ガール・キャット・ロールプレイ 3
Added 2019-08-09 12:15:05 +0000 UTCあの様子ではヒトイヌ、どころかペットプレイ自体が初めてだろうに、自然と四足で立ち上がったミア。その持ち上がった首を目がけて、大きな猫鈴がついた幅広の首輪が巻きついた。私にも見えた、シールなのか彫り込みなのかはわからないが、首輪には「Romia」と刻まれている。 ミアは一瞬だけ瞳に違う色を見せたが、シノさんが何事か囁いて元に戻った。興奮が止まらない、それでいてもどかしく苦しいマゾヒストの表情。さすがは役者、そんな顔すら様になっている。 「うん、可愛い」 「し、シノさん……演技、しちゃ」 「ダメ。後で演技は沢山してもらうから、今は素のまま楽しんで頂戴」 「うぅ……」 落ち込むように肩を落として声を絞り出す。いちいち可愛いし、そういう動き方が身に染み込んでいるのが素人の私にもはっきりわかる。そんな動きに合わせて鈴が鳴り響き、少しでも動くとそれがわかる状態になってしまったのが余計に残酷というか。 「……これ、新しいヒトイヌ拘束ですか? これまでのよりは楽そうですけど」 「うん、負担のかかりづらいヒトイヌ亜種だよ。前脚の拘束感と視点の低さは犠牲になるけど、動きやすいし体の負担も少ないの」 「え、本当はこれよりきついの……?」 「ええ。前脚もちゃんと畳んで、後ろ脚と同じようにするの」 「ふわぁ……」 なるほど、そういうこと。確かにヒトイヌ拘束って、たまに腰とか痛くなったりするからね。この姿勢だと前半身が高くなるから、腰や首への負担が減るわけだ。 やはりヒトイヌそのものを知らなかったミアだけど、なぜかカナとやたら親しげにしている。接点があったことすら知らなかったんたけど……。 「カナって、いつからミアと?」 「本社でね、一緒にテストしたことあるのよ」 なんという。この六角関係、さすがに複雑すぎない? 「さて、もっと猫っぽくしましょうか」 次に取り出されたのは、猫耳カチューシャならぬ猫耳ヘッドフォンだった。大人しく頭を差し出したミアの耳を覆い、彼女の黒髪と同じ色の猫耳がぴょこんと飛び出る。 ……なんだかミアの様子が……いや、戻った。見ればシノさんが何かのリモコンを持っている。 「このヘッドフォンも特殊なものなのよ。通常の音楽再生モードに加えて、周辺音再生モード、人声減衰モード、遮音モードの四種類に切り替えられるの」 音楽再生はともかく──まあ、プレイ中だと喘ぎ音声とか催眠音声とか流されたりしそうだけど──、他のモードは明らかにプレイのためのものだ。二つ目については、ただ外の音を同じように通すだけなのだろうけど。もちろん四つ目は遮音による聴覚の拘束だ。 三つ目はというと、どうやら周辺音から人間の声だけを判別して弱めるものらしい。なんでもこれを起動すると人間の声だけがひどく遠く聞こえて、何を言っているのか伝わらなくなるらしい。ペットらしく身振りと様子で判断しろ、というわけか。 とはいえ、ここまでは特に妙なものはない。そしてシノさんは、この程度の責め具であんな嗜虐的な表情にならない。それはやはりミアが最も理解しているようで、見上げる顔は明らかに引きつっていた。 そして見せられた最後の道具。それは私とミアの予想に違わず、この屋敷のSMプレイに相応しい過激なものだった。 「アナルフック、って知ってる?」 「は、はい……」 「そこに尻尾をくっつけてみたの」 その道具を見せつけたシノさん……ではなく、隣にいたオリさんが愉しそうに嘯いた。うん、確かにこれはどちらかというとオリさんの趣味だ。 猫の尻尾がつけられた細めのアナルフックから紐が伸びたもの。ここまでの緩さを差し引いてもお釣りがくるほどの代物だ。だって、おそらく、ミアは明日までこのままだから。でなきゃわざわざ最初に浣腸器なんて渡さないよね。 「挿れるから、お尻から力を抜きなさい」 「ぅ……んぁ、ふっ……!」 しっかり挿入してしまうものではないからだろう、細いフックにはローションがうっすらとだけ塗られた。それがゆっくりとミアの肛門に沈んで、なだらかな尾骨のラインに沿って根元が骨盤のあたりにくる。 そこから伸びる紐を背中側に伸ばし、少し突っ張るかどうかというくらいの強さで首輪に括りつけた。しっかりと結び目を作って、余り紐が首をくすぐらないように処理。 「んふっ……ぁ、あっ……」 「ふふ、良さそうね」 「こ、れっ……おしり、われちゃっ……」 「心配いらないわ。可愛い縦割れアナルよ」 「そんなこと……っぁ、ひぅ!?」 背中に紐がぴんと張られて、ヒトイヌの割には猫背気味だったミアの背は綺麗に伸びた。さすがにその状態で紐が目に見えて浮くほどきつく結んではいないようで、後ろから見てもものすごく引き上げられている様子ではなかった。 しかし、ミアが動けば話は違う。尻尾を股下に垂らさせていたシノさんへ振り返ろうと前足を横に出した途端、鈴の音とともに彼女の尻穴がくいと引っ張られた。ほとんど同時に驚き六割の嬌声。そんな可愛らしくも苦しげな様子をとは裏腹に、首輪を後ろに引かれているせいで俯くこともできていない。 なるほど、これは中々えげつない。今回も確かにミスト・スランバーだ。