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彩春/Iroha
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「傷跡」制作裏話 【超絶長文】

いつもご支援ありがとうございます。彩春です。

新刊「傷跡」

お手に取って読んで頂いた方、本当にありがとうございます。

自分のFANBOXの投稿記事を見返していたら、

原稿やばい間に合わない!という記事の後に

「イベントお疲れ様でした」とか言ってて、間がかなりすっぽ抜けていましたね…

今更感満載ですが、無事脱稿し本を出す事ができました。

実は最終締切日の締切時間1時間前までずっと描いていたので

作画にかなりブレがあるし、ミスもかなり多くなってしまいました。

お見苦しいところがたくさんある中で、読んで下さった皆様には

感謝してもしきれません。皆様本当にありがとうございました。


さて、今回は新刊「傷跡」の制作裏話を書いていきます。

彩春がこの本に詰めたこだわり、性癖、思い…全部書いていきます。

とてもとても長いです。そして熱く語り過ぎてキモいです。

大丈夫!という方は、しばらくスクロールしてご覧下さい。


※壮大なネタバレ含みます

※「傷跡」を既に読んで頂いた方、又は今後読む予定ない方のみご覧下さい。

























































【颯太】

とある事から神社に仕えている少年。12歳。148cm

皆さんご存知…彩春の子、颯太くんです。この物語の一番肝となる人物。


■作画について


今まで一枚イラストでしか颯太を描いたことがなかったので、

颯太を漫画に落とし込む時、どう作画すれば良いのか分からず悩みに悩みました。

何故悩んだか…普段彩春が描いているような一枚イラストは、

颯太の瞳も髪も全て「色」で表現していたからです。

それを漫画では全て「線」で表現しなければいけない。

特に瞳の作画には悩みました。

どうしたら、いつものような透明感のある、澄んだ瞳を漫画で表現できるのか…

結果、少女漫画のような瞳になってしまいました。笑

それでもなるべく、普段のイラストに近付けるよう頑張っていました。


髪についてもかなり悩みました。

瞳と同じく、繊細で透明感のある髪をいつも意識して描いているので

漫画でどう表現すれば良いのか分からず、

何度も何度も描き直しては試行錯誤しておりました。

結果、一部黒ベタ+トーングラデーション+一部削り

に落ち着きました。髪を描くだけでもかなり時間がかかるのです…

特に颯太の髪は軽く、細くて靡きやすいから、髪の纏まりのみならず

1本1本の髪を少しずつ描かなければならない。いやならない事もないんだけど

そこは彩春のこだわりです。颯太の髪は風を孕みやすい。


■颯太の登場シーンについて


参拝している時に、ふと聞こえた掃き掃除の音。

そこには装束姿の幼い少年が、箒で掃き掃除をしている。

物珍しさに思わず近付いてみる。

誰かの足音に気がついた少年は、ふと顔を上げる



これが颯太の初登場のシーンです。

この後、凪人の「俺は一目で心を奪われた」というセリフがあるのですが

ここでは凪人だけでなく、読み手の心も奪う必要がありました。

誰もが一気に颯太の虜になってしまうような。そんな一コマを目指しました。

その為、このコマだけは最後の方まで残し

時間をかけて丁寧に丁寧に描きました。きっと一番時間がかかったと思います。

描いた本人が言うのも何ですが、本を読み返した時

このページを見る度にドキッとしてしまいます。笑


この話は凪人(後でこいつの事もしっかり説明しますね)の

視点から始まり、終わっていきます。これがポイントです。

お気づきの方が居られるかは分かりませんが…

この本の中には颯太のモノローグを一切入れていません。

(颯太父のモノローグは話の進行上どうしても入れる必要がありましたが)

颯太の気持ちは颯太にしか分からない。彩春にすら分からない。

颯太が何を思い、何を感じたのか

凪人には分からない。そもそも理解しようとしないから。



【凪人】

ある日参拝しに行った神社で颯太と出会った青年。25歳。178cm

みんな大嫌いな凪くんです。笑 でも、実は彩春は結構好きなキャラだったりします。

ビジュアルは彩春のどタイプです。


■作画について


凪人の作画はあまり困ることはなかったです。

ただ、キャラデザの段階から絶対に入れようと決めていたもの…

左目の下のホクロ、薄い涙袋、三白眼、ピアス

この4つは絶対に外せなかったです。後で説明しますね。

後は女性にモテそうで、ちょっとチャラ男のような…DVしてそうな。

上手く言葉にできないけど…

表面上はコミュ力高くて好青年だけど、実はかなりヤバい奴。

そんなイメージです。


先ほど「絶対に入れよう」と決めていた凪人の要素。

左目の下のホクロについて、この位置のホクロは泣きぼくろとも言えますが

「自己主張が強い」「自分の思い通りにしたい」「女性にモテるがが長続きしない」

そんな意味を持ってるそうです。

つまり、凪人の自我の強さと強引さをここで暗示しています。

その他の薄い涙袋、三白眼、ピアス これはただの彩春の趣味です。


■名前について

颯太の名前の由来というか、イメージは「清らかな風」です。

それに反して、凪は「風が止んだ状態」

穏やかで澄んだ風のような颯太を止める人間。それが凪人です。

風の全てを奪っていく。

これ、何名かに気付いて頂いてたようでとてもびっくりしました。



■凪人のこと

実は彩春は、颯太があまりにも好きすぎて

たまに頭がバグりそうになる時があります。

例えるなら独占欲のような。自分のキャラなのに変ですよね。

そんな彩春の感情が、凪人という人間を生み出したのかもしれません。

颯太に対して、あまりにも重く歪んだ愛を持ってる。

でもそれは紛れもない愛です。


最後まで読んでいただいた方は分かると思いますが、

凪人はかなり酷い人間です。

何故ここまで凪人を狂気的に描いたのか…それには理由があります。

もちろん、凪人本人が自分の思い通りにならないと

すぐに逆上してしまう人間だからなのですが

一番の理由は「颯太とカップリング化させたくない」からです。

当然…今回の話は凪人×颯太の話なので

何言うてんねんと思われるかもしれませんが…

颯太と凪人をセットにしたくない。今後もセットで考えて欲しくない

だから、この作品以外では凪人は出てこないしもう描きません。

凪人のことは忘れて下さい。

彼自身も、いつかは颯太のことを忘れ

自分の日常に還っていきます。


最初に彼が言っていたように、

「もう全てどうでもいい」ことだから。

それでも、最後に神社へ足を運んでしまったのは

彼なりの人情だったのかもしれません。


最後に傷を受けた颯太を見た時の感情は

「ああ 生きてたんだな」

きっとその程度の感情です。





【話の中で】

この話の中で、颯太と凪人は様々な場所に一緒に行きます。

遊園地・映画館・銭湯

これ、全て彩春が今まで描いたイラストに関連付いているの、

気付いていただけましたか?


■遊園地


(frame embed)



■映画館


(frame embed)



■銭湯


(frame embed)



全部凪人との思い出です。

これを描きたくて、あの3つの日常シーンを入れました。

最初から言ってた事です。


「颯太と休日に一緒に遊園地へ行ってたくさん遊んで、

ちょっと一息つこう、と二人で休憩しているイメージです。

ソフトクリームを買ってあげると本当に喜んで、

でもちょっと申し訳なさそうに笑って「ありがとう」って

きっとすごい嬉しかったんだろうなぁ。そんなひと時を切り取った一枚です」


彩春は颯太の日常を断片的に描いてるだけです。



【豹変】

颯太の父、晋也が久々に連休が取れるとのことで、凪人は晋也に対して

「二日間颯太の事は俺が見ますから」

「たまには実家で羽を伸ばすのも良いじゃないですか」

そう言って、家に颯太しかいない時間を作ろうとします。

凪人はこの時からずっと、颯太と長時間2人きりになる

タイミングを伺っていました。


というのも、颯太は幼い頃に母親を亡くし

晋也は颯太のことをずっと1人で育てていた。

もちろん、晋也にとって颯太と一緒にいる時間はこの上ない幸せの時間なのですが

「たまには1人の時間も欲しいだろう」

凪人はそこにつけ込みました。


今まで、颯太を色んな場所へ連れていき

颯太の面倒をたくさん見てくれた凪人。

そんな凪人の事を颯太が嫌いな筈もなく、晋也からの信頼も厚い。

凪人に颯太の事を任せるのに断る理由がないのです。

この日は、凪人が颯太の家に泊まることになりました。


1日遊び倒した後、夜は家で颯太とゲームする凪人。

実はこの時は、颯太が寝たタイミングで夜這いしようと考えていました。

でも

颯太が眠気に襲われ、凪人の肩に寄りかかる。

凪人のシャツをギュッと掴み

「眠い…けど、もう少し…」

「凪くんと、あそびたい…」

この一言で凪人の理性はぶっ壊れ、颯太を襲い出します。

颯太の細い体を押さえつけ、自分のやりたい放題に颯太を襲い続ける凪人。

颯太の全部が好きで、颯太を独り占めしたくて、

颯太にそんな自分を受け入れて欲しかった。

なのに

颯太に「凪くんなんて嫌い」と拒絶された瞬間

凪人の愛は、一気に憎悪に変わったのです。

どうして自分を受け入れてくれないのか。絶対に許さない。

一生俺の事を背負わせてやる

その一心で、颯太のことを肉体的にも、精神的にも壊しにかかります。



【傷跡】

この話の中で、颯太にはたくさんの傷跡が残ります。


凪人に殴られた痕



(首元)凪人に首を絞められて出来た痕



凪人に負わされた心の傷跡



話が進む度に颯太の傷が増えていく。そして、物語の最後に残る傷跡。

それは「読み手の心に残す傷跡」のこと。

それが、このタイトルの本当の意味です。


読み手の心へ残す傷跡というのは、ただただ颯太が傷付いていく様子を見せて

心を痛めさせる、という意味ではありません。

この物語を心に刻み込んでもらう。そんな意味です。

この話は、表面だけ見れば

大人がただただ自分の欲望のまま少年を襲い

酷いことをする、重たい話だと捉えられるでしょう。


そうではなくて、この物語の背景を

どうか汲み取っていただければと思います。

「幸せと不幸せは表裏一体」

とある方から頂いた感想です。




長々と語り過ぎてしまいました。ここまで読んで下さりありがとうございました。

今、原稿の反動が来てしまったのか

何だか少し心が疲れているので、数日間は何もせず

SNSも離れてゆっくり休もうかなと思います。


ここまで読んでくださりありがとうざいました!



彩春/Iroha


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Comments

コスモスさんいつもありがとうございます!! 仰る通り、凪人はガチ恋拗らせメンヘラかもww 言ってみろ颯太、気に入って頂けて私も嬉しいです!あの勢い好きですw 今回の作品は、凪人という人間を使った彩春の颯太への愛情表現と言っても過言ではないですね。それくらい颯太への愛をたくさん込めて描きました! 熱意と想いがとても伝わってくるとの言葉、とっても嬉しいです! そしていつも颯太を好きでいてくれて本当にありがとうございます…!それが何より嬉しいです! 次回は知る人ぞ知る、うちの兄弟の話です。中々落ち着かない日が続きますが それ以上に創作が大好きなので、また新たな作品をたくさん生み出していきたいです💪頑張ります!

彩春

洒落くんさんいつもありがとうございます!! そう言って頂き嬉しいです😳 凪人、かなり鬼畜だけど個人的にもすごく好きなキャラなんです笑 遊園地のシーン、気付いて頂けて嬉しいです!彩春を、颯太を知ってる方ほどゾッとしてしまうようなシーンを目指しました。 こちらこそ、お手に取って読んで頂き、感想まで頂けるなんて本当に幸せ者です‼︎ありがとうございます! 次回作もまた懲りずに重い話になりそうですが、これが自分の描きたいものだと胸を張って作ります!頑張ります!

彩春

凪人の心情がガチ恋拗らせメンヘラのそれだった😂やはり去勢ですよ!!🤪ォオン 彼もある意味魅力的だと思っていて、言ってみろ颯太!!はほんますこ😂😂😂作中で表現される人間性にヘイトを感じるというのもキャラの魅力だとワイは思ってますYO💪 読み終わった後は颯太くんで頭がいっぱいになっちゃいますね!そしてIrohaさんの圧縮された熱意と想いがとても伝わってくる素晴らしい作品でした💪 もうね、ワイも颯太くんが大好きだからね💕😍即地下室ですよ!💋アア〜 イッてみろ颯太!!🤪ダブルミーニング 次のタイトルは難しい言葉を持ってきましたね。また新刊出るのが待ち遠しいですね💕 今はイベント後の諸々やることや通販の事とか色々あると思うので暫く落ち着かないのかな、と思いますが…体調を崩さぬ様、良き創作ライフをお過ごし下さい💋💋アア〜

秋桜

凪人好きなんですよね‥‥ あんまり感情移入しないんですけど凪くんの気持ちむちゃくちゃ理解した気になれて良かった‥‥ あと遊園地に行った後の写真見せるシーンで(あれ、ここもしかして)と思ったら想像の上を行く紐付き方をしていてゾクゾクしました。 彩春さんが今まで描いた颯太くんの集大成を読ませていただき、本当にありがとうございました。 次回作もめっちゃ楽しみです!!!引き続き応援してます!!!

洒落君


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