白石君と秋山先生 とある休日 ④(終)
Added 2025-04-12 04:00:00 +0000 UTCそこから先は、少なくとも彼と彼女にとっては、非常に濃い時間だったことでしょう。 ただのクッションがまるで生き物のように悶える中、白石君の責めは止まるところを知りません。非常に手馴れた指で、クッションの弱いところを責め立てます。 (あああんっ! 白石君っ、お尻舐めないでえっ、そんなのダメえっ!わ、私っ、あっ、また、またイッちゃうっ、あっやだっ、やだああっ……!) 「ちゃんと見てるから、ちゃんとイってください、先生」 (やあだあっ、恥ずかしいのっ、あっ、ダメっ、イグッ、やっ、ああっ、あっ、ああああっ!) クッションが痙攣を迎えます、が、白石君は止まりません。 (はあっ、あっ、あああっ! だ、だめえっ、いったっ、イッたからっ、待ってっ、白石君っ、やっ、あああっ!) 「……俺専用のクッションは、ほんと、快楽に弱いですね。まるで人間みたいだ」 (ああっ、わ、私っ、人間っ、人間だからあっ、やああっ、はあああんっ!) 「クッションですよ。今の先生は、それ以外の何物でもないです」 (ち、違うっ、私は、人間でっ……んあああああっ! やあああっ! ぎゅうってしたらやだああっ!) クッションが白石君に抱きしめられ、その柔らかさゆえに変形を余儀なくされて。 そんな隙をも逃がさずに、白石君は全身を責め立てます。 (やだあっ、やああだあっ、イクっ、イクうっ……あはああああんっ!) 「ほら、イってばかりいないで、どこか気持ちいいのか教えてくださいよ、先生」 (全部ッ、全部が気持ちいいのっ! 私人間なのにっ、先生なのにっ、生徒にクッションにされてっ、全身いじられてっ……ふぁああああっ! そこ、甘噛みしないでえ!) はたから見れば、少なくとも女性があえいでいるだなんて、思いもしないであろう光景。 しかし、確かにこのクッションは、一人の女性そのもので。 (お、おマンコとんとんしないでえっ! 赤ちゃんできちゃううっ!) 「だから、クッションにおマンコはないですよっ!」 「そうだけどっ、あっ、ああああっ! 白石君っ、わたしっ、またっ、またあっ!」 その切なそうな声―白石君以外には、聞こえないであろう、限界を示す、それに。 (ああっ、もうむりっ、ああ、ああっ、ああああっ!) 「先生っ……!」 けれど、白石君には確実に伝わったであろう、その心に。 (ああっ、イクっ、あっ、あはああああああっ⁈) あられもない声は、確かに二人に共有されたのでした。 (あはあっ、あっ、ふぁあっ、やあっ、あんっ、ああっ……) ポンっ、 「ああっ、はあっ、あっああっ……はあっ、無理、もう、無理っ、ああっ……」 「……先生っ、元に、戻しましたから」 「はあっ、あんっ……」 限界まで喘がされた先生は、動けそうにない体の中、しかし白石君の手をつかんで、何とか呼吸をしていて。 「……可愛いですよ、先生」 ぽんぽんと頭をなでられながら、ギュっ、とその手をにぎり続けてしました。 「も、もう、白石君はいつだってこんなにして……」 「まあまあ、先生もお茶どうぞ。安物ですけど、コンビニでシュークリームも買ってきてますよ」 不満げな先生の前に、ティーカップが置かれ、紅茶が注がれます。 先ほどまで自分が返られていた姿に、先生は複雑な表情ですが、それでも疲労ゆえに、また、甘いシュークリームの香りも相まってか、あきらめたように口に紅茶を一口含んで。 「……おいしい」 「……でしょう? 疲れた時にはゆっくり甘いものです。俺はもう食べたんで―」 食べていいですよ、と、特に意味のない言葉を続けようとした白石君に、 「……はい」 「……」 となりの先生が、シュークリームを一つ、こっちの口元にあてていて。 「はい、あーん……ううっ」 自分で言ってみて、それでも恥ずかしくなったのか、アーンの手を引っ込めようとした先生に。 「……ほんとなら、先生ごと食べたいくらいです」 「ふぇっ⁈」 「はははっ」 今日のところは冗談ですよ、と笑った白石君が、シュークリームをやさしくかじりました。 終わり。