解しながら、彼女は敢えて気付かない振りをしたのだろう。若しくは他人のことを注意出来ない程に、自分自身も無理をしているからなのかも知れない。  真実はダヴィンチ本人にしか分からないが、普段は頼りになる小さな背中が消えてしまいそうに見えた。  心配を掛けてしまったことに罪悪感を感じながら、彼女の優しさに甘えるようにマスターは無理矢理貼り付けた笑顔と言う名の仮面を外す。そこには矢張り心労を隠し切れない表情が浮かんでおり、彼は自分に言い聞かせるようにボソっと呟く。 「うん、まだここで倒れる訳にはいかないから……」  マスターを蝕んでいるのは肉体的な疲れや怪我というよりも、精神的な重荷や摩耗に因る部分が大きかった。自分を偽りながら取り繕うことで騙してきたが、どうやっても一般人の範疇からは出ないため、精神や肉体に少しずつ綻びが生まれていくのだ。  人理修復、特異点亜種——そして人理漂白。  世界を救うという大義があった筈の戦いは、いつしか異なる歴史を歩んだ世界を破壊することで生き残ろうとする生存競争へと置き換わっていた。カルデアは異聞帯という名の一つの世界を終わらせ、そこにある無数の罪の無い命を奪い、山のように築かれた死体と想いの上に立っている。  魔術師の生まれでも況してや英雄でも無い一般人に取っては、とうに許容することが出来るキャパシティーを超えていた。  未だ廃人となっていないのが不思議な程の状況と状態だが、それでも彼が旅の歩みを止めず正気を保っていられるのは——マスターに寄り添ってくれる女性の英霊達の存在があったからだろう。彼の心が弱っている時には、恋人達が傍に居てくれるのだ。  そして、今も—— 「おおっ! 探したのだぞマスター」 「スカディ……」  探し人を見付けた喜びで花のように顔を綻ばせる”スカサハ・スカディ”は、人懐っこい子犬が主人の元へと駆けるように、マスターの元へと小走りのまま向かう。歩みを進める度に彼女の色鮮やかな紫色の艶髪が揺れており、強い信頼や親愛を感じる真紅の瞳は吸い込まれてしまいそうであった。  肌が触れ合いそうな至近距離で向き合う二人は、少しの間だけ視線を交わらせた後に会話を続ける。 「……俺に何か用があったの?」 「あぁっ、マスターと一緒にアイスクリームを食べたいと思って探していたのだ。疲れた時には甘い物を食べると良いのだぞ。まだ任務や訓練が残っていたか? それなら後ででも構わないが……」  お腹の前で両手をもじもじとさせながら恋人と好物を一緒に食べたいと告げるスカディは、恥じらいを覚えているのか雪のように白い頬や耳の先端を仄かに赤く染めていた。  そんな彼女の姿がどうしようも無い程に愛おしいと感じ、もっと触れ合いたいという思いが溢れてしまう。 「この後の予定は無いけど……アイスの前に少しだけ付き合ってよ」 「ぁっ♡♡ ぃっ、いきなり腰に腕を回すな……っ♡ びっ、びっくりするだろう♡♡ んぅ゛……っ♡♡」  スカディの括れた細い腰にマスターは腕を回し、そのまま抱き寄せた状態で自室に向かって足を進める。いきなり腰に手を回されたことに彼女は華奢な肩を『ビクっ♡♡』と震わせて驚くが、その腕を振り払ったりしようとは考えられない。  胸がドキドキと恋する乙女が如く高鳴り、いつもより強引な彼のことを異性として強く意識してしまう。 「きょっ、今日はやけに強引なのだなっ♡♡ べっ、別に嫌と言う訳では無いが……っ♡♡♡ そのっ、心の準備と言うものが——」  力強く抱き寄せられて彼の大きくゴツゴツとした手の感触を脇腹で感じながら、スカディはマスターの歩幅に合わせて寄り添うように歩みを進める。 —————————————————————  ——ガチャン  部屋の扉が閉じられる音がやけに大きく響き、ずっと腰に腕を回されていたスカディも解放される。  彼女はマスターに此処に連れて来られた、理由を聞こうとするが——   「マスター……っ♡♡ あっ、アイスクリームの前の用事とは何なのだ? つまらぬことであれば私もおこ——ひゃっ♡♡♡」  言葉を紡ぎ切る前に彼に正面から強く抱き締められ、頭の中にあった筈の言葉が飛んでしまった。少しだけ息が苦しいと感じる程に強い抱擁は、相手の体温や身体の感触が伝わってくる。 「どっ、どうしたのだ?♡♡ んぅ゛っ♡ すっ、少し苦しいぞ……っ♡♡♡ ぁ゛ぅっ♡♡」 「このままで良い……」  僅かな言葉から心の内を少しだけ理解したスカディは、マスターの背中に両腕を回して優しく抱き締め返す。 「本当に仕方の無いヤツだ……気が済むまでこうしている事を許そう♡♡」  二人は暫くの間、会話を交わさずに抱き合う。     —————————————————————  二人の体温が溶け合った頃——  マスターはスカディへの抱擁を緩め、身体の前面がピッタリと密着していた状態から僅かに隙間が開く。布越しでも肌の触れ合いが心地良く感じていた彼女は、露骨に名残惜しそうな表情をしてしまう。  暑さや熱が大の苦手なスカディだが、彼の温かい体温だけは好きになっていた。 「んぅっ♡ もう終わりか?♡♡」 「ごめん、もっとスカディが欲しい。足りないんだ」 「ふぇ?♡♡ ——んむぅ゛っ?!♡♡♡」  言葉の意味が理解出来ずに惚けた表情をするスカディの瑞々しい唇は、マスターの唇を重ねられてそのまま深く奪われる。突然の口付けに驚き紅玉のような真紅の瞳を大きく見開かれ、肢体を強張らせるが直ぐに快楽によってダラリと弛緩していく。 「ちゅるっ♡♡ んちゅっ♡ まっ、まへぇ゛っ♡♡ んむぅ゛っ♡ ちゅぅ゛……っ♡♡ ち゛ゅぷぷっ♡ ん゛むっ、ちゅぷぅっ♡♡♡ ちゅるっ♡♡」  いつものような恋人同士の甘く蕩けるようなキスとは違い、飢えた獣のような唇を奪い貪り尽くすような濃厚な口付け。後頭部を右手でグッと押さえ付けられ、細く括れた腰に左腕を回されて拘束されており、頭を動かしたり身動ぐことすら許されない。  当然、唇同士を触れ合わせるだけのキスでは終わらず、上唇と下唇の隙間から唾液塗れの舌がにゅるりと伸ばされる。 「ちゅぷっ♡♡♡ んちゅっ♡♡ ちゅぅっ、じゅるる゛ぅ゛〜〜っッ゛?!♡♡♡♡ ぢゅるっ♡♡ ちゅぷぷぅ♡♡♡ じゅるる゛ぅ゛……っ♡ れろぉ゛ーーっ゛、ち゛ゅるっ♡♡ し゛ゅるぅ゛っ♡♡♡」  口を閉じる隙すら与えられず口内の奥まで侵入したマスターの舌によって、スカディの奥で縮こまっていた舌も絡め取られて、強制的にディープキスとなってしまう。口内に溜まった唾液をイヤラしい水音を立てながら啜られ、深く差し込まれた舌を通して唾液を流し込まれる。  喉をゴクゴクと鳴らしても呑み込み切れず、両の口端から二人の唾液が混ざった混合液が垂れていた。重力に従って彼女の形の良い顎先に唾液が伝い、雫となって豊満な沼元の谷間部分にポタポタと零れ落ちる。 「ち゛ゅるるぅ……っ♡♡ ちゅぷっ♡ ん゛ちゅぅ゛……っ♡♡♡ ち゛ゅぷぷっ♡♡ んむぅ゛……っ♡ し゛ゅるるぅ゛っ♡♡ じゅるっ♡ ちゅぷぅ゛っ♡♡♡」    見開かれていた真紅の瞳は快楽により目尻がトロンと下がり、口内を蹂躙するマスターの舌の動きに応えるようにチロチロと舌先を絡めてしまう。快楽に冒されて四肢が弛緩していき、スカディは彼に身体を預けるようにしな垂れ掛かる。  濃厚な口付けで脳に酸素が回る量が減り、思考能力が鈍化していくのに反比例するように快感はより鋭敏になっていった。  うるうると濡れた瞳にはマスターの顔しか映り込まず、口内の温度も唾液の味も混ざり合いドロドロに溶け合っていく。相手の舌の動きが漠然と分かるようになり、舌と舌が離れないずっと絡み合うキスを続ける内に、口と口の境目が曖昧にぼやけて輪郭を失う。  こうなってしまえばキスのことしか考えられず、唇と舌を動かすことだけに意識が向くのである。 「ちゅるるっ♡♡♡ んむぅ゛……れろぉ゛っ♡♡ じゅぷぷっ♡ じゅるっ♡♡ ぢゅるるぅ゛っ♡♡♡ んちゅぅ゛……っ゛♡♡ ちゅぷぷぅっ♡ し゛ゅる゛っ……ん゛ぅ゛〜〜〜っッ゛♡♡♡♡」  伸ばした舌先を前歯で甘噛みされながら吸われ、彼女は快感の波が一気に高まる。口内で牝の甘ったるい嬌声を上げながら、スカディは軽く絶頂を迎えてしまう。  脳の奥がビリビリと電流を流されたように痺れ、内股となった脚が左右にガクガクと無様に揺れる。  菫色のドレスの奥の卑猥な割れ目から『ぷしゅっ♡♡ ぷしゅッ♡♡♡』と、メスのフェロモンをたっぷりと含んだ潮を噴き出し、ショーツのクロッチ部分とむっちりとした太ももの内側を淫液で濡らす。 「ふぅ゛ーーっ゛♡♡ んちゅぅ゛……ッ♡ ふぅ゛ーーっッ゛♡♡♡」  絶頂により脳や身体が酸素を更に欲するが、口付けを止めることは本能が許してくれない。  彼女の後頭部と細い腰に回していた両腕を下へと移動させ、マスターはドレスの上からもムチムチと肉付いているのが分かる桃尻を撫で回す。マシュマロのように柔らかいのに指に反発してくるハリもあり、一度この感触を知ったら病み付きになってしまう極上の触り心地であった。 「ん゛ふぅ゛〜〜〜〜っっッ゛?!♡♡♡ ぁ゛っ♡♡ んちゅっ♡ ち゛ゅるるぅ゛……っ♡♡♡♡ ん゛ひゅぅ゛——っっッ゛♡♡ ————っッ゛♡♡♡」    彼によって立派な性感帯へと育てられたスカディのお尻は、僅かな指の動きにさえ肢体を『ビクっ♡♡ ビクンっ♡♡♡』と、痙攣させるように強く感じてしまう。  口内でどれだけ嬌声を上げてもマスターの手の動きが緩むことは無く、寧ろ撫で回す動きから揉みしだくような力強い指使いに変わっていく。安産型のデカ尻が合計十本の指の動きに合わせて、グニュグニュとイヤらしく形を変える様は正しく絶景である。 「ち゛ゅるる゛ぅ゛ッ♡♡ ん゛ぅ゛……っ♡ ちゅぷぅ゛っ♡♡♡ ぷはぁ゛ッ♡♡ はぁ゛ーーっ゛♡ ぉ゛っ、おひりぃ゛っ♡♡ ぁっ♡ あ゛っ♡♡ ぁ゛ひッ♡♡ んむ——っ゛♡♡♡」    何度も腰が抜けてしまいそうになるが、お尻を持ち上げるように鷲掴みにされているため、快楽から逃げ出すことが物理的に出来ない。しとどに濡れそぼった割れ目から愛液や潮が溢れ、太ももの内側を超えて脹脛や足首にまで淫液が垂れていた。  何度も何度も甘イキを繰り返す内に、意識も飛んでしまいそうな強い絶頂がゆっくりと迫って来ており、絶頂の高波が迫っているのにスカディに出来ることは何も無い。お尻をビクビクと震わせて甘ったるい牝の匂いを濃くさせ、本気の絶頂が近いことを教えてしまう。 「ちゅぅ……ぷはぁっ。もうイきそうだよね?」 「ぁ゛っ♡ あ゛っ♡♡ あぁ゛っ♡ まへっ♡♡ まへぇ゛……っ♡♡♡ ぁ゛——っッ゛♡♡」  命乞いのように静止の言葉を口にするスカディに対して、マスターは彼女に止めを刺すように鷲掴みにした尻たぶの柔肉を左右に『ぐにぃ゛……ッ♡♡♡』と押し広げる。 「ぃ゛ひ〜〜〜〜〜〜っっッ゛?!!♡♡♡♡」  スカディは今までで一番大きく真紅の瞳を見開き、条件反射が如く背骨が折れてしまうのでは無いかと心配になる程に仰け反らせた。下腹部がベコベコと動き『プシュっ♡♡ プシュっ♡♡♡』と淫らな水音が鳴り、その時点で漸く脳が快感と絶頂を認識し始める。  トロトロになった口から唾液塗れの舌先を突き出し、目の前が真っ白で眩い光に包まれて何も見えない。彼女は濁流の如く押し寄せる快感を少しでも逃すために、叫び声のような嬌声を上げることしか出来なかった。 「ぁ゛っ?♡ ぁ゛ひぃ゛っ?!♡ ア゛ぁ゛ァぁあ亜ぁ゛あ゛ァ゛ぁあア゛ぁぁ゛————っっッ゛♡♡♡ い゛クっ……イ゛クぅ゛〜〜〜〜っ♡♡ い゛クィ゛クいく゛——ッ゛♡♡♡ イ゛っク゛ゥぅ゛う゛ウぅ゛ぅぅ゛う゛ウぅ゛ゥ゛っっッ゛♡♡ イ゛ぃ゛〜〜〜〜〜〜〜〜っっッ゛♡♡♡」    部屋全体に響き渡る濁音の混じった絶頂報告は、マスター以外の雄が聞いたことのない声である。緊張と弛緩を繰り返して地面に打ち上げられた魚のように肢体が跳ねており、大量に噴き出した淫液によりスカディの足元で恥ずかしい水溜まりを作っていた。 「ひぃ゛ーーっ゛♡♡♡ ふぅ゛ーーッ゛♡♡ ぃ゛ひッ♡♡ ひぃ゛……っ゛♡♡♡♡」  快感の入り混じった呼吸音が響かせている間に、彼女はベッドまで連れて来られる。そのまま仰向けの体勢で寝かされるが、今日の彼は休ませてくれる気配は微塵も無かった。  荒い呼吸に合わせてふるふると揺れる豊満な乳房へと両手が伸び、マスターは乳房を鷲掴んで力強く揉みしだく。 「ふぎゅぅ゛〜〜〜〜っっッ゛?!!♡♡♡♡ い゛っ♡ ぃ゛ひ——っ♡♡ まっ、ますたぁ゛……っ♡♡♡ い゛っ、い゛まぁ゛っ♡♡ イ゛ったばっかりり゛ゃかり゛ゃぁ゛————っッ゛♡♡♡ ——ぁ゛ッ♡♡」  部屋の中にはスカディの甘く蕩けた嬌声が響き続け、柔らかな肢体を貪るように弄られ続ける。 「だれかぁ゛っ♡♡ たすけへぇ゛……っ♡ ィ゛ひぃ゛〜〜〜〜〜っっッ゛♡♡♡♡」 —————————————————————  一方その頃—— 「ふむ……意外と悪くないな」  もう一人の”スカサハ”は、アイスクリームに舌鼓を打っていた。  普段では余り見られない光景に周囲がざわついているが、女傑という言葉がピッタリな彼女にとっては微風と同義である。  舌を伸ばして色っぽくアイスを舐め取るスカサハは、戦士としての勘なのか女としての勘なのかは定かでは無いが、肩をピクッと震わせてマスターの部屋で”面白そうな事”が起こっている気配を感じ取った。  もしかすると助けを求めるスカデイの思念が、近い存在である彼女に伝わったのかも知れない。 「何やら面白い気配がしておるのぉ。あむ……、これを食べ終えたら向かうとしよう」  獲物を見付けた肉食獣のような笑みを浮かべ、彼女は今暫く冷たい甘味を口にする。

神々の麗しい花嫁と死の国の女王は、 愛するマスターと獣の如くまぐわう 前編

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