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《映画感想0716》君たちはどう生きるか。《全体公開》

いつものブログとは違い、シンプルに今公開中の映画『君たちはどう生きるか』の感想記事になっています(ふせったー感覚)。ネタバレしかしないので、見た人、もしくはネタバレ見ても平気な方のみご覧ください。あくまで感じたことを書いてるだけなので、考察とかはしてません。


夜に見たよ。



映画館は苦手だと前回言った通りで、かなり迷ったのですが他の人のネタバレ感想を見まくってる内にかなり好みな内容なのでは…って感じにどんどん見たい気持ちが膨れ上がっていき、ちょうど都心に行く用事があったので、思い切ってチケットを取ってもらいました。最初は場の緊張感と不安感が強かったんですが、映画本編は集中して楽しめました。



というわけで、入手できる範囲の感想、考察を事前に頭に入れた上で見に行きました。個人的にはそれが良かった。大量のメタファーみたいなので構成された本作は、何も知らずに見てもよく分からないまま終わりそう。




特に綺麗な長文にまとめられないので、箇条書きで思ったことを書いていきます。できるだけ話の時系列順に直してるけど雑多です。(思ったこと書き出しただけなので、あくまで一個人の感想として見てね。)



・創作はイントロでいかに人の心を掴むかだと思ってるのですが、ほんと、出だしのアニメーションの激しさは素晴らしい。戦火に燃える母のためにたくさんの群衆の中を走っていくシーンは壮絶で、他では全然見たことないアニメーションでした。もうここで心を掴まれました。出だしから素晴らしい。


・絵柄は普通に風立ちぬを引き継いだジブリって感じで、そこはいつも通りでしたね。(やっぱ千と千尋だけ絵柄がなんか違いましたよね。なんででしょう?)


・風立ちぬが好きだから、最初のスローな人間生活感?好きだったね。。。ファンタジー世界に行くまでが長い!とありましたが、確かに。でも僕は現実世界パートもすごく好きだったので良かったよ。主人公のささやかな動作も綺麗で…さすがジブリ。印象に残ってるのはズボンのベルトのシーンや、水を飲むシーン(あれなんていうグラスなんでしょう、じょうろみたいなやつ)。


・ポスターの鳥が実際は全然可愛くないと言われてて、見たら本当になんていうか…こうなのか…!って感じ、でもこれを見ないで実は可愛くないってこんな感じかな〜とは想像つかない感じの姿をしてた。最初どういう口の構造なん?!って思って、フード?を取った時くらいにそういう変身なのか〜とようやく分かった。でも青鷺がポスターで良かったんじゃない?青鷺以外だと、普通に主人公くんがポスター飾るしかないかな(でもそうすると服装からどんな時代とかが分かっちゃうからやめたのかも)。


・過去のセルフオマージュシーンがたくさんある!とのことでしたが、確かにいくつかはこれかな?とは思いつつも、あんま気づけなかったかも。ライトな視聴者なので。。。


・主人公に感情移入しづらいというのも、確かに主人公くんほとんど喋らないのでそうなるかもと。口数が減ってるのにもストーリーの意味があってのことなので、これも事前にストーリー、心情を把握してたので普通に受け入れたし、僕はかなり好きなキャラでした。アニメーションというか、絵や動きでちゃんと感情は表現されてたと思います。


・原題小説『君たちはどう生きるか』を主人公が読んで涙を流したり、ラストにも出てきて明らかに重要な小説みたいなので、こっちも読んだ方がいいのかな〜いい本らしいけど、昔の本だし、なかなか手が出ないね。(堅苦しい本なのかと思ってたけど、子供向けなら読みやすい文体なんですかね?)


特に前半は「もう一度映画館行くか。。。」と常時思ってるくらい好きでした。中盤ちょっと???ってなって、最後に再びもう一度映画館行くか。。。と思いました(実際行くかは置いといて)(パンフが出た頃行こうかな?)


・中盤が結構ファンタジー世界なのに素朴というか寂しい感じがしたのですが、あれこそが『あの世、黄泉、地獄、彼岸』みたいなイメージなのだとしたら、本当にそうあるべきビジュアルなのでしょう。


・でかい糸杉みたいなのが出たのですが、あれってベックリンの『死の島』をイメージしてるんじゃないかな?と思いました。「墓」らしいので、やっぱそのイメージじゃないかな(調べてみたら結構言ってる方いました!で、他にも絵画モチーフのとこがあり、見比べると確かに!!ってのがある。)あの不思議な間もどこかで見覚えがあると思ったら。。。


・後半のファンタジー世界が童話っぽいというか児童文学っぽいというのも思いました。なんでしょうね…懐かしい夢みたいな?


・ご飯が美味しくなさそう(食べ方が汚い)というのは、今までとの差別化を明らかに意識してそう。え、そんなここだけ急に描写が汚くなる?!って感じで。いいシーンのはずなのに、明らかに汚く食べてた気がする(あるいは、真に美味しいものを食べてる時、人は案外汚くなってしまうっていう描写なのかな?)


13個の積み木が今までの創作の数で〜みたいな考察が個人的に一番しっくり来たかな。ジブリと宮崎駿監督自身のメタファーって感じ。ただ「13個あるかちゃんと数えなきゃ…!」と意識して数えてたんですが、普通にセリフでも数を言うんですね。逆にその数字に明確に意味があるんだな〜と思いました。積み木ってどんな感じだろう?と想像してたけど、めちゃくちゃ普通の積み木!で逆にびっくり。でもあまりにも素朴なその積み木がなんか、逆に…哲学的というか…めちゃくちゃメタファーな感じがして良かったです。積み木が、不思議なバランス感覚で崩れないの、単純なのに神秘的な描写でした。


・積み木、勝手に積み上げられて、勝手に切られてしまうのも、うーん。創作ってそういうものだよね…みたいな。ところであのインコ大王、なんかいいですね。最後他のインコ含めて外の世界に出て行ったのもなんか不思議な余韻…。


・結構終盤の盛り上がりシーンも素朴な感じでしたが、僕的には好きでした。やっぱ素朴な「風立ちぬ」系が好きって方に向いてるのかな…?積み木のとこもめちゃくちゃ重要なシーンのはずですが、結構あっさり素朴。でもそれがまた最期を思わせる感じ。今思うと登場人物も多いけど少ない、みたいな。


・鳥のフンが大量に出てくると聞いて、どんだけえげつない描写なのか想像してみてたんですが、全然そんなえぐい感じじゃなかったですね。自然な感じ。汚くは全然ないです(ジブリとしては汚いのかもしれないけど。)


・エンドロールはただの青い画面にスタッフロールが流れるだけのシンプルなものでしたが、その青があのジブリの青だったと思うので、本当に最後なんだなみたいな感慨がありました。それだけで泣きそう。主題歌は月曜に配信!楽しみ〜もうちゃんと映画も見た上で聞けるね。米津玄師なの?!と思いましたが、普通に合ってたんじゃないですかね?配信されたらちゃんと聞き返します。


・俳優声優さん?の棒読みとかは僕は全然気にならなかったです(ただ、僕は風立ちぬの庵野監督も別に気にならないタイプなので参考にならないかも。。。)主人公の男の子、声が低くてめっちゃ好き。。。堕ちるわ。。。あいみょんとかの名前があったのびっくり!でも誰が誰の声かは全然わかんなかった〜!!


やっぱ主人公の男の子がとにかく好きで(見た目も中身も)画面に常に映ってるのでそれだけで最後までずっと見れる映画でした。シXXコンは黙って見なさい。主人公が今までのジブリ男子でダントツで好きになってしまった。


・感想に「すごい」とか「やばい」ふわふわしたのだけで「面白い」という感想がないという意見を見たけど、僕は純粋に面白いと思えました。ので面白かった!!とツイートしたよ。僕には面白かったって言える作品だったと思います。


・ネタバレ感想を見てて「もしかして、村上春樹っぽい…?」と思い、検索してみたら少なからず「村上春樹っぽかった」と同じく思った人が結構いました。それもあって自分に合ってたかな〜。村上春樹も同じく最後になるかもしれない年齢で、最近総決算みたいな小説を出したらしいので。晩年…みたいな。


・全体的にマジックリアリズム?みたいなファンタジーでしたね。


・ネタバレ感想はむしろ見てて良かった。全く事前知識無しで見ても?となってる間に終わっちゃう映画じゃないかな〜。メタファーの意味とかキャラの心情を事前に知ってたので解像度が良かった。まあでも何回も見るのなら初見は完全初見のが良かったのかな?難しいとこですね。僕はたぶん完全初見だったらそんなハマらなかったと思います(一緒に見た人もよく分かってませんでしたし。)


・映画館で映画を見る時の正しい姿勢が分からないのですが、とりあえず今回は感極まってしまうとこが最初からずっと続いてたので、でかいタオル(当初は膝掛け用)でずっと口元を抑えながら見てました。結構良かったねこれ。


・泣ける話だったか?と言われると難しいのですが、個人的にで最初の方と最後の方は泣きそうな感じで見てました。余韻が凄まじく、撮っておいた映画のポスター看板とか見返したらやっぱり泣きそうになりました。


作家の最期の作品はこんな感じでいいんだよねって思いました。やっぱ最後の作品というのを強く意識した話になってるんじゃないかな〜。この映画、創作に携わってる方に刺さる感じじゃないかな…。


常々、死が迫った人間はどういう感情でいるのか気になってるのですが、それを端的に垣間見た感じで、そういう意味でも僕にハマった作品だったと思います。


・Twitterのカヘッカヘッカヘッみたいな鳴き声、出てなくない?(出てた?)


・総じて、エンタメ作品ではなくアート作品みたいな感じで、自分は好き。



こんな感じでしょうか。今思い返すとまだまだいっぱい思うとこも、気づくシーンも多いのですが、とりあえずこれで。他の方の考察とか感想見てるとどんどん発見がある〜!!



本当に僕はすごく好きだったので、見れて良かったです。面白かった。作家の思想や、人生観、哲学などなどが詰められた作品は大変好きなので。普段映画館絶対行かないけど、これは見れて良かった。。。



宮崎駿、ロXXンやめてシXXコンになったのか?というくらいシXXの作画がやばかったです。眞人くん…めちゃくちゃ好きだ!!ところで真の人と書いて眞人なのも、全ての終着点に相応しいキャラ名だったと思います。



いつかそういう創作ができるように、生きていきたいですね。普段こういう長文感想って全然書かないのですが、とにかく書きたい!と思える作品だったということで。

この記事は見た日の深夜に書き出して、すでに1日が経過したけど今だに余韻が強い。心が奪われ過ぎ。心を奪われる作品に出逢えるのはありがたいことです。



映画が終わったあと、映画館を出るまでの館内で周りの二人組とかで来てた方々から色々考察やら感想やらを話すのが聞こえてくるあの感じ、良かったですね。



ところでこの映画を見る前、見たらどうなってしまうのか…?と色々予測してみて


ナウシカを事前に(映画館行く前の時間に)本屋で買っておきました。小学生…?の頃の林間学校みたいなとこでなんか置いてあってそこで初めて読んで、その後…どこだろう?学校の図書館?で全巻読んで、とても心に残ってはいたのですが手元にはなかったので、これを機に買おうと。こう生きるしかない。ゆっくり読みます。



おまけ絵。

何か記事用に絵を描こうと思って色々映画モチーフのラフも描いてみたのですが、僕の手にはとても負えなかったので檸檬くんを描きました。




ここまで読んでくれてありがとうございました。みなさんの感想もぜひどこかで書いておいてくださいね。読みます。




おわり


2023・07・16・日・21:35


青海原・Y・やちく




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