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【試し読み】消防士物語 〜先輩の身体、コピー計画〜

【あらすじ】

消防士の井上大輝には他人の身体の一部を複製(コピー)できる特殊能力を持っていた。ある日、彼は憧れの存在である先輩・加藤祐二の身体を段階的に部分コピーし始めるが……。


*****


 勤務交代の時間を迎えた消防署。紺色のツナギを身にまとった消防士たちが集まる更衣室で、井上大輝(24)は先輩である加藤祐二(32)に声を掛けた。


「祐二さん、お疲れ様でしたッ!」


「おう、お疲れ。......なんかお前、身体でかくなってねえか?」


「そうっすか? 前からこんな感じじゃないすか?」


「そうだったっけか? すげぇな、腕とかめっちゃ太いし男らしいよ。俺も負けねえように筋トレ頑張ろうっと!」


 裕二は羨ましそうな表情と大輝を見つめる。大輝はニヤニヤと笑みを浮かべながら足早に更衣室を後にして、心の中でこう呟いた。


(……本当はこの身体、祐二さんのモノだなんて、言えないな〜ッ!)


*


  さかのぼること、一ヶ月前。大輝はマッチョで色気あふれる祐二の身体を『コピー』することに成功した。


 大輝には生まれた時から特殊な能力が備わっていた。先天的コピー症候群。つまり、彼は他人の服やズボンを着用すると、身体の一部がその所有者と同化してしまうという、極めて類い稀な体質の持ち主だった。一方、コピーされた相手の身体は、大輝の身体と入れ替わってしまう。そして一度身体が入れ替わると、大輝がもう一度自分の服を着用しない限り、身体を元に戻すことはできないのだ。


 彼はその能力をなるべく周りの人にバレないように用心深く過ごしてきた(時折、意図せずに他人の服を着てしまいコピー能力を発揮してしまうこともあったが)。しかし、今年からこの署の配属となり、先輩である祐二の男臭い姿をひと目みた時から、こんな感情が芽生えるようになっていた。


(祐二さん、すげえ男前だし、めちゃくちゃ憧れる。祐二さんみたいな身体になりたい。祐二さんの全てを手に入れたい......!)


 元々、大輝の身体は消防士にしては細身で、彼はそのことをコンプレックスに思っていた。祐二への想いが募りに募ったある日、大輝は祐二のツナギを更衣室から盗み出すことに成功した。


「......んほッ! 祐二さんのツナギ、やっぱイイ臭い......」


 家に帰って早速そのツナギを鞄から取り出し、鼻に押し当ててみた。ムワッと感じられる、ツナギに染み付いた祐二の酸っぱそうな汗の臭い。早く身体中を祐二の匂いで埋め尽くしたい、という思いが押し寄せてくる。早速袖を通してみると、祐二のツナギは予想以上に大きく、大輝のものよりもワンサイズ以上大きかった。当然サイズが合うはずがないのだが、大輝は気に留める様子もなかった。


「うほッ......! きたきたッ、この感覚......!」


 ツナギを身にまとった瞬間、大輝の身体は劇的に変化を遂げた。ミシミシと身体の骨が軋むような音がする。割と小柄だった身長がいっきに伸びて、視線はいつもよりもグンと高くなった。大輝のスリムな筋肉は、新しい骨格に合わせて膨張し、逞しい筋肉になる。やがてぶかぶかだったツナギは、恐ろしいほど身体にフィットするものになっていた。


「すげェ......これが、祐二さんの身体……」


 大輝は鏡の前に立ち、ツナギを上半身だけ脱いでみた。褐色に焼けた肌、シックスパックに割れた腹筋、逞しく太い上腕筋、プリッと引き締まったプリケツ。脇の臭いを嗅いでみると、裕二と全く同じ中年男性特有の臭いがツンと鼻腔を刺激した。


「あぁ、凄えな、裕二さんの身体……」


「この筋肉質な胸筋の張りとかエロッ!」


 大輝の身体は祐二のものに変化したが、ヘルメットや帽子は被っていないため、首から上は童顔である大輝の顔だった。童顔な見た目とは似つかない、バキバキに鍛え上がった身体つき。そのアンバランスさが大輝の興奮をさらにそそり、いつの間にか彼の股間はさらに熱く、そしてはち切れんばかりにパンパンに膨れ上がっていた。



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試し読みしていただき有難うございます!

続きは本編でお楽しみいただけます。よろしかったら覗いてみて下さい。

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