「わあ。チューリップ、いっぱい咲いてる」
春の穏やかな昼下がり。
那月は、高級住宅が並ぶ遊歩道を歩きながら、ひとり、思わず声を上げる。
アスファルトの車道と、薄いオレンジ色の石を敷いた歩道の境目に、延々と長い花壇が作られていて、沢山のチューリップが植えられていた。
遠い親戚の、凛の家に向かうべく、遊歩道を行けば行くほど、隣のチューリップは、黄色、オレンジ、赤、ピンクと、徐々に、色のグラデーションを進めていく。
「この前、つぼみだったのに、もうすっかり春だな~」
那月は、春の匂いを堪能しながら、笑みを浮かべる。
遊び相手を頼まれている、幼い凛の家まで、あと少し。
暖かくなってきたから、たまには、外へお散歩とかも楽しそうだな。凛ちゃんのご両親に、断り入れないとだめかなあ。
那月は、歩きながら、今日の遊ぶ内容を考える。
でも、凛ちゃんが、外より中で遊ぶ方が好きかもしれない。
それに、外で遊ぶと、さすがに私、小さくなれないよね……。でも、屋外で小さくなるなんて、したことし、ちょっと興味あるな。
住宅街の真ん中の遊歩道を歩きながら、那月は、春の暖かな気候を楽しむ女子大生から、未知なる快楽にうつつを抜かす淫らなメスへと変わっていく。
凛の家に、近づけば近づくほど、身体のスイッチが切り替わってしまうようだ。
「はぁ……ッ、ん……、早く、小さくなりたいよぉ……」
那月は、閑静な住宅街の真ん中で、他に人がいないことをいいことに、ひとり、甘い吐息を漏らし、内股をすり合わせながら歩く。
薄手のスプリングコートの下に着たフレアスカートのワンピースが、那月の淫らな腰つきに巻き込まれ、コートの下で、密かに太ももに挟まれる。
「んん……っ、濡れてきちゃう……っ」
瞳をとろりと細め、頬を桃色に染め、那月は、ふらふらとした足取りで、角を曲がる。
ひと際、大きな、白基調のお屋敷が見えた。もはや、道路は、その屋敷に続く私道と言っても過言ではない程の規模だ。通いなれた凛の家である。
鉄の格子で複雑な装飾をした門まで、もうすぐだ。
今日は、どんな風に、縮めて遊んでくれるんだろう。
幼子の遊び相手として来たはずの那月は、すっかり凛のオモチャとして待ちわびた顔をして、凛の家の入り口に立ち、チャイムを鳴らした。
*
那月は、お屋敷の一番上の窓を、じっと見上げているが、カーテンは微動だにしない。
チャイムの音で、いつも、凛が、那月を見てから駆け下りてくるのに。
今日は、自室にいないのかな、と考えていると、玄関扉は閉じたままなのに、目の前の門からいきなり、ガチャリと、解錠音が聴こえた。
あれ。チャイムの応答もしてないのに、オートロック解除? と首をかしげていると、門が、開かれる。その陰から、凛が現れた。
「わっ!? 凛ちゃん!」
那月が驚く様子に、凛は、満面の笑みを浮かべる。
「えへへ、ばあ~! びっくりした? 凛ねえ、門の横に隠れてたんだよ! 那月お姉ちゃん、全然気付かないから、笑うのがまんするの大変だったんだ~」
くすくすと肩を揺らし、左右に結われたみつあみが揺れる。
「もう。全然気付かなかった」
那月は、緩みきっていた頬を隠すように、両手を自身の頬に添え、むに、と頬っぺたを上げる。
凛が、満足気に笑った後、那月のスプリングコートの裾を引っ張る。
「今日はねっ、那月お姉ちゃんとお庭で遊びたいのっ! 早く来て来て!」
「えっ、……お庭……?」
那月が、どきりとしている間に、すぐに敷地内へと引っ張られる。
がちゃりと、門がオートロックされる音を背後で聴きながら、凛に服を引っ張られ、那月は、凛と走る。
手入れされた芝生に白い石が敷かれた通路に、広い駐車場を抜け、凛の家の裏へと回り込む。
リビングルームから一望できる、お庭へと辿り着いた。
一面、緑の芝生。細い庭木に、白いベンチが置かれ、白いブランコまである。ちょっとした庭園か公園みたい……、と那月が思っていると、凛が、リビングルームの前にある、サンルームの前で足を止める。
白の大理石の上にある、白枠のガラス扉が一枚開いており、どうやら、凛はここから門まで来たらしい。
「見てみて、那月お姉ちゃん! これ、昨日咲いたばっかりなんだよ!」
凛が、はしゃいだ声をあげながら、サンルームの脇に置いてあった植木鉢を指差す。
レンガ色の丸い植木鉢に、赤いチューリップが一輪、咲いていた。
「わあ。かわいいね」
那月は、中腰になり、芝生が広がる庭先から、サンルームの入り口へと目線を落とす。
「凛ちゃんが育てたの?」
「そうだよ! がんばってお水あげてたんだ! あのねえ、パパが会社でもらってきてくれたの」
「へえ」
有名な研究所で働く、凛の両親を思い出す。春だから、球根を配ったりするのだろうか。植物をプレゼントなんて、おしゃれだな、と那月が思っていると、凛が、那月を見上げる。
「ねえ、那月お姉ちゃん。凛、今日は、那月お姉ちゃんに、チューリップのお姫様になってほしいな」
「え?」
那月が、凛を見れば、凛は、キラキラと目を輝かせる。
「この前ね、幼稚園で読んだ絵本に、お花から生まれるお姫様が出てたの。那月ちゃんにそっくりで、このお花が咲いたら、絶対、那月ちゃんに、なってもらおうって、凛、決めてたんだ」
凛の言葉に、那月は、ドクンッと再び、熱を上げる。
「ぁ……っ、えっと、あの……」
「ねえ、那月お姉ちゃん。──口、開けて」
言葉に、身体が反射的に口を開けそうになり、那月は、慌てて口を結ぶ。
そして、わずかに隙間を作りながら、ぽそぽそと声を出す。
「こ、ここは、ちょっと……。お外でしょ? 見られちゃうよ……?」
「お庭だもん。誰も見てないよ?」
凛が、きょろきょろと辺りを見渡す。そりゃ、こんな豪邸、セキュリティレベルの高い大きな壁に囲まれてるし、敷地が広すぎてその壁も遠いし、お隣さんの家もよく見えないくらいだけど、でも……。
くらくらと頭が混乱しながらも、行きに期待した通りの提案に、那月は、こくんと生唾を飲む。
「私のこと、……なくしたりしない?」
「大丈夫だよ! あのね、凛、那月ちゃんに、チューリップの中に入って欲しいんだ」
「……ッ!」
ドキリとして、那月は、チューリップの中を覗き込む。
赤い花の底は、黄色へと色を変えており、黒の毒々しい六つのおしべと、黄色の歪な形をしためしべが侵入者を待ち構えている。
ここに、私……、入っちゃうの……?
那月は、頬を赤く染めながら、チューリップに釘付けになる。
こんな、えっちなかたちしたお花で、私、私……。
「──那月お姉ちゃん」
凛の可憐な声が聴こえ、顔を上げる。
「はい。あーん」
「……、ぁーん……」
那月は、熱にうなされた目をして、素直に口を開けた。
「んひゃぅう!? んむう、り、凛ひゃんっ、いきなり二粒もいれないでぇっ!」
「だって、お花のお姫様なら、このくらい食べないとダメだよ?」
那月は、凛の小さな手で、キューブ型のチョコレートを二個、口に押し込まれながら、ふるふると身体を震わせる。反射的に、チョコレートを押し出そうとする那月の口を、凛の小さな手が押さえ、凛の小さな指が、那月の口の中に入り込む。
「ふふふっ、那月お姉ちゃん、くすぐったいよお」
「んんっ、んぅっ、んーっ!!」
舌の上に乗せられたチョコレートが、どろりと溶けだし、那月の身体が呼応して、小さくなっていく。
「んひゃぅっ!! あぁあーっ!!!」
スプリングコートの袖が、那月の手を飲み込み、コートの裾と、フレアスカートが、サンルームの前の、白い大理石の床にべちゃりと広がる。
那月が中腰で見下ろしていた凛が、少しずつ大きくなり、那月と同じ目線になる。
那月が口の中に、軽く含んでいた凛の指も、圧迫を増し、めいいっぱい口を開けないと咥えていられない程に、大きくなっていく。
サンルームのガラス戸も、細い小柄だった庭木も、にょきにょきと伸びるように大きくなっていく。
「んはぁ……っ!」
凛の指が大きくなりすぎて、那智の小さな口では、咥えきれなくなってしまった。
口から指が離れた途端、身体は、しゅるしゅると、スピードを上げて縮めていく。
「あぁあぁあ……っ! いっぱいいっぱい、小さくなっちゃうっ!」
那月は、スプリングコートとワンピースに呑み込まれるように、小さな身体を、衣服の海に沈めていった。
「はぁっ、はぁ……っ、はぁっ」
身体を五センチ丈程に縮めた那月は、スプリングコートの下で、丸裸のままうつ伏せで倒れていた。
すごい……。一気に、こんなに小さくなっちゃった……。
お洋服の上に倒れてるだけで感じちゃうっ……!
那月は、スプリングコートの布の縫い目を、小さな足で挟み込み、すりすりと擦り合わせる。
淡い色のスプリングコートに、那月は、小さな愛液をにじませながら、卑猥に腰を振っていく。
「あぁ……んっ! 布が、食い込んでっ、きもちいいっ!」
びくんっと、身体が小さな快楽の波に跳ねていると、ふいに、スプリングコートがめくられ、上から光が差す。
「那月ちゃん、ここにいた~! 今日は、お姫様だよ~」
「んぁっ、ひゃうう」
凛の丸く大きな指先が、那月を摘まみ上げる。
ぷにぷにとした柔らかな指の腹が、那月のくびれた腰と、柔らかな胸を包み込む。
「はぁん……!」
凛ちゃんの指、暖かくて気持ちいいよお。
つつー、と小さく愛液の糸を、垂らし、粒のような染みを、コートと大理石の床に落とした。
ふわり、と暖かな風が、那月の小さな肌を撫でる。
那月は、縮小化に伴う快楽の熱を抱えながら、視線を、そっと周囲に向ける。
広大な凛の家の庭が、広がっていた。
静かな休日の昼下がり。春の鳥の鳴き声、風にあおられた葉の音。
室内では得られない、自然の刺激が、那月の小さな裸を撫でていく。
「ぁ……っ」
那月は、凛の大きな指先につままれたまま、きゅるりと、下腹部を疼かせる。
私……、凛ちゃんのお家のお外で、全裸になっちゃってる……!
ひくひくと、潤った秘部から、愛液が漏れる。
もじもじと、内股を寄せ、那月は、小さな手を胸元に当て、尖り切った乳首を隠すポーズをとる。
「り、凛ちゃん……。お洋服、着せて」
那月は、興奮を覚えながらも、凛にそう言うと、凛が、にこりと笑う。
「じゃあ、凛が那月ちゃんを、お姫様にしてあげるね」
凛が、てくてくと歩き、サンルームの入り口に腰掛ける。
植木鉢の脇に置いてあったオモチャの小物入れから、指人形用の洋服を取り出す。
ピンク基調で、赤いリボンと白いレースがあしらわれたドレスだった。
半そでのパフスリーブが、丸い膨らみを帯びていて、おとぎ話に出て来るお姫様の衣装にそっくりだった。
凛が、慣れた手つきで、熱でどろどろの小さな那月に、ドレスを被せる。
膝丈ほどあるドレスが、那月が早々愛液を垂らしていた太ももを隠す。
「ひぅ……ッ」
ドレスは、外側は、つやつやで煌びやかな布だったが、内側は、人が着ることを想定していないのか、裏地もなく、ザラザラの素材だ。
乱暴でむき出しの繊維が、那月の柔らかな肌をなぞり、那月の熱を上げていく。
「んぁ……っ、はぅ……」
尖ってるおっぱいが、擦れちゃう……!
那月は、凛の指先につままれたまま、おおよそ、姫と程遠い、はしたない顔をする。
「それでえ、那月ちゃんは、チューリップのお姫様だから、ティアラをつけなきゃなんだ」
凛が、一度、那月をちょこんと、凛の足もと、屋外の大理石の床に立たせる。
指人形のように、五センチほどしかない背丈になってしまった那月は、小さな身体で、辺りを見渡す。
先ほどまで、簡単に足で踏みつぶしていた芝生が、那月よりも高い。
凛の支えなしで、屋外の微風を直に感じ、強風が来たら、今の自分は、簡単に吹き飛ばされてしまうことを体感し、凛の脱ぎ散らかしたサンダルの傍に、そっと身体を添わせた。
行きは、外で小さくしてもらいたい、なんて思ってたけど、こんなの危険すぎる……。
熱を帯びながらも、さすがに、怖くなってきた矢先だった。
「あったー! 那月ちゃん、お待たせ~!」
ズガン、と大きな衝撃を身体に受け、那月の小さな身体が、ポ───ンッ、と吹き飛ばされた。
那月が、サンダルの傍に、わずかながら移動していたことに、凛が気付かず、勢いよくサンダルを履き、蹴り飛ばしてしまったらしい。
「ひゃぁああああああああっ!?」
強い逆風を身体に受けながら、那月は、大理石の床を飛び越え、緑の芝生へと急降下する。
ドサッ、と芝生の上に、うつ伏せで倒れ込む。
那月は、驚きで、目を白黒させながら、顔を上げる。
自分の背丈の倍以上はある、細長い緑の芝生が、自分を囲んでいる。
小さな素足が、大きな芝生に、小さな手の平が、大きな土の塊に触れる。
ぽかん、と広大な自然にあっけを取られていると、背後からガサガサと、芝生から音がして、那月は震えあがる。
どうしよう……。今の大きさで、虫でもいたら、私……。
小さな身体で身を強張らせていると、ふいに、身体が、ぶわりと舞い上がる。
「あー、良かった~。那月ちゃん、いた~!」
那月を探しに来た、凛の足音だった。
「凛ちゃん……!」
那月は、思わず、凛の指に、小さな手を添わせて、しっかりと掴む。
「もー。ダメだよ那月ちゃん。勝手に動いちゃ。凛、びっくりしたよ」
那月が大ジャンプで大移動した芝生と大理石の外床を、凛が、てくてくと数歩進み、サンルームの入り口へと戻る。
那月の懇願により、サンルームの中の床に着地する。
「もう、那月ちゃんは怖がりだなあ。そうそう、王冠ね」
凛が、幼い手に、セロハンテープを掴み、ぴーっ、とテープを伸ばし、切る。
折り紙をいびつな王冠の形に切っただけの小さな王冠に、セロハンテープを半分貼り、そしてもう半分を、那月の小さな頭の後頭部に、べちゃりと貼り付けた。
「きゃあっ。凛ちゃん、髪が痛いよお」
「だって、那月ちゃん、小さすぎて、お人形さんのティアラ、つけられないんだもん。しょうがないでしょ」
凛が、幼い指を、那月の小さな頭に押し付け、テープのはりつきを強化する。
強く抵抗すると、自身の身体が壊れてしまいそうで、那月は、なすがままにされる。
「やったー、できた~! 那月姫の完成だよ~!」
凛が那月の腰をつまみ、満足気に、那月をしげしげと見つめる。
そして、凛が那月の口真似をして、遊びが始まる。
「こんにちはっ、あたし、那月姫。チューリップから生まれたの」
ひょこひょこと、左右に身体を揺らされ、那月は、凛のお人形と化す。
セロハンテープで雑に止められた王冠の紙と、テープで乱れた那月の髪が、ぴらぴらと舞う。
「あたしのお家は、真っ赤なチューリップ。今日はちょうちょさんといっしょに遊ぶのよ!」
ぴょんぴょんと、那月を上下に揺らした後、那月を、大きな植木鉢に咲いた、一凛のチューリップへと近づける。
お花の中に、入っちゃう……!
那月が、ドキドキしながら、上空から、チューリップを見下ろす。
「ちょうちょさん、まだかしら。先に、お家で待ってよ~っと!」
ひゅうううう、と身体が下降する。
ジェットコースターで味わうような無重力感すら伴いながら、那月は、勢いよく、チューリップの中心にそびえ立つ、めしべへと乗せられた。
「あひゃぅううっ!!!」
ぐちゅん、と、歪な形のめしべが、那月の秘部へと突き刺さる。
優雅なドレスに被せられ、傍から見れば、めしべの芯を持つ指人形のようにすら見える。
しかし、その実、めしべの先端は、那月の中に食い込み、じゅくじゅくと、那月の愛液を伝わせ、チューリップの底へと、ぽたり、と液を零していた。
「ぁ……、あぁ……っ、私……っ」
ぴくぴくと、那月は、宙に浮いた足を震わせる。
素足が、おしめの先端にわずかに触れ、那月の素足に花粉をつける。
「わー! 那月ちゃん、可愛い~! チューリップのお姫様になっちゃったね~!」
凛が、無邪気に声を上げ、那月の突き刺さり具合を試すかのように、那月の腰と肩に、指を添わせ、上下へと、軽く揺らしていく。
「あぁあんっ! あひゃあぁっ! 凛、ひゃんっ、らめ、揺らさない、でえ!」
ぐちゅぐちゅと音を鳴らし、那月はめしべを濡らしていく。白い脚が、おしべの花粉で汚れていく。
「那月ちゃん、動いたら、落ちちゃうよ! もっと、奥までいれなきゃだめ!」
ぐい、っと凛が、那月を上から強く押し、めしべが那月の中にめり込んでいく。
「ふきゃああああああああああっ!!!」
那月が、めしべの上で、身体を反らし、小刻みに震え、絶頂する。
とろりと、めしべの芯に、那月の愛液が伝い落ちる。
「あぁあ……、あぅ……」
那月が、余韻で目を虚ろにしていると、凛が、きょろきょろと辺りを見渡す。
「うーん。ちょうちょさん来てくれないなあ」
凛は、ガラガラと、サンルームのガラス戸を、全開する。
「昨日は、黄色いちょうちょさんが来てたのになあ。那月ちゃんと遊ぶところ見たいのに」
むう、と口を尖らせた後、凛が、チューリップの上で、はしたない顔を浮かべる那月に声をかける。
「那月ちゃん。凛、ちょうちょさんの準備してくるから、ちょっと待っててね」
くるりと身をひるがえし、凛は、リビングの奥へと走っていく。
「ぁう……、凛、ちゃ……」
那月は、めしべに突き刺されたまま、チューリップの真ん中で、小さな声を上げる。
両脚で、しっかりと、めしべを挟み込んだまま、胸元に手を当て、顔を上げる。
血のように赤い、チューリップの大きな花びらが、那月の目の前に広がっている。
先ほどまで、はるか頭上から覗き込んでいたのに、今は、一枚の花びらが布のように大きい。
その事実が、那月を、どうしようもなく興奮させる。
「はぁ……んっ、はぁ……ッ、私、小さくなってるよぉ……」
ぎゅむ、とめしべを太腿ではさみ、那月は左右に腰を動かす。ぐちぐちと、結合部の卑猥な水音が、那月の小さな身体に響く。
「ぁんっ、あぁ……っ、チューリップきもちいい……!」
可憐な赤い花の中で、小さな姫の格好をして、那月は、ひとり、淫らに自慰を行う。
赤から黄色のグラデーションとなった花びらに、小さな那月の乱れた影が映る。
ガラス戸が全開にされたサンルームに置かれた植木鉢に、そよそよと、春の風が吹き込み、真っすぐ伸びた一凛のチューリップが、ぐらぐらと、風に踊る。
一本の茎の延長上にある、めしべに突き刺さった那月もまた、風にあおられていた。
「ぁひゃぁあぁあんっ!! だめぇっ、こんなの激しすぎるよぉ!」
チューリップのめしべが、那月の膣に入り込み、那月を前後左右に、激しく揺らす。
「あぁんっ! あぁああぁ……っ、しゅごい、ひゃう……っ、いい、いいのぉ」
大きな花に抱かれているような錯覚すらして、那月は理性と恥じらいを、次々と捨てていく。
「あぁんっ、あぁああっ、ああぁんっ!! ひぅうっ、イきそう、はぁあんっ!」
那月が快楽を駆け上っていくが、風は弱まり、チューリップの揺れがおさまっていく。しかし溺れ切った那月は、それを許さなかった。
「あぁんっ! やだ、やめちゃやだぁ! もっと、突いて! お願い、やめないでえ!」
那月は、小さな身体をめいいっぱい伸ばし、目の前の花びらに両手でしがみつく。
はしたなく、両脚を大きく拡げて折り曲げ、しっかりとめしべに添わせる。そして、自ら、ぐにぐにと身体を素早く上下に動かした。
「ぁんっ、ぁんっ、ぁんっ!! 気持ちいいっ、チューリップさんっ! 那月っ、那月、チューリップだいすきっ!! あぁはぁあああぁあっ!!」
チューリップの花と茎が、那月の激しい自慰によって、不自然に揺れる。
花びら越しに、めしべの先端に、大きな虫か何かが暴れているようなシルエットを映しながら、那月は夢中でめしべで自身をかき混ぜる。
「はぁあぁあっ、あぁあああっ、イクっ! イクイク! イっちゃう!! 那月、チューリップで、イっちゃうのぉお! あぁあああ、はぁあん、あぁっ、あぁああああああああああああああああああああああッ!!!!!!!!!!!」
ビクビクッと身体を震わせ、那月は小さな身体を弓なりに反らす。
反動で、花びらを手放し、めしべが那月を突き刺したまま、前後に大きく揺れる。
「はひぃぃぁぁあぁあああああああああああっ!!!」
那月は、ぷしぃいい、と潮を吹き、めしべを濡らす。チューリップの底は、那月の卑猥な雫で濡れていた。
「はぁ……っ、はぁ……っ、はぁっ……」
めしべに突き刺さったまま、那月は、うっとりと、快楽の余韻に浸っていた。
すごかった……。私、チューリップとえっちしちゃった。
那月は、頬を、へにゃりと緩ませ、だらしのない笑みを浮かべる。
ちらりと、下腹部に目をやると、歪なめしべが入り込み、ぼこりと膨れ上がっている。
「私の中に、こんなにめしべが入っちゃうなんて……」
これって、チューリップの女の子と、えっちしちゃったことになるのかな。
って、何考えてるの、私……。
目を反らすように、慌てて、足元へと視線を落とす。
めしべに突き刺さったまま、宙に浮いた足先には、おしべの花粉が、那月の自慰の反動で、はりついてしまっていた。
そして、おしべとめしべが生える花びらの底には、那月が興奮と共にまき散らした愛液の雫が小さな粒で存在している。
その様を見て、那月は、きゅるりと、下腹部を疼かせた。
なんだか、自身がめしべとなり、受粉したかのような気になってしまった。そして、興奮を覚えてしまった。
ちがうちがう、何考えてるの! 私、こんなに小さいことに慣れすぎだよ!
ぶんぶんと首を横に振り、煩悩を振り払っていると、凛の大きな声と足音が聴こえてきた。
「那月ちゃーん! あったあった、ちょうちょさんのだよ!」
顔を上げると、植木鉢のすぐ傍に座り込む凛が、覗き込んでいた。
「凛ちゃん……」
「これ持ってきたの。これなら、きっとちょうちょさん、遊びに来てくれるよね」
その手元には、はちみつの入ったチューブボトルが握られていた。
那月は、小さな身体に、本能的な危険を感じ取る。
「そ、それ……、どうするの?」
尋ねた傍から、凛は、ボトルのキャップを外す。
「ちょうちょさんに食べてもらうの」
そして、ためらいなく、那月の真上から、はちみつを垂らした。
どぷん、どぷん、と粘度の高い液が、那月の頭から降り注ぐ。
「きゃふっ、ふぇっ、凛、ちゃ……! やめて、息、できな……、んんっ!!」
那月は、顔を両手で押さえながら、頭上からひっきりなしに降り注ぐはちみつに耐える。
頬を覆い、あごから首筋、鎖骨をぬめぬめと落ち進み、桃色のドレスに重みを与える。胸元から、地肌に入り込み、無防備な乳頭や、めしべを貪欲に挿入して変形したヘソや下腹部、愛液に濡れそぼった秘部と太もも、めしべに絡みつく足にも、ぬかりなくはちみつが伝い、那月を覆っていく。
「ひゃあぁ……っ!」
那月は、顔を手で覆ったまま、ぞくぞくと、全身を震わせる。揺れた反動で空いた背中の隙間にも、容赦なくはちみつは垂れ、那月は、はちみつでコーティング状態になってしまった。
「凛、ちゃ……! ゃめてぇ……っ! しんじゃうよぉっ」
か細い声で訴えると、ようやく声が通じたのか、飽きたのか、蜜がなくなったのか、はちみつ攻撃が終わる。
那月は、小さな手の甲で、ぐいと、額をぬぐい、視界を開ける。
開けた口にも、甘い蜜が広がっていた。
ドレスも全身も、はちみつだらけで、重い。袖の膨らみを帯びていたパフスリーブも、すっかりぺちゃんこだ。
はちみつが混ざり、涙目になった那月は、おぼろげに、凛の顔を視界にとらえる。
はちみつだらけの髪がはりつき、声がよく聞こえない。
ぐい、と耳元を手で拭うと、凛が、にこりと笑って、指を近づけてくる。
「──ねえ、那月ちゃん。口開けて」
どうして、と尋ねる前に、調教されきった身体が、小さな口を大きく開く。
だめ、と頭が叫ぶ前に、那月は、凛から三個目のチョコレートを口にしていた。
「ん、ひゃぁぅうううっ!!!」
ビクビクと、身体を震わせ、はちみつを花の下に飛ばしながら、那月は、縮小を始める。
その様を、凛が見つめながら、うんうんとうなずく。
「やっぱり、チューリップのお姫様って、もう少し小さい方がいいと思うんだ。ちょうちょさん、きっと、那月ちゃんが大きすぎるから、怖がってたと思うの」
凛の声を遠くで聴きながら、那月は、しゅるしゅると身体を縮ませていく。
「ぁひぃいんっ! あぁひぃい! からだ、縮んじゃう……! 熱いのぉお! 溶けちゃうよおお!!」
蜜だらけの重たい鎧と化したドレスが、那月という支えをなくしていく。
縮んだ那月は、めしべにつきささったまま、ドレスのえりぐり、ネックホールから、小さな身体を通過させてしまった。ドレスはめしべを中心に置いたまま、どさりとチューリップの底へと落下した。
はちみつをため込んだ底に、ドレスが加わる。
「めしべがああっ!! キツイのお、こんなのもう、入らないよおお!!」
那月は、泣き叫び、卑猥な腰を左右に振る。
容量オーバーとなった膣により、那月は、めしべの上部へと押し上げられる。
那月よりも大きくなってしまった、頭上に貼られた王冠が、チューリップの底へと落ちた頃、ようやく、那月は、縮小化を終えた。
体は、わずか1センチほどにまで、縮んでしまっていた。
虫のような大きさで、めしべの先端ではちみつまみれで那月が仰向けで寝そべっていると、凛が、残念そうな声をあげる。
「んー。お姫様の格好、脱げちゃった……。今度は、小さくさせすぎたかなあ」
那月が、なんとか声をあげようとした時だった。
凛が、ふいに、顔を上げる。
「あっ! ちょうちょさん?」
しかし、すぐに、顔色を変え、凛は悲鳴を上げる。
「蜂だ!! だめーーっ! 来ないで!!」
ブンブンブンと、羽音が近づいて来る。凛は、恐怖の声を上げ、リビングの奥へと駆けていく。
那月が、驚いて顔を上げると、巨大な花びらのすぐ上に、ホバリングした大きな蜂の姿があった。
「ぁ……っ」
那月はめしべの上であおむけに寝そべった、恐怖で身体を強張らせる。
今や、那月の倍くらいの大きさだ。
黒くて丸い身体に、黒い羽が生えた首元は、黄色い毛がまとっている。大きな羽音を立てながら、じっと、那月を見つめている。
「ぃ、いや……っ」
那月は、か細い声を上げ、身体を起こそうとした刹那。
蜂が、那月に覆いかぶさってきた。
「きゃああああああああっ!!!」
毛だらけの足が、那月を、がしりと掴む。蜂の首元に生えたもこもこの黄色い毛が、那月の首から下、足先までを撫で上げる。
「いやああ! いやああ! 離して! 助けてぇえええ!」
那月が泣き叫ぶも、まるで力が敵わない。
蜂のクチバシのように尖った口が、ぱかりと縦に割れると、中から、毛が生えた舌が現れた。
那月が、恐怖で固まっている間に、蜂が容赦なく、その舌を、那月の顔に押し付ける。
「ひゃぐぅう!」
そして、蜜をなめとっていく。
「ゃら、やらぁあっ!」
べとべとに、はちみつと涙で濡らす顔を必死で反らすと、那月の小さな口の中に、蜂の舌を入れ込まれた。
「ふぐぅう、んんっ!!!」
べちゃべちゃと、音を立てながら、那月は咥内を、蜂の舌でかき混ぜられる。
「んんんっ、んぅううっ、んむぅーっ!!!!」
那月は、小さな口を、蜂の舌で歪に膨らませながら、必死で身体を反らす。
毛だらけの足に捕まえられたわずか一センチの身体は、チューリップのめしべの上で、身体を前後に揺らすだけに終わる。
しかし、それは、無防備な裸体を、蜂のもふもふの毛に、押し付けるに等しい行為だった。
「ふひゅぅうっ、ぅううぅんっ!」
ふかふかの蜂の体毛が、那月の濡れそぼった秘部と、尖り切った乳首を撫で上げる。
那月は、蜂に咥内を犯されながら、小さな裸体に与えられた刺激に、快楽のスイッチを入れていく。
「んっ、んんんっ、んむぅう、はふぅんっ!」
恐々、那月は、小さな足を広げ、そっと、蜂へと、足を絡ませる。
くちゅり、と水音を立て、那月の愛液が、蜂の体毛を濡らしていく。
気持ちいい……。
那月は、頬を桃色に染める。
その顔は、すっかり、快楽が恐怖を上書きした顔だった。
そろりと、小さな腕を、蜂にまわし、那月は、柔らかな胸を、黄色い体毛へと押し付ける。
「ぁんぅ……っ! あひぃ……!」
接する面が増え、ホバリングの振動を、より直に感じ、那月は小刻みに揺らされながら、瞳を快楽で歪ませる。
ずるりと、蟲の舌を、咥内から抜かれ、那月は、蜜と唾液を、だらしなく垂らす。
「ひぐぅ……っ! んはぁ、はぁんぅっ! きもひい……っ! 蜂さんの毛が、もぞもぞ震えて、こすれてるぅっ! あぁはぁぁんっ!」
新たな蜜を吸わんばかりに、蜂は、毛の生えた舌を、那月の小さな顔を舐めまわす。
「あひぃいぃっ! きもちいいのおっ! いいよぉお!」
那月は、小さな身体を、前後に小刻みに動かす。
蜂にしっかりと抱えられながら、わずかな隙間で、黄色い体毛を生やした蜂の身体に、自身を打ち付ける。
ぶぶぶぶぶぶ、と重い羽音と、ぱちゅ、ぱちゅ、ぱちゅという、小さな水音が、花の中に鳴り響く。
「あんっ! あんっ! あんっ! もっと、もっと那月の蜜、吸って! あぁああぁんっ!」
那月が、蜂の黄色い体毛に覆われた首元に強く抱き着く。
羽の振動をより強く感じ、那月が身体を震わせながら、大きく声を上げる。
「ぉおぉあぁああぁあッ、しゅごい、あぁひぃあぁああぁあっ!!! イク、イクぅ! 那月またイクぅうう!」
ビクビクッと身体を震わせ、那月が、小さな身体を蜂に押し付ける。
「ん、んん、イクーッ!! あぁあああああああっ!!!」
蜂の黄色い体毛の身体を、羽交い絞めするように、那月は強く抱き着き、達する。
ふわりと、意識を飛ばした刹那、ホバリングしていた蜂が、めしべを離れ、ゆっくりと上昇する。
「あぁはぁああぁあんッ! きゃぅううッ!! 飛んでるぅう!」
背中越しに触れていためしべがなくなり、はちみつで濡れた背中が、空気でひやりとする。
毛の生えた蜂の脚で掴まれた首元と肩から、那月のロングヘアが、ばさりと重力に従い垂直に垂れる。
仰向けで、蜂と向かい合うように抱かれたまま、那月は、ゆっくりと、チューリップの上空へと飛び上がる。
上昇に伴う風と、蜂の羽による振動、蜂の大きな目に映る景色が、くるくると変わる様に、那月は、自身が、浮かび上がっていることを、全身で悟る。
そこでようやく、我に返った。
「だめぇッ! 離してぇッ! 元に戻れなくなっちゃう!!」
那月は、泣き叫びながら、必死で身体を左右にねじる。
周囲を、けばけばしいラブホの壁のように囲っていた、赤い花びらは、見えなくなり、凛が開け放っていたガラス戸のサッシが見えた。
那月は、一センチに縮まされた身体で震えあがる。
凛の歩幅にして、数歩先の、芝生が生い茂る庭に落とされるだけでも、今の身体ではただで済まない。この家の敷地より外に飛び上がられたら、那月は、どうあがいても、元の大きさに戻ることはないだろう。
「いやぁああああああっ!! 助けて、助けてぇええッ!! 凛ちゃん!! 那月、小さいまま、蜂にさらわれちゃう!! お願い、離してぇえええ!」
那月が小さく暴れ出したからか、蜂は、蛇行運転のようにへろへろと、凛の家のサンルームを飛び回る。
那月は、蜂に抱えられた小さな身体に、不規則な羽の振動を与えらえながら、上へ下へと飛ばされる。
「ひぃあぁぁあんッ! あぁあああ、おぉおぁあはぁああぁあッ!」
風圧に加え、下降に伴う無重力感が、小さな那月の身体に、新しい快楽を刻んでいく。
傍から見れば、二センチほどの蜂の黄色い体毛に、一センチほどの虫かゴミでも張り付いているようにしか見えない。蜂が、振り払おうとしているようにすら見える。
しかし、これまでの数々の快楽に浸されてきた那月には、空中で蟲に抱かれているようにしか思えなかった。
人間の常識の範囲を超えた快感に、那月は、全身の細胞が浮遊するかのような気さえして、サンルームの上空で、小さく泣き叫ぶ。
「あぁあぁあああああぁッ!! もう許してぇええ! こんなの私、こわれちゃう!!! あぁひぃあぁあああああッ!!!」
空中で、蜂に組み敷かれながら、那月は、ふたたび絶頂する。
ちかちかと、白み、全身の力が抜け、ずるりと手足が、蜂から滑り落ちる。
那月からのしがみつきがなくなった途端、蜂は、脚で那月を抱えるのをやめる。
支えを一切なくした一センチの身体の那月は、ぽとりと、重力に従い、落下をする。
「あぁあ、ぁう……ッ」
絶頂したまま、那月は、頭から真っ逆さまに落ちていく。
風圧を感じ、死すら覚悟した刹那。
どぷん。
鈍い水音と共に、那月は不時着した。
はちみつと五センチだった頃の那月による愛液が溜まった、チューリップの底だった。
那月の五倍くらいはある、赤い花びらに囲まれた底は、電柱のように巨大なめしべと、那月よりも背の高いおしべがそびえ立っている。
那月は、はちみつと愛液のため池に浸された、五センチの頃だった那月が着ていたドレスの上に寝そべり、両脚を大きく拡げ、それぞれ、別々のおしべの上に乗せる形で、不時着していた。
「生きてる……」
なんとか、ぽつりと言葉を紡ぎ、那月は、遥か彼方の上空へと、足をおしべへ投げ出したまま見上げる。
那月が抱き着いていた蜂が、サンルームの天井を、まだ、ホバリングしていた。
良かった……。なんとか、花の中に戻れたなら、凛ちゃんにも、見つけてもらえる。
那月が安堵していると、ドレスの上に仰向けで寝そべっていた身体が、ゆっくりと、はちみつの中に浸されていくことに気付く。
わずか一センチに縮んだとはいえ、はちみつに浸されたドレスは、那月を乗せ続けるほどの力は残っていなかったらしい。
とぷん、とぷん、と、那月の裸体が、はちみつに沈んでいく。
「ひゃあっ、沈まないで!」
那月が慌てて、おしべに乗せたままの両脚を下ろそうとするも、沈んでいく上半身がバランスを崩して、うまく動けない。
じたばたと、両脚をVの字にあげたまま、もがき、那月の尻と秘部に、はちみつが入り込んでいく。
「ん、ひゃぅう……っ! 変な感じするよぉ!!」
脳裏に、かつて、五センチほどに縮んだ身体をケージに入れられ、ネズミにたっぷりと下腹部を精液で満たされたことが過り、那月は、ビクンッと身体を震わせる。
「ぁひぃ……んっ!」
那月は、とぷんと、はちみつに身を任す。
五センチだった頃の那月の愛液入りのはちみつは、那月の腰を浸し、腹とへそを飲み込み、赤く熟れた乳首の際にまで至る。
那月は、花びらの壁になんとか手を伸ばし、身体と頭を支えながら、はちみつ漬けされた身体をうっとりと眺める。
そっと、両脚を曲げ、より深い内部への侵入を、はちみつに許す。
「あぁあ……っ、すごい……ッ、いっぱい、入ってくるっ!」
ぷくぷくと、小さな気泡が、那月の膣から湧き出る。
くねくねと、那月が、卑猥に腰を動かして、夢中になっている時だった。
ブン、と低音の羽音が聴こえる。
顔を上げた時には、蜂が再び、花の中へと訪れていた。
下降した蜂は、一瞬、身を固まらせた那月にかまうことなく、はちみつが浸された底を目指す。
そして、二つのおしべにそれぞれの足を乗せた那月の、下腹部へと、舌を伸ばした。
ぐちゅうううんっ!!!
「ひきゃぁあああああああああっ!!!」
蜜と共に、那月の中に、毛の生えた蜂の舌が入り込む。
気に入ったのか、蜂は、舌をより深く進める。濡れるのを嫌ったのか、身体を那月の上半身へと乗せる。
シックスナインのような体勢を取られ、那月は、黄色い体毛を顔まで押し付けられる。
ぶぶぶぶぶぶぶ、と鈍い羽音と共に、那月は揺らされ、はちみつ漬けの膣に、舌を入れ込まれる。
「んひぃあぁぁああぁああああっ!! ひきぃいいいぃいっ!!!」
頭が白む。蜂を退かせようと、黄色い体毛に覆われた胸部に手を添わすが、まるで力が敵わない。
翅の振動に、一センチの身体は、されるがまま揺らされる。
おしべに乗せたままの両脚が上下に揺れ、連打する形で、花粉をまき散らしていく。
「ひぐぅうッ、また、イグゥッ!! 私、蜂にッ、犯されてるッ、あぁぐぅうッ! とめて、とめてぇえええ、もう、らめぇえ、あひゃぁあぁああッ、あぁああぁあッ!!!」
はちみつが溜まる花の底と、黄色い体毛が生えた蜂の胸部の狭間で、那月は、一センチの身体を、強風にあおられたゴミのように、ガクガクと揺らす。
おしべに乗せた両脚は、花粉まみれになっていた。
「イグぅううッ、イグ、イグから、もう、わらひ、あひぃあぁあああッ!! でないよぉお、もう、はちみつ、出ないから、あぎゃぁあぁああ、ふきゃあぁああんッ!! たしゅけて、イク、イクっ、またイク、イクぅううううううッ!! あぁあああああああああああああッ!!!!」
那月は、黄色い体毛の下で、焦点の合わない目をして、めいいっぱい声を上げ、何度めになるか分からない絶頂を遂げる。
裸体を弓なりに反らし、しばらく、ぴくぴくと震えた後、ぱたりと脱力した。
*
チューリップの上部から、一本の割りばしが顔を出す。
はちみつと那月の愛液で濡れためしべを通り過ぎ、花粉を底に落としきったおしべも避け、はちみつ漬けされたドレスの上に放心状態で浮かぶ、一センチの那月の横に到達する。
割りばしは、ぬぷり、とはちみつの中に浸かり、小さな那月の真下に入り込んだ後、ぬるりと、那月をすくい上げる。
ゆっくりと浮上すると共に、割りばしから、乗せきれなかったはちみつが、とぷとぷと、花の底へ落ちていく。
割りばしの上で、はちみつまみれになりながら、那月は、ぼんやりと大きな上空を見つめていた。
割りばしの持ち主、凛がこちらを覗き込んでいた。
「那月ちゃん、みーっつけた! もう蜂さん、どこかに行ったから大丈夫だよ~! お花の中に隠れるなんて、本当にチューリップのお姫様みたいだね」
隠れていたどころか、蜂と散々、情事を重ねていたのだが、そんなことを知る由もない凛は、無邪気な笑みを浮かべる。
「ねえ、那月ちゃん。ちょうちょさん、お家の中だと、なかなか遊びに来てくれないみたいだから、次は、お外に出てみようよ! 今度こそ、ちょうちょさんとお友達になろうね」
凛が割りばしを持ったまま、サンルームのガラス戸から大理石の床へ飛び降り、サンダルを履く。
その振動だけで、下に落ちてしまいそうになりながらも、那月は、言葉を出せずにいた。
ちょうちょさんだと、どんな風に抱いてくれるのかな……。
再び、快楽で理性は壊死し、那月は、へらりと頬を緩ませる。
ふわりと、春風が、はちみつにまみれた小さな裸体を、なぞり上げていった。