SakeTami
雪中アヤメ
雪中アヤメ

fanbox


ガール・キャット・ロールプレイ 6

 結局ロミアはそのまま餌を与えられたけれど、いつもやっているペットプレイとさほど変わらなかったので割愛。フックで大変になるかとも思っていたけれど、前脚が関節を使えるおかげであまり苦しそうでもなかった。  全員に見守られながらのトイレは物凄く恥ずかしそうだったけど、これもいつも通りというか。いや、ロミアにとっては初めてなんだけどね。  しかしこの辺りの徹底的なペット扱いにロミアは限界を迎えてきたようで、それを感じ取った彩乃さんはついにトドメを刺しにかかった。 「それじゃあロミア、撮影会をしましょうか」 「にゃっ……!?」 「だって、本当の飼い主にも今のロミアの可愛いところを見せなきゃでしょ?」  これであっさり丸め込まれるあたり順調なんだなと邪推もするけれど、本人はそれどころではない。周囲をぐるぐる回るカメラに頬を真っ赤にしながら耐えて、時折飛んでくるポーズの指示に渋々ながら従うばかり。しかも俯いて顔を隠すこともできないから、写真にもばっちり表情が写ってしまっているのだ。  そのうち私にまで、ああ限界だ、とわかるほど仕草に余裕がなくなってくる。それを見て彩乃さんは、 「次は仰向けに転がって、脚を広げて胴体を見せなさい」 「っぁ……う、ぅ…………」  これ以上は無理だというくらい真っ赤な顔を少しだけ前足で隠して、震える脚を必死に開く。  ──が。 「……──ッ!」  シャッター音が聞こえた瞬間、ついに猫の仕草も捨てて丸まったまま動かなくなってしまった。  本当に限界なのだろう、小刻みに震えてさえいる。こうなってしまえば私たちが相手でもプレイは中止になるほどだ。普段はこうなるところまで読み違えること自体がほぼないけれど。  一方で彩乃さんの表情は余裕を保っている。調整をミスしたわけではなさそうだ。この人はそのあたり意外と素直だから、意図的にこうしたのだとわかる。 「それじゃ、ロミア」  ちらりと視線をやったロミアを確認して、左右に開いた手を見せる。一拍置いて、ぱん。 「……!」 「もう一度言うわよ。ロミア、服従のポーズを取りなさい」 「にゃう」  するとどうしたことか、震え出すほど明確な限界を見せていたロミアが、何の抵抗もなく四肢を大開きにしてみせた。そんな恥ずかしい姿を撮影されても、綺麗に剃られて整えられた局部を接写されてしまっても、少し恥じらってみせるくらいで崩れた様子は見せない。  というのも、ロミア……ミアこと上城亜未は、少々特殊な技能を持っている。彼女は特定の合図や自己暗示によって、自分で作り上げた架空のキャラクターを完全に演じることができるのだ。  演じるというよりは、なりきるの方が近いかもしれない。ある種の神降ろしのようなトランス状態を意図的に作り出すことができて、本人は憑依と呼んでいた。私が知っていたのは演劇部の活動中でのことだったけれど、どうやら今もそれを使っているらしい。  今のロミアは、彼女が作った「えっちな牝猫のロミア」というキャラクターそのものになっているようだ。こんな恥ずかしいことも当然のキャラになっているから、羞恥でおかしくなるということもない。そう思うとなんだか羨ましくなってくる。 「じゃあ、次は立ち上がってお尻を突き出しなさい」 「にゃっ……」  ころりとまた四つん這いで立ち上がって、アナルフックが突き刺さって尻尾が垂れ下がるお尻をこれでもかと強調してみせる。少し振り返り気味の構図でぱしゃり。  さっきまでと同じポーズを、それまでできなかったもっと過激なポーズを、ロミアは次々と取っていく。その度に少しずつ呼吸が荒くなってきていたが、それが興奮でしかないことがわからない者はこの部屋にはいなかった。 「ロミア。綺麗にしてあげるから、お股を開いてこっち向けて」 「にゃ? にゃっ!」  演じることで余計に上手くなった四足歩行を駆使してこちらへ来て、惜しげもなく開いた股を差し出すロミア。明らかにさっきまでよりフックが深く食い込んでいるが、彼女に苦しそうな様子はない。犬みたいな息遣いになっているくらいだ。  マゾを演じることでマゾ度合いが上がるだなんて、本当にとんでもない。私は用意したウェットティッシュでびしょびしょになった陰部を拭き取ってやった。……のだが、綺麗になってきた辺りからロミアが腰を擦りつけてくるせいでやりづらくて仕方ない。 「にゃふ、にゃ……あぁっ!?」  というか、明らかに誘っている。仕方ないのでタイミングを見計らって、無防備な時に合わせてウェットティッシュごと指を押し込んだ。  ちゃんとデリケートな箇所に使っても問題ない種類のものを使っているけれど、やはり予想外だったのだろう。そのままぐりぐりと、掻き出すように擦り付けてやるだけでこの有様だ。これだけで腰ががくがくになるなら、こんな誘い方しなければよかったのに。 「人間を困らせる悪い猫は、おしおきしないとねっ」 「にゃ……あ────ッ!?」  空いていた手で丸い尻肉を思い切り叩いてやる。同時に穴の中で二本の指を開いて内臓を圧迫すると、最後にアナルフックの紐を強めに引き上げた。  膣内が収縮したのがわかる。縮みきったタイミングでウェットティッシュごと擦りながら引き抜いてやると、ロミアは鋭く潮を噴いたのが音でわかった。 「にゃ……ぁふ、んぅ……にゃぁ」  しばらく絶頂が続いて、収まると前脚を曲げながら余韻に身を任せ。私が床を拭き終わった頃に戻ってきたロミアは、とろんとした目をこちらへ向けた。まだおぼつかない前足を片方浮かせて、私の膝へ乗せる。  ……どうやら、今夜は長くなりそうだ。


More Creators